世界を越えたら貞操逆転

トモ治太郎

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制約の指輪

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管理人にゆかりを迎え、少しづつ屋敷を充実させていく。
俺はその間もお相手を探し性行為を行っている。
ゆかりを相手にした時に1日に2人でもいけるのでは?と思い1日に2人相手している。

謝礼金で俺の懐は温まり、多少大きな出費をしても痛くない位になる。

「幸介さん?いつになったらボク達の相手してくれるの?もうアプリに登録して待ってるんだけど?」

そう、まだ2人の相手をしていないのだ。
理由は簡単、ただでさえゆかりが妊娠してると思われるのに、澄玲と咲良を妊娠させたらこの屋敷は妊婦だらけになってしまうのだ。
それをゆかりに相談した事があったが「それはあんたの性質上仕方のない事だ、この屋敷が妊婦だらけになってもあたしが何とかしてやるから安心して孕ませな!」と2人が妊娠しても問題ないと言う。

俺はまだ踏ん切りがつかず、なぁなぁで澄玲のお誘いを回避しているのだ。

咲良はどうなのかと言うと、咲良には俺の事を話しているので、ゆかりが妊娠しているものだと思っている。たしかに妊婦だらけでも良いとは思うけど、出産予定日が重なる可能性があるとして我慢してくれてるのだ。
俺は堤補佐官にその事を相談する。

堤補佐官はその場合、本人の同意があれば人工子宮で育てるのも可能だと言う。
人工子宮とは聞いた事のない言葉だが、この世界では珍しいものではなく、お金に困った女性が人工授精を行い胎児がある程度育ったら人工子宮に移してまた妊娠するのだと言う。
それって女児しか生まれないのでは?と思うが僅かな確率でも男児が産まれる可能性があるのでそれに賭ける女性もいるらしい。

それか口が軽い者を何とかする方法を聞いてみる。一応機密を所持する者に付ける物はあるのだが、リスクが高いものらしい。
それは俺がお願いして手に入れられる物なのか問うと俺なら問題なく入手できるようだ。

あとはゴムを使って避妊する方法か…
これは精液提供の為だと言えば納得させられると思うが、何度も使える方法ではないな…

やはり、機密を話して口止めの手段を手に入れる方が手っ取り早いかな。

堤補佐官に口が軽い者対策の物を貰えるか頼むと、後日郵送で送ってくれることになった。
その物は指輪なのでついでに結婚したらいいのでは?と提案される。
そういやこの世界の婚姻の事を知らないから聞いてみるが、特に縛られるような事はないようだ。
女性にとって結婚は憧れらしく、結婚することで婚姻手当が男女ともに僅かだが支給される。
男性は主に種なしの人が手当目的で利用するのがほとんどらしい。
一夫多妻で妻の数に制限はないから、結婚したければどんどんやってほしいのが政府の考えだ。

堤補佐官との通話を終え、3人を部屋に呼ぶ。

議題は結婚と結婚指輪についてだ。

「え?幸介さん結婚するの?相手は誰?」
「そうですか… 幸介様が決める事なので私からは何も言えません」
「結婚するのはいいけどさ、あたしにその人を紹介してくれよ」

こいつらは俺の相手が自分かもしれないって考えはないのかね?
俺は相手はこの3人だと言うと、みんな鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。

「ボクが幸介さんの妻になっても何もできないけどいいの?」
「私が奥さんですか… ふふっ… 旦那様を支える妻…」
「あたしはどっちでもいいけどね、どうせやることは変わらないし」

特に否定的な意見はないので本題の指輪について話をする。

「なるほど… 澄玲の口封じの為に指輪ね、それでついでに結婚か」
「ついでに結婚は納得しがたいですけど指輪は憧れますね…」
「何でボクだけって思うけど、口が軽いのは事実だからね…」

ついでの結婚はやはり納得が出来ないようだった…
もちろん妻としてみんなを大事にすることに変わりはない。

「でもボクは結婚してもいいよ、ここでしなかったら一生できそうもないしね」
「私も結婚はしてみたいです… 旦那様を支える妻になってみたいです」
「あたしは結婚にこだわりはないね、しないならしなくてもいいけど指輪はほしいかな」

こんな話し合いの結果、澄玲と咲良の2人と結婚し、ゆかりは保留の形になる。
ムードもなにもないプロポーズだが、俺らしいと言えばそれまでだな。

「それで澄玲の指輪は決まってるとして、あたしと咲良の指輪はどうするんだい?」
「それに関して俺は貴金属は興味がないので何も知らない。どこか俺が行っても騒ぎにならない店で一緒に決めたいと考えてるんだが、そんな都合の良い店はあるか?」

「それだと、上城にはないですね… お隣の仙石にならあるかもしれません」
「そう言えば今更だが、俺はここが何の国でどこの都道府県でなんの市町村なのか知らなかったな。この機会に教えてくれるか?」

ゆかりがPCを用いて説明してくれる。この国は日本なのは変わらないが、正式名称は『日本皇国』だと言う、世界地図も見せてもらったが地形はほとんど変わりはない。
隣国が多少違うが他国に出る事は今の所ないので、そこは時が来たらでいいだろう。

都道府県の数も同じで地形も変わりはなさそうに見える。元々すべての都道府県の地形なんて覚えてないからぱっと見で違和感はない程度だ。

「で、ここの県は山交県、隣が竜宮県、さっき言った仙石は竜宮県の仙石市って訳だ」
「ふむ… 地名は違うんだが、一部だけ入っているので覚えるのに苦労はしなさそうだ」
「それでどうやって行くかって話しだが、幸介の存在を隠していくならクルマが1番だ。ただせっかくの遠出なので他の交通手段を使いたいとなれば、『電車の車両貸し切り』『飛行機のチャーター』『貸し切りバス』っててもあるな」
「ふむ…せっかくだから久しぶりに電車を利用してみたいと思ってるが、どうだろう?駅に着いたら騒ぎにとかならないか?」
「それなら大丈夫だ。澄玲にあたし達3人分の護衛の証を発行してもらう。その証を見ても絡んでくるバカはたまにいるんだが、その場合実力行使が認められる」
「なるほどな、ゆかりは強そうに見えるんだが、澄玲と咲良はどうなんだい?」
「澄玲はあたしが育てたのもあるから腕は一流さ、ただ性格がアレだからそれで失敗することが多い。咲良は直接関わった事はないからよく知らないが澄玲の後輩ならそれなりの腕はあるだろう」
「咲良は優秀だよ。ボクの訓練に付いてこれるのは咲良だけだし」
「なら大丈夫だ、あの訓練についていけるなら優秀だ」

のほほんとした咲良でも優秀なのか… でも優秀な護衛が3人いれば何とかなるだろう。

「ではその形で行きたい、出発はなるべく早めがいいが準備ができるのはいつになりそうだ?」
「そんなの幸介さんがボク達と署に行けば即発行だよ。ボクだけなら1週間はかかると思うけどね」
「…。それじゃ男性の特権を利用して直談判といきますか」
「そんな大げさな、ちょっと上官とお・は・な・しすればいいだけだよ」
「上官とお話しか、丁度良いこの機会に上官に挨拶にいくか」
「それじゃあたしは車両の手配をしてくるよ。向こうの都合もあるし2,3日後の出発になると思うよ」
「私は先輩について行きます」

話しが纏まった所で俺達は署へ向かう。

「この世に来た日以来だが懐かしく感じるな」
「そう?ボクから見れば見飽きた建物なんだけどね」
「そりゃぁ職場だし当たり前だろう」

署の中に入り、案内のお姉さんに護衛の証の件で来た事を伝える。それと澄玲の上官に挨拶したいので時間があるならお会いしたい事を伝える。

別室に案内され、しばし待つ。コンコンとノックされ、中にないって来た女性はゆかりのような感じの女性だ。

「お初にお目にかかります。私はこちらにいる鈴川や森川の上官に吉谷(よしたに)と申します」
「ご丁寧にありがとうございます。ご存じとは思いますが遠山幸介です。お忙しい中お時間を空けて頂きありがとうございます」

俺の丁寧な挨拶を聞いて澄玲は驚いている。

(幸介さん、こんな丁寧な言葉使いもできるんだね)

澄玲… ひそひそ話かもしれないがみんなに聞こえてるぞ。

「澄玲… 俺を何だと思ってるんだ?俺だって公私は分けるぞ…」
「鈴川… 遠山さんの言う通りだ。私だっていつもの口調ではなかっただろう?」

「むぅ… 何か上官が2人になってお説教されてる気分だ…」

「吉谷さんも堅苦しい口調はやめましょう、俺も普段通りに話させてもらいます」
「そう言ってもらえると助かるよ。いくら公私を分けるとか言え、丁寧な言葉使いじゃ肩が凝ってしまう」

俺は吉谷に澄玲達との同棲と結婚の報告をし、近況を報告する。

「鈴川達だけでなく、ゆかりとも一緒に暮らしてるのか。あ、私とゆかりは同期でして一緒に訓練した仲なんですよ」
「ゆかり先輩はボクが警曹に昇進した時に異動になったんだよ」
「ゆかりは異動先で後輩の育成に努めてもらいたかったのですが、まさかあのような不祥事を起こすとは…」

不祥事とは上官を殴った件だろう。

「でも最近ゆかり先輩の行動には問題あったが、その問題を起こさせた上官たちに問題があって罰を与えたって聞いてるよ?」
「鈴川の言う通り、あの上官たちは前々から疑惑があったが、尻尾を掴ませないので監視する位しかできなかったが、ゆかりが大事にしてくれて捜査することができた」

ゆかりの行動で悪は滅びたか。そのおかげで俺の管理人に誘えたし結果としては良かったのかな。

「それに鈴川と森川が結婚とは、まぁ男性と同居しているとは報告を受けたがそこまで進むとは驚きだ、2人は妊娠した後どうするつもりなんだ?」
「ん~ボクはこの仕事を続けるかなぁ、決まった訓練さえ受ければあとは自由だしね」
「先輩… たしかに行動は私達で決めれますけど、それと自由は違います… 私は旦那様を支える妻になりたいので出産前には辞めるつもりでいます」

「そうか… 森川が抜けるのは痛いが森川の人生だ好きにするといいさ、それに辞めても近くにいるんだしいつでも会えるだろう」
「はい、上官も今度遊びにきてください。ゆかりさんもいますしつもるお話しもあるでしょう」
「そうだな、遠山さん近々お邪魔すると思うけど、その時はよろしく」
「えぇ、ゆかりには言っておきますから俺がいなくても入れるようにしておきますよ」
「それと今回挨拶に来たのは護衛の件と挨拶もあるんですけど、もう一件ありましてそれが本題なんです」

俺は制約の指輪(俺が勝手に命名)について吉谷に説明する。

「なるほど、遠山さんの機密の為に指輪ですか。そう言った理由があるのなら仕事中に身に着けてもらって問題はない。ただ我々の職務上格闘戦もあるので指輪が壊れないのかだけ心配だ」
「そこは問題ないみたいですよ。ただ正規のやりかたで外さないと爆発するみたいなので、いたずらに外すことのないようにだけ周知してもらえれば大丈夫です」
「え?あの指輪にそんな効果があったの?」
「そりゃそうだ。機密を持つ者が身に着ける物だ。機密保持の為ならそこまでやってもおかしくはないだろう」
「そこまでの機密とは、遠山さんは何者なんですか?」
「吉谷さんなら話しても大丈夫でしょう。漏らしたら処罰対象になるとだけ言っておきますね」
「そうか… では隣の個室で聞かせて頂こうかな」

俺と吉谷は個室に向かい、俺の機密を公開する。

「なるほど… これは機密の中の機密だ… 教えてくれて感謝する。我々もそれがわかるだけで行動しやすくなる。しかし、それだと指輪がなければ鈴川に話すのは無理だな」

俺と吉谷は澄玲ネタで笑いあう。そして2人の所へ戻った。

「随分上官と仲良くなったんだね」
「あぁ、澄玲の関係者なら澄玲ネタを話すのが1番だからな」
「それじゃ私は証が出来たと思うから取りに行ってくるよ」

そう言って吉谷が退出する。

「思った以上に面白い上官だったな」
「えぇ?怒ってばっかりの上官なんだけどなぁ~」
「それは先輩が怒られるような事ばかりしているからですよ… あの上官は普段は優しいんですよ?」
「ん~なんでだろ?」

澄玲は首を傾げるが、澄玲にその事を教えるのは、猿に算数を教えるより難しいのかもしれない…

すぐに吉谷が戻り、3人の証を渡してくれた。

「これは返却する必要はない。ゆかりなら悪用しないはずだが、万が一これを悪用したなら懲罰対象になるので注意してくれ。特に鈴川、この仕事を続けるのならばバカをやる時はこの証を外してからやれ」
「ボクがバカをやるのは確定なの?」

澄玲以外全員が頷く

「私がいる時は先輩が何かやる前に外させますね」
「期待しているよ咲良」
「それと鈴川と森川、辞令が出たので渡しておく」

何だろう?と言いながら澄玲達は辞令書を見る。

「これはいいね!よろこんで職務に当たります!」

咲良に何の事か聞くと、2人は正式に俺の護衛の任につけるのだと言う。

「簡単に言えば知らない他人より親密な2人を傍に置くことで遠山さんの気も休まり。警察が男性の護衛を出していると周囲に知らしめる効果もあり。手を出したら警察はもちろん、国を敵に回すと思えと言う脅しにもなる」
「なるほど、うまく政治利用されたって感じかな」
「まぁそうなるな。私らじゃ大人しく指示に従うことしかできないのがこの仕事の辛い所さ」
「まぁこの程度ならいいけどな。ところで、そうなると朝の出勤とかはどうなるんだ?」
「まぁ護衛だし護衛対象の近くにいるのなら朝に出勤する必要はないだろう… あぁ、鈴川の朝寝坊の事か。鈴川だけはこれまで通り朝に出勤して、その時に昨日の報告書を提出するようにするか」
「えぇ!せっかく遠慮なく二度寝ができると思ったのに酷いよ…」
「これが日頃の行いってやつだ。咲良はどうする?」
「森川なら大丈夫だろう。その日の内に報告書をまとめて、鈴川に渡せばいいだろう」

吉谷との話しも終え納得いかない澄玲を引き連れて俺達は署から出ていく。
屋敷に戻るとゆかりも戻って来ていた。
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