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57 救いのない世界に愛しい者を③
しおりを挟む子供を抱いて病院から出ると、外は逃げ惑う人達で溢れかえっていた。
空を覆う敵戦艦の群れを見上げ、これはもうダメだなと思った。
シフェニラス大教国家の本星上空に現れたということは、誰かが招き寄せでもしない限り不可能だ。
「ーーーーーっ、隊長っ!」
久しぶりにアルの声を聞いた。
爆音と悲鳴の中、アルは真っ直ぐに僕の所へ走ってくる。
僕が腕に抱く我が子を見て、アルの顔は崩れた。涙を流してごめんなさいと謝ってくる。
「………なんでアルが謝るのか聞いてもいい?」
僕は静かに尋ねた。
アルは僕の後を継いで中隊の隊長になったはずだった。僕が退役したお祝いをしてくれて、それから直ぐに任務に向かった。
アルは怪我だらけだった。
「…………アル、歯を抜かれた?指も、足りない……。誰がやった?誰がアルを痛めつけた?」
アルまで僕から奪うつもりなの?
問われてアルは咄嗟に口を結んで指のない手を後ろにやった。引き金を引く指は残してあるが、指が一本ないだけでも戦闘力は下がる。
よく見たら片目の色も薄い。視力を失くしたの?
「………ごめんなさい。隊長、ごめんなさい……っ!」
アルは涙を流しながら謝っていた。
「アル?教えてくれる?」
何があったの?
アルは隊長と別れて任務地に向かった。先に仲間が入っているはずなのに着いてみれば誰もいない。
そこは隊長がいるシフェニラス大教国家の本星からそう遠くない場所だった。
漸く隊員の一人を見つけて呼び止めると、こっちへ来てくれとぎこちない顔で呼ばれる。
ここは宇宙空間に作られた軍事基地で、楕円形の巨大な宇宙都市だった。
任務内容は上層部の人間の護衛。最近は戦争ではなくこういった護衛任務が増えてきていたので疑問にも思わなかった。
部屋に入ると銃を突きつけられ、仲間になるかどうかと質問された。彼等の話では戦争人形を開放するという名目で、連合国がシフェニラス大教国家と対立するつもりなのだという。
戦争人形の開放?
そんなバカな!!冷戦状態になってからそれを言われてもおかしいだろう?戦わせるだけ戦わせておいて何を言ってる?
だが仲間達はその言葉に未来を見出していた。
ここで気付いた。隊長は邪魔だからあっさりと退役出来たのだと。あの人がいれば仲間達はこんな戯言に騙されなかった。
アルは勿論反論したし反発した。
アルは知能型。あらゆる知識を溜め込むことが出来る戦争人形だった。シフェニラス大教国家の軍事規模や現状、弱点など、吐かせようと拷問を受け自白剤を使われた。
その中でも隊長の情報を聞き出そうと彼等は躍起になった。同じ戦争人形でも隊長の実力は脅威だ。遠退かせるか排除したかったのだろう。
こんなの裏切りだ………!
隊長は皆んなに名前をつけて家族だと思っていたのに!
「違うんだ。終わるまで少し遠くに行ってもらえればいいだけなんだよ。隊長がもう戦えないのは分かってるんだ。」
そう仲間達は言う。
言うことをきかせるには何か脅す材料が欲しいようだった。隊長の子供のことは自分以外誰も知らない。ずっと秘密裏に動いていたのだから、仲間達も知らなかった。
自白剤を大量に入れられる。
食事は抜かれ水もない。死なないギリギリで生かされ続けて、我慢できずに喋ってしまう。隊長は田舎で子供を育てるつもりだろうから、それまで反乱を待ってくれと願った。
一年もあれば隊長は遠くの静かな星に移住すると言っていた。それまで待って欲しい。自分も反乱を手伝うから、あの人に静かな人生を生きていて欲しい。
願って見上げた仲間達の顔を見てアルは青褪めた。
言ってはいけなかった。
戦争は情報戦だ。
反乱連合国に隊長には子供がいることを知られると、シフェニラス大教国家の軍部は隊長の弱点を消そうとする。
シフェニラス大教国家の中も派閥が二分されているのだ。隊長を戦争から遠退かせたい一派とまた有効に使いたい一派。どちらにせよ隊長の子供が危なくなった!自分が喋ってしまった!
「それで無理して逃げてきたの?」
血だらけのアルはグシャグシャに泣いていた。自分の所為だと。ごめんなさいと。
「あれ?子供先に殺されちゃったかぁ。」
喧騒の中、軽快に話しかけてくる人物がいた。
戦争人形は基本的身体特徴が灰色に近いというものがある。欠如型のように青い瞳は珍しく、肌の色は青白く髪も瞳も色味は多少あっても灰色に近い。
話しかけてきた人物もその特徴を持っていた。
アルには知らない人物だろう。でも自分は知っている。
「お前……、生きてたの?」
彼は同時期に作られた精神感化型と支配型の混合配合された戦争人形だった。だがこのタイプは失敗だと判断されて全て廃棄されたはず。従えさせるべき人間まで精神支配しようとしたので危険と判断された。
ニマァと笑うその表情は変わらない。
「生きてるよ。分かるよね?人間の精神なんて脆いんだから。」
操って逃げたということだろう。
何故今目の前に姿を現したのかを考え嫌な気分になった。
「この反乱を引き起こしたのはお前か?」
「そうだよ。」
「なぜ?」
「うーん、ネイニィの為かな?」
………一瞬意味が分からなかった。ネイニィという名前には聞き覚えがあった。自分がいつも遊んでいるゲームの主人公の名前なのだから。だが珍しい名前でもない。
「ネイニィとは?」
精神支配型はゆっくりと歩き出した。
人差し指を立ててフィッと振る。泣いて呆然とするアルを自分の後ろに手を引いて下がらせた。
「知ってるでしょう。君達いつも遊んでたやつ。君のお気に入りはナリシュなんだよね?あれ僕が作ったから。」
少し驚く。あれを?ふと閃く。
『星の数ほど君には幸せが訪れる。星の数程に君には未来がある。いつも躓き転んでしまう君に可能性を与えたい。これは君へのプレゼント。ネイニィ愛しているよ。』
ゲームの冒頭にはいつもこのメッセージが浮かぶ。
「ネイニィというのは誰のこと?」
「知らないの?自分達の一番トップなのに?ネイニィとはシフェニラス大教国家の教主アテネラト・リトフ・ネイニィだよ。もう六十歳のいい歳した人なんだけどね。」
精神支配型は語る。ネイニィ教主はこの世に誕生してすぐに教主として育てられた。傀儡の教主は何も知らずに育った。星の外で戦争が起きていることすら知らない。戦争人形が作られ戦い死んでいることも知らない。
「………お前、教主が好きなの?」
精神支配型はうーんと首を傾げた。
「まぁ、匿ってくれたのはネイニィなんだよね。だからこれは恩返し。」
「はぁ?戦争を起こすのがか?」
「戦争は人間達が勝手にやってるだけだよ。僕が言う恩返しはゲームさ。」
意味が分からない。ゲームが好きだから作ってやったと言うこと?
「可哀想だったからね。僕にはちょっと面白い能力があってさ。すごく深く精神を空想の世界に潜り込ませることが出来るんだ。そこでね、考えたんだよ。凄く深く深く精神が行き着いた先で、違う存在として生きられないかなって。」
「……それはもう生きていないのと同じでは…?」
アルも聞いていて怪訝な声をあげる。
「そうなんだけど、空想を現実に出来た時、そちら側で生きればもうその人物になっていると言うことなんだよ。だから土壌を作り人を配置させて、そこから起こりうる未来をネイニィに沢山試させたんだ。失敗しなくていいようにね。ネイニィがどんな人を好きになってもいいからいっぱい攻略対象者を作ったんだよ?ネイニィが楽しく遊べるように一般人にも配信してさ。その人達にも移住する権利を与えてるんだ。…まさか君達まであのゲームをするとは思わなかったけどね。」
「いや、何を言ってるんだ?ゲームの世界にでも行けるって言ってるの?」
精神支配型がおかしいと判断されたのは、その考え方にもある。どこか現実味のないことばかりを言うのだ。世界はもう一つあるとか、空想は現実になるのだとか。
狂っているのだと感じた。だから廃棄になったのだ。
「行けるよ。ネイニィは今病で寝たきりだ。ネイニィの死をきっかけに皆んなで旅立つ予定。でも君らはいらないんだよね。だから先に排除しようと思って激務与えたのにピンピンしてるしねぇ。」
アルが後ろからクンクンと袖を引いた。
「隊長、多重次元化現象という研究が三十年前まで行われていました。」
少し後ろに反ってアルに尋ねる
「何それ?」
「簡単にいうとパラレルワールドです。同じような環境の違う世界がいくつもあるという考え方ですが、それを人為的に作り出し資源や居住区を確保しようという研究でした。現時点では不可能として研究は消滅しています。」
何それ?それに国の予算注ぎ込んだの?
「知能型って面倒だね。ちょっと小耳に挟んだだけでも覚えてるんだから。そうだよ、僕は戦争人形だけど、その研究の副産物でもある。研究頓挫で精神感化型はほぼ消されたけどね。」
「じゃあお前が言ってることは、その多重次元に移動するってことか?」
そうだよ、と笑顔で返事が返ってくる。俄には信じがたい話だ。
「………論文では多重次元を開くには高エネルギーが必要とあります。そもそもそれが不可能だったんです。」
「どの程度?」
「超新星爆発程度には。」
そりゃ無理だ。人どころか全てが死滅してるし星がなくなってる。というか普通の恒星が超新星爆発を起こすわけがない。空に浮かぶ戦艦が全部落ちても………どうだろう?人はいなくなると思うけど。死の星にはなるが、超新星爆発と同程度の高エネルギーを生むとは思えない。
以前欠如型が戦艦を自爆させた時だって近くの惑星に飲み込まれただけで、惑星はそのまま残っていた。
僕達はジリジリと離れていた。
この騒乱の中この一帯だけ誰も近付いてこない。精神支配型によって操られているかのように。
「夢物語はやめろ。」
ニヤニヤと嫌な笑い方するな、コイツ。
「そこの知能型から聞いたんだけどさ、君の身体の中に自爆用の爆弾いっぱい入れてるんだってね?」
確かに胸の中に入れたままだった。だがこれはアルとこっそり制限解除している。僕とアルにしか使えないようにしているのだ。簡単には爆発しない。
「これはもう死んだも同然のものだ。」
「でも衝撃を与えれば爆発する。というかその子供人質に使うつもりだったのにねぇ。」
精神支配型がチャッと銃を向けた。銃口の向きから発砲と同時に反対側に逃げる。アルが後ろからついて来た。
病院の建物に舞い戻り研究施術室の一つに隠れる。
「………いくら僕の中の爆弾を全て使ったって星が爆発するわけないよね?」
「流石に無理です。星に穴は開くと思いますが…。」
先程聞いた話を頭の中で整理していく。精神支配型は超新星爆発並みの高エネルギーを作り出し他次元を開いてゲームと類似した世界に行きたい。
精神支配型はいけると信じているので何かをやろうとしている。
子供を抱いたままで考え込んでいると、アルが泣きそうな顔でタオルを持って来た。
「すみません、俺がもっと周りの隊員の様子を注意して見ておけばここまでのことには…。」
差し出されたタオルの中に子供を包み込む。
「……アルのせいじゃない。精神支配型は本当に危ないタイプだったんだ。特に感情に乏しい戦争人形は操られやすい。」
俯くアルの頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
「預かってて。アイツ始末してくる。」
実現するのかどうかは兎も角、あんな危ない思想の戦争人形を放置するわけにはいかない。
「俺も………!」
「アルはダメだ。その身体じゃ戦えない。」
一人の方が動きやすいと諭した。精神支配型は僕の胸に埋めている爆弾が欲しいらしい。この爆弾は特殊なヤツだ。普通の艦隊の砲撃とは少し違う。光子弾があらゆる物質を透過して広範囲に爆発する。
もし本当にこの爆弾が爆発した時、アルには巻き添えになって欲しくない。
「……なら、俺は教主を探します。」
「出来れば遠くに逃げて欲しいんだけど…。でもなんで教主を?」
「この病院のどこかにいるかもしれません。ネイニィ教主の寿命がそろそろ危ないという噂は確かにあるんです。精神支配型の行動は性急過ぎます。もしかしたら教主の命がもう直ぐ尽きようとしているのかもしれません。」
だから急いで高エネルギーを集めだした?
「…分かった。でも一人で飛び込まないでよ?必ず呼ぶこと。」
アルは分かりましたと頷いた。
そこから別れて精神支配型を探した。
向こうもこちらを探していたので直ぐに会い戦闘を開始する。向こうにはアルが言う通り仲間達が大勢参戦していた。中には元部下達もいて、隊長もこちら側に着いてくださいと訴えてきたが、仲間に入ったところで僕の命の保証はない。それに精神支配型はこの星をどうにかして爆発させるつもりだ。どのみち抵抗するしかない。
心を無にしていく。
静かに無音の世界を作り出す。
銃弾も光線も全てがゆっくりと流れ、その元となる対象者を撃ち抜いていく。
悔恨も懺悔も全て後回しだ。
「感情制御型は成功例とは言うけど、どんなにコピーを作っても君と同じものは出来ないんだそうだよ?」
精神支配型が話しかけてきた。
「それは聞いている。僕達の元となる物は人間なんだ。同じモノを作っても少しでも環境が変われば違う人間になるのだと言っても誰も納得しない。」
自分はほんの少し我慢するのが上手かっただけ。辛いことも悲しいことも、心の片隅に丸めて積み重ねておけただけ。
いつかはこの塊が膨れ上がり、そのうちいっぱいになった時、僕もきっと同じように心が破裂して終わりになるだけ。
「そうか……、そうなんだ?もしかして退役はそれが原因かな?」
精神支配型が何かに気付いたように攻撃の手を緩める。そして戦争人形達に攻撃方法を変えさせた。
「じゃあ~仲間達には君の糧になってもらおう。」
精神支配型は逃げ出した。
「待て…っ!!」
それを守るように仲間達が突撃してくる。先程とは違い剣やナイフでの戦闘に切り替わっていた。
僕に殺させるつもりか……!?
精神支配型の姿はあっという間に見えなくなってしまった。
ピピピッと通信が入る。
『…隊長っ、やはりネイニィ教主はいましたっ!』
この病院はかなり大きい。移動手段に自動走行車を使うか巡回車に乗らなければ端から端までかなりの距離がある。
ゴーグルを装着するとそこに地図が出てきた。
アルの話では昏睡状態のネイニィ教主の隣ではパーティーが行われているらしい。
今から夢の国へと旅立つ者達の狂宴だ。
直ぐに行くと返事して、周りに襲いくる同胞達を一瞥した。
「…………………………ごめんな?」
優しく微笑む。
せめて一撃で終わらせてやるよ。
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