4 / 16
【掌編】モモタロウ オブ ザ デッド
しおりを挟む
きびだんごを食べようとしたら、巨虎が襲ってきた。
死んだふりをしようとして、きびだんごを落としてしまった。
巨虎に向かってコロコロと転がっていく。
巨虎が、それを拾って食べると、ガクガクと体が震えだして、全身から体液を流しだし、しまいには死んでしまった。
桃太郎はそれを見て呟いた。
「ああ、ばあちゃんが作った奴だった」
桃太郎を育ててくれたばあさんは料理が苦手で、じいさんがいつも作っていたのだった。「ばあさんが作ると、死人がでるでのぅ」というじいさんの口癖はホントだったんだなぁ、と、桃太郎は思った。
「どうしよう、この産業廃棄物……」残りのきびだんごを見て呟く。
正直、危なすぎるよなぁ。うーん。と、悩んでいると、死んでいたハズの巨虎が、むくりと起き上がり、桃太郎のまえに、腹を見せた。
「なんなりとご命令を、ご主人様」
巨虎はゾンビ化し、桃太郎の従者になったらしい。
「なにこの展開、しかも、なんでしゃべれるの? はぁ・・・、じゃあ、人を襲わないでね」
「御意」
そうして、鬼退治の旅に巨虎ゾンビがついてゆくことになった。
山林を下り、森に入ると、今度は、大熊が襲ってきた。
巨虎ゾンビが、その一撃を防ぐと、桃太郎は「えいっ」ときびだんごを大熊の口に投げ入れた。
大熊は、ガクガクと体が震えだして、全身から体液を流しだし、しまいには死んでしまった。
しばらくすると、死んだ大熊はむくりと起きだし、桃太郎に跪いた。
「なんなりとご命令を、我が君」
「やべぇ、きびだんご無双・・・」
こうして、巨虎ゾンビと大熊ゾンビを桃太郎は従えた。
森をぬけ、平地にでるとすぐに海が見えてくる。鬼ヶ島へゆくには船が必要だが、つてがない。
「うーん、どうしようかなぁ お金もないし・・・とりあえず、港にいくか」
港にいくと、大きな屋敷ほどもある竜が暴れていた。
お侍さんがバッタバッタとなぎ倒され、弾き飛ばされていた。
「この展開は、やっぱ、あれだよなぁ・・・」
桃太郎は、竜の正面にあえて立つ。そして、竜がブレスは吐こうと息を吸い込む瞬間に、きびだんごを投げつけた。
竜がきびだんごを吸い込むと、案の定、ガクガクと竜の体は震えだし、全身から体液を流しだした。 そのまま苦しそうにうめき声を上げ続けて、最後には死んでしまった。
「さすが竜だなぁ。ばあちゃん製のきびだんごにかなり耐えていたよ・・・」
またしばらくすると、死んだ竜はむくりと起きだし、その羽を一度広げた後で、首を垂らした。
「なんなりとご命令を、マスター」
こうして、巨虎ゾンビ、大熊ゾンビ、竜ゾンビを従えた桃太郎は、ゾンビマスターとして鬼退治どころか、世界中のダンジョンで活躍したそうな。
おしまい
死んだふりをしようとして、きびだんごを落としてしまった。
巨虎に向かってコロコロと転がっていく。
巨虎が、それを拾って食べると、ガクガクと体が震えだして、全身から体液を流しだし、しまいには死んでしまった。
桃太郎はそれを見て呟いた。
「ああ、ばあちゃんが作った奴だった」
桃太郎を育ててくれたばあさんは料理が苦手で、じいさんがいつも作っていたのだった。「ばあさんが作ると、死人がでるでのぅ」というじいさんの口癖はホントだったんだなぁ、と、桃太郎は思った。
「どうしよう、この産業廃棄物……」残りのきびだんごを見て呟く。
正直、危なすぎるよなぁ。うーん。と、悩んでいると、死んでいたハズの巨虎が、むくりと起き上がり、桃太郎のまえに、腹を見せた。
「なんなりとご命令を、ご主人様」
巨虎はゾンビ化し、桃太郎の従者になったらしい。
「なにこの展開、しかも、なんでしゃべれるの? はぁ・・・、じゃあ、人を襲わないでね」
「御意」
そうして、鬼退治の旅に巨虎ゾンビがついてゆくことになった。
山林を下り、森に入ると、今度は、大熊が襲ってきた。
巨虎ゾンビが、その一撃を防ぐと、桃太郎は「えいっ」ときびだんごを大熊の口に投げ入れた。
大熊は、ガクガクと体が震えだして、全身から体液を流しだし、しまいには死んでしまった。
しばらくすると、死んだ大熊はむくりと起きだし、桃太郎に跪いた。
「なんなりとご命令を、我が君」
「やべぇ、きびだんご無双・・・」
こうして、巨虎ゾンビと大熊ゾンビを桃太郎は従えた。
森をぬけ、平地にでるとすぐに海が見えてくる。鬼ヶ島へゆくには船が必要だが、つてがない。
「うーん、どうしようかなぁ お金もないし・・・とりあえず、港にいくか」
港にいくと、大きな屋敷ほどもある竜が暴れていた。
お侍さんがバッタバッタとなぎ倒され、弾き飛ばされていた。
「この展開は、やっぱ、あれだよなぁ・・・」
桃太郎は、竜の正面にあえて立つ。そして、竜がブレスは吐こうと息を吸い込む瞬間に、きびだんごを投げつけた。
竜がきびだんごを吸い込むと、案の定、ガクガクと竜の体は震えだし、全身から体液を流しだした。 そのまま苦しそうにうめき声を上げ続けて、最後には死んでしまった。
「さすが竜だなぁ。ばあちゃん製のきびだんごにかなり耐えていたよ・・・」
またしばらくすると、死んだ竜はむくりと起きだし、その羽を一度広げた後で、首を垂らした。
「なんなりとご命令を、マスター」
こうして、巨虎ゾンビ、大熊ゾンビ、竜ゾンビを従えた桃太郎は、ゾンビマスターとして鬼退治どころか、世界中のダンジョンで活躍したそうな。
おしまい
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる