22 / 214
22話 警察
しおりを挟む
「はぁ、はぁ、はぁ。」
俺の横ではナックルの男が大の字になっている。
俺はそこまで体力を消費した訳では無いので特に息が切れたりはしていない。攻撃も食らっていないしな。
「2人とも大丈夫かーい!?」
コナーが走って来た。
そうだ、さっきの力についてコナーに聞かなくては!
「コナー! さっきの力はなんだったんですか!?」
「ちょっと待ちなよ。まずはこの人の方が先だよ。」
そう言ってコナーはナックルの男の身体を隅々調べだした。
「これは酷いね。切り傷とかがいっぱいあるとかじゃないんだけど、打撲が凄い。それに骨も何本か折れてるね。うーん、特に出来る事はないなぁ。」
「だ、大丈夫っすよ!」
ナックルの男は右手でコナーさんを制した。
その動きだけでも辛そうだ。苦悶の表情を浮かべている。
だが、男はその右手を骨の折れている部分に当てて叫んだ。
【治癒!】
赤い光が手から溢れた。
そうすると、男の顔色が少し良くなった気がした。
「へぇ、これは中々…………。」
「コナー。これってまさか回復スキルって奴か?」
「そうだね。かなりレアだよ。まぁ、君も自己再生が出来るスキルを持っているみたいだしそれも中々にレアだけどね。」
そうなのか。まぁ、確かに完全再生はぶっ壊れスキルだとは俺も思っている。
俺たちがそう話しているとナックルの男が起き上がった。
「いてて、よし、これで大丈夫っすよ。」
ナックルの男は明るくそう言った。
「さっきは助けてくれてありがとうございました。助かったっす。」
「うん。全然いいよ。で、君はなんの用でこんな所に居るんだい? その服装からして警官だと思うけど。」
ナックルの男は青い制服に身を包んでいた。
実物を見るのは初めてかもしれない。見た事があっても覚えていないほど昔のことだ。
だが、男の制服はかなり汚れており、ずっと洗って居ないことが分かる。
「まぁ、簡単に言うと最近ゴブリンが増えてきてるからその調査っすね。」
確かに最近ゴブリンが増えてきてるからな。
と言うかそれのお陰で俺はホテル街へと行ったのだからな。
だが、俺はそこで1つ違和感を覚えた。
この人はどこからどう見ても警察の人だ。だが、モンスターを倒しているのは防衛者のはずだ。
警察と防衛者組合は連携をとっていないのか?
俺は気になった事は気になった時に聞けるタイプの人間だ。俺はその事をそのまま聞いた。
「うわー、痛い所つくねー。」
「そうっすね。」
2人は顔を見合せ困ったような顔をした。やはり何かいざこざがあるようだ。
「防衛者と警察の違いはね、簡単に言うと私営か官営かの違いだね。防衛者組合はその地域の人達が集まって組合を作り、全国に点在しているそう言う集団をまとめて防衛者組合って言ってるんだ。一応全部の防衛者組合で連携はとってるんだけど、基本は自分の所だけだね。警察は元々の集団がそのまま存在している感じだよ。まぁ、今は殆どその業務は防衛者と変わらないと思うけどね。本当は似たような事をしているし協力した方がいいんだけど。警察の方の上が頭カッチカチなんだよ。今の所は協力はしない方針らしい。狂ってるよね。」
「ホントそうっすよ。防衛者と手を組めば今俺はこんなに苦労してないって言うのに。」
2人は怒りを隠すこと無く外に出していた。
一瞬喧嘩になるかとも思ったが、怒りの矛先はどちらも同じなようだ。
「まぁ、そういう訳だ。だから情報共有なんて出来ちゃいないんだ。ゴブリンが増えてきてるなんて情報僕達は知らなかった。と言うか実際増えてなかったしね。」
「え、どういうことっすか? ゴブリンの数は以前と比べて5倍ほどになってるはずっすけど?」
「そ、そんな訳は…………。僕たちの拠点にはそんなにゴブリンは沢山来てないよ。ゴブリンの反対側から来るウルフは若干増えた気がするけど、ゴブリンは減ったくらいだよ。」
「なんでっすかね?」
不思議な事もあるもんだ。ゴブリンが増えたという情報はあるのに事実は違うようだ。
あれ? まって?
俺は今までの行動を振り返るとワンチャンこれは俺のせいかも知れないと思えだした。
「なぁ、いつもゴブリンってどれくらい来てたんだ?」
「んー、1週間で50体くらいかな。」
これは俺の仮説が当たってるかもしれない。
それは俺がゴブリンがホテル街へと行く前に始末していたという仮説だ。
俺は毎日五体程のゴブリンを数回倒していた。それを平均すると1週間に多分200体は軽く超えるだろう。
ならば、5倍になったとしてもその増えた分は俺が倒していた事になるのでは?
「あの、2人とも悩んでるところ悪いんだけど、ワンチャン俺原因分かるかもしれない。」
「本当かい!?」
俺はさっき考えた事を正直に話した。
「そ、そんな事が? まぁ、あの強さなら1人でそんな事が出来てもおかしくないのかな?」
「と言うか俺はあなたくらいの年齢の子が1人でこんな危ない所に住んでるって事に1番驚いてるんすけど。」
「え? ああ、多分勘違いしてるよ。晴輝君も僕も同い年でどっちも28だよ。」
「え。」
ナックルの男が俺たちの顔を見たあと、民家の窓に映る自分の顔を交互に見た。
「その若々しさで俺よりも年上…………。」
ナックルの男は言葉を失っていた。
分かるぞ!
俺もひきこもり始めて最初の方はまだ良かったが、20代後半になり始めた頃には老いを実感して絶望したからな。
「あっ、ていうか晴輝さんって言うんっすね! 名乗るのが遅れましたが、稲上凪って言います! そちらのえっと、小さいじゃなくてその。」
「八百コナーだよ。最後の言葉は聞かないことにしておくよ。」
「わかってると思うが、俺は御影晴輝だ。」
凪は俺たち2人の名前を聞くとハッとしたような顔をしていきなり焦りだした。
「そうだ! 報告に戻らなきゃな。じゃあ、俺はこの辺で。」
「あぁ、気をつけてくれよ。」
「はい! 今回のお礼はいつか必ずしますので! さようなら!」
凪は手を振って走り出した。
少し心配だが、ゴブリン数体程度には負けなそうなほど強そうなので大丈夫だろう。
流石にもうさっきレベルの数が来る事はないと思うしな。
「それで、これからどうする? 俺の家に行ってもいいしいったんホテル街に帰ってもいいぞ?」
「んー、どっちの方が近い? 今は少しでも早く休みたい。」
「多分俺の家の方が近いな。」
「じゃあ、君の家に行くよ。」
そう言うとコナーは伸びをして歩き出した。
俺もちょっと疲れたし休みたいな。
俺たちは2人並んで俺の家に向かった。
俺の横ではナックルの男が大の字になっている。
俺はそこまで体力を消費した訳では無いので特に息が切れたりはしていない。攻撃も食らっていないしな。
「2人とも大丈夫かーい!?」
コナーが走って来た。
そうだ、さっきの力についてコナーに聞かなくては!
「コナー! さっきの力はなんだったんですか!?」
「ちょっと待ちなよ。まずはこの人の方が先だよ。」
そう言ってコナーはナックルの男の身体を隅々調べだした。
「これは酷いね。切り傷とかがいっぱいあるとかじゃないんだけど、打撲が凄い。それに骨も何本か折れてるね。うーん、特に出来る事はないなぁ。」
「だ、大丈夫っすよ!」
ナックルの男は右手でコナーさんを制した。
その動きだけでも辛そうだ。苦悶の表情を浮かべている。
だが、男はその右手を骨の折れている部分に当てて叫んだ。
【治癒!】
赤い光が手から溢れた。
そうすると、男の顔色が少し良くなった気がした。
「へぇ、これは中々…………。」
「コナー。これってまさか回復スキルって奴か?」
「そうだね。かなりレアだよ。まぁ、君も自己再生が出来るスキルを持っているみたいだしそれも中々にレアだけどね。」
そうなのか。まぁ、確かに完全再生はぶっ壊れスキルだとは俺も思っている。
俺たちがそう話しているとナックルの男が起き上がった。
「いてて、よし、これで大丈夫っすよ。」
ナックルの男は明るくそう言った。
「さっきは助けてくれてありがとうございました。助かったっす。」
「うん。全然いいよ。で、君はなんの用でこんな所に居るんだい? その服装からして警官だと思うけど。」
ナックルの男は青い制服に身を包んでいた。
実物を見るのは初めてかもしれない。見た事があっても覚えていないほど昔のことだ。
だが、男の制服はかなり汚れており、ずっと洗って居ないことが分かる。
「まぁ、簡単に言うと最近ゴブリンが増えてきてるからその調査っすね。」
確かに最近ゴブリンが増えてきてるからな。
と言うかそれのお陰で俺はホテル街へと行ったのだからな。
だが、俺はそこで1つ違和感を覚えた。
この人はどこからどう見ても警察の人だ。だが、モンスターを倒しているのは防衛者のはずだ。
警察と防衛者組合は連携をとっていないのか?
俺は気になった事は気になった時に聞けるタイプの人間だ。俺はその事をそのまま聞いた。
「うわー、痛い所つくねー。」
「そうっすね。」
2人は顔を見合せ困ったような顔をした。やはり何かいざこざがあるようだ。
「防衛者と警察の違いはね、簡単に言うと私営か官営かの違いだね。防衛者組合はその地域の人達が集まって組合を作り、全国に点在しているそう言う集団をまとめて防衛者組合って言ってるんだ。一応全部の防衛者組合で連携はとってるんだけど、基本は自分の所だけだね。警察は元々の集団がそのまま存在している感じだよ。まぁ、今は殆どその業務は防衛者と変わらないと思うけどね。本当は似たような事をしているし協力した方がいいんだけど。警察の方の上が頭カッチカチなんだよ。今の所は協力はしない方針らしい。狂ってるよね。」
「ホントそうっすよ。防衛者と手を組めば今俺はこんなに苦労してないって言うのに。」
2人は怒りを隠すこと無く外に出していた。
一瞬喧嘩になるかとも思ったが、怒りの矛先はどちらも同じなようだ。
「まぁ、そういう訳だ。だから情報共有なんて出来ちゃいないんだ。ゴブリンが増えてきてるなんて情報僕達は知らなかった。と言うか実際増えてなかったしね。」
「え、どういうことっすか? ゴブリンの数は以前と比べて5倍ほどになってるはずっすけど?」
「そ、そんな訳は…………。僕たちの拠点にはそんなにゴブリンは沢山来てないよ。ゴブリンの反対側から来るウルフは若干増えた気がするけど、ゴブリンは減ったくらいだよ。」
「なんでっすかね?」
不思議な事もあるもんだ。ゴブリンが増えたという情報はあるのに事実は違うようだ。
あれ? まって?
俺は今までの行動を振り返るとワンチャンこれは俺のせいかも知れないと思えだした。
「なぁ、いつもゴブリンってどれくらい来てたんだ?」
「んー、1週間で50体くらいかな。」
これは俺の仮説が当たってるかもしれない。
それは俺がゴブリンがホテル街へと行く前に始末していたという仮説だ。
俺は毎日五体程のゴブリンを数回倒していた。それを平均すると1週間に多分200体は軽く超えるだろう。
ならば、5倍になったとしてもその増えた分は俺が倒していた事になるのでは?
「あの、2人とも悩んでるところ悪いんだけど、ワンチャン俺原因分かるかもしれない。」
「本当かい!?」
俺はさっき考えた事を正直に話した。
「そ、そんな事が? まぁ、あの強さなら1人でそんな事が出来てもおかしくないのかな?」
「と言うか俺はあなたくらいの年齢の子が1人でこんな危ない所に住んでるって事に1番驚いてるんすけど。」
「え? ああ、多分勘違いしてるよ。晴輝君も僕も同い年でどっちも28だよ。」
「え。」
ナックルの男が俺たちの顔を見たあと、民家の窓に映る自分の顔を交互に見た。
「その若々しさで俺よりも年上…………。」
ナックルの男は言葉を失っていた。
分かるぞ!
俺もひきこもり始めて最初の方はまだ良かったが、20代後半になり始めた頃には老いを実感して絶望したからな。
「あっ、ていうか晴輝さんって言うんっすね! 名乗るのが遅れましたが、稲上凪って言います! そちらのえっと、小さいじゃなくてその。」
「八百コナーだよ。最後の言葉は聞かないことにしておくよ。」
「わかってると思うが、俺は御影晴輝だ。」
凪は俺たち2人の名前を聞くとハッとしたような顔をしていきなり焦りだした。
「そうだ! 報告に戻らなきゃな。じゃあ、俺はこの辺で。」
「あぁ、気をつけてくれよ。」
「はい! 今回のお礼はいつか必ずしますので! さようなら!」
凪は手を振って走り出した。
少し心配だが、ゴブリン数体程度には負けなそうなほど強そうなので大丈夫だろう。
流石にもうさっきレベルの数が来る事はないと思うしな。
「それで、これからどうする? 俺の家に行ってもいいしいったんホテル街に帰ってもいいぞ?」
「んー、どっちの方が近い? 今は少しでも早く休みたい。」
「多分俺の家の方が近いな。」
「じゃあ、君の家に行くよ。」
そう言うとコナーは伸びをして歩き出した。
俺もちょっと疲れたし休みたいな。
俺たちは2人並んで俺の家に向かった。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる