彼が恋した華の名は:3

亜衣藍

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後日談

Eternal-24

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 史郎は歯を食い縛って耐えていたが、鈴口を押し広げるかのような舌の動きに、とうとう音を上げた。

 低く呻くように唸り、白濁の精をほとばしらせる。

 聖はそれを手の平で受け止めると、いやらしくクチャっと音を立てて開いてみせた。

「あんた、あれだけ出したくせに……まぁだこんなに濃いのを飛ばせるのかよ」

 揶揄するが、さすがの史郎も限界が近いようだ。

 ハァハァと息をつき、すぐには反応が返せない。

「――フゥ、お前が相手だと、キリ・・がないな」

 どれだけ抱いても、一向に自分のモノだと実感が湧かない聖に、ついつい限界を超えて挑みたくなってしまう。

 白い身体中に自分の痕を刻み込み、これは自分のモノ・・・・・・・・だと我儘なガキのように主張したくなる。

――――そんな事をしても無意味だとは、今はさすがに学んだが。

 床で弾けるシャワーの水滴を浴びながら、紅に染まっている肉体を前にしていると、まだまだ続きをしたくてムクムクともよおして・・・・・くるが……。

「……やはり、止めておこう。これ以上やると、さすがにこっちも赤玉・・が出そうだ」

 息を整えて、今度こそボディーソープを取る史郎である。

 それを見遣りながら、聖はくつくつと笑った。

「いいじゃん、赤玉? この際、二度としなくていいように打ち止めしちまえよ。手伝ってやるからさぁ」

 そう言いながら、再び手淫をほどこそうと伸ばされる手を掴むと、史郎は聖の身体ごと己に引き寄せた。

「そいつは魅力的な誘いだが、次からはナマで中出しさせてもらうぞ」

「えっ」

「お前の手も口も絶品なのはこっちは百も承知だが、今生で最後だってんなら、とことん限界まで中で犯す。奥の奥まで、それこそ赤玉が出るまでな」

 笑ってはいるが、本気だ。

 それを察知して、聖は直ぐに折れた。

「……身体を洗うんだろう、早くしろっ」

 プンと膨れて、そっぽを向く。
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