氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 

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55 スキルを追い求める者達

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 ここは王宮内部の最北部。
 北と言われれば寒々しい印象を受けるが、実際は温室付き離宮とバラ園が取り囲む美しい宮が建てられている。

「コイツとコイツは王宮保護で。コイツらは役所に回して仕事に就かせよう。捕虜扱いしに三年の観察期間を設けるように。」

 実はここルキルエル・カルストルヴィン王太子殿下が所有する離宮だった。
 個人で建てたのには訳がある。
 他の王族達に内情を知られたくないのと、自分の趣味の為だ。

「ハンニウルシエ王子はどうしたんですか?」

 本日俺はノルゼを連れて遊びに来ていた。
 ルキルエル王太子殿下は仕事中ではない。陛下も王妃もまだまだご健勝なので、王太子業務もちゃんとこなせば逼迫ひっぱくしないのだと言って、業務は早めに終わらせ今は趣味に没頭していた。

 スキル研究室。
 
 なんて安直なネーミングセンス。
 でも最も分かりやすい名前であり、今や王太子殿下の趣味は多くの人間に知れ渡っている。
 何故ルキルエル王太子殿下が戦争に自ら出張るのか。それはスキル持ちを集めるからに他ならない。
 漫画でも隣国との戦争には出てたけど、なんか旦那様も漫画より忙しそうだなぁとは思っていたのだ。
 国家間戦争のみならず、領主間のいざこざや、山賊討伐、友好国からの協力要請があったりしても出て行ったりする。
 旦那様もアジュソー団長も寝てる姿を見たことがない。
 漫画では主人公ラビノアにまとわりついていた三人は、仕事ばかりしている気がする。

 そうやって戦争で捕まえてきたスキル持ち達を、殿下は研究対象にする者とスキルを活かして仕事に就かせる者に選別し、趣味の研究をやるのが生き甲斐になっている。
 子供の頃に自分のスキルでいろんな事ができないかやってみたらと勧めたのはユンネだ。
 でもこんな研究者バカになれとは言っていない。
 態々専用の離宮まで建てているし、捕まえてきたスキル持ちを一時保護する宿舎までついている。
 
「王子は暴れるから地下の隔離部屋に入れている。」
 
 俺の足を折って肩が外れそうになるくらい切ってくれたハンニウルシエ王子は、半殺し状態だったもののここに連れて来られ、直ぐにルキルエル王太子殿下と主従契約を結ばされた。
 主従契約は主の方は何人でも契約できるが、従の方は主一人だけになる。そういう契約内容が主流らしい。
 ちなみに結婚契約の血判はお互いが平等であることと、ただ一人の伴侶として契約するので、双方一人のみの契約になるのだそうだ。
 それを聞いて旦那様の伴侶は俺一人なんだとちょっと嬉しかった。主従契約のように第二夫人とか妾とかは嫌だもんね。
 ここに来るとルキルエル王太子殿下が色々とスキルについて教えてくれるようになった。
 
「会ってみますか?」

「え!?ちょっと怖いのでいいです!」

 ブンブンと首を振る。
 会うかと聞いてきたのはホトナル・ピズマーだ。隣国の伯爵家からは勘当され貴族籍も失くなったので、今は平民としてこの国で殿下の部下として働いている。仕事内容は勿論スキル研究者だ。
 嬉々としてルキルエル王太子殿下がホトナルを連れて来た理由は、これをやらせたかったからかと納得した。
 王太子殿下が不在時でも研究を進めてくれる人が欲しかったらしい。いい人材ありがとうと感謝された。一応ホトナルも捕虜の一人だけど、あまり関係なさそう。

「暴れるとは言っても他人には危害を加えることはないぞ。」

「どう暴れてるんですか?」

「反抗的なだけだ。」

 それは暴れるというの?
 でも反抗的な人は珍しい。戦争に駆り出されているスキル持ちは大概スキルを酷使されている人が多いので、ルキルエル王太子殿下の下に来ると大人しくなる。俺のような一般的に多いスキルは研究済みの為、研究対象にならなかった者は自由を与えられ平和に生きる道を得られるからだ。
 ハンニウルシエ王子は最初王族を捕虜として捕えた為、隣国にそれを告知して交渉材料に使おうとしたけど、隣国は全ての罪をハンニウルシエ王子の独断によるものとし、そちらで刑を受けさせて良いという返答をしてきた。
 要はハンニウルシエ王子は捨てられた。
 普通はそこでなんて非道なと怒るのかもしれないが、ルキルエル王太子殿下は有り難くもらっていた。
 それでも被害を被った分はきちんと別方面で支払ってもらったようだ。
 隣国の土地の一部とそこに含まれる鉱山とか、隣国と自国を流れる川の所有権とまたがっていた部分の土地もせしめていた。面積としては狭いけど、川の所有権が全て自国の物になったのは大きな業績だった。
 コレで研究に文句は言えまい……、とか呟いていたけど。

「今から降りますけど?」

 残念そうにホトナルが誘ってくるけど、ノルゼもいるしお断りした。

「ここで遊んでいていいですか?」

 なんせここ広いし、王宮の中だから護衛がいっぱいで安全だし、静かだし、居心地がいい。

「いいぞ。もう直ぐすればサノビィスが来るから一緒に待っていてくれ。」

 そう言って殿下とホトナルは部屋から出て行った。
 サノビィスには全然会えていなかった。久しぶりだ。
 ボブノーラ公爵家は今大変なことになっている。
 まず前ボブノーラ公爵は捕まった。
 国家反逆罪。
 私兵を集め武器を調達したという内容だ。本当にそうかどうかは分からない。ただそういう証拠はいっぱい集まっていて、義父の罪を許せないと立ち上がった若干十二歳のサノビィス・ボブノーラ次期公爵が、前公爵と対立した。
 前公爵は一夜にして捕まり、今は王宮の牢獄に入れられている。一応清潔な牢獄らしいけど、真っ平らな平屋の牢獄は凄く暑いらしい。水と食事を制限しているのでかなりキツイだろうと聞いている。
 ソフィアーネが戻り次第裁判が始まり刑が決まるらしい。
 旦那様が一ヶ月はかかると言っていたので、まだまだ先だ。

「ノルゼ~、早く旦那様に会いたいね。」

 ギュウと抱きしめるとキャッキャと喜ぶ。優しい甘い匂いだ。
 俺は今ファバーリア家のタウンハウスに滞在している。柑橘系の石鹸を使うので自分からは甘酸っぱい爽やかな匂いがする。
 
「ふふ、良い匂い……。」

 旦那様はちゃんとお風呂に入れてるかなぁ。忙しくて寝る間も惜しんでいそうだ。

「あの………。」

 物思いに耽っていると、突然小さく呼びかけられ驚いて飛び上がった。

「ふおっ!」

「あっ!すみません、扉が開いていたので入ってきてしまって。」

 サノビィスだった。完全にここは安全と思って気を抜いていた。だって扉の外も庭園も黒銀と白銀の騎士達が見回りしているので、気を張る必要がなかった。

「あはは、ごめん。ぼんやりしてた!来てたんなら直ぐ声かけて良いのに~。」

「なんだか凄く幸せそうだったので、声を掛けるのが勿体無くて…。あ、ラビノア様とミゼミ様ともう一人ドゥノー・イーエリデ様という方もいらっしゃってますよ。」

「え!?ほんと!?一緒にお茶しよ~。」

 サノビィスはニコリと笑って「はい。」と返事した。








「さて、今日もよろしく頼む。」

「頑張りましょうね!王子!」

 地下の隔離部屋にやってきた二人を、ハンニウルシエは舌打ちして迎えた。
 本来ならば捕虜の価値もないハンニウルシエは、この国の法に則り裁かれ処刑されてもおかしくない。
 ハンニウルシエは王の命令で他国のスキル持ちを集めて回った。それは国や個人の意思を無視した方法が殆どで、他国からもハンニウルシエの身柄を寄越すよう話が来ていてもおかしくない。
 どこに行っても重い罪が待っている身だ。
 なのにこの二人はハンニウルシエの身柄を隠した。
 何故そんなことをするのか………。
 それは……。

「さあ、眼球の断面図を持ってきたぞ。やはり想像だけでは作り出せまい。じっくりと勉強するといい!」

「………………。」

「私新たな可能性を考えてきましたよ!口も作るんです!遠く離れた地でぇ、口で食べたものが自分の手元にペッと吐き出される仕組みです!なんならご自分の口から出しても良いですよ!」

 気持ち悪い。俺の口から何を吐き出させるつもりか。それに『黒い手』で何かを運ぶのは口じゃなくても出来る。

「頭部の解説図も持ってきた。ちょうど良かったな。」

 ルキルエル王太子が本の山をドサドサと空中から落としてくる。『絶海』で運んできたのだろう。コイツはコイツで口は必要ないと分かってるくせに揶揄ってくる。

 コイツらの言い分はこうだ。
 俺のスキル『黒い手』に、新たな能力を加えられるかを見たいというのだ。
 スキル名が『黒い手』だというのに、手の代わりに目や耳や口を作れという。
 
「王子は可能性の塊ですね!」

 主従契約で逆らえない自分が嫌だ。
 
「お前の国はアホだな。もしお前の『黒い手』が手だけではなく目や耳に変えられれば諜報に役立つだろうに。他国にまで届くスキルだぞ?俺の『絶海』は現れる場所が揺らいで見つかりやすいが、お前のなら小さくなって影に潜めば見つからない。」

 ホトナルが早く見たいですねぇとオレンジ色の目をキラキラさせてはしゃいでいる。
 ホトナルはハンニウルシエと主従契約している時でもこんな感じだった。
 ハンニウルシエにとって悲運なことは、敵対したこの国にルキルエル王太子がいたことだ。
 
 捕まってこの国に連れて来られ、最初に言われた言葉にゾッとした。

ーーユンネを殺していればお前の命は無かったぞ。折角手に入れるチャンスだったんだ。上手く手元に転がってきてくれて俺は運がいい。ーー

 戦争中から目をつけていたと言われて気持ち悪かった。
 ハンニウルシエもスキル持ちを集めてはいたが、それは目立たないような人間ばかりだった。戦争中に敵兵、しかも王族を狙ったりなんかしない。
 それもスキルを研究する為という理由でだ。

 ここに来て一番初めにやった事は、ルキルエル王太子への攻撃だった。
 主従契約は意識がない時にされていたらしく、その時は気付いていなかった。
 攻撃をした瞬間、ハンニウルシエは昏倒した。
 この時に自分が従、ルキルエル王太子が主となって契約が結ばれ、今まで主従契約で縛り付けていたスキル持ち達は解放されたのだと理解した。
 殺せば同じように解放されるのに、態々主従契約をしたのだ。
 
「もし、手を目や耳に変化出来なかったらどうするんだ……?」

 ルキルエル王太子は口を閉じ、宝石のように赤い瞳をスッと細めた。
 こうやって静かに佇んでいれば銀髪も相待って清廉とした美青年なのに、普段は力強い眼差しと高圧的な口調で横暴さが増す。

「スキルは遺伝しやすいだろう?」

「…………そう、だな。」

 嫌な予感がする。

「それならスキルを持った者と子を作った方が確実ですよ。」

「ふむ、誰がいいだろう?」

 まさか俺に子を作れと!?
 俺の青褪めた表情を見てルキルエル王太子はニヤリと笑った。魔王の嘲笑だ。

「嫌なら頑張るんだな。」

 勿論お前が産む側だ、と言われてハンニウルシエはまたもやゾッと背筋が凍る。

「……くっ!」

 ルキルエル王太子とホトナルが不気味に「ふふふふふ。」と笑う姿を見上げるしかなかった。



 この後ハンニウルシエは死に物狂いで人体について学ばされる羽目になり、見事手の代わりに目が生えた黒い霧を作り出すことに成功した。







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