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一章 聖獣への道のり編
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~ シロ視点 ~
第一王女であるリリアが聖獣召喚に成功したのを、父親である王は知らない
リリアの聖獣召喚を見ていた者は、彼女を慕い
そして王の行動を反対してた者達だ
彼女達は自らの意思で口を閉じてるからこそ、リリアもまた好きにしてるのだろうな
「 リリア、何か欲しいものは無いか? 」
「 お父様、なにも要りませんわ。沢山貰ってばかりですから 」
朝の飯の時間、王様の姿を見た俺は彼の背後に立つ
人の形を得ているサラマンダーを見掛けた
本来なら赤い鱗を持つドラゴンみたいな姿だが、今は透かした顔を決め込む成人した男性の外見を得ている
此方に気付かないよう、全ての魔力と気配を消してる俺は、リリアの演技に驚きもある
こうして話していれば、只の家族なのに
娘が父親の命を狙ってるとは誰も思わないだろう
リリアは殺す気が無いと言うが、此処で殺せと言われたなら
殺せるぐらいの自信がある程に、サラマンダーも王すら油断している
「 そうか、なら北の国を与えよう。彼処のゴミを直ぐに燃やせば御前の好きな犬も飼って良いぞ 」
「 ふふっ、お父様ったら。犬より猫が好きですわ 」
「 おや、そうだったか?ははっ。なら猫の国でも作るか~! 」
「( この少女、意外に強いな )」
笑ってスルーするスキルは、出来ればコウガも見習って欲しいほどに聞いてる俺は笑いそうになる
これが十五歳其処等の娘ならば、将来は男を尻に敷くだろうな
今から、そんな光景が目に見えると思う事を考えていれば兵士がやって来た
「 王、御食事中申し訳ありません。至急御伝えしたいことが…… 」
「 なんだ娘と食事中は仕事の話を止めろとあれほど……。まぁいい、言ってみろ 」
「 はっ!! 」
燃やされると思ったのだろうか
報告程度の言葉に、身体を震わせる様子は何かに怯えてるように見える
兵士はその場で片膝を付き、報告をした
「 西の国。アルトゥーラ連邦が銀狼を従える、ウルリヒ盗賊団を味方につけたと言う報告が有りました 」
「 子犬程度を扱う只の盗賊だろ?んなもの、国ごと焼いてしまえばいい 」
銀狼を人間が従える?
そんな魔物を扱える盗賊がいるのか
俺が知ってる銀狼は人に力を貸す連中ではない
聞く耳すら持たない者達が、力を貸すとはどう言うことだ
疑問になる俺に、王は言葉を続ける
「 確か、ウルリヒ盗賊の者の中には、前に焼いた国の育ちもいるだろ。生き残ってるなら死ぬチャンスがまた来たってだけだ、西の国を落とす準備をしろ 」
「 はっ!! 」
コウガの知る、この国の近衛達が罪もない国を落とす争いに行ってると知ると彼奴はどう思うだろうか
通りたい為に戦車を使い、敵味方関係無く殺した他国の上層部を思い出し
俺はこの王を殺したくなった
「 お父様、御部屋に戻りますね 」
「 あぁ、ゆっくりしておいで 」
娘の前では、少しでもいい顔をしたいのだろ
貼り付けた笑顔の裏を知りたくはないな
立ち上がったリリアの後を追い掛け、その場を離れた
「 一体、何をしてるんだ? 」
部屋に戻った早々に、リリアは荷物を纏め始めた
小さい肩掛けの鞄に軽装の服を詰め込み下着すらいれていく様子を、座ったまま眺める
「 アルトゥーラ連邦に行くわ!戦争に成ることを教えて、そして私の味方になってもらうの 」
「 止めといた方がいいぞ 」
「 何故? 」
箱入り娘の小娘が、他国に乗り込んだだけで劣りになる
王のただ一人の娘だとバレれば、殺されるのは目に見える
「 御前は何も分かっちゃ居ねぇからさ。アルトゥーラ連邦が味方になれば、御前は実の父親を殺すことになる。其が出来るのか? 」
「 ……殺さず、お父様を止めるわ 」
「( 無理だな )」
例え、戦争をしないでと言ったところで
サラマンダーの様子から見れば意識すら操ってるだろう
あれはもう、人間としての感情を失ってる様子だった
リリアが何を言ったところで、王を止めるには殺してサラマンダーとの契約を破棄するしかない
「 いざとなれば、俺が王を殺してやろう 」
「 えっ? 」
「 その変わり、親殺しを命じた御前も殺す。それが条件だ 」
早くに父を止めることが出来なかった御前の責任だと、そうハッキリと告げた俺に
リリアは迷うこと無く笑みを浮かべる
「 貴方に命令することはないわ。私が誰も傷付けず終わらせるから 」
「( そんな甘い考えが、戦場で通用するとは思えないが…… )」
幾度の戦争を経験し、勇者と呼ばれる者とも出逢ってきたが
誰か必ず死んでいた、それは人数が多いときも少ないときも関係無く
止めようとした者達が殺していった、助けれなかった一般人
リリアの頭の中で、王を殺さないと言う最低限の条件があるだけで
其処にどれぐらいの国民と兵士が犠牲になるのかは分かってない
「( コイツは、ダメだな…… )」
聖獣は、見てるだけであり言われたことしか行動しない
リリアが俺の力を求めない限り、あの王の暴走は止めることは出来やしないだろう
呆れて切り捨てるのは簡単な、少女だと分かったが
何処までやるかは見届けてやる
彼女に人を殺す" 勇気 "はない
第一王女であるリリアが聖獣召喚に成功したのを、父親である王は知らない
リリアの聖獣召喚を見ていた者は、彼女を慕い
そして王の行動を反対してた者達だ
彼女達は自らの意思で口を閉じてるからこそ、リリアもまた好きにしてるのだろうな
「 リリア、何か欲しいものは無いか? 」
「 お父様、なにも要りませんわ。沢山貰ってばかりですから 」
朝の飯の時間、王様の姿を見た俺は彼の背後に立つ
人の形を得ているサラマンダーを見掛けた
本来なら赤い鱗を持つドラゴンみたいな姿だが、今は透かした顔を決め込む成人した男性の外見を得ている
此方に気付かないよう、全ての魔力と気配を消してる俺は、リリアの演技に驚きもある
こうして話していれば、只の家族なのに
娘が父親の命を狙ってるとは誰も思わないだろう
リリアは殺す気が無いと言うが、此処で殺せと言われたなら
殺せるぐらいの自信がある程に、サラマンダーも王すら油断している
「 そうか、なら北の国を与えよう。彼処のゴミを直ぐに燃やせば御前の好きな犬も飼って良いぞ 」
「 ふふっ、お父様ったら。犬より猫が好きですわ 」
「 おや、そうだったか?ははっ。なら猫の国でも作るか~! 」
「( この少女、意外に強いな )」
笑ってスルーするスキルは、出来ればコウガも見習って欲しいほどに聞いてる俺は笑いそうになる
これが十五歳其処等の娘ならば、将来は男を尻に敷くだろうな
今から、そんな光景が目に見えると思う事を考えていれば兵士がやって来た
「 王、御食事中申し訳ありません。至急御伝えしたいことが…… 」
「 なんだ娘と食事中は仕事の話を止めろとあれほど……。まぁいい、言ってみろ 」
「 はっ!! 」
燃やされると思ったのだろうか
報告程度の言葉に、身体を震わせる様子は何かに怯えてるように見える
兵士はその場で片膝を付き、報告をした
「 西の国。アルトゥーラ連邦が銀狼を従える、ウルリヒ盗賊団を味方につけたと言う報告が有りました 」
「 子犬程度を扱う只の盗賊だろ?んなもの、国ごと焼いてしまえばいい 」
銀狼を人間が従える?
そんな魔物を扱える盗賊がいるのか
俺が知ってる銀狼は人に力を貸す連中ではない
聞く耳すら持たない者達が、力を貸すとはどう言うことだ
疑問になる俺に、王は言葉を続ける
「 確か、ウルリヒ盗賊の者の中には、前に焼いた国の育ちもいるだろ。生き残ってるなら死ぬチャンスがまた来たってだけだ、西の国を落とす準備をしろ 」
「 はっ!! 」
コウガの知る、この国の近衛達が罪もない国を落とす争いに行ってると知ると彼奴はどう思うだろうか
通りたい為に戦車を使い、敵味方関係無く殺した他国の上層部を思い出し
俺はこの王を殺したくなった
「 お父様、御部屋に戻りますね 」
「 あぁ、ゆっくりしておいで 」
娘の前では、少しでもいい顔をしたいのだろ
貼り付けた笑顔の裏を知りたくはないな
立ち上がったリリアの後を追い掛け、その場を離れた
「 一体、何をしてるんだ? 」
部屋に戻った早々に、リリアは荷物を纏め始めた
小さい肩掛けの鞄に軽装の服を詰め込み下着すらいれていく様子を、座ったまま眺める
「 アルトゥーラ連邦に行くわ!戦争に成ることを教えて、そして私の味方になってもらうの 」
「 止めといた方がいいぞ 」
「 何故? 」
箱入り娘の小娘が、他国に乗り込んだだけで劣りになる
王のただ一人の娘だとバレれば、殺されるのは目に見える
「 御前は何も分かっちゃ居ねぇからさ。アルトゥーラ連邦が味方になれば、御前は実の父親を殺すことになる。其が出来るのか? 」
「 ……殺さず、お父様を止めるわ 」
「( 無理だな )」
例え、戦争をしないでと言ったところで
サラマンダーの様子から見れば意識すら操ってるだろう
あれはもう、人間としての感情を失ってる様子だった
リリアが何を言ったところで、王を止めるには殺してサラマンダーとの契約を破棄するしかない
「 いざとなれば、俺が王を殺してやろう 」
「 えっ? 」
「 その変わり、親殺しを命じた御前も殺す。それが条件だ 」
早くに父を止めることが出来なかった御前の責任だと、そうハッキリと告げた俺に
リリアは迷うこと無く笑みを浮かべる
「 貴方に命令することはないわ。私が誰も傷付けず終わらせるから 」
「( そんな甘い考えが、戦場で通用するとは思えないが…… )」
幾度の戦争を経験し、勇者と呼ばれる者とも出逢ってきたが
誰か必ず死んでいた、それは人数が多いときも少ないときも関係無く
止めようとした者達が殺していった、助けれなかった一般人
リリアの頭の中で、王を殺さないと言う最低限の条件があるだけで
其処にどれぐらいの国民と兵士が犠牲になるのかは分かってない
「( コイツは、ダメだな…… )」
聖獣は、見てるだけであり言われたことしか行動しない
リリアが俺の力を求めない限り、あの王の暴走は止めることは出来やしないだろう
呆れて切り捨てるのは簡単な、少女だと分かったが
何処までやるかは見届けてやる
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