100 / 135
全てを捧げる精霊魚
99 悩める青少年
しおりを挟む本日もツビィロランはヌイフェンがいる農地開墾地へ赴いていた。
クオラジュは聖王陛下とアゼディムを伴って天空白露を隅々まで周っている最中だった。
俺が二度にわたって誘拐されるという事件が立て続けに起こり、天空白露に張り巡らせている結界を強化するのだという。
天空白露は空に浮かんでいた島だが、小さいわけではない。島の中央に透金英の親樹があり、透金英を守るように聖王宮殿が建っている。その周囲に町が広がり、さらにその周囲は手付かずの大自然が広がっているのだ。
今いる開墾地は町から程近い場所であり、まだまだ奥には森が広がっている。向こう側にはちょっとした山並みも見えるし、天空白露は小さくはない。
なので天空白露を端から端まで周るとなると、そこそこ時間が掛かるようで、ここ数日クオラジュ達は早朝出掛けて夜遅く帰って来ていた。
本日のメンバーは俺、イツズ、アオガ、ラワイリャン、ヌイフェン、トステニロス、それからイツズの護衛としてタヴァベルがついて来て、総勢七人だ。
クオラジュにイツズに誘われたから行きたいと言うと、開墾地なら真っ先に結界強化したから行ってもいいとOKがでた。その代わりアオガとトステニロスは必ず連れて行くように念押しされた。
イツズは最近サティーカジィと番になった。その所為か色無だったはずのイツズの髪が眩しくなってきた。神聖力が増して濃くなってきたのだ。アオガと並ぶと兄弟みたいに見える。どっちも綺麗な顔立ちなので、そう言われると信じてしまいそうなくらい似てきた。イツズがおっとり美形でアオガがちょっとキツめの美形だ。
本日召集をかけたのはイツズだ。
前回モグラの目ん玉を取り損なったのが心残りで、今日は違う薬材を採るのだと張り切っている。
声を掛けられ待ち合わせ場所に来たヌイフェンの髪は、天空白露に帰ってきてからは鈍色に戻っている。
「何採るの?」
ヌイフェンが尋ねた。
「今日はグロくないですよ!なんと蝶々です!」
ここにいる一同は皆んな、なんだ蝶々かぁ~と安心した。
ツビィロランは思う。イツズは自分が捕まえるものがグロいことをちゃんと理解していたんだなと。
あまり気にしていなかったが、親指サイズくらいの小さい蝶が確かにたくさん飛んでいた。羽虫みたいに追い払うとフワフワ飛んでいくので、鬱陶しい程度に思っていたやつだ。よくみると薄青い羽に斑点模様がある。
「こうやってですね!」
イツズはパッと目の前に飛んでいた蝶々を捕まえた。早業だ。
そしてブチリと羽が毟られる。
「!!!!!!!!」
全員驚いて無言になった。
「可愛い顔してエゲツないよ?」
流石、アオガ。直ぐにツッコめるのはお前くらいだ。ヌイフェンなんか蒼白だ。
「そうかな?でもいるのは羽だけなんだよね。」
イツズは不思議そうな顔で可愛く小首を傾げている。
「俺は無理。動物の解体とかも無理だけど、それも無理。」
俺は直ぐ様手を上げて辞退した。
「え?そうだね、ツビィは前からこういうの嫌がるもんね。じゃあ、蝶々の羽毟れる人ー?」
イツズは自分の手を上げて挙手を求めた。
手を上げたのはなんとラワイリャンとトステニロスだった。それをギョッとした顔で見て、渋々タヴァベルが手を上げる。
俺はイツズの肩に手を置いた。
「イツズ、人を雇え。お金払えばやる人はいる。お前はもう予言者の一族当主の番なんだ。人に金をばら撒くのも仕事だ。」
「え?そうなの?」
「そ、そうです。イツズ様!次からは薬の調合を研究なさっては如何ですか?新薬を普及させるのもまたいいかもしれません!」
タヴァベルが必死だ。イツズは確かに薬の研究もしたいけどー、と悩みだす。
俺達が開墾中のあちこち穴のあいた土地で話していると、小型の飛行船が飛んできた。二人乗り用で津々木学の知識からいくと空飛ぶ平べったいタイヤがないバイクに似ている。
「ここにいたのか。」
長い鈍色の髪を三つ編みにしたリョギエンが上から話しかけてきた。その後ろにはリョギエンを支えるようにイリダナルが跨っている。
「リョギエンおじさん!」
ヌイフェンが叫んだ。空飛ぶ乗り物に驚いている。
小型飛行船はゆっくりと地面に降りてきた。
「すげー、こんな小さいのも作れるのか?」
「開発中だ。まだ神聖力を使いすぎるから改良中だな。」
マドナス国は色々な事業に手を出しているが、イリダナルは飛行船の開発が好きなようだ。
俺達が話し出すと、馬の蹄の音が聞こえ出した。開墾地の向こう側から一頭の馬とそれを駆る真っ赤な髪が見えた。
「フィーサーラじゃん。」
土埃が上がるのを遠慮したのか、少し離れて馬を止めて降りて来た。
「お久しぶりです、皆様。」
なんで来たのか聞いたら、天空白露にイリダナル達がやって来たが、俺達がいなかった為案内して来たらしい。
「いつの間に仲良くなったんだ?」
以前神仙国の使者が来た時会ってはいるが、そう話していた感じもなかったのに、態々尋ねるくらい親しくなったのかと思い尋ねた。
「いや、元々顔見知りではあるからな。赤の翼主とはパーティーで頻繁に会っていた。」
パーティー?と不思議になるが、以前観劇に行った時貴族のような格好が板についていたことから、イリダナルのような大陸の王族や貴族がいるパーティーに出席しているのかもしれないなと思った。
「ツビィ~~~。」
向こう側から蝶々の羽をどうやって集めるか話し合いだしたイツズがツビィロランを呼んで助けを求めていた。
呼ばれたツビィロランは行ってしまう。
ヌイフェンは向こう側で話し合い出した大人達を少し離れて眺めていた。開墾地についてのことなら兎も角、イツズ様の趣味にまで口を出せると思っていない。
「最近あまり討伐を依頼されませんが大丈夫ですか?」
一緒に行ったものと思っていたフィーサーラが話し掛けてきた。
フィーサーラより背の低いヌイフェンは見上げなければならない。見下ろしてくる水色の瞳は空と同じように明るい色をしていた。
「最近は大分地面掘り返したおかげか出なくなった。」
「それは良かったです。ですがもし何かあったら直ぐ呼んで下さいね。」
フィーサーラの申し出は有難い。
でもヌイフェンは複雑だった。だって漸くあの日のことが薄れてきたのに、思い出してしまうからあんまり会いたくなかった。
「最近は皆んなでやれているし、俺も成長している。」
ちょっと子供っぽいかもしれないが、平気なのだと言っておこうと思う。
もうちょっと平気になるまで遠ざかっておかないと、ヌイフェンはどうしたらいいのか分からない。
「ヌイフェンはまだ成長期です。身体だって小さいのですから、周りの大人に頼ってもいいのですよ?」
ヌイフェンはムッとして言い返す。
「頼れる大人がいたら花守主になってない。花守主になれると判断されたからなってるんだ。」
ムキになって言い返してしまった。フィーサーラの水色の瞳が少し驚いたように見開いたのを見て、言い過ぎたかもしれないと思いその場から逃げた。
作業者達が向こう側で土を掘り返して平すのを手伝いに行く。
遠去かる小柄な後ろ姿を見て、フィーサーラは溜息を吐いた。最近避けられているような気がしてならない。
元々仲が良いわけではないので気の所為かもしれないが、ネリティフ国へ連れ去られた騒動で少しは近付けたのかと思っていたのに、また遠くなった気がする。
フィーサーラの周囲には大人しかいなかったので、ヌイフェンのような子供にどう接したらいいのか分からなかった。
なるべく優しく大人としての対応をと心がけていたのだが、どこかで間違ったのだろうか?
「フィーサーラ、趣味を変えたのか?」
イリダナルが近寄って来てフィーサーラに話し掛けてきた。
「何のことです?」
フィーサーラとイリダナルはよく夜会で会っていた。フィーサーラが天上人になる前からの付き合いだが、赤の翼主になる前までは気前のいいイリダナルについて回って夜遊びを繰り返していた。
最近ではフィーサーラも仕事が忙しく、イリダナルの方もリョギエンを捕まえてからは大人しくなってしまった為、たまに会っても少し会話をする程度になっていた。
割と似た系統の人間を好んで選んでいた為、イリダナルがリョギエンを囲い込むように自国に連れて行ったのには驚いた。
実はこっちが本命だったのだなと、イリダナルの意外な好みを知ったばかりだ。
「あんな精通もしていないような子供が好みとは。」
「いえ、お待ち下さい。どういう意味ですか!」
フィーサーラは慌てて止めた。ヌイフェンは子供だ。そんな邪な目で見たことはない。
なんとなく世話を焼くようになっただけなのだとフィーサーラは説明する。
イリダナルはその説明を聞きながら、そうだろうかと遠くで作業をする現花守主を見る。
無理矢理当主交代を押し付けてしまった手前、惜しみなく援助をしているのだが、ヌイフェンはそれに甘えることなく地道に努力をするタイプだった。
今の花守主の一族には強い後ろ盾と、ヌイフェンの次に繋がる後継が必要だ。ヌイフェンにはそのうち番候補を選んでやるつもりだったのだが……。
意外な組み合わせだが、アリではないか?
「まかせろ。」
「本当に待って下さい。余計な事はしないで下さい。」
タラリと汗を流すフィーサーラに、イリダナルははははっと力強く笑った。
そして数日後、イリダナル王から夜会の招待状が二人に届く。
訪れた夜会会場は天空白露の中で行われた為移動には困らなかったが、煌びやか過ぎてヌイフェンは気後れしていた。
「マドナス国の王と仲良かったんだな。」
突然イリダナル王から招待状が届き困惑していると、フィーサーラがやって来て説明してくれた。
フィーサーラとヌイフェンが話しているのを見て、仲良さそうだからと出してくれたらしい。フィーサーラはイリダナル王と面識があり、ヌイフェンも援助を受けている身なので、とりあえず行ってみようということになった。
参加すると返事を出すと、衣装一式まで送り届けてくれた。
「ええ、遊び仲間のようなものです。」
先程挨拶を終え、二人はベランダで休憩をしていた。
フィーサーラはこういう場にも慣れているようだが、ヌイフェンは初めてだった。しかも歳が若いのに花守主だと挨拶をすると、相手には目を丸くして驚かれるし、妙に目立っている気がしてならない。その繰り返しにヌイフェンは頭がクラクラしていた。
夜会ということもありお酒の匂いにも酔っていた。
「水を持って来ますから、ここから動かないで下さいね。」
フィーサーラが中に戻って水を持って来てくれると言うので、ヌイフェンは大人しく頷いた。
フィーサーラはずっとヌイフェンについていてくれた。ふらつきそうになるヌイフェンを手を取って支えてくれていたし、会話はほぼフィーサーラがやってくれたので、ヌイフェンは隣に立ってついて回るだけで良かった。
それでも疲れてしまった。
もう懲り懲りだ。
大人の世界にヌイフェンはすっかり意気消沈していた。早くフィーサーラが帰ってこないかなと会場の中を覗く。ここを動くなと言われた手前、移動はしづらかった。
「!」
フィーサーラは何人かの男女に囲まれていた。女性は少なからず参加していたのは知っていたが、その殆どがフィーサーラに集まっているのではないかと思える。
手にはコップを持っていることから、ヌイフェンに水を持って戻る途中で話しかけられたようだ。
笑いながら話す姿は落ち着いている。
やっぱりフィーサーラを見ていると落ち着かない気持ちになる。
「………………。」
あの水を飲んだら帰ろう。
フィーサーラはまだ大人の付き合いがあるだろうから、馬車だけ手配して貰えれば帰れる。
そう思いながら窓から離れた時、ポンと肩を誰かに叩かれた。
912
あなたにおすすめの小説
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
公爵家の次男は北の辺境に帰りたい
あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。
8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。
序盤はBL要素薄め。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる