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第一章
第036話 誤算と視線
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目を開けると、荘厳な神殿の石造りの壁が視界に飛び込んできた。
――ここに来るのは、神降式以来だな。
隣を見ると、アイザックが小さく頷き、中へ入るよう合図を送っていた。
俺も軽く頷き返す。
光の魔法で警備の目を欺きながら、俺たちは静かに神殿内部へと潜入した。
中では継承式はまだ始まっていなかったが、場の空気は張り詰めていた。
その中心にあったのは、王の怒声だった。
「なぜこの大事な場に、ヘルン家が遅れているのだ! 一体どういうことだ!」
銀髪の兵士が前に進み出て、額に汗をにじませながら報告する。
「申し訳ありません、陛下。ただいま赫の塔へ偵察隊を派遣しておりますが、未だ連絡がつかず……」
――ランゴルンの仕業か。
神殿内を見渡すと、ヘルン家以外の栄誉貴族はすでに揃っていた。
そのとき、外から兵士の叫び声が響く。
「国王陛下! ヘルン家の者が到着しました!」
「通せ!」
扉が開かれ、現れたその姿に場内がざわつく。
現れたのは赤髪の少女――ミラ・ヘルン、ただ一人。
しかもその身なりは傷だらけで、服も煤けていた。
「お、おい……ヘルン家に何があった……」
国王の顔が青ざめる。
「ヘルン家がこのような失態を招いてしまい、申し訳ありません」
ミラは深々と頭を下げた。
「そんなことはどうでもよい。何が起こったのだ!」
「赫の塔は、脱獄者による暴走で壊滅しました」
「……その脱獄者は誰だ?」
――ここで俺の名を言われたら、すべてが水の泡だ。
「脱獄したのは、見張り塔の襲撃者ランゴルン、一名のみです」
――感謝する……ミラ・ヘルン。
「こんなときに……なんということだ……」
王は眉をひそめ、苦悩を滲ませた。
「そして聖騎士団の派遣をお願いしたいのです……!」
ミラが膝をつき、両手を床につけて懇願する。
――この場から聖騎士が離れれば、計画の成功率は格段に跳ね上がる。
「ヘルン卿はどうなった?」
「……父は殺されました。しかし、母がまだ塔に残されています」
「そうか……ならば予定通り継承式は行う。
お前がヘルン卿の代理ということで進めよう」
「……母のことは……?」
「ヘルン家はすでに崩壊した。この場には、お前一人いれば十分だ」
――あんな奴が父親の皮を被っていたと思うだけで、吐き気がする……。
「では、私が塔へ向かいましょう」
透き通った声が扉の方から響いた。
視線を向けると、装飾の施された衣を纏う兄が立っていた。
「アルアディアン、それは許されぬ」
「これはヘルン家だけの問題ではありません。国の危機です」
「わかっておる。では、お前ではなく聖騎士団を向かわせよう」
「しかし、あの者は私にしか止められません」
「……聖騎士団が行けば、少しの時間は稼げるだろう」
「ですが――!」
「アルアディアン! 私は秩序を乱す者を決して許さぬ!」
「ですが、赫の塔には、私の弟がいるのです……!」
――アル……。
「何度言わせるのだ。あれとお前は兄弟ではない。忘れろ。もう一度楯突けば――わかっておるな?」
「……申し訳ありません……」
「それでいい」
――怒りが、堰を切ったように胸の奥で煮え立ち始める。
エルゴンを――殺してやりたい。
アイザックに目をやると、わずかに顎を引いて頷いた。
――あれは、合図だ。
俺はゆっくりと剣に手を添える。
そのとき、神殿内に不穏な声が上がった。
「魔物だ……魔物がいるぞ!」
群衆の中から次々と悲鳴が上がり、ざわつきは一気に混乱へと変わる。
「落ち着け! ここまで魔物が入り込めるはずがない。これは幻覚だ!」
エルゴンが怒鳴った。
だが、恐怖に囚われた群衆には届かない。
人は視覚に支配される。そして見えたものは、現実となる。
「国王様、お逃げください!」
叫びながら駆け寄った兵士を、エルゴンはためらいなく斬り伏せた。
その衝撃的な光景に、場は凍りつく。
「愚か者ども。誰か実際に襲われた者がいるのか? いないだろう。これは幻覚だ」
誰も答えなかった。
――ここまで早く混乱が収束するとは……。
「だが……これは一体誰が仕組んだ……」
近くの兵士が呟いた、その直後――
「こんな幻覚を見せられるのは、ただ一人だ」
エルゴンの声が神殿に響いた。
「出てこい、アイザック」
静寂の中に、足音が鳴り響く。
群衆の中を抜け、アイザックがゆっくりと前に出た。
「お久しぶりです、エルゴン殿」
「貴様……国を転覆させるために、死から戻ってきたのか」
「いいえ、私は国を“取り戻し”に来たのです」
「取り戻す……だと?」
「私の名は、イグノムブラ19代目火竜王――アイザック」
エルゴンはしばし沈黙し、次の瞬間、嘲笑と共に声を上げた。
「火竜王だと? 滅びた国の亡霊が何を言う」
「この者たちを見ても、まだ亡霊だと言えますか?」
アイザックの周囲に、鱗の使徒たち、そして剣を構えた各貴族の兵たちが姿を現す。
「その程度の兵力で、私を倒せるとでも?」
「まだ気づいていないのですか?」
「……何を言っている」
「あなたの秘策である龍は、すでに我らの手で解放しました」
エルゴンの表情が、明確に揺らぐ。
「戯言を……!」
「ならば、試しにここで龍を呼んでみては?」
「……貴様……! アルアディアン、今すぐこいつらを屠れ!」
「それは俺が許さない」
俺は前に出て、エルゴンの視線を遮る。
「アレン……! お前が企てたのか……?」
「さあ、どうだろうな」
「アレン、なぜここに……」
背後から、兄の声がかすれたように響いた。
「愚かな息子よ。
お前の兄は家族という呪縛に縛られているのだ。
お前たちが生きている限り、そいつは私の人形だ」
「その通りだ、アレン。俺が犠牲にならなければ……アイラと母上は……!」
「もう心配いらない」
俺は振り返り、静かに告げる。
「仲間が、二人を救出しているはずだ」
「……それは……本当か?」
兄が俺の肩に手をかける。
その手は、震えていた。
「ああ、本当だ。もう苦しまなくていい、アル」
「……ありがとう……アレン」
兄はその場に崩れ落ちた。
――限界だったんだ。兄はもう、とっくに。
「これで、あなたの選択肢は一つだけになった」
アイザックが冷ややかに告げる。
「それは、死だ」
しばし沈黙ののち、エルゴンは腹を抱えて笑い出した。
「ハッ……ハハハ……死しかない? そうか、それが貴様らの答えか」
「……何かおかしいですか?」
アイザックの問いかけに、エルゴンの笑みは深まっていった――。
「おかしいさ……お前たちが、俺の魔法を勘違いしてくれていてな」
エルゴンは薄く笑いながら肩をすくめた。
「何だと……お前は魔法で人の体を乗っ取っている。それは歴史が証明しているはずだろう」
アイザックが眉をひそめ、睨みつけるように言った。
「歴史、ね……それは、おかしいとは思わないか?
なぜ乗っ取られる者が、一度として抵抗しなかったのか――」
その瞬間、アイザックがこちらを振り向き、焦燥を滲ませた声で叫んだ。
「アレン、そこから逃げろ!」
――逃げる? 何を――
胸を鋭く貫く衝撃。呼吸が止まり、口内に鉄の味が広がった。
――何が、起こった……?
視線を下げると、自分の胸から突き出した剣の刃が見えた。
次の瞬間、それが乱暴に引き抜かれ、俺は膝をついて血を吐き出す。
――誰だ……?
「私の魔法は、完璧なのだ。この“器”がこの世に生まれた時点で、私の勝利は約束されていた」
鈍く響く声。
アルの口から発せられているにも関わらず、そこには兄の面影はなかった。
「まさか……乗っ取らなくても、人の体を操れる……魔法だったのか……」
アイザックが膝をつきながら、苦悶の声を漏らす。
俺の目に映ったのは、アイザックに向かって金炎の竜を放とうとする兄の姿――いや、エルゴン。
炎の竜が咆哮と共に群衆へと突っ込み、激しい爆発を起こした。
衝撃波が神殿を揺らし、柱がきしむ。
爆心地にいた者たちは、もはや影も形もなかった。
――ここに来るのは、神降式以来だな。
隣を見ると、アイザックが小さく頷き、中へ入るよう合図を送っていた。
俺も軽く頷き返す。
光の魔法で警備の目を欺きながら、俺たちは静かに神殿内部へと潜入した。
中では継承式はまだ始まっていなかったが、場の空気は張り詰めていた。
その中心にあったのは、王の怒声だった。
「なぜこの大事な場に、ヘルン家が遅れているのだ! 一体どういうことだ!」
銀髪の兵士が前に進み出て、額に汗をにじませながら報告する。
「申し訳ありません、陛下。ただいま赫の塔へ偵察隊を派遣しておりますが、未だ連絡がつかず……」
――ランゴルンの仕業か。
神殿内を見渡すと、ヘルン家以外の栄誉貴族はすでに揃っていた。
そのとき、外から兵士の叫び声が響く。
「国王陛下! ヘルン家の者が到着しました!」
「通せ!」
扉が開かれ、現れたその姿に場内がざわつく。
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しかもその身なりは傷だらけで、服も煤けていた。
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「ヘルン家がこのような失態を招いてしまい、申し訳ありません」
ミラは深々と頭を下げた。
「そんなことはどうでもよい。何が起こったのだ!」
「赫の塔は、脱獄者による暴走で壊滅しました」
「……その脱獄者は誰だ?」
――ここで俺の名を言われたら、すべてが水の泡だ。
「脱獄したのは、見張り塔の襲撃者ランゴルン、一名のみです」
――感謝する……ミラ・ヘルン。
「こんなときに……なんということだ……」
王は眉をひそめ、苦悩を滲ませた。
「そして聖騎士団の派遣をお願いしたいのです……!」
ミラが膝をつき、両手を床につけて懇願する。
――この場から聖騎士が離れれば、計画の成功率は格段に跳ね上がる。
「ヘルン卿はどうなった?」
「……父は殺されました。しかし、母がまだ塔に残されています」
「そうか……ならば予定通り継承式は行う。
お前がヘルン卿の代理ということで進めよう」
「……母のことは……?」
「ヘルン家はすでに崩壊した。この場には、お前一人いれば十分だ」
――あんな奴が父親の皮を被っていたと思うだけで、吐き気がする……。
「では、私が塔へ向かいましょう」
透き通った声が扉の方から響いた。
視線を向けると、装飾の施された衣を纏う兄が立っていた。
「アルアディアン、それは許されぬ」
「これはヘルン家だけの問題ではありません。国の危機です」
「わかっておる。では、お前ではなく聖騎士団を向かわせよう」
「しかし、あの者は私にしか止められません」
「……聖騎士団が行けば、少しの時間は稼げるだろう」
「ですが――!」
「アルアディアン! 私は秩序を乱す者を決して許さぬ!」
「ですが、赫の塔には、私の弟がいるのです……!」
――アル……。
「何度言わせるのだ。あれとお前は兄弟ではない。忘れろ。もう一度楯突けば――わかっておるな?」
「……申し訳ありません……」
「それでいい」
――怒りが、堰を切ったように胸の奥で煮え立ち始める。
エルゴンを――殺してやりたい。
アイザックに目をやると、わずかに顎を引いて頷いた。
――あれは、合図だ。
俺はゆっくりと剣に手を添える。
そのとき、神殿内に不穏な声が上がった。
「魔物だ……魔物がいるぞ!」
群衆の中から次々と悲鳴が上がり、ざわつきは一気に混乱へと変わる。
「落ち着け! ここまで魔物が入り込めるはずがない。これは幻覚だ!」
エルゴンが怒鳴った。
だが、恐怖に囚われた群衆には届かない。
人は視覚に支配される。そして見えたものは、現実となる。
「国王様、お逃げください!」
叫びながら駆け寄った兵士を、エルゴンはためらいなく斬り伏せた。
その衝撃的な光景に、場は凍りつく。
「愚か者ども。誰か実際に襲われた者がいるのか? いないだろう。これは幻覚だ」
誰も答えなかった。
――ここまで早く混乱が収束するとは……。
「だが……これは一体誰が仕組んだ……」
近くの兵士が呟いた、その直後――
「こんな幻覚を見せられるのは、ただ一人だ」
エルゴンの声が神殿に響いた。
「出てこい、アイザック」
静寂の中に、足音が鳴り響く。
群衆の中を抜け、アイザックがゆっくりと前に出た。
「お久しぶりです、エルゴン殿」
「貴様……国を転覆させるために、死から戻ってきたのか」
「いいえ、私は国を“取り戻し”に来たのです」
「取り戻す……だと?」
「私の名は、イグノムブラ19代目火竜王――アイザック」
エルゴンはしばし沈黙し、次の瞬間、嘲笑と共に声を上げた。
「火竜王だと? 滅びた国の亡霊が何を言う」
「この者たちを見ても、まだ亡霊だと言えますか?」
アイザックの周囲に、鱗の使徒たち、そして剣を構えた各貴族の兵たちが姿を現す。
「その程度の兵力で、私を倒せるとでも?」
「まだ気づいていないのですか?」
「……何を言っている」
「あなたの秘策である龍は、すでに我らの手で解放しました」
エルゴンの表情が、明確に揺らぐ。
「戯言を……!」
「ならば、試しにここで龍を呼んでみては?」
「……貴様……! アルアディアン、今すぐこいつらを屠れ!」
「それは俺が許さない」
俺は前に出て、エルゴンの視線を遮る。
「アレン……! お前が企てたのか……?」
「さあ、どうだろうな」
「アレン、なぜここに……」
背後から、兄の声がかすれたように響いた。
「愚かな息子よ。
お前の兄は家族という呪縛に縛られているのだ。
お前たちが生きている限り、そいつは私の人形だ」
「その通りだ、アレン。俺が犠牲にならなければ……アイラと母上は……!」
「もう心配いらない」
俺は振り返り、静かに告げる。
「仲間が、二人を救出しているはずだ」
「……それは……本当か?」
兄が俺の肩に手をかける。
その手は、震えていた。
「ああ、本当だ。もう苦しまなくていい、アル」
「……ありがとう……アレン」
兄はその場に崩れ落ちた。
――限界だったんだ。兄はもう、とっくに。
「これで、あなたの選択肢は一つだけになった」
アイザックが冷ややかに告げる。
「それは、死だ」
しばし沈黙ののち、エルゴンは腹を抱えて笑い出した。
「ハッ……ハハハ……死しかない? そうか、それが貴様らの答えか」
「……何かおかしいですか?」
アイザックの問いかけに、エルゴンの笑みは深まっていった――。
「おかしいさ……お前たちが、俺の魔法を勘違いしてくれていてな」
エルゴンは薄く笑いながら肩をすくめた。
「何だと……お前は魔法で人の体を乗っ取っている。それは歴史が証明しているはずだろう」
アイザックが眉をひそめ、睨みつけるように言った。
「歴史、ね……それは、おかしいとは思わないか?
なぜ乗っ取られる者が、一度として抵抗しなかったのか――」
その瞬間、アイザックがこちらを振り向き、焦燥を滲ませた声で叫んだ。
「アレン、そこから逃げろ!」
――逃げる? 何を――
胸を鋭く貫く衝撃。呼吸が止まり、口内に鉄の味が広がった。
――何が、起こった……?
視線を下げると、自分の胸から突き出した剣の刃が見えた。
次の瞬間、それが乱暴に引き抜かれ、俺は膝をついて血を吐き出す。
――誰だ……?
「私の魔法は、完璧なのだ。この“器”がこの世に生まれた時点で、私の勝利は約束されていた」
鈍く響く声。
アルの口から発せられているにも関わらず、そこには兄の面影はなかった。
「まさか……乗っ取らなくても、人の体を操れる……魔法だったのか……」
アイザックが膝をつきながら、苦悶の声を漏らす。
俺の目に映ったのは、アイザックに向かって金炎の竜を放とうとする兄の姿――いや、エルゴン。
炎の竜が咆哮と共に群衆へと突っ込み、激しい爆発を起こした。
衝撃波が神殿を揺らし、柱がきしむ。
爆心地にいた者たちは、もはや影も形もなかった。
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