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第三章
㉓解析された真実
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プロジェクターが作動する音が聞こえた。
部屋の中がうっすら白く明るくなり、壁一面に動画が流れ始めた。
リュウジと、ケンだった。裸でカメラに向かってピースをしていた。その2人の後ろに、女性が横たわっていた。
2人が女性を襲うシーンが映し出されていたが、美知留が顔を背けようとした。その顔を純子が両手で鷲掴みにして、正面を見るように動かないようにした。
「あの女性は誰だか知ってるでしょう?美知留さん」
「知らない、知らないわ!」
「知らないはずないでしょ?翔太の彼女だった人よ?」
「……」
「この男たちがやって来た前の日、あなた、この女性に会いに来たでしょ?」
「……」
「『翔太と別れてください。荷物は明日取りに来るのでまとめておいて』。そう言って帰って行ったでしょう?あなた」
「翌日、確かに荷物を取りに来た人はいた。それがこの悪魔たちよ!」
「陽子があなたに何をした?何もしてないでしょ?なのにどうして、こんな酷いことをさせたの?」
美知留は叫ぶように大声を出した。
「私はただ、荷物を取ってきてと頼んだだけよ!」
純子が、動画を一時停止にして男たちの顔をアップにする。
「この男たちの顔を見てご覧なさい。言われた通り荷物だけを引き取ってくるような顔に見える?この醜悪な、獣のような男たちが?」
純子が一時停止を解除する。また動画が動き始めた。
「陽子は薬を嗅がされ、意識を失っている状態で、あの男たちに陵辱されたのよ?」
再び美知留の耳元に口を近づける。
「あなたはあの男たちに頼めば、陽子が、どうなるか分かっていたはず」
「翔太を引き止めるために、陽子を陵辱させ、傷つけて、翔太とよりを戻さないように、あなたはあの男たちを差し向けた!」
「違う!誤解よ!あの人たちはキャバクラに来ていた常連のお客さんで、見た目と違って、とてもいい人だったのよ。だから、大丈夫だと思って、頼んだだけ!本当よ!」
その時、動画の中の男たちの話し声が聞こえた。小さくて、よく聞き取れなかったが、確かに、「ミチル」と言う言葉が聞こえた。
「今あいつら、あなたの名前を呼んだわね?聞こえたでしょう?あなたにも」
「だって、私のお客様だもん、私の名前を知ってても当たり前でしょ?」
「そうね、確かに、そうね」
すると動画を停止した。
「この男たちのセリフをよく聞き取れるように解析したわ」
再び停止解除すると、動画がまた動き始めた。
男たちの声が聞こえ始めた。
「ミチルのやつ、可愛い顔して、すげー頼み事してきたよな」
「ほんとほんと、同じ女とは思えねえよな、澄ました顔でこう言ったんだぜ?『好きにしていいから』って」
「だから言われた通り、好きにやってるんだけどな、あははは」
純子はリプレイでこのシーンを何度も何度も、美知留の耳元で罵倒しながら、繰り返し流した。
「悪魔はお前だ!この性悪女!人の皮を被った悪魔め!このろくでなし!卑怯者!地獄へ落ちろ!お前なんか死んでしまえ!」
純子は、美知留の髪を後ろに引っ張り、天井を向いた美知留の顔に罵声を浴びせ続けた。
どれぐらい続いただろう。美知留の顔が放心状態になっていた。
「ふん」
純子は鼻を鳴らすと動画のリプレイを止め、そのまま動画を進めた。
相変わらず陽子への陵辱は凄まじかった。
純子が翔太を見ると、翔太は顔を伏せ動画を見ないようにしていた。
翔太の髪の毛を掴むと、顔を上げ動画を見るように仕向けた。
「翔太さん、さっきから、自分は関係ないような態度をとってますけど?本当にそう?」
虚ろな目をして順子を見つめる翔太。
その時また男たちの会話が聞こえてきた。どうやら疲れて、休憩するらしい。男たちは陽子の顔を見つめて話し始める。
「しかしミチルといい、翔太といい、俺たちを信用しすぎじゃね?」
「ほんとにな」
「翔太のやつが、ナンパして逃げられた女に一目惚れしたとか何とか言って、俺たちに猿芝居をするように頼んできたんだよな」
「ああ、あれはいいバイトだった。一人5万だもんな」
「確かに、いい女だよな。年は食っていたけど」
「さてと、まだまだ頑張りますか!」
「そうだな、頑張るか!タダだしな」
純子はまた、そのシーンをリプレイし始めた。延々と流れる男たちの会話。
翔太の耳元で叫ぶ純子。
「この軟弱男!好きなら変な小細工しないで堂々と向かってきなさいよ!この卑怯者!あんたなんか、こいつらと何も変わらないわ!」
翔太の頭を掴むとぐるぐると回し始める。
「そんなに好きだった陽子と同棲までしたのに、どうして、陽子を守ろうとせず、ゲーム三昧の毎日を送っていたの!どうして働かなかったの!あんた男でしょう!女に働かせて、遊び呆けて、それのどこが男なのよ!」
そして絶叫した。
「翔太の馬鹿野郎ーーーっ!」
部屋の中がうっすら白く明るくなり、壁一面に動画が流れ始めた。
リュウジと、ケンだった。裸でカメラに向かってピースをしていた。その2人の後ろに、女性が横たわっていた。
2人が女性を襲うシーンが映し出されていたが、美知留が顔を背けようとした。その顔を純子が両手で鷲掴みにして、正面を見るように動かないようにした。
「あの女性は誰だか知ってるでしょう?美知留さん」
「知らない、知らないわ!」
「知らないはずないでしょ?翔太の彼女だった人よ?」
「……」
「この男たちがやって来た前の日、あなた、この女性に会いに来たでしょ?」
「……」
「『翔太と別れてください。荷物は明日取りに来るのでまとめておいて』。そう言って帰って行ったでしょう?あなた」
「翌日、確かに荷物を取りに来た人はいた。それがこの悪魔たちよ!」
「陽子があなたに何をした?何もしてないでしょ?なのにどうして、こんな酷いことをさせたの?」
美知留は叫ぶように大声を出した。
「私はただ、荷物を取ってきてと頼んだだけよ!」
純子が、動画を一時停止にして男たちの顔をアップにする。
「この男たちの顔を見てご覧なさい。言われた通り荷物だけを引き取ってくるような顔に見える?この醜悪な、獣のような男たちが?」
純子が一時停止を解除する。また動画が動き始めた。
「陽子は薬を嗅がされ、意識を失っている状態で、あの男たちに陵辱されたのよ?」
再び美知留の耳元に口を近づける。
「あなたはあの男たちに頼めば、陽子が、どうなるか分かっていたはず」
「翔太を引き止めるために、陽子を陵辱させ、傷つけて、翔太とよりを戻さないように、あなたはあの男たちを差し向けた!」
「違う!誤解よ!あの人たちはキャバクラに来ていた常連のお客さんで、見た目と違って、とてもいい人だったのよ。だから、大丈夫だと思って、頼んだだけ!本当よ!」
その時、動画の中の男たちの話し声が聞こえた。小さくて、よく聞き取れなかったが、確かに、「ミチル」と言う言葉が聞こえた。
「今あいつら、あなたの名前を呼んだわね?聞こえたでしょう?あなたにも」
「だって、私のお客様だもん、私の名前を知ってても当たり前でしょ?」
「そうね、確かに、そうね」
すると動画を停止した。
「この男たちのセリフをよく聞き取れるように解析したわ」
再び停止解除すると、動画がまた動き始めた。
男たちの声が聞こえ始めた。
「ミチルのやつ、可愛い顔して、すげー頼み事してきたよな」
「ほんとほんと、同じ女とは思えねえよな、澄ました顔でこう言ったんだぜ?『好きにしていいから』って」
「だから言われた通り、好きにやってるんだけどな、あははは」
純子はリプレイでこのシーンを何度も何度も、美知留の耳元で罵倒しながら、繰り返し流した。
「悪魔はお前だ!この性悪女!人の皮を被った悪魔め!このろくでなし!卑怯者!地獄へ落ちろ!お前なんか死んでしまえ!」
純子は、美知留の髪を後ろに引っ張り、天井を向いた美知留の顔に罵声を浴びせ続けた。
どれぐらい続いただろう。美知留の顔が放心状態になっていた。
「ふん」
純子は鼻を鳴らすと動画のリプレイを止め、そのまま動画を進めた。
相変わらず陽子への陵辱は凄まじかった。
純子が翔太を見ると、翔太は顔を伏せ動画を見ないようにしていた。
翔太の髪の毛を掴むと、顔を上げ動画を見るように仕向けた。
「翔太さん、さっきから、自分は関係ないような態度をとってますけど?本当にそう?」
虚ろな目をして順子を見つめる翔太。
その時また男たちの会話が聞こえてきた。どうやら疲れて、休憩するらしい。男たちは陽子の顔を見つめて話し始める。
「しかしミチルといい、翔太といい、俺たちを信用しすぎじゃね?」
「ほんとにな」
「翔太のやつが、ナンパして逃げられた女に一目惚れしたとか何とか言って、俺たちに猿芝居をするように頼んできたんだよな」
「ああ、あれはいいバイトだった。一人5万だもんな」
「確かに、いい女だよな。年は食っていたけど」
「さてと、まだまだ頑張りますか!」
「そうだな、頑張るか!タダだしな」
純子はまた、そのシーンをリプレイし始めた。延々と流れる男たちの会話。
翔太の耳元で叫ぶ純子。
「この軟弱男!好きなら変な小細工しないで堂々と向かってきなさいよ!この卑怯者!あんたなんか、こいつらと何も変わらないわ!」
翔太の頭を掴むとぐるぐると回し始める。
「そんなに好きだった陽子と同棲までしたのに、どうして、陽子を守ろうとせず、ゲーム三昧の毎日を送っていたの!どうして働かなかったの!あんた男でしょう!女に働かせて、遊び呆けて、それのどこが男なのよ!」
そして絶叫した。
「翔太の馬鹿野郎ーーーっ!」
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