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4.「市街劇?」
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「おーいこっちこっち」
指定されたビアホールにつくと、既に酔いが回っているような二人が、大きく手を振り回しながら彼を呼んだ。
どうやらその店は学生が良く来る所のようで、あたらこちらにこの地元の大学や専門学校生が制服で出入りしていた。
「早かったじゃないか」
「せっかくのご指名ですからね」
Gはそう言いながら、空いていた椅子に座った。
何か食べるか? とマーティンは訊ねてきた。
テーブルの上には、既に空になったビールのジョッキが幾つか、それに短冊状に揚げたジャガイモと、やや大きめのサイコロ状のチーズ、一口大のサンドイッチ、大きなソーセージ、それに生野菜のスティックがまだ充分盛られていた。
「さほど空腹ではないんですが……」
そう言いつつもビールを一杯注文し、そう呑める方ではないんですよ、と付け足し、苦笑する。
「何だ何だ弱気だなあ」
あはは、とマーティンは笑い、彼と一緒に自分の分も、チロリアンテープも可愛らしいエプロンを付けたウエイトレスに追加注文する。
「体質なんですよ。マーティンは強いですねえ」
「慣れているんだよ。学校の寮ではもっととんでもないこともやってたものな」
「そうだよね」
同意を求められたジョナサンはうなづいた。
どうやら彼はさほど呑める質ではないらしい。顔は赤くなっているし、ずいぶんと陽気な口調になってはいるが、彼の前にあるジョッキの数は多くない。
おそらくは、マーティンにくっついていることによって、乱痴気騒ぎを避けていた類だろう、とGは推察する。
他愛のない雑談をしているうちに、料理が運ばれてきた。
冷めてしまったから、と新規の彼のために彼らは既にそこにあるものをももう一度注文した。揚げたてのジャガイモはまだしゅわしゅわ、と音を立てている。
「この香りがたまらないんですよね」
「お、やっぱりそう思うか?」
「ええ。よく地元ではフィッシュアンドチップスをおやつ代わりに食べてましたよ」
ほう、とマーティンは目を丸くする。そしてジョッキもまた運ばれてきたので、彼らはひとまず、と乾杯をした。一口注ぎ込んでから、Gは話を切り出した。
「それで、今日は一体何の話なんです?」
「そう固い口調はよせよ。最初の日に見下していたのは謝る。でも今日のことで俺達、君を認めたんだから」
「……そうですね。……いや、そうだね、これでいいかな?」
「そうそう」
ジョナサンはバネ人形のように首を前に振る。
本気でそんな台詞言っているのなら、こいつはかなりの傲慢だ、とGは思う。まあ「御曹司」としてなら、それなりにつじつまは合うが。
「じゃあやり直し。マーティン、ジョナサン、今日は一体僕に何の話なんだ?」
ふふん、とマーティンは笑みを浮かべ、空になったジョッキを持ったまま腕を伸ばすと、そばに来たウエイトレスから、新しい杯を受け取った。そしてそれを一気に飲み干すと、やや身をGの方に乗り出してきた。
「実は、君にも参加してもらいたいことがあるんだ」
「参加?」
「そう、もうじきこの地方の市民祭があるんだが、その時に、僕達は劇をやろうと思っているんだよ」
「劇」
「そう、劇だよ」
マーティンは確認するように繰り返した。
「そんな、駄目だよ」
Gは困ったような表情を作って二人に向ける。
「何で?」
「僕にはそんな経験はない」
「経験なんて、皆、参加する連中は素人さ。演劇のげの字も知らないような奴が殆どだ」
「へえ?」
納得していないような顔をするGに、マーティンは参謀の発言をうながした。
「あのね、サンド君、ちょっとした実験なんだ」
「実験?」
「うん、実験。何も豪勢なステージを借りてやろうっていうのではないんだ」
「野外か何か?」
「そう。野外と言えば野外だね。この街全体を劇場にするんだ」
は、とGは肩をすくめた。
「ずいぶんそれじゃ大がかりじゃあないか?」
「うん、大がかりは大がかりだ。人数だけは幾らでも欲しい。だけど内容自体は簡単だ。僕が脚本を書いてる」
「市街劇?」
「そう、そうとも言うね」
「こいつは作家志望なんだ」
マーティンは参謀の肩を軽く抱き寄せた。
気付かれない程度に眉をひそめた。既に赤いジョナサンの顔が、こころもち濃度を増したような気がしたのだ。
だが表面上、Gはそんなことに気付かないような表情でうなづいた。
「ふーん、そうなんだ。皆色々な才能を持ってるんだね」
「君の才能だって凄いよ」
ジョナサンはやや照れながら言う。
「そうだよ。昔僕も習わされたけどさ、いつもレッスンなんて放り出して遊びに行っていた」
「へえ…… 優等生だと思ってたけど」
「マーティンは優等生だよ」
むきになってジョナサンは反論する。
「だけど音楽だけが駄目なんだ」
「……」
無言でマーティンは参謀の頭をこづいた。
「まあ皆、向き不向きがあるからね。たまたま僕は音楽に向いていただけだよ」
本当はもっと向いていたことがあるのだが。そうだね、と二人は納得したようにうなづいた。
「要は頭数が増えればいいのかい?」
「聞こえは悪いが、まあそういうことだ」
「一人でも増えてくれないと、脚本家としても、演出がしにくいんだよ」
演出、ね。Gは思う。何の演出やら。
「そうすると、今日集まった他の彼らも参加するんだ?」
「うん。だって市民祭に参加しようって言ったのは……ああそう言えば、セバスチャンだもの」
ジョナサンは自分で思い出した事柄に驚いているようだった。
「そういえばそうだよな。言い出したのはセバスチャンだ」
珍しいよね、とジョナサンは彼の大将に同意を求める。
「彼が」
「そう。珍しく奴が強く言ったから、僕達もね、何かその気になったと言うか」
へえ、とGは言いながら揚げジャガイモに手を出そうとした。
「あれ?」
ところがそこには既に空の皿のみ。どうやら話をしながら目の前の二人がひっきりなしにつまんでいたようである。後を引くものだからな、と彼は思い、ウエイトレスに声をかけた。
はあい何ですか? と甘い声で訊ねる彼女に、Gは極上の笑みを浮かべて話しかけた。忙しそうな店員にはそれなりの頼み方というものがある。
「済まないけど、空いた皿、持って行ってくれない?」
「あ…… はい」
若いウエイトレスは、彼の必殺の笑みに顔を赤らめる。きっと触れたらびくん、と反応するのだろう、と彼は思った。
からかうんじゃないよ、とマーティンは手をひらひらと振る。
ウエイトレスは確かに動揺していたようである。普段なら手に幾つも持てるジョッキが、なかなか掴みきれない。
「大丈夫?」
「は、はい」
そしてそこへ追い打ちをかけるようにGが言うものだから。
ガシャン、とその場に音が響いた。
「あ…… 申し訳ございません!」
サンドイッチのまだ充分に盛られた皿が、一気に持とうとしたジョッキに当たり、床に落ちてしまったのだった。
硬質セラミックの皿はビアホールの床ごときで割れることはないが、まだ山になっていたサンドイッチの大半は、床に落ちてしまった。
「ごめんなさいごめんなさい、すぐに代わりを持ってきます」
ウエイトレスの少女は、顔を真っ赤にして、一度手にしたジョッキを床に置くと、落ちた食物を拾い始めた。
周囲はどうしたものか、という視線を向けながらも、その場から動こうとはしなかった。
すると、マーティンはその少女のそばにかがみ込んで、山のまま落ちて、床に直にはついていないサンドイッチの一つを拾い上げた。
何をするのだろう、と少女の泣きそうな瞳が客の姿を捕らえる。するとマーティンはそれをすかさず口に放り込んだ。
「大丈夫、まだ食べられるよ」
Gの耳にそんな言葉が入ってくる。
無論そんな訳にはいかないのだが、少女にはこの客の気遣いが嬉しかったらしく、それからしばらく彼女はマーティンに向かって「すみません」と「ありがとう」を連発していた。
そしてジョナサンはそんな彼の姿を見ながら、やや複雑な表情をしていた。
指定されたビアホールにつくと、既に酔いが回っているような二人が、大きく手を振り回しながら彼を呼んだ。
どうやらその店は学生が良く来る所のようで、あたらこちらにこの地元の大学や専門学校生が制服で出入りしていた。
「早かったじゃないか」
「せっかくのご指名ですからね」
Gはそう言いながら、空いていた椅子に座った。
何か食べるか? とマーティンは訊ねてきた。
テーブルの上には、既に空になったビールのジョッキが幾つか、それに短冊状に揚げたジャガイモと、やや大きめのサイコロ状のチーズ、一口大のサンドイッチ、大きなソーセージ、それに生野菜のスティックがまだ充分盛られていた。
「さほど空腹ではないんですが……」
そう言いつつもビールを一杯注文し、そう呑める方ではないんですよ、と付け足し、苦笑する。
「何だ何だ弱気だなあ」
あはは、とマーティンは笑い、彼と一緒に自分の分も、チロリアンテープも可愛らしいエプロンを付けたウエイトレスに追加注文する。
「体質なんですよ。マーティンは強いですねえ」
「慣れているんだよ。学校の寮ではもっととんでもないこともやってたものな」
「そうだよね」
同意を求められたジョナサンはうなづいた。
どうやら彼はさほど呑める質ではないらしい。顔は赤くなっているし、ずいぶんと陽気な口調になってはいるが、彼の前にあるジョッキの数は多くない。
おそらくは、マーティンにくっついていることによって、乱痴気騒ぎを避けていた類だろう、とGは推察する。
他愛のない雑談をしているうちに、料理が運ばれてきた。
冷めてしまったから、と新規の彼のために彼らは既にそこにあるものをももう一度注文した。揚げたてのジャガイモはまだしゅわしゅわ、と音を立てている。
「この香りがたまらないんですよね」
「お、やっぱりそう思うか?」
「ええ。よく地元ではフィッシュアンドチップスをおやつ代わりに食べてましたよ」
ほう、とマーティンは目を丸くする。そしてジョッキもまた運ばれてきたので、彼らはひとまず、と乾杯をした。一口注ぎ込んでから、Gは話を切り出した。
「それで、今日は一体何の話なんです?」
「そう固い口調はよせよ。最初の日に見下していたのは謝る。でも今日のことで俺達、君を認めたんだから」
「……そうですね。……いや、そうだね、これでいいかな?」
「そうそう」
ジョナサンはバネ人形のように首を前に振る。
本気でそんな台詞言っているのなら、こいつはかなりの傲慢だ、とGは思う。まあ「御曹司」としてなら、それなりにつじつまは合うが。
「じゃあやり直し。マーティン、ジョナサン、今日は一体僕に何の話なんだ?」
ふふん、とマーティンは笑みを浮かべ、空になったジョッキを持ったまま腕を伸ばすと、そばに来たウエイトレスから、新しい杯を受け取った。そしてそれを一気に飲み干すと、やや身をGの方に乗り出してきた。
「実は、君にも参加してもらいたいことがあるんだ」
「参加?」
「そう、もうじきこの地方の市民祭があるんだが、その時に、僕達は劇をやろうと思っているんだよ」
「劇」
「そう、劇だよ」
マーティンは確認するように繰り返した。
「そんな、駄目だよ」
Gは困ったような表情を作って二人に向ける。
「何で?」
「僕にはそんな経験はない」
「経験なんて、皆、参加する連中は素人さ。演劇のげの字も知らないような奴が殆どだ」
「へえ?」
納得していないような顔をするGに、マーティンは参謀の発言をうながした。
「あのね、サンド君、ちょっとした実験なんだ」
「実験?」
「うん、実験。何も豪勢なステージを借りてやろうっていうのではないんだ」
「野外か何か?」
「そう。野外と言えば野外だね。この街全体を劇場にするんだ」
は、とGは肩をすくめた。
「ずいぶんそれじゃ大がかりじゃあないか?」
「うん、大がかりは大がかりだ。人数だけは幾らでも欲しい。だけど内容自体は簡単だ。僕が脚本を書いてる」
「市街劇?」
「そう、そうとも言うね」
「こいつは作家志望なんだ」
マーティンは参謀の肩を軽く抱き寄せた。
気付かれない程度に眉をひそめた。既に赤いジョナサンの顔が、こころもち濃度を増したような気がしたのだ。
だが表面上、Gはそんなことに気付かないような表情でうなづいた。
「ふーん、そうなんだ。皆色々な才能を持ってるんだね」
「君の才能だって凄いよ」
ジョナサンはやや照れながら言う。
「そうだよ。昔僕も習わされたけどさ、いつもレッスンなんて放り出して遊びに行っていた」
「へえ…… 優等生だと思ってたけど」
「マーティンは優等生だよ」
むきになってジョナサンは反論する。
「だけど音楽だけが駄目なんだ」
「……」
無言でマーティンは参謀の頭をこづいた。
「まあ皆、向き不向きがあるからね。たまたま僕は音楽に向いていただけだよ」
本当はもっと向いていたことがあるのだが。そうだね、と二人は納得したようにうなづいた。
「要は頭数が増えればいいのかい?」
「聞こえは悪いが、まあそういうことだ」
「一人でも増えてくれないと、脚本家としても、演出がしにくいんだよ」
演出、ね。Gは思う。何の演出やら。
「そうすると、今日集まった他の彼らも参加するんだ?」
「うん。だって市民祭に参加しようって言ったのは……ああそう言えば、セバスチャンだもの」
ジョナサンは自分で思い出した事柄に驚いているようだった。
「そういえばそうだよな。言い出したのはセバスチャンだ」
珍しいよね、とジョナサンは彼の大将に同意を求める。
「彼が」
「そう。珍しく奴が強く言ったから、僕達もね、何かその気になったと言うか」
へえ、とGは言いながら揚げジャガイモに手を出そうとした。
「あれ?」
ところがそこには既に空の皿のみ。どうやら話をしながら目の前の二人がひっきりなしにつまんでいたようである。後を引くものだからな、と彼は思い、ウエイトレスに声をかけた。
はあい何ですか? と甘い声で訊ねる彼女に、Gは極上の笑みを浮かべて話しかけた。忙しそうな店員にはそれなりの頼み方というものがある。
「済まないけど、空いた皿、持って行ってくれない?」
「あ…… はい」
若いウエイトレスは、彼の必殺の笑みに顔を赤らめる。きっと触れたらびくん、と反応するのだろう、と彼は思った。
からかうんじゃないよ、とマーティンは手をひらひらと振る。
ウエイトレスは確かに動揺していたようである。普段なら手に幾つも持てるジョッキが、なかなか掴みきれない。
「大丈夫?」
「は、はい」
そしてそこへ追い打ちをかけるようにGが言うものだから。
ガシャン、とその場に音が響いた。
「あ…… 申し訳ございません!」
サンドイッチのまだ充分に盛られた皿が、一気に持とうとしたジョッキに当たり、床に落ちてしまったのだった。
硬質セラミックの皿はビアホールの床ごときで割れることはないが、まだ山になっていたサンドイッチの大半は、床に落ちてしまった。
「ごめんなさいごめんなさい、すぐに代わりを持ってきます」
ウエイトレスの少女は、顔を真っ赤にして、一度手にしたジョッキを床に置くと、落ちた食物を拾い始めた。
周囲はどうしたものか、という視線を向けながらも、その場から動こうとはしなかった。
すると、マーティンはその少女のそばにかがみ込んで、山のまま落ちて、床に直にはついていないサンドイッチの一つを拾い上げた。
何をするのだろう、と少女の泣きそうな瞳が客の姿を捕らえる。するとマーティンはそれをすかさず口に放り込んだ。
「大丈夫、まだ食べられるよ」
Gの耳にそんな言葉が入ってくる。
無論そんな訳にはいかないのだが、少女にはこの客の気遣いが嬉しかったらしく、それからしばらく彼女はマーティンに向かって「すみません」と「ありがとう」を連発していた。
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