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45 ノルゼ
しおりを挟む俺は三年生になり、入学式の日に逃げることにした。
その日ならヒュウゼは入学式後も忙しい。帰りは夜になる。ただ必ず俺を部屋に連れ帰り閉じ込めるのだ。それをどうにかしなければならない。
失敗は出来ない。
ヒュウゼは俺が紙よりも重いものを複製出来ると未だに知らない。知られればもう隙を見せてくれなくなる。
ヒュウゼが鍵を持って扉から出ようとした時、俺はヒュウゼに縋り付いた。
何も言わなくていい。下手に何か言って勘付かれたくない。
「……っ!どうしたんだ?ユンネ。」
優しく声をかけられることすら嫌だけど、我慢してニコッと笑った。
「そんな風に笑ってくれるのなんて久しぶりだね。」
嬉しそうに笑うヒュウゼの手を取った。鍵がしっかり握られている。ほんの少し触れればいい。
俺は敢えてヒュウゼの水色の瞳を見つめた。
「頑張ってね。」
今からヒュウゼは入学生が集まる歓迎式典と立食パーティーに参加する。その進行や運営をやるのだ。
鍵に触れたが、久しぶりに笑って送り出す俺に気を取られて、ヒュウゼは気付かなかった。
「っ!あぁ、ユンネはようやく俺を見てくれたのか?」
抱き締められ、長いキスが続いたが我慢した。
舌の感触は相変わらず慣れない。
去っていくヒュウゼに手を振って送り出し、締まった扉の向こうから鍵を閉めるガチャンという音を確認してから、袖で唇を拭った。
唾臭くなるから嫌なんだよね。
外を除いて完全にヒュウゼが校舎の方に消えるのを確認した。
急いで外に出る準備をする。
『複製』した鍵を持って扉を開いた。
紙程度の軽いものなら半永久的に残るが、鍵のような鉄製は意識を集中していないと消えてしまう。
緊張で消してしまわないかと心配だった。
俺は誰にも気付かれず寮から逃げた。裏の森に入り、二つ分くらい遠くの街まで疾走する。
明け方近く、まだ薄闇が残る頃に、出発する馬車に乗った。
そこからは足取りを追われないように、徒歩で森を突っ切ったり、他の人と相乗りで名を伏せて乗せてもらったり、遠回りをしてイーエリデ男爵領に向かった。
その甲斐あってか、追手には見つからなかった。
俺がドゥノーと未だに交流があると思っている人はいない。
実際あの夜に手紙が一枚送られて来ただけだ。
もし忘れられてても、頼み込んで『風の便り』でファバーリア侯爵へ手紙を送ってもらおう。
「ユンネ!?」
道からではなく森から出て来た俺に、奇跡的にドゥノーと出会う。目があった瞬間に名前を呼ばれて、俺は涙が出て来た。
走り寄ってくる姿は昔のままで、良かったっと言いながら抱き締めてくる優しさが相変わらずで、一気に気が抜けた。
「ドゥノー……。逃げて来た。」
「うん、うん!もっと早く来てよかったのに!」
ドゥノーの言葉に安堵して、グラグラと視界が揺れてくる。
「…あれ?」
「ユンネ!」
自分の身体が動かない。ドゥノーを見て安堵し過ぎて倒れてしまった。
ドゥノーは俺をおんぶして森の中を通り、こぢんまりとした建物へ連れて来てくれた。中には高齢の男性と女性、数人の子供達がいる。
「ここは僕が慈善活動で運営してる孤児院なんだ。資金が少ないからあまり大きくないけど、暫くここにいて?うちの屋敷じゃ多分見つかってしまうから。」
「うん………。ありがとう。」
ドゥノーはどういたしましてと笑いながら、小さい部屋に連れて行ってくれた。
ベットに寝かせて靴を脱がせてくれる。
「この部屋は僕がたまに寝泊まりしてる部屋だよ。使ってね。」
頷いてウトウトと眠気がやってきた。眠たくなるなんていつぶりだろう。
「顔色が悪いね。医師を呼んでくるから寝てていいよ。」
ドゥノーがぽんぽんと胸を叩くので、そのまま眠りに落ちていく。
だから医師がいつの間にかやって来て、俺を診察して行ったことも、擦り傷なんかを治療したのも、診察結果を聞いたドゥノーが驚いた声をあげたのも気付かなかった。
丸二日眠り、ようやく起きてドゥノーから診察結果を聞いた。
「…………はぁ?」
ドゥノーは言いにくそうに自分の指を合わせながらモジモジと視線を彷徨わせたが、もう一度決心して俺に伝える。
「ユンネは妊娠してるよ。」
開いた口を閉じることが出来ない。
視界が狭まり、何で?と疑問が頭の中を回る。
「君はファバーリア侯爵と婚姻の契約をしているでしょ?年齢的にも立場的にも、君の方が産む側という記載があるはずなんだ。だから、その、君の相手は………。」
そういう意味ではヒュウゼしかいない。
俺は今ベットに腰掛け話を聞いていた。呆然とドゥノーを見上げるが、思考がとまり何も考えられない。
「相手はヒュウゼ、なんだよね?医師の話ではもう薬で流すことは難しい。ただ胎児が小さくて無事に産まれるかも微妙なんだっていうんだ。」
ーーーーーなんで、こんな話になった?
ドゥノーの説明が遠くで聞こえる。
俺は余計な事をしてるの?動けは動くほど泥沼にハマっていくようで、これ以上動けない。
「………っ?…………ネっっ!しっかりして!!」
ハッと意識が戻る。
「ドゥノー………。俺はどうしたらいい?」
ドゥノーに縋り付く。
「…………死産は君の身体に負担が起きて危ないんだ。だから、このまま産んだ方がいい。………でも、君の心がこれ以上耐えられないというなら、危ないけど堕胎することも出来るよ。」
「堕胎………?」
子供を?でも、コレはヒュウゼの子供だ。
俺はファバーリア侯爵の妻なのに、他の男の子供を………?俺は男なのに、男なのに………?でもこの世界はそういう世界だった。失念していたのは俺だ。
そういう心配もしなければならなかった。
婚姻の血判契約には、産む側産ませる側をハッキリと明記すると知っていたじゃないか。十三歳の時は子供すぎて知らなかったけど、成長していくうちにそういうものだと知識として聞いていたのに。
俺の前世の記憶から、男が産むという感覚が薄かったのだ。
あの時の婚姻届の内容はよく見ていなかった。でも状況から考えて俺が産む側だ。これはほぼ政略結婚なのだから、うちの両親が未成年の俺の代わりに内容を決めているはずだ。
婚姻の血判で産む側を明瞭にすることで、妊娠しやすくなると知っていたじゃないか。
そうか………、そうなんだ………。
「すこし、考えていい……?」
ドゥノーに頼んだ。心は決まっている。でも怖いんだ。いろんなことが怖い。
孤児院の子供達が病気の人にと晩御飯と小さな花束を持って来てくれた。手作りの花瓶に花を差してくれたので、お礼を言うと顔を綻ばせる。
子供、赤ちゃん……。
俺が…………?侯爵の子でもなく、ヒュウゼの?
花瓶の花を掴んだ。グシャリと花弁が潰れる。
手を開くと潰れた花がボロっと落ちる。
今ならこんな風に子供の命も潰すことが出来る。
「……………出来る。」
ベットから立ち上がり窓を開けた。
夜空に向けて手を伸ばす。
これは俺が望んで進んできた道だ。この子が産まれるのもこの子の所為じゃない。
「なんてバカなやつなんだ。」
俺は本当にバカだ。
手のひらに花びらが生まれる。『複製』で次々とさっき潰した花びらを増やしていった。
産まれる命を故意に消せるほど、俺は非情にもなれない。
今までやって来た刺客達とは違うんだ。
まっさらな新しい命を殺すことなんて出来ない。
風もないのに手のひらの中の花びらがクルクルと舞い出した。
「…………風?なんで。」
お腹の奥から爽やかに風が吹く感覚がする。
…………ああ、そうか。まだ頼りない小さな身体で、お前は存在してるのだと主張しているのか。
「生きたいね。」
俺も生きたいよ。生きたかったよ。だから足掻いているのに、ちっとも上手くいかない。
疲れちゃったね………。
せめて君は無事に誕生できるよう努力しよう。
俺は次の日ドゥノーに告げた。
「俺、産んでみるよ。」
夏の暑い日にその子は産まれた。
少し泣き声の弱い小さな男の子だったけど、無事に生まれて良かった。男が妊娠出産する世界なんて驚きだ。しかも産んだのは自分だ。
無茶苦茶痛かったけど、膨らんだお腹の中がスッキリした。やり遂げた気持ちが大きい。
赤ちゃんは燻んだ金髪に吊り目の水色の瞳をした子だった。細目なとことか顎の細い小顔なとこが俺に似ているけど、俺ほど細目じゃなくて良かったかも。水色の瞳が見えて綺麗だった。
ドゥノーは凄く喜んでくれた。
孤児院の子供達も嬉しそうで、赤ちゃんの世話をよく手伝ってくれた。
子供にはノルゼと名付けた。
「ドゥノー、俺、王都に行くから。」
最初はドゥノーに『風の便り』で手紙を出してもらおうと思ってたけど、ドゥノーのスキルはお互いが認識し合わないと届かないらしい。
ドゥノーもファバーリア侯爵も双方面識がないので無理だと言われてしまった為、俺は直接行くことにした。
「ノルゼはどうするの?」
連れて行くと言うとドゥノーもついて行くと言った。ここにいることを誰にも悟られなかったのか、追っ手も刺客も来なかったけど、ファバーリア侯爵に近付いたら見つかるかもしれない。
危ないからと断ったけど、もしその時ノルゼを抱えながら戦うのかと聞かれ、その時は自分が抱っこして逃げて隠れてるからとドゥノーは言い切った。
ノルゼはまだ生後半年にもならない程度。
自分でも無謀だとは思ってたので、有り難くついて来てもらうことにした。
「僕だって一年は騎士学校に行ってたんだ。ノルゼを連れて逃げるくらいならやれるよ。」
「ごめんね?危険なことはしないで危ないと思ったら俺達見捨てて逃げてよね。」
ドゥノーは分かったよと笑っていた。
俺はイーエリデ男爵領に身を隠す間、武器を変えた。ドゥノーと相談して、ナイフより遠距離用の武器に変えた方が安全じゃないかと話し合い、円月輪という武器を作ってもらった。
お金はヒュウゼの部屋から盗んだ宝石を売って武器を作った。
何度も投げていかに距離を飛ばすか練習した。
投げているうちに『複製』で作った武器なら多少は空中で操作出来るようになった。
「スキルって決まった通りにじゃなくても、努力次第で能力が増えるんだね。」
「うん。ただ俺の場合、重量や複製量によっては出現時間が短くなるみたい。」
「なるほどね。でも武器として攻撃段階で使えればいいだけだから円月輪でも問題ないんだね。」
「そう。しかも時間が経てば消えるから痕跡も残らない。」
「いいね!」
俺はドゥノーと友達になれて良かったとしみじみと思った。
ポンポンと会話が弾む。
イーエリデ男爵領にいる間、俺達は束の間の平和な時間を送っていた。
小さなノルゼを腕に抱いて、冷たい朝日を眺めた。
ファバーリア侯爵と離婚してもいい。ベレステ子爵家の借金は払えと言われてしまうかもしれないけど、実家に戻って兄上に家督を継いでもらって、俺も一緒に働けばなんとかならないかな?
ノルゼのスキルは調べていない。近くの大きな町の裁判所に行けば、スキルを調べてもらえるけど、この子がスキル持ちなのは分かっている。
今はヒュウゼやソフィアーネに見つかるとまずいので調べることは出来ないけど、全てが終わったら調べよう。
ファバーリア侯爵家から離れて、父の領地で静かにノルゼと一緒に暮らそう。
今から出れば王都には春頃に着く。
俺はノルゼを連れてドゥノーと共に王都へ向かった。
お金を節約するため馬車を乗り継ぐことにしたけど、王都へ向かう馬車は多いので割と楽だった。
揺れる馬車の中で、ノルゼの小さな拳が、俺の服を掴んでいるのを見て、俺は笑った。
「可愛いね。」
俺の胸にしがみつく姿を見てドゥノーが微笑んでいる。
俺達は若い夫婦とよく間違われた。
間違われるたびに俺達は笑っていた。
それはとても幸せな時間だった。
俺達の前にヒュウゼが現れるまでは。
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