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一章 聖獣への道のり編
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しおりを挟む『 さぁ、出ていけ!!よく分からない妖精達!! 』
狼らしく吠えると言うより、威嚇するように魔力を僅かに放ったように冷気を身に纏い
部屋中を掛け橋って其まで住み着いていた、妖精を外へと追い払う
中には小人みたいな者達もいたが、追い払っていいと言われた為に全て蹴散らし
其が楽しくなり二階の廊下を走っていれば、目の前に現れた黒い燕尾服を着た男性に一気にブレーキを掛け立ち止まる
「『 誰だ? 』」
揃った声に目を見開いた俺は、肩を揺らし一階へと居るフリーレンへと駆け寄る
『 レン!レン!! 』
「 ん?そんな慌てて、どうしたんだい? 」
『 人が居た!めっちゃ、怖そうな男性が居た!! 』
目付きがシロ並に悪い男性が居たと焦った俺に、何かを思い出したのか彼は笑顔を浮かべた
「 その人なら大丈夫さ。人と言うより妖精だから 」
『 妖精!?えっ!? 』
「 シルキーって言う妖精なんだ。名はバトラー 」
妖精追い払っていいと言われたが、余りの迫力に俺が追い払われそうな勢いだったんだが
それにシルキーなのかバトラー分からないが、あれが妖精に見えないと小刻みに震える俺は
ふっと、昔見たサラマンダーもまた人の姿になれることを思い出した
いや、サラマンダーは上級精霊だったし、見た目も人離れしてたのだが、さっきのは外見ともに人間そのものだった
只、気配がなかったから走り回った俺がやっと見付けたと、言うより向こうから出てきたように見える
「 バトラー、ただいま 」
何処に話し掛けてるのか、俺より背後へと顔を向けたフリーレンの言葉と共に
何もない場所から幽霊のように姿を現した燕尾服を着た男は、此方に来ては俺を無視して彼の手に触れ
無言のまま軽く手を握った
「 家を長く留守にしてすまないな。この子はナイト、俺の聖獣だから仲良くしてやってくれ 」
「 聖獣です、か。どっかの野良犬が入ってきたのかと思いましたよ 」
『 野良犬!?犬よりでかいし 』
「 そういう問題ですか 」
俺を見下げて冷めた口調で告げた、バトラーに文句を言うように吠えれば
フリーレンは羨ましそうに告げた
「 おや、ナイトはバトラーと会話できるのか? 」
シロの金髪より薄い、クリームイエロー色の髪は後ろ髪の一部を耳下で結び、吊り長の瞳にイギリス人っぽい外見はファッションモデルの様に全体的にスレンダーで細身、赤いルビー色の瞳は血のようにも見えるが其よりも綺麗だ
彼をじっと見た後に、フリーレンに言われた言葉に首を小傾げる
『 あれ、レンは言葉が分からないのか? 』
「 彼は妖精だろ?前は姿は見えてたのだがな、無口なイメージだった 」
『 えっ……口悪そう……そして睨まれた…… 』
こわっ、と素直に肩を縮めた俺にフリーレンは軽く笑った
そのバトラーが掴み動いた手すら気にしてないように、俺の方へとしゃがみこみ頬へと触れる
「 バトラーは俺よりも先にずっとこの家に住み着いてる妖精だ。まぁ、好きに家事やらしてくれるから助かってる。仲良くできる? 」
正直、フリーレンと二人きりの生活だと嬉しく思ってたのだが
そうやって先に居る妖精がいたのなら、仲良くするしか無いのだろう
何となく先住犬と出会った子犬の感覚がして、フリーレンに撫でられながらも俺達は睨み合っていた
『 出来る…… 』
「( 野良犬が )」
べー、と舌を出した俺にバトラーの額に筋が走るのが分かる
コイツ、絶対に俺の事が嫌いだな!
俺も妖精は色々痛い目あったから嫌いだわ!と睨み返していれば
フリーレンは立ち上がり告げた
「 バトラー、もう時間を動かして結界を張り替えた。模様替えを頼めるか? 」
「 御意 」
小さく頷いたバトラーはその場から離れ、壁へと手を当て、妖精の言葉なのだろう
よく分からない言葉を告げては横へと手を動かした瞬間に壊れて劣化していた内装は綺麗になった
それも此処に入って来たときとはまた違った内装は暖かみのある花柄の壁紙に、カーペットは犬の肉球マークになってる
『 おぉ、凄い!可愛くなった!レン、肉球マークのカーペットだ!! 』
「 おや、バトラーはナイトを気に入ったのだろうな 」
『 えっ…… 』
そうなのか?とばかりにバトラーへと見上げれば彼はふいっと顔を背けては、その場を立ち去った
やっぱりつかみどころの無い奴だ
きっとフリーレンが俺を気に入ってるから変えたに違いないと思う
「 さて、ナイト。部屋も綺麗になったことだ。今日から共に過ごすから改めて宜しくな 」
『 此方こそ、宜しく! 』
どうやら今回はスローライフの生活みたいだ
争うことが無いのならそれはまたいいと
フリーレンが死ぬまで傍にいられる安心感に満足していた
あの、シルキー妖精のバトラーとは仲良くなる気はない
シロの方が格好いいし、色白ってだけで人間じゃないか
もっと耳とか尖ってたら別に見えるが……
まぁ、妖精なら俺達に危害はないだろうと思う
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