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第44話 5/4-A たまたまの善し悪し
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うーん!
宣言が一ヶ月延長!
……あまり変わらない生活ではあるので何か実感湧かないんだよなあ。不謹慎だけど!
無論温泉に行けないとか遠出ができないというのは何なんだけど、普段から通販とか常に人混みには出ないとか当然な地域に住んでると……
まあ子供の姿が昼間でも見られるってのが普段とは違うよな。都会だとそもそも「外に出られない」んだろうし。
だってまえに住んでたとこなんて、一応マンションだったから、すぐ近くにほかの家族が住んでる訳だわな。
電車は混むとくっつくことになりかねないし。ワタシの住んでた程度の地方都市ですらそうだったんだから、まあ都心とか大変だろなあ。
でもやっぱり不謹慎だと思うけど、普段の便利さと反比例だよなー、と思うんだよな。
すぐそこに真夜中出ても何かしら買えるとか、ぱっと宿が見つかるとか、電車が動いてるとか、そもそも車が要らないとかさ。
だからまあ、今の気楽さというのは、なあ。
「あーまたニュース見てぶつぶつ言ってるー」
そう言いながら奴がやってきた。そんで判りやすい台所のゴミをざくざくまとめて行く。
「まーねー。やっぱり実感湧かないもんなあ」
「ま、お前は基本切り崩しでも生きられるからなあ」
「あんまりそれ言わんどいてー」
「んー、でもなあ、確かにアタシもそれに近い訳だしなあ。住処あるし、そもそも遠くで注文もらってする仕事だし。ウチの畑で採れたものは普通に流通に乗せる分だけで、何かものすごく品評会があるとか何とか、じゃないものなー」
なのだよ。
ワタシの住んでるのは持ち家だし、……生活費は、正直これ、遺産なんだよな。それこそぢみちにぢみちに贅沢せずに使うんなら、格別働く必要もない。
たまたま、だけど。
手を洗う音。ハッピバースデー歌ってるわー!
そんで手を拭く音。近づいてくる。後ろから近づいて、背中から首を抱いてくる。
「まあホントにたまたま、だよなー。アタシ等がたまたまこういうヘキ地に住んでて、別にライブとか演劇とか映画にわざわざ行きたいってタイプじゃなかったってのがラッキー、ってくらいなもんだしな」
「だよなあ」
「お前向こうに居た時どうだったん? 大学のとき」
「……しょーじき、色々遊びに誘われると面倒だったなー」
「だよなあ。お前そういう感じだし」
ぎゅ、とそうやって強く抱きしめられた。
宣言が一ヶ月延長!
……あまり変わらない生活ではあるので何か実感湧かないんだよなあ。不謹慎だけど!
無論温泉に行けないとか遠出ができないというのは何なんだけど、普段から通販とか常に人混みには出ないとか当然な地域に住んでると……
まあ子供の姿が昼間でも見られるってのが普段とは違うよな。都会だとそもそも「外に出られない」んだろうし。
だってまえに住んでたとこなんて、一応マンションだったから、すぐ近くにほかの家族が住んでる訳だわな。
電車は混むとくっつくことになりかねないし。ワタシの住んでた程度の地方都市ですらそうだったんだから、まあ都心とか大変だろなあ。
でもやっぱり不謹慎だと思うけど、普段の便利さと反比例だよなー、と思うんだよな。
すぐそこに真夜中出ても何かしら買えるとか、ぱっと宿が見つかるとか、電車が動いてるとか、そもそも車が要らないとかさ。
だからまあ、今の気楽さというのは、なあ。
「あーまたニュース見てぶつぶつ言ってるー」
そう言いながら奴がやってきた。そんで判りやすい台所のゴミをざくざくまとめて行く。
「まーねー。やっぱり実感湧かないもんなあ」
「ま、お前は基本切り崩しでも生きられるからなあ」
「あんまりそれ言わんどいてー」
「んー、でもなあ、確かにアタシもそれに近い訳だしなあ。住処あるし、そもそも遠くで注文もらってする仕事だし。ウチの畑で採れたものは普通に流通に乗せる分だけで、何かものすごく品評会があるとか何とか、じゃないものなー」
なのだよ。
ワタシの住んでるのは持ち家だし、……生活費は、正直これ、遺産なんだよな。それこそぢみちにぢみちに贅沢せずに使うんなら、格別働く必要もない。
たまたま、だけど。
手を洗う音。ハッピバースデー歌ってるわー!
そんで手を拭く音。近づいてくる。後ろから近づいて、背中から首を抱いてくる。
「まあホントにたまたま、だよなー。アタシ等がたまたまこういうヘキ地に住んでて、別にライブとか演劇とか映画にわざわざ行きたいってタイプじゃなかったってのがラッキー、ってくらいなもんだしな」
「だよなあ」
「お前向こうに居た時どうだったん? 大学のとき」
「……しょーじき、色々遊びに誘われると面倒だったなー」
「だよなあ。お前そういう感じだし」
ぎゅ、とそうやって強く抱きしめられた。
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