悪役令息が戦闘狂オメガに転向したら王太子殿下に執着されました

黄金 

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65 黒い影の魔獣達

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 翌朝ニンレネイ兄上は何故か疲れたようにフラフラと戻ってきた。

「お疲れ様、兄上~。朝食はもらってきてるからね。」

「ああ、うん。ありがとう……。」

 ニンレネイ兄上とナリシュ王太子殿下の視線がバチリと合う。
 
「無事会えたようだね。」

 スタスタスタとニンレネイは殿下に詰め寄った。

「ーーーっ!殿下!どーいうことですか!?」

 庇ってくれると思っていたのに!ニンレネイの目が赤いのを確認し、ナリシュは背中を労るようにポンポンと叩く。

「すまないね。父上から頼まれては断れなかったんだ。その代わり安全に話せる状態にはしたつもりだよ?」

 確かにある意味安全ではあった。外で危険な夜だというのにキスしたような王弟殿下だ。これが人目を避けて個室にでもされたらニンレネイの貞操が危なかったかもしれない。

「…………王命。」

 本当に王命が下ったら、ニンレネイはノルギィ王弟殿下と結婚…………?夜の営みも……。あるか。あるだろうな。王弟殿下だし。ニンレネイが上になることはまずないと思えた。

「…………すまないが王命まで出されると私にもどうすることも出来ないんだよ。」

「分かってます……。」

「なるべく便宜は図るよ。」

 オリュガの兄だから、というナリシュ王太子殿下の心の声が聞こえるようだ。

「どーしたの?」

 状況を知らないオリュガは不思議そうだ。
 ニンレネイはとてもじゃないが口に出せずに緩く首を振った。模擬戦が終わったらビィゼト兄上に相談しよう。どうにか出来るとも思えなかったが、誰かに聞いてもらわないと冷静に判断出来なさそうだ。

「大丈夫?誰かにイジメられたの?僕がぶちのめしてこようか?」

 本気でやりそうで怖い。王弟殿下をぶちのめせるのだろうか。



 模擬戦二日目。
 
「今日は湿地帯に行くからね~。」

 朝食を済ませるとオリュガがそう宣言した。湿地帯と聞いてノアトゥナが嫌そうな顔をする。

「えー?なんで湿地帯?」

 模擬戦の範囲内には湿地帯も含まれている。中央会場の横にある平原のさらに奥には湿地帯が広がり、その奥には大きな川が流れていた。
 湿地帯は足場が悪く障害物もないので見晴らしがいい。隠れる場所もないし見つかって早く逃げることも出来ない。だから生徒達には不人気な場所だった。

「今日は面白いことが始まるんだよ!」

 オリュガは嬉しそうにそう答えた。




 どの攻略対象者が相手でも発生するイベント。
 模擬戦二日目の魔獣大発生。
 今年はナリシュ王太子殿下の最後の学園生活ということで、国王陛下と王妃陛下が揃って模擬戦を観戦しに来る。中央会場には遠隔操作された水晶画面が用意され、各所を周る教師陣が映像を送ってくる仕組みになっていた。

 あまり生徒が寄りつかない湿地帯にも、教師が一応配置されている。その先生がフィナゼ教師だった。
 湿地帯に入る前に木立が密集している場所に隠れるようナリシュ王太子殿下から指示される。
 かなり離れているが、湿地帯の方に二人分の人影が見えた。

「本気でやるつもりですか?」

 イゼアルが心配そうにナリシュ王太子殿下に尋ねる。

「………君達が言ったんだよ。」

「そうだよ、アル。」

 オリュガはウキウキと目に輝かせて答える。

 ネイニィが何の為にフィナゼ教師にくっついているのかを話し合った時、模擬戦では悪役令息として一番出てくるのがノアトゥナだから、ノアトゥナを悪役令息に仕立て上げようとしているのではないかという話になった。
 そこで何故ノアトゥナが悪役令息になるのかとナリシュ王太子殿下に尋ねられ、その内容をザッと教えると、ナリシュ王太子殿下は一つ計画を立てた。
 
 まずノアトゥナが悪役令息として出てくる内容とは、模擬戦二日目の黒い影の魔獣が大量に発生し、中央会場に襲いかかることから始まる。
 国王陛下の周りは騎士団が護りを固めていたが、数が多いし影の中から現れるように出てくる魔獣達に、護衛騎士達は対応が間に合わなかった。
 この魔獣の大量発生により、国王陛下は深い傷を負ってしまう。学院の催物ということで武器を所持していなかった為、応戦出来ず魔獣に噛まれてしまった。
 結局この傷が後々起こる隣国との戦争にまで響き、イベント上国王陛下は亡くなるパターンが多い。
 この話をしていてオリュガは中央会場で国王陛下を守ろうと言った。
 この戦いで多くの怪我人が出て、ネイニィが活躍したのだが、国王陛下の治癒は一足遅かった。魔獣の毒が身体の中に入り込み、国王陛下の寿命を縮めてしまった。
 何故か魔獣の毒が聖魔法で消えなかった。他にも同じ症状で毒が消えず国王陛下と同じように苦しむ者が続出した。

「私はその影の魔獣を作り出した人物に心当たりがあるよ。」
 
 そう殿下が教えてくれた時、オリュガとイゼアルは驚いた。
 模擬戦の魔獣大量発生の原因はゲームでは特に出てこなかった。だが、殿下の話を聞いて納得した。

 遠くに見える二人の影が動いたことを確認して、ナリシュ王太子殿下はニンレネイ達を見る。

「では我々は予定通り。」

「ああ、こちらは二人で十分だよ。よろしく頼むよ。」

 ニンレネイ、イゼアル、ノアトゥナの三人は元の中央会場へと戻って行った。ノアトゥナはなんで行ったり来たりしているのか意味が分からないという顔をしている。
 ナリシュ王太子殿下とオリュガは二人で残り湿地帯に佇む二人を観察する。どちらも息を殺し気配を消して待っていた。







 ネイニィはフィナゼと共に湿地帯へやって来た。
 模擬戦二日目に発生する大量魔獣の犯人はフィナゼだ。
 フィナゼは二日目にやってくるというリマレシア王妃へ復讐する為、闇魔法を使って魔獣を発生させた。フィナゼが使う闇魔法は聖魔法を研究する途中で発見した副産物だった。
 闇魔法を使える人間は聖魔法より少ない。
 フィナゼの場合は聖魔法を奪って闇魔法に転換していく為、奪った聖魔法が多いほど闇魔法の力も増していく。
 フィナゼは教師の傍ら聖魔法を使える生徒達から力を奪っていた。だがそれは少しずつ。いずれリマレシア王妃の聖魔法を全て奪い、その力を闇魔法へ変えてリマレシア王妃へ攻撃して復讐を遂げるつもりだった。
 
「フィナゼ先生、僕が力を貸しますから、さぁ魔獣を。」

 何故ネイニィが知っているのかは知らない。
 ある人物からネイニィがフィナゼの闇魔法や魔獣発生について話しかけて来たら、ネイニィに話を合わせて実行するように言われていた。
 フィナゼには全く興味なさそうだったネイニィが突然周りを彷徨くようになり困惑していたが、どうやらフィナゼの研究について知っており、それを利用しようとしているのだということは理解した。
 フィナゼは言われるまま頷きネイニィの聖魔法をビンの中に取り込んでいく。中には研究のすえに出来た魔法転換の薬が入っている。混ぜ合わせることでビンの中に闇魔法が出来上がり、溢れてくることだろう。
 ネイニィの魔力は多い。
 フィナゼが声を掛ける必要もなくビンの中に聖魔法を流し込んできた。終いにはフィナゼの手からビンを奪い取り自分で持って聖魔法を流し込んでいる。

「………………。」

 出来るだけ大量に魔獣を発生させろとは言われていたが、本当に大丈夫なのだろうか。
 フィナゼは笑いながら聖魔法を闇魔法に転換していくネイニィから後ずさった。闇魔法の量は聖魔法の量に比例するので、ここまで闇魔法が発生してはフィナゼには止めることは出来ない。
 本当に大丈夫なのか?これではリマレシア王妃どころか無関係な生徒達にまで………。
 フィナゼは湿地帯の向こう側から来るであろう人物を探した。

「……!」

 良かった!約束通り来てくれていた。ホッとフィナゼは息を吐く。
 本当は聖魔法使いから徐々に魔力を奪い、今日来るであろうリマレシア王妃へ復讐するつもりだった。
 リマレシア王妃は王宮の奥から滅多に出てこない。たまに出て来ても重要な社交の場にしかこない為、今年の学院模擬戦が最も攻撃しやすかった。出来れば国王陛下には来てもらいたくなかったが、他に決行出来る日がない。
 そう考えて準備していたところに、フィナゼは指摘されてしまった。

 聖魔法を研究していると聞いたので調べさせてもらったが……、何やら物騒な計画があるようだね。

 そう優し気に話し掛けながらも、その瞳の奥は冷え冷えとフィナゼを捉えていた。しらを切ることが出来なかった。何もかもが調べ尽くされているような気がして、懺悔のように過去から話してしまった。
 捕まるのだと思った。
 国王陛下と王妃を攻撃する計画を立てていたのだ。投獄され処刑されるのだと諦めた。
 なのにその人は是非決行してくれと言った。

「先生!僕、中央会場に戻りますね。これだけいれば十分なはずですもんね?」

 フィナゼには何が十分なのか理解出来なかったが頷いた。
 空になったビンを持ったまま去って行くネイニィを見送った。
 本当に大丈夫なのだろうか……。
 自分の研究の結果ではあったが、フィナゼはブルリと青褪め震えた。
 ネイニィが今のフィナゼのステータスを開けば、彼の親密度が下がりだしていることに気付いただろうが、ネイニィにそんな余裕はなく離れて行ってしまった。




 
 ザワザワザワ…………と空気が震える。
 水気の多い土がビチャビチャビチャッと跳ねながら広がっていく。

「これを人為的に作ってるんだぁ……。」
 
 オリュガの緋色の瞳が爛々と輝き期待に膨らんでいた。その姿にナリシュは苦笑する。

「全部はダメだよ。程よく削るんだ。」

「知ってるもん。半分くらいでいい?」

 オリュガの問いかけにナリシュは頷いた。
 目の前の湿地帯一面に黒い影が立ち上がる。それは獣のようであったり、人のようであったりと様々な姿をしていたが、皆一様に黒い影であり漆黒の霧を纏っていた。

 ゲームで見た模擬戦二日目に出てくる敵だ。ゲーム上では主人公ネイニィがこの魔獣討伐で活躍することになる。聖魔法の治癒で怪我人を治しながら、聖なる光で敵を消し去っていく。
 この時ノアトゥナは同じ聖魔法を持ちながら何もすることが出来なかった。聖なる光で魔獣を消すことも出来ないし、魔力が少なくて治癒も追い付かない。嫉妬に狂ったノアトゥナは、光輝くように活躍するネイニィにナイフで襲いかかってしまう。
 剣術にも優れているネイニィによって難なく躱されてしまい、ノアトゥナは騎士団に取り押さえられてしまう。
 ネイニィは少し怪我したが自分の聖魔法で癒したからと罪に問わなかったおかげで、ノアトゥナは謹慎処分のみとなったが、ノビゼル公爵家はノアトゥナを自主退学させて遠い地に嫁がせてしまうという流れになる。
 ノアトゥナが悪役令息になる攻略対象者の場合だと、模擬戦はこの流れになってしまう。
 魔獣発生はどの攻略対象者でも出るし、国王陛下が怪我を負うのは同じ。主人公ネイニィが誰を攻略するかによって、それぞれの悪役令息の行動が変わってくることになる。

 今、湿地帯一面には黒い影が大量に蠢いていた。
 
「さあ、行こうか。オリュガ、緊張は?」

 ナリシュ王太子殿下が手を差し出してくる。オリュガはその手に自分の手を重ねた。そしてニコリと笑う。

「………楽しみすぎて震えちゃう。」

 美しいアルファとオメガが瞳を輝かせ手を繋いで足を踏み出した。まるで今から光り輝く舞踏会でダンスを踊るかのように。
 今までは無意識にゲームのシナリオを覆してきたけど、今度は意識してひっくり返してやる。
 
 魔法剣を抜いた二人の魔力が解放される。
 トン………、と地面を蹴られた一瞬後には、目の前の魔獣達が消え去っていた。



 
 



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