なんで俺のこと好きになってくれないの

菊智夕

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「勘違いすんなよ?」

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目が覚めた。

昨日、真琴としてないから、眠りが浅い。

寝付きも悪かった。

しんどいな。

体を起こすと、クローゼットの前で雪人が着替えていた。

「帰ってきたんだ?」

「ああ」

「何? 葬式?」

「いや。大事な仕事だから、それなりの格好してるだけだ」

何となく、雪人がイライラしてるように感じた。

「昨夜、真琴と何回ヤッたの?」

雪人は答えない。

忙しそうに身支度をしている。

「月1くらいで泊まるよね?」

答えろよ。

イライラしてくる。

「じゃあ。俺も真琴とどっか泊まって来ていい?」

「真琴と結婚してんのは俺だ。勘違いすんなよ?」

「勘違い?」

「テメエは間男でしかねえからな?」

間男だと?

「俺は。真琴の恋人だよ」

「の、つもりだろうが。真琴を自由にできると思うなよ?」

今日の雪人はイライラしてる。

めちゃくちゃトゲがある。

てか、トゲしかない。

俺も眠りが浅かったのもあってイラついてる。

怒鳴りたいのを我慢する。

「泊まり、ダメなの?」

「ああ」

ふざけんな。

クソが。

「何でそんなに怒ってんの?」

「別に」

そう言うと、雪人は寝室を出て行った。

クソッ。
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