加護と呪いと人形師

マコ

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題1章 幼少期

12話「新しい家族」

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ソルガ「それじゃ、今日きょうからおじょうさんたちのもとで厄介やっかいになる。

 よろしくたのむ」

カルロ「それはすこってくれませんか?」


ソルガ「なにか問題もんだいが?」


カルロ「私達わたしたちはアヤノをとおして、きみたちがわる魔物まものではないと判断はんだんしています。

 しかし、まち人達ひとたちはそうではありません。説得せっとくのため、1日いちにちだけってほしいです」


ソルガ「それもそうだな。はやとちりしてしまってもうわけない」


カルロ「あと、もうひとつ」


ソルガ「まだなにかあるか?」


カルロ「1日いちにち説得せっとくをしますが、納得なっとくできないものもてくる可能性かのうせいはあります。

 そこで、しばらくはアヤノのうことにはいてもらいたいです」


ソルガ「それはべつかまわない」


メニカ「わたし異存いぞんはないわ」


ミリィ「わ、わたしも...」


カルロ「ミリィちゃんにかんしては、基本的きほんてきにアヤノと行動こうどうともにしてくれればそれでいいでしょう」


ソルガ「それはまた、なぜなんだ?」


カルロ「はじめて出来でき友達ともだちだから、ずっと一緒いっしょにいると説得せっとくさせやすいからです」


アヤノ「ずっとみりぃちゃんといていいの?」


カルロ「あぁ、だけどまちそとにだけはちゃだめだ」


アヤノ「は~い」


カルロ「それじゃ、今日きょうはこのあたりでかえりましょうか。

 明日あしたまたこのあたりまでてきてください」


ソルガ「わかった、説得せっとくはまかせた」


カルロ「はい」



~~~説得せっとくして翌日よくじつ~~~



ソルガ「ようやくたか。どおしかったぞ」


カルロ「おまたせしました。説得せっとくおおむねできましたよ」


ソルガ「そうか。だが、しばらくはおじょうさんのうことにしたが方向ほうこうでいいんだな?」


カルロ「とりあえずは、そうしてください」


ソルガ「わかった。2人ふたりも、そんなことだからしばらくはおじょうさんのうことにはくようにな」


メニカ「わかったわ」


ミリィ「は~い」


アヤノ「じゃあさっそく、そるがさん!わたしを「おじょうさん」とよぶのをきんしします!」


ソルガ「む、それはまたなぜだ?」


アヤノ「たにんぎょうぎ?みたいだからやだ!」


ソルガ「わ、わかった。じゃあこれからはアヤノちゃんとぼう」


アヤノ「むふふ~」


カルロ「あはは。とはいったものの、しばらく3人さんにんにはアヤノと一緒いっしょまちひとのお手伝てつだいをしてもらうことになります」


ソルガ「お手伝てつだい、とな?」


カルロ「現状げんじょうではまだソルガたちのかおまちひと認識にんしきしてもらえません。

 それをアヤノの能力のうりょくでソルガたちのかお認識にんしきしてもらうために、お手伝てつだいとしょうして町中まちじゅうひとってもらいたいです」


クレア「まぁいきなりは無理むりだろう。

 だから今日きょうはオレかニーナのみせ手伝てつだってもらってみせやつらにまずは認識にんしきしてもらおうってことだ」


ニーナ「それと魔物まものたいする認識にんしきあらためてもらおうっていうのもありますね」


ソルガ「なるほど。妥当だとう判断はんだんだな」


メニカ「それじゃ、私達わたしたちがそのお手伝てつだいをするとき、最初さいしょのうちはアヤノちゃんの指示しじうごく、というかんじでいいのかしらね?」


カルロ「まちのみんなが友好的ゆうこうてきになるまではそのほうがいいかもしれませんね」


メニカ「わかったわ」


カルロ「それでは、今日きょうからよろしくおねがいしますね」






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