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⑤運命の軌道修正が始まる?
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カタリンもソジャコッドもマーガレットの侍女をしているので、住まいはマーガレットの屋敷となっている。
カタリンがそろそろ寝ようかなとベッドの布団を捲った瞬間、部屋の戸が開いた。ギクリとして固まるカタリンは
「誰?ソジャコッド?」
「私です。マーガレット」
こんな時間になっても、まだ私になにか仕事をさせるつもりかと、少し不機嫌な声で返事をする。
「なんですかあ?」
するとマーガレットの後ろから、ソジャコッドの顔が現れた。
「カタリン、マーガレット様が、今からヒョットコさんをやろうって」
「えー、今からですかあ?」
因みに『ヒョットコさん』とは、前世で言う『こっくりさん』のことだ。
「嫌なの?カタリン」
「いーえ、では始めましょうか」
「なんか事務的な言い方ね」
「まあまあ、さ、始めましょうよ」
ソジャコッドが間に入り、部屋に置いてある丸テーブルと椅子二つをベッドの側に置く。
カタリンはベッドに座り、二人は椅子に座った。
丸テーブルの上には、日本語の50音と同じ内容の文字が書いてあり右上と左上に『はい』と『いいえ』が書いてあった。
「それで、何を占うんですか?マーガレット様」
カタリンが聞くと、マーガレットは真面目な顔で
「未来が知りたいの」
そう言った。
「え?」カタリンが絶句する。
「私ね、こんなこと言うとあなた達、変に思うかも知れないけど、私、自分の未来が全く見えないのよ」
「それは仕方ないですよ。婚約解消になってしまったんですから」
ソジャコッドがマーガレットを慰める。
「それも違う気がするの。前はね、こう、なんていうか、一つの道筋がはっきりと見えていたのよ。その道が良かろうが悪かろうが、はっきりとね。」
〘そりゃそうだ、私達3人の行く先はギロチン台だったんだから〙
「それでは、マーガレット様、始めましょうか」
カタリンがさっさと終わらせてしまおうと、マーガレットを一番最初に指名した。
「さ、お二人共、このコインの上に指を置いて下さい。」
「なんだよ、カタリン、積極的じゃないか」
ソジャコッドがニヤける。
〘私は早く終わらせて寝たいだけなんだよ〙
「さ、行きますよ。ヒョットコ様ヒョットコ様、どうぞ、マーガレット・バロウの未来を教えて下さい」
すぐにコインは動かなかったが、暫くしてコインが動き始める。
「ギ」
「ロ」
「チ」
「ン」
「ダ」
「イ」
ソジャコッドが呑気にゆっくりと読み上げる。
「ギ ロ チ ン ダ イ・・・え?ギロチン台?」
突然、マーガレットが気を失って倒れるが、素早くソジャコッドとカタリンがマーガレットを支えた。
マーガレットをベッドに寝かせて見守るカタリンとソジャコッド。
「ねえ、カタリン、今のは、なに?」
「さあ、気にすることはないよ」
「そ、そうだよね」
暫くすると、何事も無かったかのようにマーガレットは起き上がり、自分の部屋にソジャコッドとともに戻って行った。
二人が部屋を出て行ったあと、カタリンの胸には一抹の不安が残った。
〘やはり私達3人は、ギロチン台から逃れられないのだろうか?〙
カタリンは朝まで眠れなかった。
城下の外れにある小さな店に、フードを被った女が入って行った。店の表の看板には『なんでも屋』と書いてあった。
年老いた老人が一人、店番をしていて、フードを被る女に声を掛ける。
「いらっしゃい」
「ここは何でも屋なんでしょう?」
「はい、そうです」
「本当に何でもやってくれるの?」
「・・・」
「どうなの?」
「内容とご予算によりますね」
女は黙ってテーブルの上に金貨がぎっしりと入った布袋を置いた。
「ほう・・・で?ご要件は何でしょうか?」
「暗殺を頼みたいの」
「ふーん、暗殺・・ですか」
女はさらに金貨が入った布袋をテーブルの上に置いた。
「これでバロウ公爵家の娘、マーガレットを殺して欲しい」
「あの4大公爵家の一つ、バロウ公爵家の娘、マーガレット様を?」
「殺し方は、そちらに任せる。ただし事故にみせかけること」
女はテーブルの上に置いた布袋に手を置き
「出来るの?出来ないの?」
老人は笑って
「わかりました、お引き受けしましょう」
女は金貨の入った布袋から手を離して言った。
「お願い」
女は出口へ向かいドアを開け、出て行く前に、老人の方を振り向き
「私を裏切ったらあなたも、あなたのバックにいる組織も、皆殺しにするから」
そう言うと女は出て行った。
店の奥から目つきの鋭い小柄な男が出て来ると、老人が命令した。
「女を付けろ」
「はっ」
しかし、この小さな男は二度とこの店に生きては戻って来なかった。
翌日の昼過ぎ、川に浮かんでいる男が発見された。
カタリンがそろそろ寝ようかなとベッドの布団を捲った瞬間、部屋の戸が開いた。ギクリとして固まるカタリンは
「誰?ソジャコッド?」
「私です。マーガレット」
こんな時間になっても、まだ私になにか仕事をさせるつもりかと、少し不機嫌な声で返事をする。
「なんですかあ?」
するとマーガレットの後ろから、ソジャコッドの顔が現れた。
「カタリン、マーガレット様が、今からヒョットコさんをやろうって」
「えー、今からですかあ?」
因みに『ヒョットコさん』とは、前世で言う『こっくりさん』のことだ。
「嫌なの?カタリン」
「いーえ、では始めましょうか」
「なんか事務的な言い方ね」
「まあまあ、さ、始めましょうよ」
ソジャコッドが間に入り、部屋に置いてある丸テーブルと椅子二つをベッドの側に置く。
カタリンはベッドに座り、二人は椅子に座った。
丸テーブルの上には、日本語の50音と同じ内容の文字が書いてあり右上と左上に『はい』と『いいえ』が書いてあった。
「それで、何を占うんですか?マーガレット様」
カタリンが聞くと、マーガレットは真面目な顔で
「未来が知りたいの」
そう言った。
「え?」カタリンが絶句する。
「私ね、こんなこと言うとあなた達、変に思うかも知れないけど、私、自分の未来が全く見えないのよ」
「それは仕方ないですよ。婚約解消になってしまったんですから」
ソジャコッドがマーガレットを慰める。
「それも違う気がするの。前はね、こう、なんていうか、一つの道筋がはっきりと見えていたのよ。その道が良かろうが悪かろうが、はっきりとね。」
〘そりゃそうだ、私達3人の行く先はギロチン台だったんだから〙
「それでは、マーガレット様、始めましょうか」
カタリンがさっさと終わらせてしまおうと、マーガレットを一番最初に指名した。
「さ、お二人共、このコインの上に指を置いて下さい。」
「なんだよ、カタリン、積極的じゃないか」
ソジャコッドがニヤける。
〘私は早く終わらせて寝たいだけなんだよ〙
「さ、行きますよ。ヒョットコ様ヒョットコ様、どうぞ、マーガレット・バロウの未来を教えて下さい」
すぐにコインは動かなかったが、暫くしてコインが動き始める。
「ギ」
「ロ」
「チ」
「ン」
「ダ」
「イ」
ソジャコッドが呑気にゆっくりと読み上げる。
「ギ ロ チ ン ダ イ・・・え?ギロチン台?」
突然、マーガレットが気を失って倒れるが、素早くソジャコッドとカタリンがマーガレットを支えた。
マーガレットをベッドに寝かせて見守るカタリンとソジャコッド。
「ねえ、カタリン、今のは、なに?」
「さあ、気にすることはないよ」
「そ、そうだよね」
暫くすると、何事も無かったかのようにマーガレットは起き上がり、自分の部屋にソジャコッドとともに戻って行った。
二人が部屋を出て行ったあと、カタリンの胸には一抹の不安が残った。
〘やはり私達3人は、ギロチン台から逃れられないのだろうか?〙
カタリンは朝まで眠れなかった。
城下の外れにある小さな店に、フードを被った女が入って行った。店の表の看板には『なんでも屋』と書いてあった。
年老いた老人が一人、店番をしていて、フードを被る女に声を掛ける。
「いらっしゃい」
「ここは何でも屋なんでしょう?」
「はい、そうです」
「本当に何でもやってくれるの?」
「・・・」
「どうなの?」
「内容とご予算によりますね」
女は黙ってテーブルの上に金貨がぎっしりと入った布袋を置いた。
「ほう・・・で?ご要件は何でしょうか?」
「暗殺を頼みたいの」
「ふーん、暗殺・・ですか」
女はさらに金貨が入った布袋をテーブルの上に置いた。
「これでバロウ公爵家の娘、マーガレットを殺して欲しい」
「あの4大公爵家の一つ、バロウ公爵家の娘、マーガレット様を?」
「殺し方は、そちらに任せる。ただし事故にみせかけること」
女はテーブルの上に置いた布袋に手を置き
「出来るの?出来ないの?」
老人は笑って
「わかりました、お引き受けしましょう」
女は金貨の入った布袋から手を離して言った。
「お願い」
女は出口へ向かいドアを開け、出て行く前に、老人の方を振り向き
「私を裏切ったらあなたも、あなたのバックにいる組織も、皆殺しにするから」
そう言うと女は出て行った。
店の奥から目つきの鋭い小柄な男が出て来ると、老人が命令した。
「女を付けろ」
「はっ」
しかし、この小さな男は二度とこの店に生きては戻って来なかった。
翌日の昼過ぎ、川に浮かんでいる男が発見された。
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