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38.凶暴な部分
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「……おい起きたぜ」
男の声が、耳に入る。
「……だったら暴れない様にしておけよ、せっかくの上玉だしよ」
何だ一体。
次第にはっきりしてくる意識は、皮膚の上に直接通る風や、背中に当たるコンクリートの床の触感などを彼に伝えてくる。
また妙な所に落ちたものだな、と目は開けず、内心つぶやく。
「目ぇ覚ましたんなら、目ぇくら開けたらどうだよ? 色男さんよぉ」
言われた通りにうっすらと目を開ける。その時に、視線に多少の含みを持たせることを忘れない。
案の定、あごを掴んでいる相手は、一瞬彼の視線に息を呑む。すがる様な色を、彼は再びその視線に加える。
その間に自分の身体の状況を判断する。
手と足が縛られているらしい。
服は…… 上着が半分脱がされている様だった。多少焼けこげている。それにまだ濡れている様だった。半分脱がされた所で手首を縛られて、それ以上脱がされなかったらしい。
とすると。
視線を外さずに小首を傾げながら彼は結論を下す。
ここに落ちてからそう時間は経っていない。濡れた服が乾いていないことが示している。また「光って」落ちたのだろう。得体の知れないもの。だからとりあえず縛って置こう。
そんなところだろう、と彼は判断する。判りやすい。
目の前に居るのは、数名の男。自分の様な男に上玉だ何だ、と言うところをみると、その気がある奴らしい。ふうん、とGはうなづく。
「おめぇ何ものだ? 喋れるんだろ?」
「……ここは何処ですか?」
へっ、と言う顔をして、男は彼のあごを放すと、仲間の方を向いてへらへら、と笑った。
「おい聞いたか? 何処ですか、だとさ。……からかうんじゃねえよ!」
いきなりその足が、腰を浮かしかけた彼を蹴り付けた。結構な勢いがあったのか、そのまま彼は、むき出しのコンクリートの壁に打ち付けられた。頬から当たったせいで、頭が一瞬がんがんする。
「馬鹿じゃねえの? それとも何処かのスパイか?」
腰に手を当てて、虚勢を張る男を、彼はじっと見る。別にそこには他意はない。ああそんな風に見えるんだな、と思うだけだった。
手を縛っているのは、どうやら縄や鎖では無く、その辺にあった布の様である。手首の皮膚の感触が、そう告げている。抜け出せないことはない。昔の軍に居た頃に、確か友人はそういうことをよく教えてくれたものだ。記憶を封じ込めていた頃も、都市テロリストとしての活動の中で、そんなことは日常茶飯事だった。
ただ、今はどうにも身体に力が上手く入らない。飛んだ後の後遺症とは言え、少しばかりもどかしい。
その反面、どうでもいいや、と思う自分が確かに居る。無駄な動作や言葉づかい、それに奇妙な侵入者に対し、この程度の拘束で済ませているあたり、半端仕事であるのは確かである。
なのに、ここを何とかして逃げ出そうという気分がどうにも自分の中で盛り上がらないのだ。
それよりも、今は少しでも休みたかった。目覚めたばかりだというのに、眠りが呼んでいる様で仕方がない。まあどうでもいいや、と彼は再び目を閉じる。
「……おい何か変なとこ打ったんじゃねえか?」
「だったら都合いいじゃんよぉ」
音と、床の響き。気配はそれで伝わってくるが、だらんと伸ばした腕が引き上げられても、下の服に手がかかっても、格別の気力というものが起きない。
するなら勝手にすれば……
内心つぶやく自分を感じながら。
*
次に気付いた時には、腹にコンクリートが冷たかった。ひどく身体は重かったが、今度はそれでも起き上がろう、という気力があった。
人の気配は無かった。気が済んだのか、売り飛ばす算段を何処かとつけているのか、がらんとした、かび臭い暗い空間には、誰の気配も無かった。
Gは頭を一度振ると、まだ縛られたままの手を軽く解いた。足は解かれていた。それはそうだろう、と妙に彼は納得する。別にずっと眠っていた訳ではない。されたことをいちいち記憶している訳でもないが、全て忘れてしまった訳でもない。
ただ、どうでもいいことなのだ。拘束された手を上げられ、その白い、なだらかな身体をなめ回されようが、跡を付けられようが、あられも無い格好で前後を責められようが、そんなことは大した問題ではないのだ。それはただの行為に過ぎない。
実際、身体のあちこちが痛んではいたが、頭の中のどうしようもない無気力さと、身体のけだるさはとりあえず消えていた。
さて。
彼は立ち上がる。目を凝らすと、壁際に服が転がっていた。
濡れていた上に放り出されていたそれは、決してそのまま身につけて気持ちのいいものではないが、仕方が無い。
休息は取ったことだし、これ以上こんな所に居ても仕方が無い。この場を立ち去る算段が頭を駆け回る。ふと気付くと、だめ押しの様に殴りつけたのだろうか。切れていた唇が痛んだ。
ふうん。
微かに痛む傷口を指で軽く押さえながら、彼は自分の中の凶暴な部分が目を覚ますのに気付く。
落とし前くらいは付けさせてもらおうかな。
軽く辺りを見る。暗いことは暗いのだが、どうやらそれは、夜のせいらしい。先ほどまでは気付かなかったが、どうやらここは倉庫の様だった。
考えてみれば、このかび臭さは、普段締め切っている場所特有のものだ。身長プラス腕の長さ、くらいの高さの所に明かり取りの窓があり、そこから通りの街灯の光が間接的に入ってくる。出られないことは無い、と彼は思う。けど。
ぱき、と彼はその長い指を鳴らす。
*
こんこん、と内側から音がした。何だろう。重い鉄の引き戸の前に陣取っていた男は、ほんの少しだけ、その重い扉を開けた。
何て無防備な、とGは思う。
「何だ」
「手が痛いんです……」
わざと後ろに回した手で、彼は作り声を出す。
「駄目だ、お前はまた後で用がある」
「そう言わずに……」
指がようやく入るくらいの引き戸に彼は思いきり手を掛けた。
半ばさびついた鉄の扉が、がががが、と音を立てて開く。彼はにっこりと笑った。
ひっ、と男は声を立てた。薄暗い廊下の照明の下でも、その笑顔は、禍々しい程に美しかった。自分の動きが止まるのが判る。Gは男の襟首を掴み、思い切り廊下の斜め右に叩き付けた。躊躇も容赦もそこには無い。
運が悪かったね。
自分を捕まえてしまったなんて。Gはそのまま、壁に打ち付けられ、へたり込む男の胸ぐらに足を乗せ、両手を左手で拘束すると、腰の辺りを探る。
何をするんだ、と声を立てそうになったので、そのまま膝打ちを加える。動きが止まる。
銃でもあれば楽なのだが、あいにくそんな気の利いたものは無い様だ。代わりにあったのはナイフだけである。
そしてようやく、いつもの疑問が顔を出す。
ここは何処だ。いつの時代だ。
公用語を話していた。
迷いなくあっさりと自分を輪姦した。
だったら、そこに無意識の禁忌が無いところだろう、と彼は判断する。
彼はまだ少し腫れている唇の端をさする。あと一分もすれば、こんな傷は綺麗に治る。
ぱちん、と確かめる様に彼は開いたナイフをしまう。
ふと、今し方倒した男を振り返る。靴も頂いた方がいいかもしれない。
そう思って、改めて男を見る。はっ、と彼は目を広げた。
軍服だ。
つい相手を押さえつけることだけに専念していたら、そんなことにも気付かなかったらしい。
彼は男を重い引き戸の中へとずるずると引きずり込むと、その服を剥いだ。
男の声が、耳に入る。
「……だったら暴れない様にしておけよ、せっかくの上玉だしよ」
何だ一体。
次第にはっきりしてくる意識は、皮膚の上に直接通る風や、背中に当たるコンクリートの床の触感などを彼に伝えてくる。
また妙な所に落ちたものだな、と目は開けず、内心つぶやく。
「目ぇ覚ましたんなら、目ぇくら開けたらどうだよ? 色男さんよぉ」
言われた通りにうっすらと目を開ける。その時に、視線に多少の含みを持たせることを忘れない。
案の定、あごを掴んでいる相手は、一瞬彼の視線に息を呑む。すがる様な色を、彼は再びその視線に加える。
その間に自分の身体の状況を判断する。
手と足が縛られているらしい。
服は…… 上着が半分脱がされている様だった。多少焼けこげている。それにまだ濡れている様だった。半分脱がされた所で手首を縛られて、それ以上脱がされなかったらしい。
とすると。
視線を外さずに小首を傾げながら彼は結論を下す。
ここに落ちてからそう時間は経っていない。濡れた服が乾いていないことが示している。また「光って」落ちたのだろう。得体の知れないもの。だからとりあえず縛って置こう。
そんなところだろう、と彼は判断する。判りやすい。
目の前に居るのは、数名の男。自分の様な男に上玉だ何だ、と言うところをみると、その気がある奴らしい。ふうん、とGはうなづく。
「おめぇ何ものだ? 喋れるんだろ?」
「……ここは何処ですか?」
へっ、と言う顔をして、男は彼のあごを放すと、仲間の方を向いてへらへら、と笑った。
「おい聞いたか? 何処ですか、だとさ。……からかうんじゃねえよ!」
いきなりその足が、腰を浮かしかけた彼を蹴り付けた。結構な勢いがあったのか、そのまま彼は、むき出しのコンクリートの壁に打ち付けられた。頬から当たったせいで、頭が一瞬がんがんする。
「馬鹿じゃねえの? それとも何処かのスパイか?」
腰に手を当てて、虚勢を張る男を、彼はじっと見る。別にそこには他意はない。ああそんな風に見えるんだな、と思うだけだった。
手を縛っているのは、どうやら縄や鎖では無く、その辺にあった布の様である。手首の皮膚の感触が、そう告げている。抜け出せないことはない。昔の軍に居た頃に、確か友人はそういうことをよく教えてくれたものだ。記憶を封じ込めていた頃も、都市テロリストとしての活動の中で、そんなことは日常茶飯事だった。
ただ、今はどうにも身体に力が上手く入らない。飛んだ後の後遺症とは言え、少しばかりもどかしい。
その反面、どうでもいいや、と思う自分が確かに居る。無駄な動作や言葉づかい、それに奇妙な侵入者に対し、この程度の拘束で済ませているあたり、半端仕事であるのは確かである。
なのに、ここを何とかして逃げ出そうという気分がどうにも自分の中で盛り上がらないのだ。
それよりも、今は少しでも休みたかった。目覚めたばかりだというのに、眠りが呼んでいる様で仕方がない。まあどうでもいいや、と彼は再び目を閉じる。
「……おい何か変なとこ打ったんじゃねえか?」
「だったら都合いいじゃんよぉ」
音と、床の響き。気配はそれで伝わってくるが、だらんと伸ばした腕が引き上げられても、下の服に手がかかっても、格別の気力というものが起きない。
するなら勝手にすれば……
内心つぶやく自分を感じながら。
*
次に気付いた時には、腹にコンクリートが冷たかった。ひどく身体は重かったが、今度はそれでも起き上がろう、という気力があった。
人の気配は無かった。気が済んだのか、売り飛ばす算段を何処かとつけているのか、がらんとした、かび臭い暗い空間には、誰の気配も無かった。
Gは頭を一度振ると、まだ縛られたままの手を軽く解いた。足は解かれていた。それはそうだろう、と妙に彼は納得する。別にずっと眠っていた訳ではない。されたことをいちいち記憶している訳でもないが、全て忘れてしまった訳でもない。
ただ、どうでもいいことなのだ。拘束された手を上げられ、その白い、なだらかな身体をなめ回されようが、跡を付けられようが、あられも無い格好で前後を責められようが、そんなことは大した問題ではないのだ。それはただの行為に過ぎない。
実際、身体のあちこちが痛んではいたが、頭の中のどうしようもない無気力さと、身体のけだるさはとりあえず消えていた。
さて。
彼は立ち上がる。目を凝らすと、壁際に服が転がっていた。
濡れていた上に放り出されていたそれは、決してそのまま身につけて気持ちのいいものではないが、仕方が無い。
休息は取ったことだし、これ以上こんな所に居ても仕方が無い。この場を立ち去る算段が頭を駆け回る。ふと気付くと、だめ押しの様に殴りつけたのだろうか。切れていた唇が痛んだ。
ふうん。
微かに痛む傷口を指で軽く押さえながら、彼は自分の中の凶暴な部分が目を覚ますのに気付く。
落とし前くらいは付けさせてもらおうかな。
軽く辺りを見る。暗いことは暗いのだが、どうやらそれは、夜のせいらしい。先ほどまでは気付かなかったが、どうやらここは倉庫の様だった。
考えてみれば、このかび臭さは、普段締め切っている場所特有のものだ。身長プラス腕の長さ、くらいの高さの所に明かり取りの窓があり、そこから通りの街灯の光が間接的に入ってくる。出られないことは無い、と彼は思う。けど。
ぱき、と彼はその長い指を鳴らす。
*
こんこん、と内側から音がした。何だろう。重い鉄の引き戸の前に陣取っていた男は、ほんの少しだけ、その重い扉を開けた。
何て無防備な、とGは思う。
「何だ」
「手が痛いんです……」
わざと後ろに回した手で、彼は作り声を出す。
「駄目だ、お前はまた後で用がある」
「そう言わずに……」
指がようやく入るくらいの引き戸に彼は思いきり手を掛けた。
半ばさびついた鉄の扉が、がががが、と音を立てて開く。彼はにっこりと笑った。
ひっ、と男は声を立てた。薄暗い廊下の照明の下でも、その笑顔は、禍々しい程に美しかった。自分の動きが止まるのが判る。Gは男の襟首を掴み、思い切り廊下の斜め右に叩き付けた。躊躇も容赦もそこには無い。
運が悪かったね。
自分を捕まえてしまったなんて。Gはそのまま、壁に打ち付けられ、へたり込む男の胸ぐらに足を乗せ、両手を左手で拘束すると、腰の辺りを探る。
何をするんだ、と声を立てそうになったので、そのまま膝打ちを加える。動きが止まる。
銃でもあれば楽なのだが、あいにくそんな気の利いたものは無い様だ。代わりにあったのはナイフだけである。
そしてようやく、いつもの疑問が顔を出す。
ここは何処だ。いつの時代だ。
公用語を話していた。
迷いなくあっさりと自分を輪姦した。
だったら、そこに無意識の禁忌が無いところだろう、と彼は判断する。
彼はまだ少し腫れている唇の端をさする。あと一分もすれば、こんな傷は綺麗に治る。
ぱちん、と確かめる様に彼は開いたナイフをしまう。
ふと、今し方倒した男を振り返る。靴も頂いた方がいいかもしれない。
そう思って、改めて男を見る。はっ、と彼は目を広げた。
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