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第33話 「あんたの目的は、俺の相棒じゃないのか?」
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「何でもない。何でもないんだけど……」
何となく、嫌な感じが彼の中をよぎった。
「煮え切らない子ね」
キディはその声に勢いよく振り返った。隣の彼女は、真顔になって彼を見据えていた。どうしてそんな目で見られなくてはいけないのか、彼には判らない。
「気になるなら、行ってみればいいでしょうに」
「気になるって……」
「それで後悔したら、取り返しがつかないことだってあるのよ?」
後悔。
そうだ、するかもしれない。キディは思った。
ずっと、シィズンに関しては、奇妙だ奇妙だ、とは思っていたのだ。
あの美形好みの店長がわざわざ雇ったこと。ムードメイカーとして、だなんて信じられない。
パスタを食べかた。あれはこの星系出身のものじゃあない。それなのに、彼女は自分がさもずっとそこに居た様なことを口にしている。
ベースボールにも詳しそうだった。でも自分が興味を持ったのは、ごく最近だ。偶然だろうか。
そして、とどめが、わざわざイリジャに自分がベースボールに興味がある、ということを告げたことだ。何で、わざわざ言う必要がある?
本当に偶然と言ってしまえば、そうなのかもしれない類のことだ。一つ一つをとって見れば。
ただそれが、重なった。それが彼の中に、何か危険信号の様なものを出していた。
冬の惑星から脱出してから、クーデターまでの日々の中で、相棒と二人、様々な危ない橋を、それでも渡ってきた彼の中の、何かが。
「俺、ちょっと行ってくる」
「シィズンを探すのかよ?」
「気になることが、あるんだ!」
キディは立ち上がると、イリジャの膝の前をすり抜けて、通路に出た。
「どっちに居たの?」
「俺が見た時には、四階のロビーに居たけど」
「ありがと」
キディはそのまま四階へと続く階段を上って行った。その後ろ姿を、イリジャはしばらく眺めていたが、やがてふう、とため息をつくと、一つ置いた女性の方へと顔を向ける。
「やっぱり通じるものがあるんですかね」
「さあどうかしら」
彼女はふふ、と笑った。
*
スタンド席のグラウンドよりから、四階のロビーまでは結構な距離がある。息切れがする程ではないが、さすがに一気に走り上がろうなんてするものではない、とキディは思った。
ロビーには、コーラやフライドポテト、ハンバーガーと言った軽食のスタンドが長くずらり、と並んでいる。種類も豊富なのは、この球場自体が、食品産業のクロシャール社のものだからだろう。
彼はきょろきょろ、と辺りを見渡す。無論少し前に居たからと言って、現在居るとは限らない。とりあえず、ソーダ・ファウンテンの売り子嬢に彼は近づいた。
「すいません、あの、人を捜してるんだけど…… 女の人……」
そこまで言って、彼は詰まった。シィズンの姿を思い浮かべようとして、上手く出てこないのだ。
「女の人って…… 結構たくさんいらっしゃいますからねえ…… 歳の頃とか」
「あ、そうそう。えーと、二十代半ばで、……ああ、そうそう、ちょっと大柄で」
「髪の色、とか何かそういう、目立った特徴とか、無いと……」
制服姿の売り子嬢も苦笑する。
目立った特徴。
彼女には果たしてあっただろうか。いや、無い。
確かに見れば彼女だ、と認識できるのだけど、ぱっと言うことができる様な特徴が、どうしても彼には思い浮かばないのだ。
「髪の色は…… 確かブラウンだったような……」
「はずれ」
背後で声がした。聞き覚えのある声に、彼は振り向く。
「ずいぶんと、薄情なもんなのね」
当の彼女がポップコーンの袋を手に立っていた。
もういいですよね、と言いたげに売り子嬢はふっ、とその場から立ち去り、オーダーしたげな客に向かって歩いて行った。
「どうしてここに」
「それはどっちの意味? 何でこの球場に居るか、ってこと? それとも、何で今、このロビーに居るか、ってこと?」
「両方だよ」
まあ座りましょうよ、と彼女は近くの椅子を指さす。このロビーには、幾つもの、背の無い椅子が置かれていた。硬すぎもなく、柔らかすぎもしない、サーモンピンクに、粗めの表面、座ると落ち着けるような。
「ずいぶんと、私に対して、怒ってる様に見えるけど?」
「怒ってるって言うか」
怒る、というのではないのだ。キディは言葉を探す。何
か、ひどくはがゆいものを感じる。今しがた、売り子嬢の前で見せた失態もそうだ。けど、今目の前でシィズンを見ても、やっぱり特徴という特徴を見いだせない。少し大柄でたくましい女など、そこらにたくさん居る。
「俺はただ、自分自身に苛立ってるだけだよ」
「そう。だけどそれは自分自身の問題でしょ? 私にあたらないでね」
「でも苛立つのは、あんたのせいでもあるんだ」
「私の?」
「あんたは、シィズン、何処から来たんだ」
「何処って。どうしてそんなこと聞くの? 別に、ハルゲウから来たに決まってるじゃないの」
「そうじゃなくて、あんたは、何処の人間なんだ、って聞いてるんだ」
声は落としている。
試合中のロビーは閑散としていて、人気も少ない。
おりしもその試合は、天井から釣られているモニターによると、八回に入っている。もうそろそろ抜け出してくる者もないだろう。
「知りたいの?」
「目的は、何なんだ」
ふうん、と彼女は落ちてくる前髪をかきあげた。
「何だと思う?」
否定しない。彼女はキディの追求を受け取った。
「あんたの目的は、俺の相棒じゃないのか?」
「それでも、馬鹿ではないのよね」
厚い唇が、やや頬の肉を押し上げた。
「そう、あなたの相棒。だけど、それだけじゃあないのよ」
彼女はそう言うと、スカートのポケットから小さなものを取り出し、キディに投げた。慌てて受け取り、見ると、それはライターくらいの金属の塊だった。
とっさに彼は、シィズンの腕を掴もうとした。だが、間一髪の差で、彼女は椅子から立ち上がり、手の届かない距離に退いていた。
「それ、あなたにあげるわ。でも、時間は迫ってるし、あなたが止められるとは、思っていないけどね」
「シィズン!」
「私はこういう仕事しかできないのよ」
彼女はそう言い残すと、その大柄な身体からは想像もできない程に身軽にロビーを走り去り、近くの階段室へと折れて行った。
キディは追おうとしたが、すぐにそれを止めた。それより、彼には、しなくてはならないことがあったのだ。
彼はそれが何だか知っていた。
いや、違う。
キディは思い返す。
俺は、これが何だか知っている。
それは、時限発火装置のコントローラーだった。
何となく、嫌な感じが彼の中をよぎった。
「煮え切らない子ね」
キディはその声に勢いよく振り返った。隣の彼女は、真顔になって彼を見据えていた。どうしてそんな目で見られなくてはいけないのか、彼には判らない。
「気になるなら、行ってみればいいでしょうに」
「気になるって……」
「それで後悔したら、取り返しがつかないことだってあるのよ?」
後悔。
そうだ、するかもしれない。キディは思った。
ずっと、シィズンに関しては、奇妙だ奇妙だ、とは思っていたのだ。
あの美形好みの店長がわざわざ雇ったこと。ムードメイカーとして、だなんて信じられない。
パスタを食べかた。あれはこの星系出身のものじゃあない。それなのに、彼女は自分がさもずっとそこに居た様なことを口にしている。
ベースボールにも詳しそうだった。でも自分が興味を持ったのは、ごく最近だ。偶然だろうか。
そして、とどめが、わざわざイリジャに自分がベースボールに興味がある、ということを告げたことだ。何で、わざわざ言う必要がある?
本当に偶然と言ってしまえば、そうなのかもしれない類のことだ。一つ一つをとって見れば。
ただそれが、重なった。それが彼の中に、何か危険信号の様なものを出していた。
冬の惑星から脱出してから、クーデターまでの日々の中で、相棒と二人、様々な危ない橋を、それでも渡ってきた彼の中の、何かが。
「俺、ちょっと行ってくる」
「シィズンを探すのかよ?」
「気になることが、あるんだ!」
キディは立ち上がると、イリジャの膝の前をすり抜けて、通路に出た。
「どっちに居たの?」
「俺が見た時には、四階のロビーに居たけど」
「ありがと」
キディはそのまま四階へと続く階段を上って行った。その後ろ姿を、イリジャはしばらく眺めていたが、やがてふう、とため息をつくと、一つ置いた女性の方へと顔を向ける。
「やっぱり通じるものがあるんですかね」
「さあどうかしら」
彼女はふふ、と笑った。
*
スタンド席のグラウンドよりから、四階のロビーまでは結構な距離がある。息切れがする程ではないが、さすがに一気に走り上がろうなんてするものではない、とキディは思った。
ロビーには、コーラやフライドポテト、ハンバーガーと言った軽食のスタンドが長くずらり、と並んでいる。種類も豊富なのは、この球場自体が、食品産業のクロシャール社のものだからだろう。
彼はきょろきょろ、と辺りを見渡す。無論少し前に居たからと言って、現在居るとは限らない。とりあえず、ソーダ・ファウンテンの売り子嬢に彼は近づいた。
「すいません、あの、人を捜してるんだけど…… 女の人……」
そこまで言って、彼は詰まった。シィズンの姿を思い浮かべようとして、上手く出てこないのだ。
「女の人って…… 結構たくさんいらっしゃいますからねえ…… 歳の頃とか」
「あ、そうそう。えーと、二十代半ばで、……ああ、そうそう、ちょっと大柄で」
「髪の色、とか何かそういう、目立った特徴とか、無いと……」
制服姿の売り子嬢も苦笑する。
目立った特徴。
彼女には果たしてあっただろうか。いや、無い。
確かに見れば彼女だ、と認識できるのだけど、ぱっと言うことができる様な特徴が、どうしても彼には思い浮かばないのだ。
「髪の色は…… 確かブラウンだったような……」
「はずれ」
背後で声がした。聞き覚えのある声に、彼は振り向く。
「ずいぶんと、薄情なもんなのね」
当の彼女がポップコーンの袋を手に立っていた。
もういいですよね、と言いたげに売り子嬢はふっ、とその場から立ち去り、オーダーしたげな客に向かって歩いて行った。
「どうしてここに」
「それはどっちの意味? 何でこの球場に居るか、ってこと? それとも、何で今、このロビーに居るか、ってこと?」
「両方だよ」
まあ座りましょうよ、と彼女は近くの椅子を指さす。このロビーには、幾つもの、背の無い椅子が置かれていた。硬すぎもなく、柔らかすぎもしない、サーモンピンクに、粗めの表面、座ると落ち着けるような。
「ずいぶんと、私に対して、怒ってる様に見えるけど?」
「怒ってるって言うか」
怒る、というのではないのだ。キディは言葉を探す。何
か、ひどくはがゆいものを感じる。今しがた、売り子嬢の前で見せた失態もそうだ。けど、今目の前でシィズンを見ても、やっぱり特徴という特徴を見いだせない。少し大柄でたくましい女など、そこらにたくさん居る。
「俺はただ、自分自身に苛立ってるだけだよ」
「そう。だけどそれは自分自身の問題でしょ? 私にあたらないでね」
「でも苛立つのは、あんたのせいでもあるんだ」
「私の?」
「あんたは、シィズン、何処から来たんだ」
「何処って。どうしてそんなこと聞くの? 別に、ハルゲウから来たに決まってるじゃないの」
「そうじゃなくて、あんたは、何処の人間なんだ、って聞いてるんだ」
声は落としている。
試合中のロビーは閑散としていて、人気も少ない。
おりしもその試合は、天井から釣られているモニターによると、八回に入っている。もうそろそろ抜け出してくる者もないだろう。
「知りたいの?」
「目的は、何なんだ」
ふうん、と彼女は落ちてくる前髪をかきあげた。
「何だと思う?」
否定しない。彼女はキディの追求を受け取った。
「あんたの目的は、俺の相棒じゃないのか?」
「それでも、馬鹿ではないのよね」
厚い唇が、やや頬の肉を押し上げた。
「そう、あなたの相棒。だけど、それだけじゃあないのよ」
彼女はそう言うと、スカートのポケットから小さなものを取り出し、キディに投げた。慌てて受け取り、見ると、それはライターくらいの金属の塊だった。
とっさに彼は、シィズンの腕を掴もうとした。だが、間一髪の差で、彼女は椅子から立ち上がり、手の届かない距離に退いていた。
「それ、あなたにあげるわ。でも、時間は迫ってるし、あなたが止められるとは、思っていないけどね」
「シィズン!」
「私はこういう仕事しかできないのよ」
彼女はそう言い残すと、その大柄な身体からは想像もできない程に身軽にロビーを走り去り、近くの階段室へと折れて行った。
キディは追おうとしたが、すぐにそれを止めた。それより、彼には、しなくてはならないことがあったのだ。
彼はそれが何だか知っていた。
いや、違う。
キディは思い返す。
俺は、これが何だか知っている。
それは、時限発火装置のコントローラーだった。
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