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二章 宝物捜索 編
02
しおりを挟む音速にすれば雷の落ちる速度など、遅く思えるがそれでも、目の前で秒速三十万kmという速度で突っ込んできたなら人の目から見れば速いもんだ
獏の前に現れた雷獣は噛み付き爪で身体を切り裂こうとすれば、獏の姿は黒い煙へと変わり
雷獣の身体へと纏えばその姿を消失させた
「 これが無効果……どうだ、っ!? 」
「 光神獣 」
「 む、 無夢獏!! 」
早々に次の獣を出したが、それは光輝く獅子のような姿をして同じく向かってくれば、ファルもまた別の獏を作り出した
先程の雷獣より遥かに速い速度で突っ込んできた為に、ファルは目を見開き目の前にいる自分の魔法を気にもせず、本体を狙ったことに気付けば片手を前に出した
「 無喰!! 」
手の平へと吸い込まれるように喰われた、光の獣は消えれば一瞬、ソレイユの顔がそんな気はしてたとばかりの納得顔で彼は次の魔法を告げる
「 光神乱世 雷の舞 二重魔法 海鰩魚神 」
大きな魔方陣が出現し現れたのは、雷の衣を纏う海に住むエイみたいな奴だが、デカい
そして何より身体が雷に覆われてる為に当たったら痛そうだ……
「 へぇ……んじゃ俺もっ。無幻獏威、二重魔法 夜狐の羽衣 」
獏の姿が、黒い狐へと変わりその尾は九本生え、黒煙を纏ったまま大きな魔方陣を背中側に現れ、尾は魔方陣の中へと入っていく
「 壊せ……。海鰩魚神 」
「 消せ!夜狐!! 」
いやいや、何この俺だとレベルがついていかない
聖獣が召喚獣使ってるような感じ
確かに姿、形はハッキリ無いにしろ、こんなにも獣とか生き物の形を得たまま攻撃を食らわせていくって難しいんだよ!?
俺なんて、狼の姿とか蛇がちょーと出来るぐらいで、そいつ等に他の魔法を組み合わせるなんて考えられない
ぶつかり合い魔法と共に辺りが吹き飛んでいく様子を、俺は耳を下げビビりながら岩とか飛んでくるのを防いでるので精一杯だ
『( どんだけ魔法使えるんだよ! )』
ポケットに入ってる獣、なんて言う年齢層が問わないゲームでも四つの技しか使えないのに、彼等はどんどん聞いた事もない魔法を繰り出す
それも威力はでかいし、きっと相手が無属性で無効果にするファルじゃなければ魔法がぶつかり合って、俺は吹っ飛んでたと思う
「 落雷天狼 複合魔法 黒狼炎 」
「 無喰 」
ちょっと聞き覚えある魔法だー!!なんて喜んでたら、雷に黒い炎が纏い落雷としてあちこちに落ちてるじゃないか!
そんなの俺は知らないぞ!チートめ!!どんだけ強いんだよ!!リリアに謝れ!
なんて内心文句を言っていれば、飛んでくるものに身は縮まる
「 魔法を返すぜ!無鏡 」
「 これを待っていた…… 」
「 なっ!!? 」
「 戻れ、喰狼神 」
今まで食らっていた魔法をそのまま、吐き出すように鏡を現したファルは魔法を返せば、ソレイユは自分の目の前に金色の毛並みを持つフェンリルを出し、獣は獏の様に全ての魔法を食らい、そのまま彼の手の平へと入り戻った
「 魔力、ご馳走さま 」
「 !!くそ、やらかした!! 」
おや、ソレイユも魔力を喰らえるらしい
なんと言う効率の良さ!!なんて思うが、今まで手合わせしてたのが、それこそ無効果したように一からになった
だが、無傷とは言えどファルは魔力を消費してるのか呼吸は荒くなってきてるように見える
これは魔力の削り合いになるなって、見ていれば欠伸などは漏れてくる
『 ふぁ~( これを見て別の属性である魔法を使えるようになるなんて思えないな……。分からん )』
ソレイユは手合わせをし初めてから、一度も動いて無い
只、右手を下げたり上げたり横に振ったりして、
魔法の発動をしてる程度で、他に無駄な動きは無い
魔法使いが魔法を使うために、杖を持つなんて聞いたが彼等に其は必要がないように見える
人間の時間で言えば、恐らく十日間は手合わせし続けた彼等
決着は、魔力を消費したファルが膝を付いたことで決まった
「 はっ、っ…… 」
「 光千剣 」
大空に現れた剣の数々、それは千本は有りそうな量を見て、ポカーンとした俺と共にファルは唇を噛み締め告げる
「 負けました!こんな、俺の無時空間の中で負けるなんて!! 」
「 フッ、そんなもんだろ 」
息を荒くしてるファルを他所に、ソレイユの顔色は何一つ変わらない
なんせ、彼は魔力を無くなりかけたら相手から食らってるのだから、"無効化"は出来ても魔力の吸収は出来ないファルは敗けるしか無いだろ
「 あー!!悔しいけど、スッキリした!! 」
「 嗚呼、俺も久々に楽しめた 」
最高クラスになれば、中、遠距離攻撃のみで御互いの魔力の削りあいが出来て、尚更無傷なんてかっこよすぎる
いつか、俺が使えた時には最高クラスのフェンリル!!なんて喜ばれる日が来るのだろうな
もう少し、修行を頑張ろうかな
『 おぉぉお!!二人とも、かっこよかった!!お疲れ様!! 』
「「 だろ! 」」
ソレイユは大空に浮かぶ光の剣を消せば、彼等へと近寄ろうとした俺は脚を止めた
目の前の地面が割れ、行くことが出来なかったからだ
勿論、すぐにファルが移動してくれた
結局、風属性の魔法が出せるようになるには自分で努力して感を掴むしかなかった
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