10 / 10
10.「魔法の雫 薔薇の雫」シリーズ+1/そんで一応総括。
しおりを挟む
・翠の稜線、金の夢
これは「銀朱」と並行して出した一冊。
これも正直印象薄いんだけど、興味深い話だったよな、という記憶はあるんでグーグルブック先生から。
>故郷を離れ、異教の神が統べる地を旅して二年。
砂漠の只中に独り力尽き、緩慢な死の訪れを待つしかないアンドレア。
薄れゆく意識にふと呼びかける者がある。重い瞼をあげると、そこには金の瞳に金の髪、最期の時に神が遣わした天使、と思しき少年が立っていた。
粗野な言葉遣いと抜け目のなさ、陸吾と名乗る少年は時折不思議な力を垣間見せる。
陸吾の手厚い看護を得て、二人の旅が始まった。
少年と思っているだけで…… というオチはあるんですが、まあ青年と少年の道中話で、また別ルートの神仙の様な力の出てくる物語。
続きがあった様な気がしたのは記憶違いかな?
・魔法の雫 薔薇の雫シリーズ
魔法の雫 薔薇の雫
魔法の雫 薔薇の雫~レザンスの花嫁~
魔法の雫 薔薇の雫~花咲ける宮廷~
これが最後のシリーズ。
偽りの結婚とクズ男と独自の作業能力で領地改革の宮廷もの。
そう、これも今となってはなろうやアルファでも出てくる「領地改革」系なんだよな。
今だったらたぶんもっと受け容れられるんじゃないかと思うんだけど。
そもそもダンナの方が「結婚しなくてはならない」状況になって白い結婚で五年後には離婚だ、と思っていたとこ、どんどん相手が才覚を現していって~という。
ともかくクズ男旦那とファッションリーダーになってくヒロインというのが記憶に強いんだけど。
これは完全にストップ作品。
三巻目で止まってしまって、それ以上はもう本当に作品自体出すのやめてしまったんだよな。
*
金蓮花さんの作品というのは、ともかくスタートダッシュはいいんだけど、最後がどんどん尻つぼみになってしまうのが読者としては辛かったざんすよ。
ただこれはこの方のタイプと編集の進め方との問題があったと思うんだよな。
コバルト文庫、というか集英社が、ということだけど。
売れれば続ける、売れなければ切る。
それはそれで、その分ネームバリューもある老舗だし対価も大きいんだけど、年間予定ってのはこのタイプの作家さんには辛いものがあったんじゃないかと思うんだよな。
人気あったからひたすら続けるというのではなく、その世界を書きたい分だけきっかり書かせて終わらせるまでの場所があれば、と思うんだけど。
ただこのひとは萌えないしは浮かんだ話を表現しなくちゃいられない系の方だと思うので、今の今、もしかしたらそれこそアルファで書いていたとしてもおかしくない気がするんだよなあ。
それならそれで何処かで書いていて欲しいとも思うんだけど。
続きとかは求めないから。
でもやはり「あのひと」の伝記は読みたいなあ。
でもしがらみがある限りは無理かな。
資料等が入手できるとはまず思えない対象だしなあ。
ということで、個人的なことを含めての金蓮花さん語りでした。
これは「銀朱」と並行して出した一冊。
これも正直印象薄いんだけど、興味深い話だったよな、という記憶はあるんでグーグルブック先生から。
>故郷を離れ、異教の神が統べる地を旅して二年。
砂漠の只中に独り力尽き、緩慢な死の訪れを待つしかないアンドレア。
薄れゆく意識にふと呼びかける者がある。重い瞼をあげると、そこには金の瞳に金の髪、最期の時に神が遣わした天使、と思しき少年が立っていた。
粗野な言葉遣いと抜け目のなさ、陸吾と名乗る少年は時折不思議な力を垣間見せる。
陸吾の手厚い看護を得て、二人の旅が始まった。
少年と思っているだけで…… というオチはあるんですが、まあ青年と少年の道中話で、また別ルートの神仙の様な力の出てくる物語。
続きがあった様な気がしたのは記憶違いかな?
・魔法の雫 薔薇の雫シリーズ
魔法の雫 薔薇の雫
魔法の雫 薔薇の雫~レザンスの花嫁~
魔法の雫 薔薇の雫~花咲ける宮廷~
これが最後のシリーズ。
偽りの結婚とクズ男と独自の作業能力で領地改革の宮廷もの。
そう、これも今となってはなろうやアルファでも出てくる「領地改革」系なんだよな。
今だったらたぶんもっと受け容れられるんじゃないかと思うんだけど。
そもそもダンナの方が「結婚しなくてはならない」状況になって白い結婚で五年後には離婚だ、と思っていたとこ、どんどん相手が才覚を現していって~という。
ともかくクズ男旦那とファッションリーダーになってくヒロインというのが記憶に強いんだけど。
これは完全にストップ作品。
三巻目で止まってしまって、それ以上はもう本当に作品自体出すのやめてしまったんだよな。
*
金蓮花さんの作品というのは、ともかくスタートダッシュはいいんだけど、最後がどんどん尻つぼみになってしまうのが読者としては辛かったざんすよ。
ただこれはこの方のタイプと編集の進め方との問題があったと思うんだよな。
コバルト文庫、というか集英社が、ということだけど。
売れれば続ける、売れなければ切る。
それはそれで、その分ネームバリューもある老舗だし対価も大きいんだけど、年間予定ってのはこのタイプの作家さんには辛いものがあったんじゃないかと思うんだよな。
人気あったからひたすら続けるというのではなく、その世界を書きたい分だけきっかり書かせて終わらせるまでの場所があれば、と思うんだけど。
ただこのひとは萌えないしは浮かんだ話を表現しなくちゃいられない系の方だと思うので、今の今、もしかしたらそれこそアルファで書いていたとしてもおかしくない気がするんだよなあ。
それならそれで何処かで書いていて欲しいとも思うんだけど。
続きとかは求めないから。
でもやはり「あのひと」の伝記は読みたいなあ。
でもしがらみがある限りは無理かな。
資料等が入手できるとはまず思えない対象だしなあ。
ということで、個人的なことを含めての金蓮花さん語りでした。
2
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈完結〉新井素子と大和真也、80年代真ん中に人気があった女性SF作家達、前者は続き、後者は何故消えたのか考えて見る。
江戸川ばた散歩
エッセイ・ノンフィクション
80年代ってのはアニメやマンガがどーんと変わった時期なんですが、SFが少女文化の中に入ってきた時代でもあるんですよねー。
たとえば花とゆめ。日渡早紀も星野架名もどーんと出てきたのこの時代でしたな。まだ柴田昌弘も狼少女ランのシリーズ載せてた頃だし。
で、文庫の方では、コバルト文庫でもふんわりSFが色々花盛りだった訳ですよ。
その後ファンタジー色が強くなって、SFとはめっきり手を切ってる感じですが、この一時期本当にSFが目立ったんですね。
まあ読んでたから目立っただけかもしれないけど。
その中で知ったのが新井素子と大和真也。
前者は未だに作家活動してしいるし、後者は割と早い時期に姿が見られなくなりました。
さて何が違ったのか、とちょいと真面目に考えてみるという。
感想文です。あくまで!
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
やはり未完になるのは寂しいですね。
コバルト文庫、未完の作品が多くて残念。
最近、漫画ではかつてヒット完結した作品の続編?が色々発表されているので、小説にもその流れが来ないかなと願っています。
作者様方の年齢?も高くなっていると思うので、訃報にふれるとショックです。
コバルト文庫ではありませんが、グインサーガの栗本薫様だったり、スケバン刑事の和田慎二様の訃報には落ち込みました。
そうなんですよねえ。出版社の事情というのが。
今だったら紙の本にできなくても続編は電子の単行本! という手があるんですが、まあこの時代ですから。
2000年代前半ってのは、まだ電子出版自体に抵抗が大きかったんですよね…… 同じ金額取るのか? と。
でも今となっては「紙の本を出すために電子を売る」くらいですもんねえ。
ただ続編ってのは、作者の方に書く気持ちが出るか、ということがあるんですよねえ。
飽きやすい方だと無理だろうし。
……SF畑の方、「雪風」とか本当に10年一作ペースで出すくらいだし、そういうのを考えるとどっちがいいんやら、ですな。
とりあえず昔のコバルト文庫は電子化すればいいのにとは思いますね。
ホント、精力的に書いてた方々は若死にですわ……
金蓮花さんは今年60歳になるかと。また何か書いて欲しいなあと思いますよ。
でもひょっとして、こういうところで別名義で書いていたりするかもですね。
退会済ユーザのコメントです
ありがとうございますm(__)m
男女のどろどろが無い、もしくは美しい文体で強い思いを描いてましたからね。
そう、なので当時は色々美しい世界を想像……
夜分に失礼します。
眠れないので、更新を検索してました。
私は 竜の眠る海 で金蓮花さまにハマりました。
この時期のマイブームが SF FT だったので、もろに作風が好きでしたね。
お、こちらにも。
りゅうねむ辺りの話、ちょっと個人的な辺りも加えてこれから書きますので明日くらいまでよろしくm(__)m