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第三章
㉑プロジェクターの予感
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ラブホテルを出ると車は順調に走り出した。すぐに高速に乗ると、しばらくして一般道に戻り、気がつくと山深い道を走っていた。
美知留が声を出す。
「あ、電波が圏外だ!」
「え?嘘っ!」
慌てて翔太もスマホを見るが、電波は入っていなかった。純子が説明した。
「この辺は、まだまだ未開発の土地で、電波は入らないのよ」
「そうなんだぁ、でも、たまにはいいかもね、喧騒から離れるのも」
明るい声で美知留が声を出すと、翔太も明るく返事をした。
「東京に比べりゃ、今住んでるところも未開発の土地のようなもんだけどな」
「地元の人に聞かれたら怒られるよ、翔太!」
車内に笑い声があふれた。純子も笑っていた。ルームミラーに映る美知留の顔を見て、口元を歪めながら笑っていた。
針葉樹林の多い山道を抜けると、目の前に突如として大きな山荘が現れた。
「さ、着いたわよ」
そう言うと純子はゆっくりと山荘の前に車を停めた。
車から出た瞬間に草木の匂いが3人を包み込む。自然の真っ只中に立っているような感覚がした。
「さ、荷物を持って入りましょう」
鍵を開けて中へ入る3人。
「あれ?なんだか室内は綺麗ですね?ホコリもないし、清潔だわ。それにこの匂い、木材の匂いかしら?自然な感じがしていいですね」
美知留の解説に純子が苦笑いする。
「一応、地元の管理人に、清掃をお願いしておいたの」
「へぇ、純子さんってもしかしてお金持ちなんですか?」
「まさか、真面目なだけが取り柄の私だから、貯金だけはあったのよ。だからここを買えたの」
純子は2人を促す。
「2階に部屋が2つあるから、奥の部屋が寝室、手前の部屋は団欒室になってるから」
「え?じゃあ純子さんは?」
「私は1階の奥の部屋を使うから気にしないで」
そう言うと純子は車へ荷物を取りに戻った。
翔太と美知留は、2階の奥の部屋(寝室)に入ると、荷物を置いて手前の団欒室へ向かった。
部屋の中を見て驚く。
白くて大きな壁には何も飾りがなく反対側には教卓のような台の上に、プロジェクターが設置されていた。
肘掛けのついた大きな背もたれ椅子が、3つ置かれていた。
美知留が無邪気に喜ぶ。
「ねえ、翔太。今夜、この部屋で上映会でもするんじゃないの?純子さん」
「上映会?」
その言葉に翔太は固まった。
(まさか…ここで?)
ラブホテルを出る前に翔太は純子に、あのUSBメモリーを手渡していた。
(いくら何でも、あの映像を見せるわけがない……)
翔太が思いついた映画の名前を言った。
「きっとスターウォーズか、エイリアンの映画じゃないの?」
「ええ!そんなの見たくない!わくわくするようなサスペンスものがいいなぁ……」
サスペンス……。その言葉に、胸がざわつく翔太だった。
車のトランクを開けてカバンの中身を調べる純子。
「さぁて、どれを使おうかしら?」
フンフンフン、と鼻歌が出てくる純子だった。
美知留が声を出す。
「あ、電波が圏外だ!」
「え?嘘っ!」
慌てて翔太もスマホを見るが、電波は入っていなかった。純子が説明した。
「この辺は、まだまだ未開発の土地で、電波は入らないのよ」
「そうなんだぁ、でも、たまにはいいかもね、喧騒から離れるのも」
明るい声で美知留が声を出すと、翔太も明るく返事をした。
「東京に比べりゃ、今住んでるところも未開発の土地のようなもんだけどな」
「地元の人に聞かれたら怒られるよ、翔太!」
車内に笑い声があふれた。純子も笑っていた。ルームミラーに映る美知留の顔を見て、口元を歪めながら笑っていた。
針葉樹林の多い山道を抜けると、目の前に突如として大きな山荘が現れた。
「さ、着いたわよ」
そう言うと純子はゆっくりと山荘の前に車を停めた。
車から出た瞬間に草木の匂いが3人を包み込む。自然の真っ只中に立っているような感覚がした。
「さ、荷物を持って入りましょう」
鍵を開けて中へ入る3人。
「あれ?なんだか室内は綺麗ですね?ホコリもないし、清潔だわ。それにこの匂い、木材の匂いかしら?自然な感じがしていいですね」
美知留の解説に純子が苦笑いする。
「一応、地元の管理人に、清掃をお願いしておいたの」
「へぇ、純子さんってもしかしてお金持ちなんですか?」
「まさか、真面目なだけが取り柄の私だから、貯金だけはあったのよ。だからここを買えたの」
純子は2人を促す。
「2階に部屋が2つあるから、奥の部屋が寝室、手前の部屋は団欒室になってるから」
「え?じゃあ純子さんは?」
「私は1階の奥の部屋を使うから気にしないで」
そう言うと純子は車へ荷物を取りに戻った。
翔太と美知留は、2階の奥の部屋(寝室)に入ると、荷物を置いて手前の団欒室へ向かった。
部屋の中を見て驚く。
白くて大きな壁には何も飾りがなく反対側には教卓のような台の上に、プロジェクターが設置されていた。
肘掛けのついた大きな背もたれ椅子が、3つ置かれていた。
美知留が無邪気に喜ぶ。
「ねえ、翔太。今夜、この部屋で上映会でもするんじゃないの?純子さん」
「上映会?」
その言葉に翔太は固まった。
(まさか…ここで?)
ラブホテルを出る前に翔太は純子に、あのUSBメモリーを手渡していた。
(いくら何でも、あの映像を見せるわけがない……)
翔太が思いついた映画の名前を言った。
「きっとスターウォーズか、エイリアンの映画じゃないの?」
「ええ!そんなの見たくない!わくわくするようなサスペンスものがいいなぁ……」
サスペンス……。その言葉に、胸がざわつく翔太だった。
車のトランクを開けてカバンの中身を調べる純子。
「さぁて、どれを使おうかしら?」
フンフンフン、と鼻歌が出てくる純子だった。
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