転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

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一章 聖獣への道のり編

04

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冷たいシーツが心地いい程に、頬を擦り当て
いつの間にか寝ていた事を思い出せば瞼を揺らし目を覚ます

『 ふぁー…… 』

寝ている間に太陽が昇っていたのか、身体を起こす事無く背伸びをすれば自分の獣の手足へと気付き
毛並みを振るわせ、大きな欠伸をしそろそろ起きようかと身体を捻れる

「 コウガ…… 」

『 ん、なに? 』

起き上がる前に腹下に滑り入れていたらしい、シロの腕は自らの方に抱き寄せるように抱き締め
俺のうなじ辺りの飾り毛へと顔を埋めてきた
視線だけ向ければまだ人の姿を得ている彼の頭へと舐め、髪の感触に舐め辛いと顔を揺らし舐めるのを止め
どうした?とばかりに問い掛ければ掛布団側にある手は、獣の腹をなぞり厚みのあるコートのような毛と指を埋め、問い掛けてきた

「 ここ……何かあるだろ? 」

『( ギクッ…… )』

勘の鋭い彼氏だとこんなにも困るものなのか
一瞬、肩を跳ね、言葉は何も言えなくなり 
上手く理由を考えるように遥か彼方を見て居れば、彼は腹下を優しく擦るように撫でては 
もう一度、ぎゅっと身体を抱き締め、起き上がった

「 やっぱり、何か隠してたな。俺に言えねぇこと? 」

『 別に隠してない、只言う必要が無いだけと判断しただけで…… 』

声のトーンは普段よりずっと優しいのに、俺の方がきつく言ってるよう聞こえる
実際に、勘づかれた事に少しだけ不機嫌になってるのは事実で視線を反らしたままの俺に
シロは自らの髪をくしゃりと掻き、犬歯見える程に欠伸をし、座ったまま服を現せた

「 言う必要がないか……流石に、僅かながらに魔力を失ってるのを感じれば気になるものだ。この神の庭ディヴァインガーデン じゃ、魔力は回復するはずだからな 」

消費してるのを気付いてるのか
そんなに俺の魔力は感じ取りやすいのかとそっちに疑問になり、何となく自分の身体の匂いを嗅いでいれば服を着たシロは腹辺りをポンっと触れた

「 特に俺は、魔力感知は優れてる 」

『 なっ、じゃ……他の聖獣とかには分からないレベルってことか? 』

「 そうだな。嗅覚が良いように、其々聖獣には得意分野がある 」

俺はそれ、と言ったシロは俺の身体から手を離し
足元からベッドを降り部屋の方へと歩く事無く
此方へと顔を向け、軍服のマントを揺らし
踏むのを気を付けてはしゃがみこみ、
目線の高さが似れば腹へと触れる

そんなに腹が気になるのか……

「 この辺りに、魔力を別に溜めてる部分があるな。魔法の質が悪くなるなら取り除いてやるぞ? 」

『 取り除く……いやいや!そんな事はしなくていい!! 』

なんか抉り出そうとしてるシロに恐ろしくなり、身体を跳び跳ねるように起こせば壁際のベッドの隅へと移動し、必死に首を振れば
彼は行き場の失った片手を顎に置き首を捻る

「 何故だ?魔力が別に消費してるなら、無くなればいいだろ?詰まってるのかも知れない 」

『 詰まってねぇよ!!これはライフからもらって! 』 

「 ほぅ? 」

『 あ……。いや…… 』

言わないと決めてたはずなのに、俺はつい口が滑った
冷や汗を感じ腹を守るように伏せになり身体を丸めた俺に、普段は其処まで顔に変化の無い彼は
にっこりと目を閉じて口元は笑みを浮かべた

「 ライフに何を貰ったんだ?そんな成長に負担になるような、重りを貰ったのなら、師匠でもある俺に教えても良いはずだが? 」 

『 言えば絶対に、師匠を止めると思うから、やだ 』

「 俺が攻撃できなくなるようものか? 」

やっぱり勘がいい
攻撃出来なくなるようなこと、と言ったシロは笑顔を失い
そして幾分か考えてから、ふっと何かを思い付いたのか深刻に眉を寄せては立ち上がり一歩後ろへと下がった

「 もしかして…… 」

『( あ、バレたかな )』

「 俺が攻撃する度に弱くなるものでも与えられたのか!!? 」

『 ちげぇよ 』

ちょっと天然が入ってるシロの、普段通りの反応に安心した
寧ろ、的外れ過ぎて逆にこっちが冷静になる程に彼は違うのかと驚きを見せれば、また俺を見るなり傾げて考えていた

「 俺が攻撃できなくなる…… 」

『 当てたら褒めてやるよ 』

此は分かるわけ無いな、と自信が付き身体を起こしベットから飛び降り、尾を立ててシロの横を通りすぎ
暇潰しに外へと行こうとすれば彼は小さく呟いた

「 命のライフから与えられたもの…… 」

俺は片手と片足を浮かし、ピタリと止まれば彼の視線は此方へと向いた

「 子を宿す為の物を貰ったのか?つまり……妊娠したから魔力を子に取られてるのか? 」

『( 勘がいいってこえぇぇえ!! )』

ふるふると震えた俺はカクカクとロボットの様に振り返れば、そこには何故言わなかった?とばかりにガン見してくるシロの目があった
怖すぎると逃げようと前へと向けば、足音を聞く事もないまま身体は掴まれ簡単に浮遊感を感じていた

「 そうなのか!?そうなんだな! 」

『 わっ、えっと……そうだけど…… 』

デカい俺を軽々と横抱きにした事で、仰向けになり身体を丸め、耳を下げて見ればシロの頭には普段見えない獣の耳が出て、尻尾は勢いよく左右に振っていた

『( あ、めっちゃ喜んでる )』

「 そうか!そうか! 」

俺の顔に頭を擦り当て、嬉しそうに抱いたまま部屋の中をくるくると廻ったり動くシロに
嬉しいのは分かるが、目が回りそうだ

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