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後日談
Eternal-19
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故に、聖を追い回していた筆頭である青菱史郎には、警察から接近禁止の強い警告が通知されている。
これに違反したら、即逮捕の可能性もあるのだ。
――――にも拘らず、彼は未だに聖を追い求めている。
その熱量には感心するが、時折恐怖も感じるほどだ。
「あんまり俺に構っていると、本当にマズい事になるんじゃないのか?」
半分本気で忠告すると、僅かな沈黙の後に、静かな答えが返ってきた。
「……オレだって、お前を諦めようと何度も思った。今でも、そうだ」
不意に真面目になった口調に、聖は抵抗を止める。
聖は少し迷うような声音で、そっと訊く。
「――なら、どうして……」
「前にも言っただろう?」
「……」
「お前を諦める事なんて出来ないし、絶対に忘れられやしない。何処の誰を抱いても、お前の代わりになんてならない」
まだ二十歳になるかどうかの聖を一目見た時から、ずっと心を捕らえられている。
あの時の感動と衝撃を思い出すたびに、何度もあの頃に戻る。
怖いものなど何もなかった、血気盛んな若かりし、あの頃に。
「惚れているんだ、仕方ないだろう」
「――――他所を捜せよ」
震える声でそう言うと、史郎の腕を振り払う。
しかし、史郎は再びその手を取ると、返事も待たずにその身体を引き寄せた。
「捜したさ、散々な」
多くの美しい愛人を、この男は抱えている。
それでも尚、聖だけは諦めきれないという。
「……どんだけオレがお前を愛しているのか、もっと教えてやろう」
そう言うと、史郎は大きな手で聖の尻を揉みだした。
手に吸い付くような肌理の細かい柔肌は、最高級の肉質だ。
しかも、同時に絶妙な弾力もある。
引き締まっている筋肉の張りは、脂肪の付いたそこらの女の尻とは明らかに違う。
これに違反したら、即逮捕の可能性もあるのだ。
――――にも拘らず、彼は未だに聖を追い求めている。
その熱量には感心するが、時折恐怖も感じるほどだ。
「あんまり俺に構っていると、本当にマズい事になるんじゃないのか?」
半分本気で忠告すると、僅かな沈黙の後に、静かな答えが返ってきた。
「……オレだって、お前を諦めようと何度も思った。今でも、そうだ」
不意に真面目になった口調に、聖は抵抗を止める。
聖は少し迷うような声音で、そっと訊く。
「――なら、どうして……」
「前にも言っただろう?」
「……」
「お前を諦める事なんて出来ないし、絶対に忘れられやしない。何処の誰を抱いても、お前の代わりになんてならない」
まだ二十歳になるかどうかの聖を一目見た時から、ずっと心を捕らえられている。
あの時の感動と衝撃を思い出すたびに、何度もあの頃に戻る。
怖いものなど何もなかった、血気盛んな若かりし、あの頃に。
「惚れているんだ、仕方ないだろう」
「――――他所を捜せよ」
震える声でそう言うと、史郎の腕を振り払う。
しかし、史郎は再びその手を取ると、返事も待たずにその身体を引き寄せた。
「捜したさ、散々な」
多くの美しい愛人を、この男は抱えている。
それでも尚、聖だけは諦めきれないという。
「……どんだけオレがお前を愛しているのか、もっと教えてやろう」
そう言うと、史郎は大きな手で聖の尻を揉みだした。
手に吸い付くような肌理の細かい柔肌は、最高級の肉質だ。
しかも、同時に絶妙な弾力もある。
引き締まっている筋肉の張りは、脂肪の付いたそこらの女の尻とは明らかに違う。
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