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18.危険な誘惑
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「妙な人だったねー」
あははは、と笑いながらイアサムはGに向かってそう言った。
あれからずっとあのカフェに居て、長い昼をずっと彼は過ごしていた。外に出ても暑いだけなのだ。だったら、幾ばくかの街の情報を耳から受け取りながら、ここでゆっくりと時間を過ごしていたい、とGは思っていた。
昼は長い。そして暑い。暑いのも湿気が多いのもそう苦ではないが、積極的にそんな中に居たい訳ではない。
昼の祈りが終わってから、日が沈む頃までは、さほどに店主も調理人も忙しくはない。やって来る客といえば、やはり彼同様、この長い午後を茶や冷たい飲み物を口にしながらの会話に費やす者ばかりなのだから。
こんな客ばかりでは商売上がったりではないか、と彼など思わなくもないが、朝は朝で食事を取りに来る者も居るし、日が沈む頃になれば、またそこで仕事帰りの男達がやってきたりする。それに、やはり宗教上の関係で、時期によっては、昼間はまるで食事をしないこともあるらしい。なのでもともと、「昼時間」はさほど商売には身を入れないものなのだ、という。
そんな長い昼は、店主と調理人の息抜きの時間でもあった。その時間を、二人はこの「旅行者」を相手にすることで楽しんでいるようだった。
「妙かなあ?」
「妙だよぉ。あんなに露骨にサンドさんに興味ある顔しておきながら、ぜーったい認めたがらないの」
「そうかな」
「そうだよ。ねえタバシ」
「そうでしょうな」
ふうん、とGはカウンターにひじを付きながらうなづいた。
まあそういうこともあるだろう、とは彼も考えていた。
ただGが気になっていたのは、そのことではない。自分に目を留める者が居るのはいつものことだ。だからそのことではないのだ。
あの男――― ムルカート、とその相棒が呼んでいたが、彼がGを見る目は何処か戸惑っていた。それがGの醸し出す魅力とか、そんなもののせいだったら話は早いのだが、どうもそれだけではない様にGには思えて仕方ない。
根拠は無い。勘である。しかし、勘は勘でも、経験に基づいた勘である。誰がが自分を見ている、という感覚はしばしば味わっている彼であるからこそ、その視線の差に気付くのだ。
「気になるなら、また会えばいいじゃない。そのつもりで、サンドさん、あのひとにああいうこと言ったんでしょ?」
「まあね」
「妬けるねえ」
へ、と彼は思わずイアサムを見た。
「何なのその顔」
「いや、別に」
「あ、俺が子供に見えるから、変な感じなんだ。でしょ」
図星である。確かにイアサムから、外見と中身は一致しない、と言われてはいる。それは自分に関してもそうなのだし、考えてみればおかしくはないのだが……
やはり自分や、自分の同族以外の者でそんな例を見ると、やや不思議に思いに駆られずにはいられない。ましてや、成人しない状態では。
彼ら天使種は、たまに例外はあるが、その能力を最も引き出しやすい年齢で成長も老化もしなくなるので、たいがい成人した状態で止まる。少年少女の姿で止まることは滅多にない。
「損だよなあ」
ふん、とややふくれっ面になりながら、イアサムはカウンターの、Gの横の席に座り、やはり頬杖をつく。
「そんなことないよ」
「そうかなあ?」
「ああ」
「ふうん」
子供の様に見えるのも、そう悪くはない、とGは思う。普段だったら自分には無い感情が、ついついこの「少年」を見ていると、湧いてくる様な気がするのだ。
「何見てるの?」
イアサムはそんな彼の気持ちに気付いてか気付かずか、Gの顔をのぞき込む。
「いや、可愛いなあ、と思って」
「やだねえ」
露骨に顔をしかめる様さえも。
「本当にさ、子供じゃあないんだぜ?」
「ふうん?」
目を細めて、Gはつ、とイアサムの頬に指を伸ばした。その先に、するりとした感触がある。本当に、若い肌だ。だがその指を、相手は不意に握った。
「本当に。冗談じゃないんだよ?」
Gは何も言わずに笑みを浮かべるだけだった。その言葉にじれたのかどうなのか、イアサムはやや不敵そうに口元を上げた。
「試してみる?」
「いいのかい?」
「そう言われてばかりじゃ俺もつまらないもん。俺だってサンドさんのことは結構好きだし」
「結構、かなあ」
「じゃあかなり」
「も少し」
「すごく。すごく大好き。どう?」
「どんなとこが?」
「綺麗だし。声がいいよね。何かあんたの声は、背中を撫でられてる様な気がするんだ。俺の気のせいかなあ?」
「さあどうだろうね」
声をその様に言われたことは、彼の今までにはそう無い。声と言えば、あの旧友を思い出す。今はもう、敵でも味方でもない立場の、ずっと一緒に居続ける相棒を見つけてしまった、旧友。かつての恋人。
旧友は、自分の何処かをとろけさせ、力を無くさせてしまう声を持っていた。それが自分のみに効力を発するのか、そうでなく、誰にでもそれが効くのか、実のところは判らなかった。もっともあの旧友は、もし誰にでも使えたとしても、使おうとはしなかったろう。そういう相手だった。
自分は。Gは思う。この声は、目の前の「少年」を落とすことができるのだろうか。
危険な誘惑だった。
「今までに、こういう声の男には、会ったことが無い?」
「声そのものは似てる奴も居たかもね。でもあんたの様に、何かこっちの奥の奥まで入り込んできそうな声じゃあなかったよ。あんただから、ということかな?
サンドさん」
「どうかな?」
「はぐらかさないでよ。俺は結構、かなり、思いっきり本気だけど」
「ありがと」
そう言って、Gは自分の手を掴む相手の手を取って、その指に軽くキスをした。唇に、やや硬い皮膚の表面が当たる。
「傷だらけだね」
「そりゃあ、調理人はいつも傷と隣合わせだからね」
ふうん、とGは首をかしげる。
「……でもそろそろ、内緒話を終わりにしないと、仕事にならないかもね」
「じゃあ続きを何処かでしようよ」
「仕事が終わったら? いいね」
ちら、とイアサムは店主の方を見る。聞こえているのか、いないのか、タバシはのんびりと時々聞こえてくるラジオの音楽に耳を澄ませているようだった。どっさりとした打楽器の音の上に、何処かもの悲しいメロディが乗っている。時計の針が進むにつれ、ねっとりと、色濃くなってくる陽の光に、その音は溶け込んでいた。同じ調子で続くリズムは、ひどくやかましいものなのに、次第に気にならなくなってくる。
「君は。イアサムは何処に住んでいるの?」
「この店の、上。タバシもそうだよ」
「ふうん。じゃあ、仕事が終わったら、俺の今泊まってるとこへ行こうか」
危険だよ、と自分の中で囁く者は居るのだけど。
流されよう、と彼は何故か思っていた。
あははは、と笑いながらイアサムはGに向かってそう言った。
あれからずっとあのカフェに居て、長い昼をずっと彼は過ごしていた。外に出ても暑いだけなのだ。だったら、幾ばくかの街の情報を耳から受け取りながら、ここでゆっくりと時間を過ごしていたい、とGは思っていた。
昼は長い。そして暑い。暑いのも湿気が多いのもそう苦ではないが、積極的にそんな中に居たい訳ではない。
昼の祈りが終わってから、日が沈む頃までは、さほどに店主も調理人も忙しくはない。やって来る客といえば、やはり彼同様、この長い午後を茶や冷たい飲み物を口にしながらの会話に費やす者ばかりなのだから。
こんな客ばかりでは商売上がったりではないか、と彼など思わなくもないが、朝は朝で食事を取りに来る者も居るし、日が沈む頃になれば、またそこで仕事帰りの男達がやってきたりする。それに、やはり宗教上の関係で、時期によっては、昼間はまるで食事をしないこともあるらしい。なのでもともと、「昼時間」はさほど商売には身を入れないものなのだ、という。
そんな長い昼は、店主と調理人の息抜きの時間でもあった。その時間を、二人はこの「旅行者」を相手にすることで楽しんでいるようだった。
「妙かなあ?」
「妙だよぉ。あんなに露骨にサンドさんに興味ある顔しておきながら、ぜーったい認めたがらないの」
「そうかな」
「そうだよ。ねえタバシ」
「そうでしょうな」
ふうん、とGはカウンターにひじを付きながらうなづいた。
まあそういうこともあるだろう、とは彼も考えていた。
ただGが気になっていたのは、そのことではない。自分に目を留める者が居るのはいつものことだ。だからそのことではないのだ。
あの男――― ムルカート、とその相棒が呼んでいたが、彼がGを見る目は何処か戸惑っていた。それがGの醸し出す魅力とか、そんなもののせいだったら話は早いのだが、どうもそれだけではない様にGには思えて仕方ない。
根拠は無い。勘である。しかし、勘は勘でも、経験に基づいた勘である。誰がが自分を見ている、という感覚はしばしば味わっている彼であるからこそ、その視線の差に気付くのだ。
「気になるなら、また会えばいいじゃない。そのつもりで、サンドさん、あのひとにああいうこと言ったんでしょ?」
「まあね」
「妬けるねえ」
へ、と彼は思わずイアサムを見た。
「何なのその顔」
「いや、別に」
「あ、俺が子供に見えるから、変な感じなんだ。でしょ」
図星である。確かにイアサムから、外見と中身は一致しない、と言われてはいる。それは自分に関してもそうなのだし、考えてみればおかしくはないのだが……
やはり自分や、自分の同族以外の者でそんな例を見ると、やや不思議に思いに駆られずにはいられない。ましてや、成人しない状態では。
彼ら天使種は、たまに例外はあるが、その能力を最も引き出しやすい年齢で成長も老化もしなくなるので、たいがい成人した状態で止まる。少年少女の姿で止まることは滅多にない。
「損だよなあ」
ふん、とややふくれっ面になりながら、イアサムはカウンターの、Gの横の席に座り、やはり頬杖をつく。
「そんなことないよ」
「そうかなあ?」
「ああ」
「ふうん」
子供の様に見えるのも、そう悪くはない、とGは思う。普段だったら自分には無い感情が、ついついこの「少年」を見ていると、湧いてくる様な気がするのだ。
「何見てるの?」
イアサムはそんな彼の気持ちに気付いてか気付かずか、Gの顔をのぞき込む。
「いや、可愛いなあ、と思って」
「やだねえ」
露骨に顔をしかめる様さえも。
「本当にさ、子供じゃあないんだぜ?」
「ふうん?」
目を細めて、Gはつ、とイアサムの頬に指を伸ばした。その先に、するりとした感触がある。本当に、若い肌だ。だがその指を、相手は不意に握った。
「本当に。冗談じゃないんだよ?」
Gは何も言わずに笑みを浮かべるだけだった。その言葉にじれたのかどうなのか、イアサムはやや不敵そうに口元を上げた。
「試してみる?」
「いいのかい?」
「そう言われてばかりじゃ俺もつまらないもん。俺だってサンドさんのことは結構好きだし」
「結構、かなあ」
「じゃあかなり」
「も少し」
「すごく。すごく大好き。どう?」
「どんなとこが?」
「綺麗だし。声がいいよね。何かあんたの声は、背中を撫でられてる様な気がするんだ。俺の気のせいかなあ?」
「さあどうだろうね」
声をその様に言われたことは、彼の今までにはそう無い。声と言えば、あの旧友を思い出す。今はもう、敵でも味方でもない立場の、ずっと一緒に居続ける相棒を見つけてしまった、旧友。かつての恋人。
旧友は、自分の何処かをとろけさせ、力を無くさせてしまう声を持っていた。それが自分のみに効力を発するのか、そうでなく、誰にでもそれが効くのか、実のところは判らなかった。もっともあの旧友は、もし誰にでも使えたとしても、使おうとはしなかったろう。そういう相手だった。
自分は。Gは思う。この声は、目の前の「少年」を落とすことができるのだろうか。
危険な誘惑だった。
「今までに、こういう声の男には、会ったことが無い?」
「声そのものは似てる奴も居たかもね。でもあんたの様に、何かこっちの奥の奥まで入り込んできそうな声じゃあなかったよ。あんただから、ということかな?
サンドさん」
「どうかな?」
「はぐらかさないでよ。俺は結構、かなり、思いっきり本気だけど」
「ありがと」
そう言って、Gは自分の手を掴む相手の手を取って、その指に軽くキスをした。唇に、やや硬い皮膚の表面が当たる。
「傷だらけだね」
「そりゃあ、調理人はいつも傷と隣合わせだからね」
ふうん、とGは首をかしげる。
「……でもそろそろ、内緒話を終わりにしないと、仕事にならないかもね」
「じゃあ続きを何処かでしようよ」
「仕事が終わったら? いいね」
ちら、とイアサムは店主の方を見る。聞こえているのか、いないのか、タバシはのんびりと時々聞こえてくるラジオの音楽に耳を澄ませているようだった。どっさりとした打楽器の音の上に、何処かもの悲しいメロディが乗っている。時計の針が進むにつれ、ねっとりと、色濃くなってくる陽の光に、その音は溶け込んでいた。同じ調子で続くリズムは、ひどくやかましいものなのに、次第に気にならなくなってくる。
「君は。イアサムは何処に住んでいるの?」
「この店の、上。タバシもそうだよ」
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