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番外編

04

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~ 真二 視点 ~

勉強って昔から好きじゃないんだよなー
怠いし、聞いてるだけで疲れるし、数字をみると頭すら痛くなる感覚があるから、俺は常にゲームをして過ごすのさ

「 ぎゃ!ハチ!あみっ、あみっ! 」

「 なぁ、真二。お母さんの母の日のプレゼント決めた? 」

「 へ?母の日?あ、刺された…… 」

折角、蜂から逃げていたのに突然の事に聞かれれば部屋の中央に仕切るように有る、紺色のカーテンの向こうから、一蓮は問い掛けてきた

「 母の日かぁ~。んや、特に。なんか決めたのかよ 」

顔が腫れたキャラを動かしながら、他の事をして魚釣りをやりながら考えれば
一蓮は椅子を動かすような音を立て、答える

「 二人にさ、デートのプレゼントしたいんだよ 」

「 でぇと!? 」

「 いちいち五月蝿い。そうだよ、デート 」 

ぽちゃんと魚が不発で終わるほどの衝撃的な事に驚いてカーテンの方へと視線をやる  
えっ、デートってあれだろ…好きな者同士がイチャイチャしたりするやつ

あ、母さんと父さんは夫婦なんだからデートするのは当たり前か
うわっ、マジか……改めて思うと家族で出掛けることはあっても、二人がデートに行ってくるなんて事が無かった為に変な気持ちになる

「 で、で、でもよ……デートして兄弟増えたりしねぇ? 」

「 なんでそう言う考えになるんだよ。いや……増えてもいいけど…… 」

「 だって、いつの間にか三葉が増えたし…… 」

「 いや、三葉は増やす気で増やしてたよ。って、そんなのどうでもいいだろ 」

どういう事だよ!?
あれだろ、五年生になってからやった保健の授業とかで聞いた事が父さんと母さんもしたから、俺達がいるってことなんだろ!?

ってことは……新しい弟か妹が出来るって事じゃねぇか!

「 えっ、一蓮は知ってんのか!?父さんと母さんが、その……アレ、ヤってるところ…… 」

ゲーム放置して、椅子を滑らせて中央にあるカーテンを下から捲り上げて顔を覗かせれば
机に座って勉強していた一蓮はシャーペンを動かしては、軽く頷いた

「 そりゃ……まぁ……って、覗くなよ! 」

「 いいじゃん!教えてくれよー!すげー気になる!! 」

そのまま椅子を滑らせて、カーテンを手を離し
一蓮の横へと行けば兄貴は不機嫌そうに俺を睨んでから、目線を外した

「 母さん達がヤるのって……僕等が寝静まった時だし……夜中にトイレ行くときに見たことが、な…… 」

「 えっ、エグくね?親のって…… 」

「 驚いたけどさ。それが夫婦なんだからよくない?僕はちょっと嬉しかったよ、それで三葉がいるし……まぁ、そう思うと最近ヤってる様子無いなぁ…… 」

「 ……すげぇ 」

俺はもし、両親が保健の授業で知ったような事をして、見てしまったら平然としていられるだろうか
きっと、興奮して寝れなくなるし悶々として妹か弟が出来るのが楽しみで仕方ねぇと思う

出来れば弟の方が一緒にサッカーやれて楽しそうだなって思えば、はっと思い付く

「 よし、弟が欲しいから母さんにはヤって貰おう。デートをさせるの手伝うぜ! 」

「 いや……デート=弟が出来るわけじゃないからね?まぁでも、真二も手伝うなら楽かな…… 」

そう言うことで俺は、前々からマスコットは作ってやろう!なんて思ってたからプレゼントは確定して
一蓮もプレゼントは決まったらしく、俺達は母の日に父さんと母さんをデートに誘うように促すことにした

当日、悩んでいた父さんのお陰もあり一蓮が上手く言った事でデートへと向かったことにテンションは上がる

「 よっしゃ、弟が出来たらいいな!! 」

「 弟は諦め方がよくない……。お父さんの年齢が……お母さんも全然そう見えないけど三十後半だし 」 

「 えっ、なに。年齢なんて関係あんの?マジで? 」

「 そりゃあるさ 」

「 マジかよ……くそ、ゲームソフトで諦める…… 」

俺へのプレゼントはサッカーの出来る弟!なんて思ってた夢は儚く消えて
仕方なくお絵描きをしてる三葉の方へと行き座れば、嬉しそうに笑ってこっちを見上げる表情に胸は撃ち抜かれた

「 妹万歳……マジ天使 」

「 んー? 」

「 はいはい 」

一蓮は金髪の髪をくしゃっと掻いては時間を見て、そのまま本を読み、俺は三葉の横でゲームしては時間を潰す

「 じゃぁさ……父さん達ってデートするなら、なにするんだろ…… 」

「 店行ったり……昔の思い出の場所と行くんじゃない?分かんないけど 」

「 ホテル行って……セックスだけして帰ってこないかな 」

「 ぶっ!!おまえ、なんつーことを 」

茶を吹き出した一蓮にきたねぇな、と思いながら俺のゲームをして遊んでる三葉を見てから身体を起こし視線をやる

「 だってさ、久々のデートだろ?もしそうなら、俺ってどんな反応すりゃいい? 」

「 普通に出迎えたらいいよ……考える必要もないし……考えたら気になるよ 」

「 やっぱり兄貴も気になるもん? 」

「 ……気にならない方が可笑しいだろ 」

「 だよなー、やっぱり気になるよなぁー 」

両親がセックスして帰ってくるもんなぁ
いや、どんな状態かいまいちわかんねぇけど
何となく気になると考えていれば、テーブルを拭いた一蓮は立ち上がり軽く片付けてはキッチンへと行く

「 そんなに気になるなら彼女でも作れば?まぁ、ヤるなら責任取れる二十歳からなんて、父さん達言ってたけど…… 」

「 は、彼女?いや、俺はサッカーとゲームが彼女なんで 」

「 君らしいよ…… 」

冷蔵庫を開け、なにやら準備する様子を見ていれば取り出した材料にケーキでも作るんだろうなって思う

「 三葉、ママ達にケーキ作るけど一緒にやらない? 」

「 やるー!! 」

やっぱりケーキなんだ
母の日だもんなぁ、なんて思って三葉が放置したゲーム機を持っては、二人がケーキ作りする声を聞きながら時間を潰す

彼女とかは考えたことねぇけど
母さんみたいな、料理が上手い人ならいいな……
後はゲームを一緒にやってくれたり

なんかそう思うと、理想は母さんかもしんねぇと思っていた

「 ほら、焼けたぞ 」

「 わ、わっ! 」

「 おっ、すげー本格的じゃん 」

「 まだスポンジだけどね、二人で其々飾り付けしていいよ。クリームは塗るから 」

「「 おぉ!! 」」

父さん並みの料理の上手さは勝てはしない
それに、母さんの料理を手伝ってるから味付けは母さん寄りだし
一番最強なんじゃね?と思うぐらい一蓮は料理が得意だ

二つのケーキを其々置き、生クリームを塗り、つけてから皿に切ったイチゴ、キウイ、桃缶
後はブルーベリーやアメリカンチェリーが置いていれば、俺と三葉は好きに乗せていく

「 ふはっ、三葉。横に埋めるのかよ 」

「 うん!いっぱい! 」

「 中にも果物いれてるんだけど……まぁいいか 」

何個か口に入れる三葉だが、それでも余るぐらいの果物を準備している一蓮は流石と思う
俺も好きに果物を乗せていけば、最後は一蓮が中央にピンク色のクリームで薔薇を描く

「 そこはカーネーションじゃねぇのかよ 」

「 分からなかったんだよ!薔薇でいい、薔薇で! 」

「 ふあっ、かわいい!ママよろこぶ? 」

「 うん、きっと喜ぶよ。晩御飯まで待っててね 」

「 うん! 」

後は一蓮に指示されるままに動くだけ
バルコニーにあるカーネーションの鉢を選び、一番綺麗に咲いた花を見て
その鉢にラッピングしてリボンを付けてからテーブルの中央に置き

夕食の準備をする一蓮をよそに、俺と三葉は折り紙を使ってカーネーションの花束を作る

父さんはなんか買おうって考えていたっぽいけど、こんなのでいいんだよ、こんなので

「「 出来た!! 」」

「 お、上手いじゃん 」

三葉と折ったカーネーションの花束が出来上がれば、其々三人の手紙を挟む

俺達だけでも過ごせるんだぜ!なんて自慢が出来そうな程に、三葉と仲良く準備をして行く

「 そろそろ帰ってくるね、準備はいい? 」

「 おう! 」 

「 うん!! 」

今から帰る、という連絡は既にメールとして一蓮に届いている
時間を考えて、誕生日パーティーの余りだったクラッカーを持って玄関へと出迎えていれば
一蓮はスマホを操作し、タイミングよく音楽が流れるようにすりゃ、全ての準備は揃った

「 よし、全然に成功させるよ 」

「 もちろん! 」

「 うん、ママをビックリさせる! 」 
 
通路から聞こえてくる二人の声に、
俺達は拳を握り締め、向き合ってクラッカーの紐を持てば
鍵を開く音と共に玄関の扉は開く
 
「 先には入れ、鍵閉める 」

『 ありがとう……って…… 』

「「 おかえりなさい!! 」」

一蓮が、必ず父さんは母さんを先に部屋に入れるって言ってたのが当たった

玄関に入ってきた母さんは此方を向いた瞬間に、俺達はクラッカーを鳴らした

「 やばい、不発!あ、出来た 」

『 ……えっ、なに?どういうこと? 』

俺のだけ鳴らずに焦ったけど、遅れても鳴ったことに安心していれば
状況が把握できてない母さんに、三葉は花束を渡した

「 えっとね、ママ……はいこれ! 」

『 へ?えっ……わっ、折り紙?すごい……ありがとう 』

「 きょうはママのひなの、ママのひだから!みつはとおにいちゃんが……ママのひを……ままで……?ん?? 」

「 とにかく祝おうと思って。ほら、入って、晩御飯出来てるから 」

『 えっ、わっ……どうしよ、泣きそう…… 』

「 良かったな、ほら入ろう 」

ママとママの日が言葉が重なってわけわからなくなった三葉の言葉を止めた一蓮は、晩御飯の準備が出来てることを伝え二人を入れる

既に潤んで泣きそうな母さんを見てると、此れからもっと頑張ったんだぜって思う

『 わっ、待って……すご…… 』

「 すげぇな…… 」

「 三葉と俺が飾ったんだよなー! 」

「 なー! 」

リビングに飾られたカーネーションの花の数
どれも折り紙を折って作っていたり、リングを作って壁に貼り付けたりとした
すげー頑張ったと自慢気にしていれば、母さんは花束を持ったまま俺と三葉を抱き締めた

『 ありがとう……凄く嬉しいよ…… 』

「 へへっ! 」

「 お、おう……でも、此れからだし。なっ、兄貴! 」 

「 嗚呼、今日は母の日だよ。手伝わなくていいから座ってて 」

頷いた母さんはダイニングテーブルの椅子へと座れば、父さんもいつもの場所に座る
俺は先に二人に紅茶を出し、三葉を一緒に作ったクッキーを置いて、何気無く一つ食べていれば二人は気付く

『 ねぇ、この音楽……結婚式で使ったやつじゃない? 』

「 嗚呼、気付いていた…。好きな曲なのに懐かしくなるな 」 

『 うんうん、二人で音楽選んだよね 』

兄貴は母さん達の結婚式に参加したという
きっと、この音楽のチョイスも蓮さんに聞いたんだろうな…… 
嬉しそうにしてる二人を見てると俺も嬉しくなるし、何となく二人の雰囲気がいいから、キッチンにいる一蓮に聞いてみた

「 母さん達さ……なんか、距離近くね?  」

「 そりゃデートが楽しかったんだと思うよ。ほら、テーブルに置いて 」

「 お、おう 」

やっぱりデート楽しかったんだよな?
でも、それで良かったと思うぐらいニコニコとしてるからむず痒い

なんだろう……そこだけ薔薇色みたいな?

『 見て、可愛い……食べる?ほら、あーん 』

「 ん、あー……ん。うん、美味いな 」

「 みつはもあーん! 」

「「( 三葉、こっちに来い!! )」」

今だけ三葉をこっちに連れてきたかったけど仕方ねぇ
もう晩飯だから座らせているしかない!
二人の真ん中に入ってるけど、多めにみるしかねぇな…… 

薔薇色みたいな二人の前に料理が並ぶ

『 わっ、凄い…… 』

「 肉料理もいいけど、やっぱりこっちでしょ 」

ハートマークのトマトソースのハンバーグと、チキンの照り焼き
それにサラダとかポタージュスープが並べば、一番の目玉を持ってきた
テーブルへと並んだ二つのケーキ
片方は飾りつけがいびつだし、乗せたり埋め込んでるけど母さんは笑顔を浮かべる

『 これ、作ったの?ありがとう! 』

「 うん!みつはがね、やったの! 」

「 片方は俺だぜ?まぁ、兄貴が薔薇書いてくれたから見れるものになったけど…… 」

一蓮が薔薇を書いてなかったら、俺も乗せただけのケーキになっただろうな
それでも喜んでくれるなら嬉しいと、俺達は其々の椅子に座る

『 んん、皆凄いよ。私、凄く嬉しい 』

「 あのね、手紙みて!みんなでかいたの! 」

『 ん?あ!うん 』

食事の前に手紙を見てほしい三葉によって、母さんは花束に挟んでいた手紙を見つけ手に持てば
何気無く一蓮は動画を回した

『 これは三葉だね。ふふっ、可愛い絵……上手ね 』

「 うん!ママとパパとクロと、みつは!それにいちれんおにいちゃんと、しんじおにいちゃん! 」

『 うんうん……うん、上手…… 』

既に涙腺が緩んで涙目になりながら頷く母さんは、絵の後ろにあるもう一枚の手紙を見る
それは三葉からの手紙だ

『 ママへ、いつもご飯おいしいよ。パパといつまでも、なかよくね。だいすきって……私もみつは大好きだよ 』 

「 へへっ! 」

「 悪い……俺が泣きそう…… 」 

「 マジで父さん邪魔だから、ちょっと俯いてて 」

「 わかった…… 」

俯くと言うかテーブルに肘をつけ片手で顔を隠した父さんを放置して、母さんは次に俺からの手紙を開いた

『 …母さんへ…… 』
 
「 うわっ、恥ずかしいから読まないでくれ!心の中で…… 」

『 ふふっ、分かったよ 』
    
俺が書いたのは余りにも普通のことだ
母に手紙なんて書いたことが無いために、何となくいつもの光景を思い出してそれを書いたものだ

―母さんへ―
 
手紙は初めてで、よく分からねぇけど
いつもありがとな。
俺のゲームに付き合ってくれたり、
何かしら否定する父さんを説得してくれて
野球も水泳も途中で投げ出したけど 
サッカーだけはすげー好きで
此からも続けたいと思う
母さんが応援してくれたお陰で、
サッカーの強豪校からは推薦されてるし
中学も続けていきてぇ……
その、だから応援してくれると嬉しい
後、三葉の事は任せてくれていいから
たまには父さんとデートしろよな!
母さんが楽しそうに笑うと、皆喜ぶし
俺も嬉しいから…… 
改めて……うん、いつも、ありがとう。

― サッカー大好き真二より ―

自分の事しか書いてないような内容だが、母さんは目元にたまった涙を拭いて 
頷いては、その手紙を何故か父さんの手元に寄せて見せてから次は一蓮のを開いた

ー お母さんへ ー  

生意気な弟と、可愛い妹を産んでくれてありがとう
記憶の中じゃ、二人目しか産まないみたいな事を言ってたから、こうして兄弟が増えたことが
凄く嬉しかったりする
その分、忙しくて中々遊べなかったり、お母さんの時間が無いのに変わらず微笑んで、笑ってくれて 
優しく時に厳しいお母さんが大好きです。  
僕達にくれた時間を少しでも返せたらいいかなって思って…
そうするには三葉の事は任せても大丈夫って信じて欲しくて、今日はお父さんとデートに行ってもらった
どうだった?デート楽しかった?
きっと手紙を見てるときに頷いてたりするんだろうなって思うから、その反応で察するよ
此からも、高校生になったり、大学に行ったりと
金銭面含めて迷惑かけたりするけど…
出来るだけ家事とかフォローするから、 
お母さんも好きなこと出来るといいなって思う
まあまあ好きなお父さんと仲良くしてね
二人がイチャラブしてる方が好きだからさ    


ー 長男 一蓮より ー

『 っ……うん、うん……ありがとう、皆……ママは嬉しいよ。優しい子供に恵まれて、愛しい夫がいて……幸せ者だよ、ありがとうね 』

流石に俺も、兄貴の手紙を聞いて涙腺が崩壊した
確かに父さんと母さんが楽しそうにして、三葉がその雰囲気に喜んで笑ってるときが一番好きだ
忙しいと二人の時間が無いより、そう言うときにかぎってゆっくり二人の時間を過ごして欲しい

それなのに、母さんはきっと俺達に時間を裂こうとするんだろうな

「 っ……ほら、寄って写真撮るよ 」

『 やばっ、私ブス…… 』

「「 お母さんは綺麗だよ 」」

『 !!ありがとうっ 』 

どちらかと言えば号泣してる父さんの方がブスになってるから、全然大丈夫だぜ

母の日のプレゼント

それは、買えばいい何て言う物でのプレゼントが嫌いな母さんに唯一贈れる手作りの物

兄貴からはハンカチ
俺からはマスコット 
妹からは似顔絵

其々を受け取った母さんは、いつもよりずっと幸せに笑っていた

もちろん、父さんとの仲もぐっと良くなったっぽい

「 弟、出来るじゃねぇ? 」

「 まだ言うか、諦めろって 」

『( ははっ、流石に年齢がねぇ…… )』


~ 母の日 終わり ~

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