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第二章。
僕はチョロい、チョロチョロだ。
しおりを挟む仰向けにされると、膝立ちしたロイのペニスに僕の後孔の位置がピタリと合わさった。
僕の後孔から滲みでた分泌液と、僕とロイの窪みから溢れる透明な体液を、ロイの先端が混じらせ掬いあげた。
窄まりから会陰そしてマイサンを、にちゅにちゅと粘着質な水音をたてながら、張り出たカリと裏筋を擦り付けられるたびにビクビクと腰が震えてしまう。
「んっ…、んんッ…」
小ぶりな乳首のまわりも円を描くように、肝心な突起には触れず熱い舌と唾液に濡れた指先で弄られている。
焦らされに焦らされて、いつの間にか後孔だってロイの指を3本も飲み込んでぐぢゅぐぢゅと音をたたせている。
「ロイっ…、もっ…、じゅうぶんッ!」
「まだまだ、1日は長いぞ?」
「なに…、あぅ…、んッ、言って…」
1日…?、まさか1日中こんな爛れたことをしながら過ごすつもりなのか!
体力と身体の負担はヒールで回復するけど、気力は回復しないぞ!
「もぅ…、焦らすな、無理だッ、早く挿入ろっ!」
「相変わらず色気がねぇな」
いつまで焦らされ続けるのか、正直怖い、
もともとこの行為は魔力供給が目的のはずなのに、何だか本当にただのセックスをしている気分になってしまう。
まるで恋人同士…の…?…僕は…気付いてしまった。
ロイは僕の身体のすみずみまで執拗に堪能するくせに、キスはしてこない。
別にしたいわけじゃないけど、現実世界の僕はゲームに没頭するあまりに恋愛の経験がない。
女性と付き合ったり、もちろんキスもセックスも未経験のマッサラサラだ。
だから、そう!僕はキスに興味があるんだ!!!
セスの立派なイチモツで口蓋を撫でられたときに、背筋が粟立つほどに気持ちが良かった。
そこが性感帯なのだと知った。
ロイの熱い舌先で撫でられたら…どんなに気持ちが良いのだろう。
「アキラ、考え事か?」
「え…」
すごい勢いでしてたさ、考え事を。
結果、僕はキスがしたいんだ。
でも、恥ずかしすぎて言えない。
ケツの穴を晒してちんこぶち込まれて何を言ってるんだと自分でも思うけれど、言えない!!!
「まだまだ余裕そうだな」
「やッ、あ…、もう嫌だッ、挿入れろよ…」
結局、僕の懇願は無視され続けて、焦らされ続けて、達したところで力尽きてしまった。
キスもしたことがないのに、身体だけ快楽を覚えさせられて、少し寂しいと思ってしまった。
目覚めると、僕の隣にはロイが寝ていて、僕の身体には情事のあとは残されていない。
「知ってるか…僕はチョロいんだぞ…」
行為のあとのロイの世話焼きっぷりが、普通のことなのかなんて経験のない僕にはわからない。
いや、…どうしてされる側を基準に考えているんだ…、本来僕がする側だろう!
…だけど大事にされているんじゃないかって勘違いしてしまいそうになる。
経験不足な僕は、本当にチョロいんだぞ…。
ロイは僕を抱きしめながら、すやすやと寝息をたてている。
凛として端正な男らしい容姿なのに、どこか少年ぽさも感じる寝顔だ。
唇だって、少しだけ薄くて、何だかエロい。
この唇が僕を舐めまわしていると思うと、とてつもなくエロいものに見えてきたぞ…。
人差し指でそっと触れてみると、ふにふにとしている。
ちょっとだけ、唇で触れてみても、いいだろうか?
いや、よかないだろう!!
僕は何を考えているんだ!
そもそも相手は男だぞ!
あぁ、でもこの唇に吸い付いてみたい。
これは性的欲求なのか、興味本位なのか、よくわからない。
そして、僕の心臓はドクンドクンとアホほど高鳴っている。
寝ている相手に、しかも男に、欲情してるのか。
まるで思春期の頃のようだ。
僕だって女の子とそういうことをしたい願望はあった。
たくさん想像したし、この感じはあの頃に経験した胸の高鳴りだ。
いけないことだと知りつつも、僕は、思春期の心を取り戻した欲求に従うことにした。
ロイの下唇を舐めて食んで吸って、上唇も同じように舐めて食んで吸って、少し噛んでみたり。
そしてそっと唇を合わせた。
柔らかくて温かくて、心臓が張り裂けそうに痛い。
唇を離すと、熱い吐息が洩れてしまった。
ロイと魔力供給という名のセックスをして数回だ。
僕はいまはじめて自分からしたいと思ってしまった。
なんなら寝込みを襲う一方的なキスだけで、マイサンをフル勃起させてしまった。
これはただの性欲なのか、はたまた…。
「僕は…、ロイが好きなのか?」
そんな馬鹿な。
「まさかな…」
そうだ、これは人生に何度も訪れると言われる"マサカ"だ。
きっと、そうだ…。
ほら見ろ、マイサンだって萎んだじゃないか。
これは勘違いだ、そうなんだ。
なんだか疲れた。
二度寝しよう。
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