先生を誰が先に孕ませるかゲーム

及川雨音

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基本時系列関係なしの種付け記録

危険日まんこ記念写生大会

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 「顔を上げて、晶。すっごく綺麗だよ?芸術品みたい。ふふふ、このまま飾りたいなぁ」

 涙は流れ続けずずっと鼻を啜れば、望月は舌をねじ込んできて鼻水を舐めとった。
 室内は寒くないよう調節されているが震えは止まらない。

 「大丈夫。似合ってるから。淫猥な晶の姿、皆にお披露目しようね?」






 虚ろだった意識が、聞き覚えのある声たちによって、ゆっくりと覚醒していく。

 「デッサンとか石像でいーじゃん。画家の便器描きたくねぇよぉ~」
 「絶対プレイだよ。寝取られとかそっち系」
 「授業前に一発ヤってそう。手マンは確実にしてるね。だっていつも発情したメス豚面してるから」
 「そういう顔面なのでは?」
 「あーあ。金貰って寝取らせプレイかーイイご身分ですなあ」
 「どうせヌードなら晶描きてぇよ。俺の神の右手が唸るわ」

 「よーし。その願い、僕が叶えてあげよう!」

 ビクッと体が震えた。

 「え。なに、望月」
 「皆。今日は大切な日だよね。分かる?」
 「晶が赤ちゃんできやすい日。もとい危険日」
 「そう。順番だから、僕がそのまま担当することになったけど……正直、面白くない人もいるよね?」
 「……」
 「仁義なき戦いだから、僕も譲ることは出来ない。でも、せめて見せることくらいは、してあげよう、って」
 「まさか……晶をっ」
 「ヌードモデルにするよ!」

 やだやだやだ。

 「うおおっさっすが望月さん!独り占めしないって信じてたっす!」
 「よっし!よっし!よっし!」
 「っしゃー!晶の危険日熟れ熟れまんこ!っしゃー!」
 「てゆーか危険とか失礼じゃね?俺らにとっては好都合なんだし。チャンスディとかラッキーディって呼び方のほうがしっくりくる」
 「あー確かに。ありがたいことだもんな」
 「おいそこ。賢者タイムすんな」

 足音が近づいてくる。

 イヤだ。来ないで。誰も見ないでくれ。

 「それでは。晶の危険日まんこ記念写生大会、開催~!」

 鳴り止まない拍手と喝采の中で、自分を隠していたカーテンが開かれる音が、一番大きく耳に届いた。

 「……っ!」
 「ヤッバ。射精するかと思ったわ」
 「さすが望月。イイ趣味してる」
 「ありがたや~ありがたや~」
 「センセ、お漏らししちゃったの?随分たっぷり溜まってるけど」
 「この尿バッグちょーだい!飲尿療法に使うから!朝の目覚めの一杯にするから!」
 「おしっこ色濃いね。晶印の濃厚成分がギュッと凝縮されている逸品だね」
 「ソムリエかよ」

 生徒の背後は、ただの壁ではなく鏡張りになっている。そこに映る自分の姿を見て、俺はまた意識が遠退いた。

 赤縄で緊縛された四肢。卑猥な口枷。乳首に装着されているチューブの吸引機。ペニスから伸びる尿道カテーテルと採尿バッグ。ペニスと金玉を拘束するレースの紐。膣内部が丸見えの透明なクスコ。尻穴で前立腺を刺激するローター。
 
 涙と鼻水と涎を垂らし、恐怖と快楽に震える俺が、いた。

 「なんて美しいんだろう、この人は」

 望月は出来栄えに満足したようで、陶酔した顔をしている。生徒が我先にと周りに群がってくる。舐めるような視線が体中を這う。息遣いで興奮しているのが分かる。この姿に欲情しているのだ、と。視姦される。視線に犯される。
 こんな姿を、一通り記録媒体に撮られてしまった。

 「まんこびしょびしょ~」
「これだけちんこいるのに誰も挿れてくれない、寂しいよう~って泣いてるのかな?」
 「ほう。つまり愛液は涙か」
 「よしよし、ハメられたくて泣いちゃったんだ。泣き虫まんこちゃんだねー」
 「おちんぽ恋しい?そうだよね、赤ちゃん作りたいって子宮が求めてるんだもんね、欲しいよね」

 咬まされたギャグボールを、外側から望月が舐め回す。

 「んむーっ!うぅーっ!」
 「あ、そうか。晶はキス好きだもんね。うーん。残念だけど、これは取るかあ」

 パチンとベルトを外す音がして、口内からボールが出ていく。ねっとり唾液まみれのそれを、望月は口に含み、笑った。

 「ぷはっハァハァ……んぅっ」

 新鮮な空気を吸い込んでいると、邪魔するように口づけてくる。

 「んぅっあっはぁっあ」

 静かな空間に、ローターの振動音と舌が絡む水音が淫靡に響く。
 ごくり、と誰かの喉が鳴った。
 この場にいる全員が、俺に注目している。その燃えるような眼差しに、体が発火したみたいに熱くなる。発熱し体温が上がる。皮膚が朱に染まる。汗が一筋伝う。
 じゅく、とあそこが淫らに熟れていくのが分かる。

 「……ふふふ。キスだけですっかり食べ頃になったね」

 何も言い返せない。
 自分でも自覚するくらい、この被虐的な状況に、肉体が感じていた。はしたない蜜が分泌されあふれる。その様を逃さず観察されている。無慈悲な透明クスコにより、すべて晒されている。

 「破壊力やべぇな」

 そんな呟きにも俯いて耐えるしかない。

 「あとは乳首だけだね。吸引機は手動にしたんだよー。このバルブを何度か握ると……」
 「んぁぁっ!?」

 乳首が締め付けながら引っ張られる。

 「気持ち良くなれるから。乳首イキしたい時は、しゅこしゅこしてくださいってお願いするんだよ?分かった?」
 「は、いぃ……っ」
 「あれ?もしかして晶イったんじゃね?」
 「はいはいはい!俺ずっとまんこ見てたけど、今めっちゃ動いたよ!クスコをちんぽ代わりに締め付けてた!」
 「俺はアナル見てたけど~こっちもヒクついてたよ」
 「皆が写生し終わったらおちんぽあげるからね。それまで我慢しようね」
 「こんな状態で焦らすとかさすが鬼畜だわ」
 「晶泣いてんじゃん~慰めセックスしてやりてー。精子待ち受精チャンスまんこにちんぽ歓迎きゅんきゅんされてー」
 「あー内視鏡入れたい。大画面モニターで欲求不満発情まんこ観たい」
 「いや見せてくれるのはありがたいけどさ、お触り禁止って。獲物見せびらかしてるだけじゃん。自慢じゃん」
 「あれー筆のノリ悪い?別室の便器描く?」
 「ノリノリっすよ!イェーイ!」
 「せっかくくぱぁしてるんだし、肉襞描こうっと!」

 ザカザカと鉛筆が紙の上を走る。

 「おめめにハート描いちゃおうかな~」
 「この縄の絶妙な縛りよ。晶の良さを最大限に活かしてる。流石だね」

 早く熱いアレが欲しい。ぐちゃぐちゃにして。激しく突いて。

 「ナカほしぃ……ね、」
 「我慢だよー晶は良い子だから待てるよね?」
 「むりぃっ悪い子だから、だから、もぅ、ちょーらいっ」
 「ふーん?悪いコなんだ。じゃあ余計おちんぽあーげない」

 布を押し上げ勃起しているのに、誰ひとりくれない。
 なんで?なんで?
 分からない。頭が働かない。

 「ごめ~ん。今日は望月だから」
 「アハッ晶に色目使われちゃったアハッ」
 「……本当に悪い子だねぇ。ちんこなら誰でもいいんだぁ?ふふふ」

 怖っ。一瞬で我に返ったわ。

 「あっ違、今のは……っ」
 「ちんこなんて、晶には物足りないよね。もっと大きいモノじゃなきゃ」

 望月は右手全体をローションでコーティングしていく。
 その様子に、冷や汗が流れる。

 「これでズポズポしてあげる」

 ひいいぃ。

 「無理無理無理」
 「大丈夫!クスコで拡張してたから入るよ!」

 うっ。最初から計算してたのか。辱めながら、フィストの下準備も兼ねて。
 やはり望月は一際恐ろしい。

 「クスコ外すけど、皆もう肉襞は描いた?」
 「バッチリ!ほらっ」

 うん。佐伯。着色までしたんだな。すっごいリアル。褒めてほしいんだろうけど、自分のあそこは見たくなかったな。上手なんだけどな?うん。

 「今日はこの絵にぶっかけるんだー!」

 その情報はいらない。性事情開けっ広げすぎ。素直さがお前の良いところなんだけどな?うん。

 「僕が描いたのも見てください」

 ……うん。上手い。上手いけど、腹膨れすぎじゃないか?デブ専?気づかないだけで、腹出てるのかな。

 「僕の三つ子孕んでるバージョン描いてみました。どうですか?」

 どうとは。

 「ちなみに胎児イキしてます」

 何その禍々しい単語。触れないでおこう。

 「こ、子沢山だな。榎本は子ども好きなのか」
 「いえ特には。晶の子宮に俺の分身がみっちり詰まってるのが理想なんです。だから多ければ多いほど良い」

 優秀性じゃないバージョンの榎本だった。あああ。

 「晶おしゃべり出来るくらい余裕なんだね。じゃあ抜くね」
 「ひうぅっ」

 閉じたクスコがずずず、とゆっくり引き抜かれていく。排泄感が気持ち悪くて、つい唸れば、乳首が引っ張られた。

 「大丈夫?しゅこしゅこする?」

 幾分か気が紛れる。頷くと、「おねだりは?」と言われた。鬼か貴様ら。

 「しゅこしゅこ、お願い、します……」

 きゅきゅっと絞られる。

 「あっ、はぁはぁ……っんん」

 ごと、とクスコが膣から落ちた。愛液でベチャベチャで恥ずかしい。

 「おぉ~安産!俺の子の時もこんな風に産まれるのかな~?立ち会いするから安心してね!手ぎゅっと握って励ますから!ひっひっふ~って一緒に言うから!」
 「おい晶の気持ちも考えろよ。いきむ姿見られたくないかもしれないだろ。よく言うじゃん、出産後性対象として見られなくなるんじゃないか不安になるって。まあ俺らは絶対ないけど。むしろ貴重な出産シーン見逃す方がありえないけど」
 「いや晶は全部分かってるって!お見通しだよ。ねぇ?」

 恐怖でまともに聞いてらんない。
 入り口をなぞる右手が怖い。許してほしいと縋りつきたくなる。
 でも、望月を傷つけることをした俺への罰だ。
 甘んじて受け入れろ、俺!

 「望月……すまなかった。さあ、きてくれ」
 「……いいの。今なら、まだ」
 「先生は大丈夫だ!まんこで望月ごめんなさいするから!だから、きなさいっ!」

 ありがとう。
 口づける間際、望月はそう呟いて、舌と同時に、指からゆっくりと入ってきた。

 「んんぅ~~っ」
 「晶っ晶っはぁっ、すきっ」

 ギチギチだが、全部の指を含めた。しかしそれでは満足せず、更に深くまで進んでくる。

 「ーっ!ふぅっ、ーっっ」
 「がん、ばって……あと、少し、で」

 みちっ。
 甲の部分も包まれ、手首まで収まった。
 小さいが挿れていいサイズでは決してないデカさ。生徒の中で一番小柄な望月だからこそ、無理して出来た技だ。だから羨ましそうに見てるお前らのは無理!勘弁してくださいっ裂けちゃうから!

 「すっご……晶マジすげぇ……」

 これが最初で最後だからな。期待の眼差しで見んな。

 「もち、づき……あの、」
 「名前で……晶」
 「凛太郎……ごめん。傷つけたな。お詫びになるか分からないけど、前にやって欲しいって話してたやつ、やるから。見ててな」

 よし。気合いだ、俺。
 大丈夫だ。ローションでなんとか動くことは出来る。異物感は我慢しろ。望月への謝罪なんだから。吐き気を堪えろ。いくぞっ!

 「凛太郎の手、美味しそうだから食べちゃった。ほら、パクパク、パクパクッ」

 腰を捻り、手首を僅かに出し入れする。拘束された状態で動くのはこれが限界だ。額に汗が吹き出す。

 「ああああ僕の願望が現実にっ!?なにこれ夢じゃないよねあばばばば」

 発想と思想は危ないが、やはりまだまだ子どもだな。反応が可愛い。
 喜んでもらえてなによりだ。

 やがて、堪能したのかゆっくりと出ていった。

 「おててがこんなに美味しいなら、おちんぽはどうなってるんだろう。食べたいなー。晶に、凛太郎のおちんちん、ちょーだい?」
 「僕の?」
 「うん。凛太郎のがいい」

 上目遣いで、目の前にあるズボンのチャックを咥えて下ろした。

 「子宮がきゅんきゅんしてる。凛太郎の欲しいって。精子待ってるよ?」
 「でも。危険日だから、ゴムしないと妊娠しちゃうかも」
 「生ハメ危険日セックスしよ?晶、凛太郎との可愛い赤ちゃん欲しいな?いっぱい感じて受精度上げるねっ」
 「晶っ愛してるよっ!」

 はい挿入完了。謝罪終了。
 許してもらうって大変で難しいことだな。生徒からはホント学ぶばかりだ。
 台詞はすべて望月凛太郎作だ。洗脳のように聞かされ続けたので覚えていた。間違った箇所は無かったと思う。だって望月は満足そうに腰を振っているから。

 「しゅこしゅこもしてあげるっ。晶、好きだよっ」
 「あぁっ乳首だめぇっ」

 おしりもちくびもまんこもすごいっ

 「っあ~もたない」

 ぴゅくぴゅく。あったか精子が種付けられた。
 俺よりも生理周期を把握している奴らだ。危険日というのも、きっと当たっているのだろう。

 妊娠、するかもしれない。

 そう思っても、嬉しそうに口づけてくる望月を拒めない。
 あの日から、毎日犯され続けて何かが変わっていく自分を感じていた。
 同情でも絆されたわけでも、多分、ない。
 もちろん恋愛感情ではない。

 なんなのだろう、この気持ちは。

 もしも孕んだのなら、産んでもいい。それが生徒のためになるならば。
 そう考える自分がいることを、否定出来ない。

 「晶は優しいね」

 優しい?違う、これは……。

 「甘いんだよ」

 結局生徒が可愛いのだ。こんなことされても。

 「あーもーお前たちが可愛いのがいけない!」
 「えー?可愛いのは晶だよ?」

 俺が可愛いとか変なこと言って。まったく。

 「ねぇ?もう一回、していい?」

 胸に頬っぺたスリスリして、乳首しゅこしゅこするし。感じて難しいことが考えられなくなる。

 「ハメハメしようよ」
 「……うん。しゅるぅ……」

 ぱちゅぱちゅ、と抽送されながら、甘く舌を絡め合う。

 「晶。あとひとつ、お願いきいて?」
 「あっあんっ、な、なにっ、」
 「僕の構想ではね、この姿はまだ未完なんだ。白濁まみれになって完成するんだよ」
 「っへ、?」
 「皆にぶっかけてもらおうね?」

 その瞬間、歓声と雄叫びが部屋に響き渡る。防音最高である。

 「望月。キミは英雄だ」
 「僕の頭の中を再現するための汁役だからね。今回限り。オーケー?」
 「ラジャーッ!エロいこと出来りゃ何でもいいっす!」

 色んな所からカチャカチャ、とベルトを外す音がする。
 さぁっと血の気が引く。

 「安心して。まんこに種付けするのは僕だけだから、ねっ」
 「ああぁっ!」

 びゅくびゅくきてる。せーしきてるっ。

 貞操帯で封をしたら、望月は離れた。ちょうど、俺の全体像が見える位置に。

 勃起したペニスに囲まれる。
 オスの匂いに、俺のメスの部分が反応してしまう。きゅん、と締まった。

 「えっろい顔。サイコーかよ」

 容赦なく飛び散る精液。蓋をした膣以外のすべてにかけられた。

 「あっあっあぁっ」
 「綺麗だよ、晶」

 望月が満足げに笑う。釣られて、ヘラリと笑った。

 洗脳は、対象者に気づかれれば解けてしまう。
 だから毎日毎日かけ続ける。
 少しの恐怖と、強力な快楽を伴って。
 愛してるよと囁きながら。

 正気に戻ったつもりでも、ローターで前立腺を刺激し続けられていた俺が、本当に正常だったかなんて、明白で。そんな状態で考えた思考が、本当に自分の想いかなんて……。

 俺はそれにすら気づかない。
 そのことに、支配者たちは、幸福そうに嗤った。



 危険日まんこ記念写生大会終わり
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