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~ 颯 視点 ~
薄気味悪いほどに人の気配がしないのに、瑠菜が連れた奥の自動ドアを過ぎた途端
人が現れた事に少しだけ違和感を覚えた
警戒する俺とは違い、瑠菜は見掛けた男に抱きつく始末
そして、その男は抱きつかれた事で被っていたキャップ帽子は外れ、黒髪は揺れ嬉しそうに笑みを浮かべていた
どんな関係だったのか、聞かなくとも分かることに胸にモヤがかかる
「 みやぁっ~ 」
「 こんなに大きくなったのか。そうか、良かった良かった。捨てられたと知った時は心臓が止まること思った 」
「 研究対象が居なくなれば心配だろうな 」
キツイ言葉しか言えないことに内心呆れるが、好きな女が他の男に抱き着いて喉を鳴らして尻尾を揺らしていれば気に入らないものだ
「 おや、貴方が新しい飼い主でしたか。確かに研究対象でありますが……私達にとっては我が子も同然。立ち話もなんですし、此方へどうぞ 」
我が子同然か……反吐が出そうだ
娯楽のために造ってるだろうに、
どんな都合のいい言葉を言おうと、耳には届かなかった
それにしても瑠菜は、彼の横をピッタリと歩きニコニコしてるが、そんなに此処での暮らしが良かったのか?
招かれた場所は、他の研究者もいて彼等はカルテを持ち同じ格好をして歩いていた
どこを見てるのか疑問になり、男が向けた方を見れば、只の壁だと思っていた場所は
一瞬でガラス張りになった
「 なっ…… 」
「 此処は育児スペース。現在63頭の獣人がいますよ。年齢は0歳から、生後10ヶ月程度 」
白衣を着た彼等は触れることなく、一定の距離を取り観察してる程度で、獣の耳と尻尾、中には手足が獣を得ている子供達は好きなように遊んでいた
広い子供広場のようだ
「 は?……生後10ヶ月で、あんなに歩けるのか? 」
聞き捨てならないことに問い掛ければ男は緩く頷いた
「 知らないのですか?獣人は約三倍の速度で成長します。3歳に見えても生後10ヵ月未満ですね 」
「 は、なら……瑠菜は? 」
「 ルナ?あぁ、あの子の名前ですか。No.2022は生後1ヶ月で引き取られてますね。その1年後に行方不明になってるので……貴方がその頃に拾ったのでしたら3歳未満ぐらいの外見じゃなかったですか? 」
何かずっと違和感があった
3歳のわりには知能が幼く、言葉も発せない事に…
そして、成長していく段階が早くて育てて半年ぐらいで5歳児まで成長したように見えた
獣人だからと、納得して考えないようにしていたが……瑠菜の成長は獣と同じだったのか
彼女は他の研究者の元に行き、お菓子を貰って俺達の話は聞いてないにしろ
なんとなく胸がざわつく
「 あれから約20年一緒にいる…… 」
「 では、そろそろ寿命ですね。彼処まで美しく咲けば十分でしょ 」
「 ……は?何をいって…… 」
聞きたくないはずなのに、聞いてしまう自分がいる
それ以上、何か入れたら彼を殴ってしまいそうなほどに身体の血液は沸騰しそうだった
その比較的に整った顔立ちは、瑠菜へと視線を向けれたあとに、ガラスの向こうにいる獣人へとやった
「 元々遺伝子組み換えで、一頭、一頭造られた獣。寿命は獣程度しか無いものの…短命なりに美しく成長する。あ、なんでしたら新しく連れて帰りますか? 」
「 黙れ…… 」
なんだよそれ……
綺麗に成長しきれば、そのままで死ぬと言うのか
やっと、愛する者が出来たと思ったのに短命だと言うのか……?
「 突然死しても可笑しくない寿命ですし、貴方ならまたきれいに育てられると思うので、お安く提供しますよ 」
物のようにしか言わない奴に、瑠菜が笑顔を向けて擦り寄る必要も無いじゃないか
この嫌な違和感に気付いた時には声を張っていた
「 黙れ!!それ以上、言わないでくれ!! 」
「「 !!! 」」
来るんじゃ無いと後悔した時には、知りたくも無い情報で頭がいっぱいになりパンクしそうだった
「 短命だから、新しく獣人を提供する?なんだよそれ……彼奴は俺の家族だぞ。短命だろうが、なんだろうが、最後まで一緒にいるに決まってるだろ……それに、彼奴の腹には…… 」
「 No.2022が!! 」
「 なっ!? 」
ガタンと何かが倒れる音と共に、女性の悲鳴が聞こえた
顔を瑠菜の方へと向ければ其処には倒れてる彼女の姿があった
「 直ぐに治療室に運ぶんだ!! 」
「 は、はい! 」
頭に過る、男の言葉
″ 突然死しても可笑しくない ″
嫌だ……瑠菜
そんなの、嘘だと言ってくれ!!
駆け寄る前に他の研究者によって、瑠菜は治療室へと運ばれた
オペ台へと乗せられ、ガラス越しの前に立ってる俺は何もできない事に悔しくて息が苦しい
「 少し疲れて気を失っただけでしょ。獣人はその美しさを代償にとても短命なので…… 」
「 短命って…どうにかならないのか!御前等、研究者だろ!?その為に研究してんじゃないのか!! 」
「 ……此方に来てください。貴方には特別にお見せしましょう 」
誤魔化すように背を向けた研究者に、俺は瑠菜が心配だったが落ち着いてるように見えた為に、その場を離れてついていく
エレベーターへと乗り、ボタンを地下の部分を押せば下へと下がる感覚がする
「 これは企業秘密なんですがね…… 」
扉が開き、上と同じく明るい通路に出れば
そのまま廊下を進み、奥の扉を開いた
「 っ…… 」
そこは、カプセル状の容器が並び、中に水が入った研究場だった
「 此処はNo.2022が生まれた場所であり、獣人を創り出す場所ですよ 」
「 その番号で呼ぶのは止めてくれ。彼奴には瑠菜っていう名前があるんだ 」
「 失礼。では、改めて此処は……ルナが生まれ場所ですよ 」
椅子に座り、ガラス越しに試験管の並ぶ中へと顕微鏡を覗きながら何やらしてる研究者は、俺がいても気にしない様子
本当、研究熱心だこと…と言いたい程に眼中に無いってのが気になる
男は、説明をした
「 ペットとして家畜化した中でも、比較的に大人しく、それにて忠実な種類だけを厳選して、そのDNAを分解し、人間の有能なDNAと人工的に組み合わせるんですよ。
人間と獣の間には子供が生まれないのは長年の研究で実証済み。
ならば遺伝子組み換えをして、DNAから造り上げたならどうだろうか?
そう考えついて出来上がったのが、獣人。
生物兵器ではなく、人を癒やす為だけに造られた理想的な獣ですよ 」
試験管の中で遺伝子が組み替えられ、そしてそのまま容器の中で成長していくという
だが、獣人が生まれる確率はキャリーオーバーを六回した、宝クジを当てるよりもずっと低いという
それだけまだ、獣人の実験は手探り状態であり、今は出来上がった試作品が世間に出てるらしい
獣と人とのバランスがいい、獣人だけ成長させて、育児スペースにて学びながら成長していき、欲しがる者に売ると……
「 もちろん中には失敗作がいます。下半身が猫だったり 」
「 っ…… 」
すでに亡くなってはいるが、カプセルの中には中途半端に成長した子供の姿もあった
下半身はベンガルだが、上半身は完全に人間であり、つなぎ目のような部分から人間の脚が生えている
こいつは…八本の手足を持って生まれてきたんだ
「 流石に売り物にならないので、酸素を止めますけどね 」
口元を片手で抑え、ゆっくりと歩いて見て回れば失敗作には空気を送るためのホースが臍から繋がってはいなかった
だが、捨てない辺り…これこれで研究するのかと思うと吐き気がする
「 なんで、此処までして…獣人を作るんだ 」
「 彼処まで育てた貴方なら分かるでしょ? 」
「 なにがだ…… 」
「 美しくて従順ではなかったですか? 」
「 っ!! 」
「 愛するだけ、容姿が変化する獣人。在り来りなペットに飽きた人、動物アレルギーを持ち飼えない人、子供がいない人、理想的な性処理が欲しい。そんな人の為に造り出された獣。貴方が一番良く理解してるでしょ? 」
頭に過る、瑠菜との過去の記憶
従順であり、子供の頃は大変だったがそれ以外は手を焼くことは無かった
愛する分だけ受け取り、素直に笑顔を向けてきた
そして、何より手を出しても怒りはせずに求めてくる理想的なほどに、身体の相性はよくクセになる肉付き
全て……こいつ等が創り出したと言うのか?
「 そんなの…… 」
「 だからこそ、貴方にはもう一度……獣人を育てて欲しいのですよ 」
俺は、瑠菜以外を育てて愛せる自信などない
薄気味悪いほどに人の気配がしないのに、瑠菜が連れた奥の自動ドアを過ぎた途端
人が現れた事に少しだけ違和感を覚えた
警戒する俺とは違い、瑠菜は見掛けた男に抱きつく始末
そして、その男は抱きつかれた事で被っていたキャップ帽子は外れ、黒髪は揺れ嬉しそうに笑みを浮かべていた
どんな関係だったのか、聞かなくとも分かることに胸にモヤがかかる
「 みやぁっ~ 」
「 こんなに大きくなったのか。そうか、良かった良かった。捨てられたと知った時は心臓が止まること思った 」
「 研究対象が居なくなれば心配だろうな 」
キツイ言葉しか言えないことに内心呆れるが、好きな女が他の男に抱き着いて喉を鳴らして尻尾を揺らしていれば気に入らないものだ
「 おや、貴方が新しい飼い主でしたか。確かに研究対象でありますが……私達にとっては我が子も同然。立ち話もなんですし、此方へどうぞ 」
我が子同然か……反吐が出そうだ
娯楽のために造ってるだろうに、
どんな都合のいい言葉を言おうと、耳には届かなかった
それにしても瑠菜は、彼の横をピッタリと歩きニコニコしてるが、そんなに此処での暮らしが良かったのか?
招かれた場所は、他の研究者もいて彼等はカルテを持ち同じ格好をして歩いていた
どこを見てるのか疑問になり、男が向けた方を見れば、只の壁だと思っていた場所は
一瞬でガラス張りになった
「 なっ…… 」
「 此処は育児スペース。現在63頭の獣人がいますよ。年齢は0歳から、生後10ヶ月程度 」
白衣を着た彼等は触れることなく、一定の距離を取り観察してる程度で、獣の耳と尻尾、中には手足が獣を得ている子供達は好きなように遊んでいた
広い子供広場のようだ
「 は?……生後10ヶ月で、あんなに歩けるのか? 」
聞き捨てならないことに問い掛ければ男は緩く頷いた
「 知らないのですか?獣人は約三倍の速度で成長します。3歳に見えても生後10ヵ月未満ですね 」
「 は、なら……瑠菜は? 」
「 ルナ?あぁ、あの子の名前ですか。No.2022は生後1ヶ月で引き取られてますね。その1年後に行方不明になってるので……貴方がその頃に拾ったのでしたら3歳未満ぐらいの外見じゃなかったですか? 」
何かずっと違和感があった
3歳のわりには知能が幼く、言葉も発せない事に…
そして、成長していく段階が早くて育てて半年ぐらいで5歳児まで成長したように見えた
獣人だからと、納得して考えないようにしていたが……瑠菜の成長は獣と同じだったのか
彼女は他の研究者の元に行き、お菓子を貰って俺達の話は聞いてないにしろ
なんとなく胸がざわつく
「 あれから約20年一緒にいる…… 」
「 では、そろそろ寿命ですね。彼処まで美しく咲けば十分でしょ 」
「 ……は?何をいって…… 」
聞きたくないはずなのに、聞いてしまう自分がいる
それ以上、何か入れたら彼を殴ってしまいそうなほどに身体の血液は沸騰しそうだった
その比較的に整った顔立ちは、瑠菜へと視線を向けれたあとに、ガラスの向こうにいる獣人へとやった
「 元々遺伝子組み換えで、一頭、一頭造られた獣。寿命は獣程度しか無いものの…短命なりに美しく成長する。あ、なんでしたら新しく連れて帰りますか? 」
「 黙れ…… 」
なんだよそれ……
綺麗に成長しきれば、そのままで死ぬと言うのか
やっと、愛する者が出来たと思ったのに短命だと言うのか……?
「 突然死しても可笑しくない寿命ですし、貴方ならまたきれいに育てられると思うので、お安く提供しますよ 」
物のようにしか言わない奴に、瑠菜が笑顔を向けて擦り寄る必要も無いじゃないか
この嫌な違和感に気付いた時には声を張っていた
「 黙れ!!それ以上、言わないでくれ!! 」
「「 !!! 」」
来るんじゃ無いと後悔した時には、知りたくも無い情報で頭がいっぱいになりパンクしそうだった
「 短命だから、新しく獣人を提供する?なんだよそれ……彼奴は俺の家族だぞ。短命だろうが、なんだろうが、最後まで一緒にいるに決まってるだろ……それに、彼奴の腹には…… 」
「 No.2022が!! 」
「 なっ!? 」
ガタンと何かが倒れる音と共に、女性の悲鳴が聞こえた
顔を瑠菜の方へと向ければ其処には倒れてる彼女の姿があった
「 直ぐに治療室に運ぶんだ!! 」
「 は、はい! 」
頭に過る、男の言葉
″ 突然死しても可笑しくない ″
嫌だ……瑠菜
そんなの、嘘だと言ってくれ!!
駆け寄る前に他の研究者によって、瑠菜は治療室へと運ばれた
オペ台へと乗せられ、ガラス越しの前に立ってる俺は何もできない事に悔しくて息が苦しい
「 少し疲れて気を失っただけでしょ。獣人はその美しさを代償にとても短命なので…… 」
「 短命って…どうにかならないのか!御前等、研究者だろ!?その為に研究してんじゃないのか!! 」
「 ……此方に来てください。貴方には特別にお見せしましょう 」
誤魔化すように背を向けた研究者に、俺は瑠菜が心配だったが落ち着いてるように見えた為に、その場を離れてついていく
エレベーターへと乗り、ボタンを地下の部分を押せば下へと下がる感覚がする
「 これは企業秘密なんですがね…… 」
扉が開き、上と同じく明るい通路に出れば
そのまま廊下を進み、奥の扉を開いた
「 っ…… 」
そこは、カプセル状の容器が並び、中に水が入った研究場だった
「 此処はNo.2022が生まれた場所であり、獣人を創り出す場所ですよ 」
「 その番号で呼ぶのは止めてくれ。彼奴には瑠菜っていう名前があるんだ 」
「 失礼。では、改めて此処は……ルナが生まれ場所ですよ 」
椅子に座り、ガラス越しに試験管の並ぶ中へと顕微鏡を覗きながら何やらしてる研究者は、俺がいても気にしない様子
本当、研究熱心だこと…と言いたい程に眼中に無いってのが気になる
男は、説明をした
「 ペットとして家畜化した中でも、比較的に大人しく、それにて忠実な種類だけを厳選して、そのDNAを分解し、人間の有能なDNAと人工的に組み合わせるんですよ。
人間と獣の間には子供が生まれないのは長年の研究で実証済み。
ならば遺伝子組み換えをして、DNAから造り上げたならどうだろうか?
そう考えついて出来上がったのが、獣人。
生物兵器ではなく、人を癒やす為だけに造られた理想的な獣ですよ 」
試験管の中で遺伝子が組み替えられ、そしてそのまま容器の中で成長していくという
だが、獣人が生まれる確率はキャリーオーバーを六回した、宝クジを当てるよりもずっと低いという
それだけまだ、獣人の実験は手探り状態であり、今は出来上がった試作品が世間に出てるらしい
獣と人とのバランスがいい、獣人だけ成長させて、育児スペースにて学びながら成長していき、欲しがる者に売ると……
「 もちろん中には失敗作がいます。下半身が猫だったり 」
「 っ…… 」
すでに亡くなってはいるが、カプセルの中には中途半端に成長した子供の姿もあった
下半身はベンガルだが、上半身は完全に人間であり、つなぎ目のような部分から人間の脚が生えている
こいつは…八本の手足を持って生まれてきたんだ
「 流石に売り物にならないので、酸素を止めますけどね 」
口元を片手で抑え、ゆっくりと歩いて見て回れば失敗作には空気を送るためのホースが臍から繋がってはいなかった
だが、捨てない辺り…これこれで研究するのかと思うと吐き気がする
「 なんで、此処までして…獣人を作るんだ 」
「 彼処まで育てた貴方なら分かるでしょ? 」
「 なにがだ…… 」
「 美しくて従順ではなかったですか? 」
「 っ!! 」
「 愛するだけ、容姿が変化する獣人。在り来りなペットに飽きた人、動物アレルギーを持ち飼えない人、子供がいない人、理想的な性処理が欲しい。そんな人の為に造り出された獣。貴方が一番良く理解してるでしょ? 」
頭に過る、瑠菜との過去の記憶
従順であり、子供の頃は大変だったがそれ以外は手を焼くことは無かった
愛する分だけ受け取り、素直に笑顔を向けてきた
そして、何より手を出しても怒りはせずに求めてくる理想的なほどに、身体の相性はよくクセになる肉付き
全て……こいつ等が創り出したと言うのか?
「 そんなの…… 」
「 だからこそ、貴方にはもう一度……獣人を育てて欲しいのですよ 」
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