1 / 46
第1話 今日も今日とて物忘れは激し
しおりを挟む
「いい加減にあきらめない?」
相手の背中を見ながら、彼はぷし、と缶ビールのふたを開けた。少し振ってしまったのか、その途端、泡が弾けた。慌てて彼はそばのタオルを手にする。ふう。
物が散乱している時に、水物というのはなかなか厄介だ。
「そんなに大事なものかねえ」
彼は半ば呆れ、半ば面白がって、その低い声を相手の背中に投げる。
すると相手は、ぱっと振り向きざま、その若草色の瞳をひらめかせた。思った通り、非常に苛々いらいらしているようだった。
「るせーなあ! ちょっと黙っててくれよっ、このでかウサギ!」
でかウサギ、ね。相手はまた背中を向けて、作業の続きに取りかかった。
マーチ・ラビットはこの同居人がそう自分のことを呼ぶ時にはかなり苛立っているか、切羽詰まっている時だ、ということ知っている。まあそうだろうな、と彼はビールに口をつけながら思う。
そしてとん、とその缶をテーブルに置き、声を張り上げる。
「まあ別に俺はいいんだけどね? キディ君キミがちゃあんと、後かたづけさえしてくれればね」
う、とキディと呼ばれた相棒は言葉を詰まらせ、手を止めた。
ふと彼は見渡してみる。テーブルの上、床の上と言わず、荷物の入った箱とその中身、それに詰め物にしておいたくしゃくしゃに丸めたニュースペイパーが散乱していた。
普通の家庭よりは確実に少ない。だがそれでも野郎二人がある程度の時間を一つの場所で暮らしていれば、それなりに物は増えるというものだ。
「ま、一休みして茶でもどう?」
その荷物の中から出した黒いカップに、中身を入れて彼は差し出す。
嫌みかよ、とキディは少しばかりむっとするが、中身がちゃんと自分仕様にやや冷ましたミルクティであるあたり、文句も言えない。
「仕方ないじゃん。捜し物なんだから」
「で? 今回はお前、何探してたわけ?」
「さあ」
「さあってお前ねえ」
「俺だって知るかよ。何か探すものは今朝からあったはずなんだけど、探してるうちにどっか行っちゃったんだからさ」
「またかい」
「またまた言うなよ」
「またまただからまたまたなんだよ」
あえて、軽く流してみる。そして半分残っていたビールを飲み干す。
「そーいえば、ビール、もうこれで終わりだったけど」
「あっそ。じゃあまた持ってくるよ」
「頼むぜ」
彼はにっこりと笑う。キディはそれを見て、何となく困った様な顔になる。
「でもなー、あんたの好きな紺色の缶の『サンライズ』は最近あまり入って来ないからさ、『ビリオン』か『チェアーズ』でいいかい?」
「あん? ああ、あの赤い缶か焦げ茶の缶の奴か? 『サンライズ』、最近お前の店に入って来ないの?」
「と言うか、何か、生産もとが最近おかしいらしい、って店長言ってたから」
「『サンライズ』の?」
うん、とキディはうなづく。
「うん。クロシャール社。あまり詳しいことは知らないけどさ」
「ふーん、じゃあ仕方ないよなあ。うんキディ、俺はビールであれば基本的には何でもいいからさ」
「おっけー」
言われた側ははそう言って、ミルクティの残りを飲み干した。箱はどんどん元の通りに物を詰められ、ふたを閉められていく。
「でお前、捜し物はいいの?」
「どうも今日は、もう思いだせそうにないから」
あっそう、と彼は軽くうなづき、空いた缶とカップを持って立ち上がった。シンクに缶とカップを置きながら、またか、と改めてマーチ・ラビットは思う。
また。それはよくあることだった。
彼の同居人であるキディと呼ばれる青年は、よく捜し物をする。そしてその捜し物の半分は見つからない。探しているものを忘れてしまうか、探していること、を忘れてしまうか。
いずれにせよ実は深刻なことではある。
だがいちいち深刻になっていてはお互いが保たない。同居人より十歳は上であろう男は知っていた。
上であろう。それは彼も知らない。彼らには、ある時点からの記憶が無い。
彼らは元政治犯で、元脱走囚だった。
*
少し前に、この惑星アルクの体制が変わった。
いや、傍目には、大して変わっていないのかもしれない、とマーチ・ラビットは思う。
その少し前に起きたクーデターは、結局、ほんの数年の間だけ起きていた「新たな政治体制」を旧来のものにすることで治まった。
相変わらず政治の中心は首相と首相を中心にした内閣にあるわけだし、シビリアンコントロールは未だに有効だ。
政治のうえで何か変わったかと言っても、所詮それは、一般レベルでは何も変わっていない。近くの青物市場の女将さんは、首府で何があったのか知らなかったが、それでも毎日変わりなく商売を続けていた。
変わったこと。それは「帝都との関係」だったり、「もと政治犯の扱い」であったり――― その程度なのだ。
だが彼らにしてみれば。
元政治犯であり、「冬の惑星」と呼ばれるライ――― 同じレーゲンボーゲン星系にありながら、少しばかり外を回る極寒の惑星に流刑となっていた彼らにしてみれば、その変化は大きなことだった。
このクーデターにより、彼らは、籍を新たに持つことが許された。
それだけでもずいぶんな違いだろう。少なくとも、彼らは身を隠す必要からは解放されたのだ。
―――数年前、彼らはその流刑地から、一致団結して、脱走し、クーデターに参加した。
その参加のおかげで、彼らの身分は保障されたのだ。
もちろん元の籍を求めることも可能だった。ただそれには、できる者とできない者が居た。彼ら元政治犯達は、流刑地に送られる前に、記憶処理をされていたのだ。
無論、記憶は「抹消」できるほどたやすいものではない。
所謂「記憶処理」は脳の中で、記憶に至る道筋を混乱させる処置をされた、ということである。
その道筋さえきちんと耕し直せば、記憶がよみがえることもあり得る。実際彼らの仲間の中には、強烈に残っていた映像を手がかりに、記憶を取り戻した者も居た。
だけど。
マーチ・ラビットはそのことを考えるたびに、苦笑する。
どうやら俺は思い出したくない方らしいな。
「おーいマーティ」
ひょい、とキディは隣の部屋から顔を出す。
「俺仕事行ってくるね」
「おう、道草食わずに帰って来いよ」
「あんたじゃあるまいし」
このやろ、とマーチ・ラビットは言葉を投げた。
*
「おはようございまーす」
キディは「店」に入ると、まず大きくそんなあいさつをする。それが決まりだった。
居酒屋だった。この街では結構大きな部類であろう。
彼らが暮らすこの街には、地上車の大きな生産工場があった。そこから毎夕吐き出される、大量の労働者が、ここに溜まり、夕食を食べ、酒を飲み、喋り、笑い、歌い、その日の憂さをはらす。
高い天井、白い壁、そこにはむき出しの大きな梁が生木のままその顔をのぞかせている。
その店を通り抜けて、彼は従業員の部屋へと入って行く。既にそこには同僚が黒いギャルソンのエプロンをつけていた。
「よぉキディ、遅いじゃねえの」
くっきりした濃い眉と、おさまりの悪い黒い髪の毛の男は、彼を見つけるとぽん、と肩を叩く。
「おはよイリジャ、悪い悪い、捜し物してたんだよ」
そう言いながらキディは自分のロッカーを開け、白シャツ黒ズボンに、黒いエプロンを取り出す。それが彼らの制服だった。
「捜し物? ……そーいえばお前、俺から借りたキヨエE1のムジカ(musicard)、返してくれたっけ?」
「あ!」
それだったか、とキディはぱしぱし、と自分の頬を軽く叩く。
「そーか俺、それ探してたんだ」
「何だよそれ」
「ごめんごめん、明日は必ず持ってくるって」
「お前本当に忘れっぽいよなー」
キディは肩をすくめて、それには答えなかった。自分が忘れやすい、というのは彼もよく判っている。だが判っていたからと言ってどうなるものでもない。
後遺症のようなものだ、と友人でやはり元政治犯だった、ドクトルKは彼にそう言ったことがある。そしてこう付け加えもした。
特に君の場合はね。
俺の場合がどうだっていうのだろう、とキディはその時憮然として言い返したものだった。
「帰りに手にでも書いておけよ?」
イリジャはそう言って、軽快な足取りで一足先に店に出て行った。
相手の背中を見ながら、彼はぷし、と缶ビールのふたを開けた。少し振ってしまったのか、その途端、泡が弾けた。慌てて彼はそばのタオルを手にする。ふう。
物が散乱している時に、水物というのはなかなか厄介だ。
「そんなに大事なものかねえ」
彼は半ば呆れ、半ば面白がって、その低い声を相手の背中に投げる。
すると相手は、ぱっと振り向きざま、その若草色の瞳をひらめかせた。思った通り、非常に苛々いらいらしているようだった。
「るせーなあ! ちょっと黙っててくれよっ、このでかウサギ!」
でかウサギ、ね。相手はまた背中を向けて、作業の続きに取りかかった。
マーチ・ラビットはこの同居人がそう自分のことを呼ぶ時にはかなり苛立っているか、切羽詰まっている時だ、ということ知っている。まあそうだろうな、と彼はビールに口をつけながら思う。
そしてとん、とその缶をテーブルに置き、声を張り上げる。
「まあ別に俺はいいんだけどね? キディ君キミがちゃあんと、後かたづけさえしてくれればね」
う、とキディと呼ばれた相棒は言葉を詰まらせ、手を止めた。
ふと彼は見渡してみる。テーブルの上、床の上と言わず、荷物の入った箱とその中身、それに詰め物にしておいたくしゃくしゃに丸めたニュースペイパーが散乱していた。
普通の家庭よりは確実に少ない。だがそれでも野郎二人がある程度の時間を一つの場所で暮らしていれば、それなりに物は増えるというものだ。
「ま、一休みして茶でもどう?」
その荷物の中から出した黒いカップに、中身を入れて彼は差し出す。
嫌みかよ、とキディは少しばかりむっとするが、中身がちゃんと自分仕様にやや冷ましたミルクティであるあたり、文句も言えない。
「仕方ないじゃん。捜し物なんだから」
「で? 今回はお前、何探してたわけ?」
「さあ」
「さあってお前ねえ」
「俺だって知るかよ。何か探すものは今朝からあったはずなんだけど、探してるうちにどっか行っちゃったんだからさ」
「またかい」
「またまた言うなよ」
「またまただからまたまたなんだよ」
あえて、軽く流してみる。そして半分残っていたビールを飲み干す。
「そーいえば、ビール、もうこれで終わりだったけど」
「あっそ。じゃあまた持ってくるよ」
「頼むぜ」
彼はにっこりと笑う。キディはそれを見て、何となく困った様な顔になる。
「でもなー、あんたの好きな紺色の缶の『サンライズ』は最近あまり入って来ないからさ、『ビリオン』か『チェアーズ』でいいかい?」
「あん? ああ、あの赤い缶か焦げ茶の缶の奴か? 『サンライズ』、最近お前の店に入って来ないの?」
「と言うか、何か、生産もとが最近おかしいらしい、って店長言ってたから」
「『サンライズ』の?」
うん、とキディはうなづく。
「うん。クロシャール社。あまり詳しいことは知らないけどさ」
「ふーん、じゃあ仕方ないよなあ。うんキディ、俺はビールであれば基本的には何でもいいからさ」
「おっけー」
言われた側ははそう言って、ミルクティの残りを飲み干した。箱はどんどん元の通りに物を詰められ、ふたを閉められていく。
「でお前、捜し物はいいの?」
「どうも今日は、もう思いだせそうにないから」
あっそう、と彼は軽くうなづき、空いた缶とカップを持って立ち上がった。シンクに缶とカップを置きながら、またか、と改めてマーチ・ラビットは思う。
また。それはよくあることだった。
彼の同居人であるキディと呼ばれる青年は、よく捜し物をする。そしてその捜し物の半分は見つからない。探しているものを忘れてしまうか、探していること、を忘れてしまうか。
いずれにせよ実は深刻なことではある。
だがいちいち深刻になっていてはお互いが保たない。同居人より十歳は上であろう男は知っていた。
上であろう。それは彼も知らない。彼らには、ある時点からの記憶が無い。
彼らは元政治犯で、元脱走囚だった。
*
少し前に、この惑星アルクの体制が変わった。
いや、傍目には、大して変わっていないのかもしれない、とマーチ・ラビットは思う。
その少し前に起きたクーデターは、結局、ほんの数年の間だけ起きていた「新たな政治体制」を旧来のものにすることで治まった。
相変わらず政治の中心は首相と首相を中心にした内閣にあるわけだし、シビリアンコントロールは未だに有効だ。
政治のうえで何か変わったかと言っても、所詮それは、一般レベルでは何も変わっていない。近くの青物市場の女将さんは、首府で何があったのか知らなかったが、それでも毎日変わりなく商売を続けていた。
変わったこと。それは「帝都との関係」だったり、「もと政治犯の扱い」であったり――― その程度なのだ。
だが彼らにしてみれば。
元政治犯であり、「冬の惑星」と呼ばれるライ――― 同じレーゲンボーゲン星系にありながら、少しばかり外を回る極寒の惑星に流刑となっていた彼らにしてみれば、その変化は大きなことだった。
このクーデターにより、彼らは、籍を新たに持つことが許された。
それだけでもずいぶんな違いだろう。少なくとも、彼らは身を隠す必要からは解放されたのだ。
―――数年前、彼らはその流刑地から、一致団結して、脱走し、クーデターに参加した。
その参加のおかげで、彼らの身分は保障されたのだ。
もちろん元の籍を求めることも可能だった。ただそれには、できる者とできない者が居た。彼ら元政治犯達は、流刑地に送られる前に、記憶処理をされていたのだ。
無論、記憶は「抹消」できるほどたやすいものではない。
所謂「記憶処理」は脳の中で、記憶に至る道筋を混乱させる処置をされた、ということである。
その道筋さえきちんと耕し直せば、記憶がよみがえることもあり得る。実際彼らの仲間の中には、強烈に残っていた映像を手がかりに、記憶を取り戻した者も居た。
だけど。
マーチ・ラビットはそのことを考えるたびに、苦笑する。
どうやら俺は思い出したくない方らしいな。
「おーいマーティ」
ひょい、とキディは隣の部屋から顔を出す。
「俺仕事行ってくるね」
「おう、道草食わずに帰って来いよ」
「あんたじゃあるまいし」
このやろ、とマーチ・ラビットは言葉を投げた。
*
「おはようございまーす」
キディは「店」に入ると、まず大きくそんなあいさつをする。それが決まりだった。
居酒屋だった。この街では結構大きな部類であろう。
彼らが暮らすこの街には、地上車の大きな生産工場があった。そこから毎夕吐き出される、大量の労働者が、ここに溜まり、夕食を食べ、酒を飲み、喋り、笑い、歌い、その日の憂さをはらす。
高い天井、白い壁、そこにはむき出しの大きな梁が生木のままその顔をのぞかせている。
その店を通り抜けて、彼は従業員の部屋へと入って行く。既にそこには同僚が黒いギャルソンのエプロンをつけていた。
「よぉキディ、遅いじゃねえの」
くっきりした濃い眉と、おさまりの悪い黒い髪の毛の男は、彼を見つけるとぽん、と肩を叩く。
「おはよイリジャ、悪い悪い、捜し物してたんだよ」
そう言いながらキディは自分のロッカーを開け、白シャツ黒ズボンに、黒いエプロンを取り出す。それが彼らの制服だった。
「捜し物? ……そーいえばお前、俺から借りたキヨエE1のムジカ(musicard)、返してくれたっけ?」
「あ!」
それだったか、とキディはぱしぱし、と自分の頬を軽く叩く。
「そーか俺、それ探してたんだ」
「何だよそれ」
「ごめんごめん、明日は必ず持ってくるって」
「お前本当に忘れっぽいよなー」
キディは肩をすくめて、それには答えなかった。自分が忘れやすい、というのは彼もよく判っている。だが判っていたからと言ってどうなるものでもない。
後遺症のようなものだ、と友人でやはり元政治犯だった、ドクトルKは彼にそう言ったことがある。そしてこう付け加えもした。
特に君の場合はね。
俺の場合がどうだっていうのだろう、とキディはその時憮然として言い返したものだった。
「帰りに手にでも書いておけよ?」
イリジャはそう言って、軽快な足取りで一足先に店に出て行った。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる