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「ああ」
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冷蔵庫を見たが何もなかった。
グラスを取り出して、水道水を汲む。
その場で立ったまま、一気に飲む。
もう1杯水を汲んで、さっきのところへ座る。
「真琴、起こそうか?」
「いや。いい」
段々と、別に帰ってもいいかと思い始めている。
また真琴を抱いた以上、もう我慢もできねえし。
前向きな気持ちではないんだろう。
むしろ、諦めに近いな。
「さっきの話。真琴が俺を呼ぶのは本当か?」
「うん。呼ぶだけじゃなくてさ」
なんだ?
「ヤってるときにさ、俺が雪人のことを話すと。真琴の中がすごく良くなるんだよぉ」
「おかしいし、気色悪い」
「え? 真琴?」
「いや、お前が」
「え、そぉお?」
それなら。
「あと多分。真琴が俺を呼ぶのも、お前の幻聴かなんかだ」
正気に戻れよ。
「雪人がまた一緒に住んでくれたら、解決だと思うんだ。一緒に住んでくれる?」
水を1口飲んで答えた。
「ああ」
俺もどうかしている。
「本当はさ。全身に一緒のタトゥーを入れようと思ってたんだ。顔から何から全部」
「アホか。外出れなくなるだろうが」
こいつならやりそうだと思った。
「うん。真琴にもデートできなくなるねって言われて、諦めたんだ」
いろいろ面倒な気持ちになって、無言で真琴の背中を眺めた。
「またヤんの?」
俺が服を脱ぎ始めたから、雨宮が聞いてきた。
「ああ」
真琴を抱える。
真琴は少し呻きながら起きた。
雨宮がどきながら言う。
「ベッドでするんだ?」
「床じゃあ、真琴が痛いだろ」
行為の最中に、雨宮が話しかけてくる。
俺も少し余裕が出てきたから、まあいいかと思った。
「他の女抱けた?」
「いや」
「自己処理は?」
「いや」
面倒だし、話していると少し萎えそうになる。
「やっぱそっか。じゃあ久々なんだ?」
面倒な奴だ。
「そんな久々なのに、激しくしないの?」
激しくしてぇけど。
「こいつ、膣痙攣起こすから」
「え」
言ってから後悔する。
「えぇ! マジなの? それ。えぇ」
もう萎えた状態で入れたまま、真琴を抱きしめている。
しくじった。
クソッ。
「膣痙攣なんてなったことないんだけど! えぇ。気持ちいいの?」
「いや。痛いだけだ」
「え、そんな痛いの?」
あれは。
「千切れる」
「えぇ。でもいいなぁ。え、救急車呼んだ?」
「いや」
「あぁ、でもいいなぁ。俺千切れてもいいから今晩やろぉっと」
勝手にしろ。
ああ、萎えた。
完全になんか萎えた。
「激しくするだけ?」
「ああ。けど、なってる時間はそんなに長くねえけどな」
グラスを取り出して、水道水を汲む。
その場で立ったまま、一気に飲む。
もう1杯水を汲んで、さっきのところへ座る。
「真琴、起こそうか?」
「いや。いい」
段々と、別に帰ってもいいかと思い始めている。
また真琴を抱いた以上、もう我慢もできねえし。
前向きな気持ちではないんだろう。
むしろ、諦めに近いな。
「さっきの話。真琴が俺を呼ぶのは本当か?」
「うん。呼ぶだけじゃなくてさ」
なんだ?
「ヤってるときにさ、俺が雪人のことを話すと。真琴の中がすごく良くなるんだよぉ」
「おかしいし、気色悪い」
「え? 真琴?」
「いや、お前が」
「え、そぉお?」
それなら。
「あと多分。真琴が俺を呼ぶのも、お前の幻聴かなんかだ」
正気に戻れよ。
「雪人がまた一緒に住んでくれたら、解決だと思うんだ。一緒に住んでくれる?」
水を1口飲んで答えた。
「ああ」
俺もどうかしている。
「本当はさ。全身に一緒のタトゥーを入れようと思ってたんだ。顔から何から全部」
「アホか。外出れなくなるだろうが」
こいつならやりそうだと思った。
「うん。真琴にもデートできなくなるねって言われて、諦めたんだ」
いろいろ面倒な気持ちになって、無言で真琴の背中を眺めた。
「またヤんの?」
俺が服を脱ぎ始めたから、雨宮が聞いてきた。
「ああ」
真琴を抱える。
真琴は少し呻きながら起きた。
雨宮がどきながら言う。
「ベッドでするんだ?」
「床じゃあ、真琴が痛いだろ」
行為の最中に、雨宮が話しかけてくる。
俺も少し余裕が出てきたから、まあいいかと思った。
「他の女抱けた?」
「いや」
「自己処理は?」
「いや」
面倒だし、話していると少し萎えそうになる。
「やっぱそっか。じゃあ久々なんだ?」
面倒な奴だ。
「そんな久々なのに、激しくしないの?」
激しくしてぇけど。
「こいつ、膣痙攣起こすから」
「え」
言ってから後悔する。
「えぇ! マジなの? それ。えぇ」
もう萎えた状態で入れたまま、真琴を抱きしめている。
しくじった。
クソッ。
「膣痙攣なんてなったことないんだけど! えぇ。気持ちいいの?」
「いや。痛いだけだ」
「え、そんな痛いの?」
あれは。
「千切れる」
「えぇ。でもいいなぁ。え、救急車呼んだ?」
「いや」
「あぁ、でもいいなぁ。俺千切れてもいいから今晩やろぉっと」
勝手にしろ。
ああ、萎えた。
完全になんか萎えた。
「激しくするだけ?」
「ああ。けど、なってる時間はそんなに長くねえけどな」
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