《完結》辱めを受けた女は復讐の狂気に人生をかける

ぜらちん黒糖

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第三章

㉒本当の上映会の始まり

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夕方まで山荘の周りを散歩したり、近くの小川で魚釣りをしたりして楽しんだ3人は、夕方から晩御飯の準備を始めた。

​途中で買ってきた食材でカレーライスを作ることにした。

​翔太がお米を研ぎ、炊飯の役目をして、純子と美知留がカレーを作ることになった。

出来上がったカレーライスは、​思いのほか美味しくて、翔太はお代わりをしたほどだった。

​食後、団欒を楽しんでいたが、翔太が風呂を焚く係になり、薪で湯を沸かし始めたので、かなり時間がかかった。

​水は井戸水だったので、問題なく、いくらでも水は使えた。

湯が沸き上がると、美知留が最初に入り、次に翔太が入り、3番目に純子が続いた。全員が入浴を終えた時、純子が提案した。

​プロジェクターで映画を見ないかと。

部屋に入ると用意された肘付きの背もたれ椅子に1人ずつ座った。

​翔太は、いよいよ純子の復讐が始まるのかと、用心していたら、上映された洋画はタイムリープものの恋愛映画だった。

​最初はこんなところまで来て恋愛映画を見るのかと思った翔太と美知留。

​しかし、2人は徐々に惹き込まれ、見入ってしまう。

​上映から1時間半が経って、区切りのついたところで、一旦、休憩しようとなり、3人はトイレへ行くことになった。

2人が先に戻ってくると、少し遅れて純子がトレーにミルクココアとクッキーを乗せて入ってきた。

​2人は椅子に座ってクッキーをつまみながら、ミルクココアを飲み干した。

​純子は続きの上映を始めた。

​しばらくすると、2人の頭は背もたれから右にずれ、ぐったりとしていた。

​純子はゆっくりと立ち上がると、2人の側まで歩み寄り、様子を確かめた。

​「ふふふ……目覚めた時が、楽しみだわ……」


​❖


​「うっ……」翔太が目覚めると、部屋の中は真っ暗になっていた。​口には猿ぐつわがしてあった。

​手足は縛られ、しっかりと椅子にくくりつけられて、身動きが全くできなかった。

​(美知留!)

​横を見ると、美知留も翔太と同じように椅子に縛りつけられ、身動きが取れない状態だった。

​体をどんなに揺らしても、椅子はびくともしなかった。

​純子の復讐が始まったと思った。

​そして美知留も目を覚ました。翔太と違ったのは、美知留は猿ぐつわをされていなかった。

​「なんなの?これは!ちょっと、翔太!純子さん!」

​その時、冷たく凍りつくような鋭い声が静かに響いた。

​「黙りなさい」

​美知留が真横から聞こえる声に振り向くと、純子がうっすらと立っているのが見えた。

​「純子さん!純子さん、これは何の真似ですか?縄をほどいてください!」

​純子は美知留の耳元に口を寄せて冷たい口調で囁いた。

​「これからが、本当の上映会です」と……。
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