トンネルを抜けると異世界だった~荒れ狂うと言う名を持つ乙女~

ゆき

文字の大きさ
26 / 36

26 三人寄れば文殊の知恵

しおりを挟む
  少年は馬を降り、瓦礫の町を見て回る。
 どうしたらと嘆く者。
 泣いている子供・・。

「ごめんなさい・・僕は・・無能です・・」

 はらはらと少年の青い目から溢れる涙。
 チラチラと雪が天から舞い降りる。
 今年初めての雪は、サングリーズルに破壊された町や村に、寒さをも運んで来た。




 ================

 何時間経過しただろう。
 ヘルヴォルさんは、「・・しぼれ」とか「無駄な魔力は押さえろ」とか。
 出来ないと大きなため息を吐く。

「うわぁ! 雪よ」
「雪だ!」

 ところ変われば気候も変わる。

「・・もういい。ここからは本来の速度がよいだろう」

 川幅が狭くなって来た。
 やっと、このしごきから解放されました。

「大丈夫?」
「ノア・・キツイですよ。でもぶっ倒れないのが不思議」

 ヴェルジュを回復させた時は、本当に意識を失ってしまったからね。

「この支流の先にワースティアの街があるんだって。それまでは休もう」
「うん。」

 雪が吹雪いてきている。
 私達は船室へと移動した。
 中では、皆が、最速で移動した事を、はなしています。
 陸路な三ヶ月以上かかり、水路なら、ひと月くらい。
 そこを一日でほぼ到着するとは! ってね。
 そりゃ、何百キロで、水上を移動したって思っているのか。
 あのバリヤがなかったら、船はぶっ壊れていましたよ。
 回復薬に、皆さんの魔力などで、何とかなったが、帰りはしないからね。
 少しでも寝ていようと、私は、横になった。





 ワースティアの街は、真っ白な雪が、積もっている。

「カーラ・・さ、寒い」

 ガタガタとノアが震えている。
 他の人達も、この気候の違いに衣服があっていません。
 街で、防寒具を先に買わなくてはいけないだろう。
 取り敢えず、ノアに私のポンチョ風の上着を貸してあげた。
 寒さは平気。
 氷の世界で、生きてきたしね。
 ロイ印のウエストポーチから、ロイ爺さんが作ってくれたアイゼンを取り出して、ブーツにセットしました。
 これで雪の上も楽々歩行できます。

「・・・ここから被害の地まで行かなくてはならないのか」
「そうよ~。そりで行くんじゃないかな」

 ヘルヴォルさんの眉間に深くしわが浮ぶ。
 かなり、イライラしている様子。
 ミィーシャさんは、救援物資を運んで来たことを知らせに行った。


 しばらくして、ミィーシャさんが、戻りました。

「ここから、そりで一週間以上かかる所に被害のあった町がある。そこに行くから、皆さん防寒着の用意をして」

 そう言われても、所持金のある人はいいが、ない人もたくさんいました。
 もう、仕方がありません。
 これ以上、ヘルヴォルさんのストレスを増やすと何を、今度はするのかが、恐ろしい。

「カーラ? 裁縫箱を出して何をするの?」
「森狼の毛皮で、簡単な防寒着を作れるかな~と」

 ざ! ミノもどきです。
 チョキチョキチョキチョキーーーーーーーーー!!
 チクチクチクチクチクチクーーーーーーーーー!!

「呪いの裁縫だわーーーぁ!」
「中々の集中力じゃの」

 出来上がったのは、本当に簡単なミノ。
 よく昔話で、藁ミノを着た村人さんとかいたじゃない?
 それね。
 
 全員の分までは無理だったが、魔法使い見習いと、治癒師見習いの分は出来た。

「助かります」
「ありがとう」

 などとお礼がかえってくるが、ヘルヴォルさんを見ると、もうイライラの頂点がきているようにも思えます。

「・・・乗れ・・あとの者はお前が連れて来い」

 ミィーシャさんに、指示している。
 大きなそりに乗せられたのは森狼のミノを着た者達と、ダニエル達に、ノア。
 職人さん達は後のよう。

「・・鎖ををそりにぶち込んだら、お前は俺とそりを引け」
「へぇ?」
「・・それくらいできないのか?」

 この人は何を言っているのやら。

「お前らは、舌を噛まないよう。後、振り落とされても助けない」

 なんか、めちゃくちゃ言っている。
 取り敢えず言われた通りにドローシとレージングルをぶち込んだ。

「よし! お前と俺で、引っ張る。走れ!」
「えええっーーーーー!」

 そりからは悲鳴が聞こえる。
 最初の勢いで何人か落ちたが、ヘルヴォルは無視し、太い鎖のレージングルを持ち、走っていると言うか、もう飛んでいる。
 私も初めは引きづられたが、しっかりと足を動かした。
 真っ白な雪原。
 真っ白な世界。
 それは、あの氷の世界で、シグルーンや、ヴェルジュと駆け回った日々を思い出す。
 次第に楽しくって、ヘルヴォルの動きについて行った。

「・・・シグルーンと駆けたか?」
「はい! ヴェルジュと三人で」
「では・・飛べ!」
「へっ?」
「足に魔力を・・。ついでにそりに防護の魔法を」

 教えてくれている?
 後ろを振り返ると、ノアが白目をむいていた。
 リズは私の肩の上で、大はしゃぎですよ。

「しゃぼん玉をイメージして・・ピュリフィケイション」
「・・それは違う」
「あ・・バリヤでしたね」

 しゃぼんのようなバリヤで、そりを覆う。
 初めからしたらよかった・・かな。
 ごめんね、ノア。

 足に魔力。
 飛ぶイメージは・・ロケット花火またはバネ?
 大きなバネをイメージし、ジャンプする。

「ホッピング!」

 跳躍力が違います。
 ただ単に飛ぶよりも、断然こっちの方が飛距離が出る。

「・・よし。このまま駆けるぞ」
「はい!」
「わらわもじゃ~」

 リズさんは何もしていませんから。

 ヘルヴォルさんと雪原を駆ける。
 見えてきたのは破壊された町。
 町の周囲にある壁は、北側が、大きく壊されて、教会の塔が半分に折れている。
 たくさんの瓦礫に雪が積もっていた。

「ここよりも・・もっと北側の村々の方が被害は大きい」

 ぼそりと呟くヘルヴォルさんだ。
 そう、彼はサングリーズルの討伐に出向き、サングリーズルを仕留めた。
 ってリズはいるけど。

「では、ここに物資を半分で良いですか?」
「・・あぁ。それとどれくらい怪我人がいるか」

 ロイ印のウエストポーチから、食料と、修繕物資を半分出す。

「わ・・おえっ・・」

 それは厚化粧のミラーだ。
 真っ青な顔をしながら、よろよろとそりをいち早く降りてきた。

「た、炊き出しをするから。あなたは、治癒師見習いや、魔法使い見習い達を連れて行って。」
「う、うっぷ・・。すまん。俺達は町の者に話を聞く」

 鼻ピアスのガイルが、口を覆いながらそう言った。
 ダニエルは、気絶している見習い達を起こしている。

「わかりました。では、すぐに食べれる食料もおいていきます」

 それは、カリンちゃんが焼いてくれた胡桃パンと干し肉。

「わらわもじゃ~。甘々も所望するぞ」」

 そう言って一番初めに手を出すリズ。
 甘々とは、ビッグハニーの蜜袋のこと。
 それを胡桃パンにた~ぷりつける。
 頼むから、こぼさないでよ。

「ひとついただこう」

 ヘルヴォルさんまで、ホカホカの胡桃パンに、どばどば~と蜜をかけて食べた。
 とても気にいったのか、彼の手が、止まらない。
 イライラはお腹が空いていたから?
 すると、ノアが異常な勢いで飛び起きた。

「私のよーーーーぉ!」

 白目を向いていたが、元気そうで何よりです。

「では、行きましょう」

 よたよたする見習い達を引き連れて町を歩く。
 途中、力なく歩く人に怪我人の情報をもらい、ミラー達が炊き出しをし、物資を運んできたからと告げた。
 
「大丈夫なの?」

 ノアが折れた塔の前で、心配している。
 そこは教会だ。
 中に入ると、たくさんの人が床に寝ていて、この町の治癒師や、薬師が、幽霊のように患者さんを診ている。

「あの・・プラトーの街から応援に来ました」

 その声で、幽霊のような治癒師達が、こちらに来た。

「薬草も何もかも足らないんだ!」
「もう・・限界なの」

 怖いくらいです。
 極限状態だったのだ。
 
「ヒール~」

 そう言って治癒師達を先に回復させる。
 ただ、何日もちゃんと眠っていなかったから、その場に倒れるように寝てしまった。

「どうするの?」
「私達に何が出来るの?」
「わからない」

 おろおろと見習い達はパニックしていた。

「考えるのじゃ~。お前達の頭はたくさんあるではないかぇ? 人は考える事が出来る生き物じゃろ?」
「はい、スパイシーケルウスの干し肉です」

 先に言われる前に、リズの大好物を渡す。
 彼女はとても良い事を言いました。

 三人寄れば文殊の知恵と言います。
 平凡な人間でも三人集まって考えれば、よい知恵が浮ぶって事。
 ここには三人以上の、一応治癒師や薬師に魔法使いの見習い達がいるのです。
 指導者が寝込んでしまったのだから、残りの者で何とかしなくてはいけないのだ。

「何が出来るかが、大事なんじゃなかった?」
「うん! ノアの言う通り。今の自分に何が出来るかだよ」

 そう言って皆を見た。

「私達、魔法使いは、支援魔法が使えます。まだ見習いだから微々たるものですが、包帯とか、薪を運んだりとか」
「俺は薬師見習いだ。基礎のポーションならつくれる。あと、造血剤とか・・習ったばかりだけど」
「僕は体力回復くらいです。それも君のように強い回復じゃないけど・・」
「私は聖職ギルドからきました。清浄の魔法なら、まだ得意な方です」

 みんな出来るじゃないですか。
 自然と笑みが出た。
 教会の奥の部屋に、薬草やら包帯や、布などを出す。
 外には食料や水。
 寒いから自然の冷蔵庫だろう。
 魔法使い見習い達は、町の人に手伝いを呼び掛け、支援魔法をかけれる者達は、治癒師見習い達につく。
 薬師見習い達は、薬草で薬剤を作り、聖職ギルドから来たプリースト見習いは、教会の中を清浄化していくのだ。

「この人が一番酷いわ」

 ノアには怪我人のランク付けをお願いしたのです。
 治癒師見習い達で、いける怪我人もいれば、お手上げ状態の怪我人もいる。
 誰彼なしに、治しては、私がぶっ倒れてしまうから。

「お兄ちゃんを助けて」

 ひくひくと泣く男の子と、その横で、母親らしき女がいた。

「あなたのお兄さん?」
「違うけど、助けてくれたんだ」

 どうやら、小さな男の子をかばって大怪我をしたようだ。

 頭には、包帯が巻かれ、血の跡があり、胸や、腕にも添え木がされている。
 一応の手当てはしたようだが、それも応急処置程度だろう。

「どこまでできるかはわかりません。せめて意識が戻れば良いのですが」

 医療など、前世の私も知らない。
 ちょっとした家庭で治せる怪我とか風邪とかくらいだし。
 レントゲンとかMRCとかがあればな。
 ないものはない!
 目を閉じて手に魔力を集める。
 この方が神経が研ぎ澄まされるのです。
 まずは頭部からだ。
 すると目を閉じているのに黒い物が見える。
 血管の流れやら・・これは神経?
 洞窟で、ヴェルジュが魔獣を解体する時に、それはそれは事細かく教えてくれた。
 初めはグロテスクで、流石にくらくら来たが、お勉強と命を食べると言う事が繋がっていたから、必死になって捌きながら見ていたよ。
 だから結構平気なんだな。
 目を開く。
 やはり見えない。
 また閉じて、指先に魔力を流した。
 きっと血が固まっているのだろう。
 それを取り除き、ちゃんと血液が流れるようにしないといけないよね?
 はっきり言ってわかりません。
 間違っていたら御免なさいしかないです。

「やってみるけどわからないよ」
「この中でわかる者っているの?」

 ノアの言葉でやるっきゃないと思った。
 このままだと、この少年は亡くなる。
 よくもっているのが、奇跡だろう。

「いきます!」

 黒い塊を取り除き、血管の修復に神経系がちゃんと繋がっているか・・。
 私の額から汗が吹き出す。

「魔力を」

 ノアの言葉で魔法使い見習いが、動く。

「造血剤も用意して。治癒師見習いも待機」

 はぁ~とひと息はいた。
 次は胸と腕だ。

「これが終わったら治癒師見習いはヒールを。造血剤も飲ませて」

 そう言ってまた集中した。
 骨は複雑骨折していたよ。
 もっとちゃんと処置して欲しい。
 だけど、設備も人も足らなくて、それでも必死ここまでしたのだろう。

 元の状態に骨を並べる。
 これがとても困難だとは・・。
 身体は自己回復しようとしているからね。
 
「魔力をもっと」

 そう言って魔法使い見習い達を増援してもらった。
 神経を傷つけてはいけない。
 私と同じくらいだろう。
 少年なのに腕や胸には筋肉がしっかりと付いていた。
 だから、まだこのくらいの骨折で済んだのかもしれません。
 これくらいでも複雑骨折なんだけどね。

 骨を元の状態に戻し、綺麗に流れる血液を確認。
 神経系も、私が見える範囲は途切れてはいない。

「後は治癒魔法と造血剤を与えて。意識が戻ったらいくつか質問して、指先を動かせてもらって」

 後は任せたと治癒師見習いにバトンタッチする。

「疲れた~。」
「次の患者さんが待っているわ」

 骨折が多いです。
 あと、外傷ですね。
 多分ここにいるのは極わずか。
 きっとたくさんの人が、助けが間に合わずに亡くなっただろう。

「カーラ、あなたって既にハイレベルな治癒師じゃない?」
「そうじゃな。変った治癒能力かの~。他のように詠唱もないしの」
「ヴェルジュも詠唱しないです。」

 医療は前世の私には、無関係ではない。
 詳しくは知りませんが、骸骨の標本は、学校であったし、祖母の通う鍼灸整骨院にも。
 胃がどこで、心臓がとかは、家庭の医学書にもある。
 知識はすぐそこにあった世界だった。

「じゃ、やれるだけやります。ノア、リズ、サポートをよろしくです」
「任せて!」
「任せるのじゃ~」

 ってリズは、肩の上にいるだけだけどね。

 
 








 

 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

処理中です...