お隣まで何百メートルな地方のだらだら百合ライフ。

江戸川ばた散歩

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第30話 4/26-B マスク

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「あんた達出かけるのはいいけどマスクしてなかったでしょ!」

 昨日そうねーさんに言われて「あ」となったわー。
 ということで今日はマスク作りをすることとした。
 ねーさんはその手のことも上手いのでもう結構その辺に以前面白半分で買っておいたハギレで作ってはガキどもに喜ばれるやらうざがられるやらだけど、当人は楽しそうだ。

「ヨツバちゃんミシン使う?」
「あ~アタシは手縫いの方がいいなあ。使えなくはないけど」
「ええっ! 手縫いの方が面倒でしょ!」
「いやーどうも機械とアタシの相性が悪くってさー」
「……ユクちゃんはどう? あの子確かその手のこと……」
「うんまあ、だから一緒に作るわー。型紙だけちょーだい」

 ほいよ、とあっさり型紙のコピーを作ってくれたねーさんには感謝。

「そーいえばイツハの分も作ってくれてるんだっけ」

 役場通いの妹はどうしても必要。自分で作れるかというと、これまた微妙だし。

「面倒だから皆一斉に作ればいいしねー。まあ地味な感じで。ヨツバちゃんはどういう布がいいの?」
「ふむ」

 考えてみる。ねーさんはハギレ入れの段ボールを取り出してきて、敷物を広げた上にだばっとぶちまけた。

「……よく買ったねー」
「好きなんだよねー。ワゴンに入ってるようなの。ちょっとした馬鹿馬鹿しい柄とか、何処で使おうか考えるの楽しいじゃん」
「だけどこれは無いぜ……」

 取り上げたのは、アロハ…… かと思ったらマッチョな兄さん。いや、面白いんですが! 

「あははははは。それは私使おうかなーと」
「まじすか」
「まじっす。買い出しでなくって、ママ友と会う時にはそのくらいでいいかなあ、と」
「いや今それもあかんだろ」
「別にお喋りに行く訳じゃなくてさ、案外連絡事項とかあるんだよね。で、その時に手渡しするものがあれば」
「そっか。まあこのご町内広い中程度…… って言ってちゃ世話無いけど、会うこと自体普段が無いからなー」

 ううむ、と思う。

「でもそういう私等だから、結構街行って帰ると喉痛かったりするじゃん。別に今のアレに関わらず」
「確かに。そーいえばあいつもこっちに戻ってきてから体調が良くなったって言ってたものなー」
「ユクちゃん喉あまり強くないでしょ。結構少し冷えると喉涸らしてるし」
「……そうだね」

 すいませんねーさん、それ原因アタシだ。
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