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第7話 こうなったというのも(来るまえ)④
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ママの容態はその日を境に悪化した。
クーデターのおかげで、あたしはなかなか首府に入る許可を得られず、その間ずっと、予定以上にママの側に居ることができた。
ただ鎮静剤の効果が切れて目覚めたママは、もうあたしのママではなかった。
記憶が退行したのだ。そこにあたしが居る訳がない。あたしのことは、病院のアルバイトとでも思っている様だった。
ママは優しかった。病院のアルバイトにも。
「あなた名前は何て言うの?」
髪を解くあたしに、ママは問いかけた。
「ルイーゼロッテ…… です」
「まあ、わたしもルイーゼよ。マリアルイーゼ。きっとわたし、娘ができたら、あなたと同じ名をつけるんだわ」
「……」
「でもお母さんはわたしが入院しているっていうのに、どうしてお見舞いには来ないのかしら? もう。あなたも大変でしょう?」
「……いえ」
大変じゃないです。全然大変じゃないです。あたしはずっとあなたの世話をしてきたんです。別にそれは全く苦にはなりません。
ただあなたが、あたしのことを思い出してくれれば。あの声で、にっこり笑って、ロッテ、と呼んでくれたら。
でもあたしはもうそんな日は来ないことを知っていた。
時々夜、病院の中庭に出ては、太く高い木に向かって、何度も何度も殴りつけた。蹴りつけた。
そして夜空をぐっとにらんだ。
*
ママの身体は一日一日と力を無くして行き―――あたしが首府に入る許可が出る直前に無くなった。
身寄りの無い彼女の葬儀は、病院のもと仲間達による簡単な埋葬だけで全てを終えた。
*
あたしは寮に戻ってきた。
だけどもう、そこに居る目的は大半失われてしまっていた。あたしががんばってきたのは、ママのためだった。
だけどそのママはもう居ない。目的が無くなってしまったことで、あたしの勉強する意欲は一気に無くなった。それは態度に露骨に出た。宿題は忘れる、授業はさぼる。居眠りはする。
もうどうでもいいや、と思っていた。
*
そんなある日、婦長さんから荷物が届いた。
ママの病院に置いた荷物はあらかた整理したと思っていたけど、どうも見落としがあったらしい。
入っていたのはアルバムだった。見たことの無いものだった。開くと、そこには知らない男性と写っているママの姿があった。
いや違う。頭の中で暗い光がぎらりと走った。パパだ。
婦長さんはそこに何のコメントもつけていなかった。だから証拠は無い。
だけどこれはパパだ。それは確信だった。
何故ならママは、パパしか愛していなかったのだから。あたしのことなど、あの瞬間、忘れてしまう程、心の一番奥では、パパしか愛していなかったのだから。
途端、思考回路のスイッチが入った。
あの瞬間、ママはパパを見たのだろうか。
その後の言葉に対するショックで、その疑問はしばらく意識の上に昇って来なかった。
だけど今思えば。それに、どうして婦長さんはあそこまで必死に否定したんだろう。
そして婦長さんは、あの画面を見ている。
とすれば。パパは死んでないんじゃないか? そして次に思った。じゃあ何で死んだことにしていたんだろう?
答えは、クラスの男子がくれた。
*
「……何? この地味な番組」
あたしは思わずつぶやいていた。幾人かの男子が、食堂のTVに見入っていた。いつもだったら、この時間は、音楽かドラマなのに。
「何お前知らねーの? 『尋ね人の時間』」
「知らないわよ」
「遅れてるなー、お前。田舎に長々居るうちに情報不足になってねーかい?」
あたしはむっ、として、茶化す奴をにらんだ。すると中の一人がこそ、とそいつに耳打ちした。あたしの状況を知っていたらしい。
「あたしのことはいいでしょ。それより、その『尋ね人の時間』って何よ?」
まあ座って、とその中の一人があたしを自分達の間に座らせた。何これ、とあたしは本気で思った。
「……行方不明者探しの番組? 何でこんな時間にやってんの? 一番いい時間じゃない」
そんな時間に何でまた。
「ほれ」
彼は一番前を陣取って、じっと画面をにらんでいる三年生を指さした。
「ほら、こないだのクーデターあったろ」
「うん」
「あん時、勝った方の側の中心に居たのが、以前政治犯だった人たちだ、ってことは?」
「それは一応聞いてる」
ただ耳を素通りしていたけど。
「じゃあ、その政治犯達は、これまで何処で何やってのか、知ってる? おチビちゃん」
「……知らない」
彼の発言の中には、「あたし禁止用語」が入っていたが、あえて無視。「チビ」「ガリ」「ソバカス」はあたしの中の三大禁止用語なのだ。
「『ライ』に居たのさ」
「ライ? って、あの冬の惑星?」
「ライ」。あたし達の住むレーゲンボーゲン星系には、居住可能惑星が二つ。あたし達が住んでいる「アルク」と、それよりやや外側を回っている「ライ」だ。温暖なアルクに比べ、ライは寒すぎる、ということでもっぱら資源惑星になっている…… と習って来たけど。
「何でそこに」
「だから、政治犯が送られてたって訳」
「……へー…… 流刑星でもあったんだ…… でもそれがどうして?」
「だからさ、そこで、なんだよ」
こそっ、と、けど彼は拳を握りしめて言う。
「何でも、そこへ送り込む時、皆、記憶とIDを消されちゃったんだってさ」
「……IDを!? それがどうして今? 帰ってきたの?」
「お前ほんっとうに最近のニュース、見てなかったんだなあ……脱走してたんだと。ずっと前に。それで、今回のクーデターに参加してたんだって」
「つまりこの番組は、その記憶と身元を消された連中が、自分を知ってる人探しをする番組なんだよ」
別の男子が口をはさむ。なるほど、とあたしは思ったが、せっかくの説明を邪魔された連中はむっとしている。
「で、あいつは、この番組が始まった翌日からずっとあそこが指定席だ。おじさんがどうも、それで行方知れずになっているらしい」
「へえ、そういうひとも、居るんだ……」
「で、その横に座ってる奴は、新年番組の生中継の中に、従兄が居たとかいないとか」
「新年番組?」
「お前見なかったのか?」
「……途中までね」
「朝になってからかな。軍隊とクーデター側が合流したところで、カメラがいきなり外に出たんだよ。で、その時のクーデター側の連中の中に従兄を見たとか見ないとか」
……それって。
*
それからあたしはTVの前の常連となり、幾度となくニュースで繰り返される「新年番組」の映像に目を凝らした。
結果。
確かに「パパ」は居た。あたしの目が間違いないなら、あの写真のひと、「クルト・ケルデン医師」は、その中に居た。
あの写真よりこう少し老けてはいたけど―――アップにもなったんだから、間違い様が無い。
だけどそのひとは、一度たりとも、「尋ね人の時間」には出ていなかった。
クーデターのおかげで、あたしはなかなか首府に入る許可を得られず、その間ずっと、予定以上にママの側に居ることができた。
ただ鎮静剤の効果が切れて目覚めたママは、もうあたしのママではなかった。
記憶が退行したのだ。そこにあたしが居る訳がない。あたしのことは、病院のアルバイトとでも思っている様だった。
ママは優しかった。病院のアルバイトにも。
「あなた名前は何て言うの?」
髪を解くあたしに、ママは問いかけた。
「ルイーゼロッテ…… です」
「まあ、わたしもルイーゼよ。マリアルイーゼ。きっとわたし、娘ができたら、あなたと同じ名をつけるんだわ」
「……」
「でもお母さんはわたしが入院しているっていうのに、どうしてお見舞いには来ないのかしら? もう。あなたも大変でしょう?」
「……いえ」
大変じゃないです。全然大変じゃないです。あたしはずっとあなたの世話をしてきたんです。別にそれは全く苦にはなりません。
ただあなたが、あたしのことを思い出してくれれば。あの声で、にっこり笑って、ロッテ、と呼んでくれたら。
でもあたしはもうそんな日は来ないことを知っていた。
時々夜、病院の中庭に出ては、太く高い木に向かって、何度も何度も殴りつけた。蹴りつけた。
そして夜空をぐっとにらんだ。
*
ママの身体は一日一日と力を無くして行き―――あたしが首府に入る許可が出る直前に無くなった。
身寄りの無い彼女の葬儀は、病院のもと仲間達による簡単な埋葬だけで全てを終えた。
*
あたしは寮に戻ってきた。
だけどもう、そこに居る目的は大半失われてしまっていた。あたしががんばってきたのは、ママのためだった。
だけどそのママはもう居ない。目的が無くなってしまったことで、あたしの勉強する意欲は一気に無くなった。それは態度に露骨に出た。宿題は忘れる、授業はさぼる。居眠りはする。
もうどうでもいいや、と思っていた。
*
そんなある日、婦長さんから荷物が届いた。
ママの病院に置いた荷物はあらかた整理したと思っていたけど、どうも見落としがあったらしい。
入っていたのはアルバムだった。見たことの無いものだった。開くと、そこには知らない男性と写っているママの姿があった。
いや違う。頭の中で暗い光がぎらりと走った。パパだ。
婦長さんはそこに何のコメントもつけていなかった。だから証拠は無い。
だけどこれはパパだ。それは確信だった。
何故ならママは、パパしか愛していなかったのだから。あたしのことなど、あの瞬間、忘れてしまう程、心の一番奥では、パパしか愛していなかったのだから。
途端、思考回路のスイッチが入った。
あの瞬間、ママはパパを見たのだろうか。
その後の言葉に対するショックで、その疑問はしばらく意識の上に昇って来なかった。
だけど今思えば。それに、どうして婦長さんはあそこまで必死に否定したんだろう。
そして婦長さんは、あの画面を見ている。
とすれば。パパは死んでないんじゃないか? そして次に思った。じゃあ何で死んだことにしていたんだろう?
答えは、クラスの男子がくれた。
*
「……何? この地味な番組」
あたしは思わずつぶやいていた。幾人かの男子が、食堂のTVに見入っていた。いつもだったら、この時間は、音楽かドラマなのに。
「何お前知らねーの? 『尋ね人の時間』」
「知らないわよ」
「遅れてるなー、お前。田舎に長々居るうちに情報不足になってねーかい?」
あたしはむっ、として、茶化す奴をにらんだ。すると中の一人がこそ、とそいつに耳打ちした。あたしの状況を知っていたらしい。
「あたしのことはいいでしょ。それより、その『尋ね人の時間』って何よ?」
まあ座って、とその中の一人があたしを自分達の間に座らせた。何これ、とあたしは本気で思った。
「……行方不明者探しの番組? 何でこんな時間にやってんの? 一番いい時間じゃない」
そんな時間に何でまた。
「ほれ」
彼は一番前を陣取って、じっと画面をにらんでいる三年生を指さした。
「ほら、こないだのクーデターあったろ」
「うん」
「あん時、勝った方の側の中心に居たのが、以前政治犯だった人たちだ、ってことは?」
「それは一応聞いてる」
ただ耳を素通りしていたけど。
「じゃあ、その政治犯達は、これまで何処で何やってのか、知ってる? おチビちゃん」
「……知らない」
彼の発言の中には、「あたし禁止用語」が入っていたが、あえて無視。「チビ」「ガリ」「ソバカス」はあたしの中の三大禁止用語なのだ。
「『ライ』に居たのさ」
「ライ? って、あの冬の惑星?」
「ライ」。あたし達の住むレーゲンボーゲン星系には、居住可能惑星が二つ。あたし達が住んでいる「アルク」と、それよりやや外側を回っている「ライ」だ。温暖なアルクに比べ、ライは寒すぎる、ということでもっぱら資源惑星になっている…… と習って来たけど。
「何でそこに」
「だから、政治犯が送られてたって訳」
「……へー…… 流刑星でもあったんだ…… でもそれがどうして?」
「だからさ、そこで、なんだよ」
こそっ、と、けど彼は拳を握りしめて言う。
「何でも、そこへ送り込む時、皆、記憶とIDを消されちゃったんだってさ」
「……IDを!? それがどうして今? 帰ってきたの?」
「お前ほんっとうに最近のニュース、見てなかったんだなあ……脱走してたんだと。ずっと前に。それで、今回のクーデターに参加してたんだって」
「つまりこの番組は、その記憶と身元を消された連中が、自分を知ってる人探しをする番組なんだよ」
別の男子が口をはさむ。なるほど、とあたしは思ったが、せっかくの説明を邪魔された連中はむっとしている。
「で、あいつは、この番組が始まった翌日からずっとあそこが指定席だ。おじさんがどうも、それで行方知れずになっているらしい」
「へえ、そういうひとも、居るんだ……」
「で、その横に座ってる奴は、新年番組の生中継の中に、従兄が居たとかいないとか」
「新年番組?」
「お前見なかったのか?」
「……途中までね」
「朝になってからかな。軍隊とクーデター側が合流したところで、カメラがいきなり外に出たんだよ。で、その時のクーデター側の連中の中に従兄を見たとか見ないとか」
……それって。
*
それからあたしはTVの前の常連となり、幾度となくニュースで繰り返される「新年番組」の映像に目を凝らした。
結果。
確かに「パパ」は居た。あたしの目が間違いないなら、あの写真のひと、「クルト・ケルデン医師」は、その中に居た。
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