悪役令息が戦闘狂オメガに転向したら王太子殿下に執着されました

黄金 

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番外編

133 イゼアルの水晶玉⑤

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 纏わりついてくるドニトア伯爵令嬢から逃れ、イゼアルは急いで庭園に向かった。ノアトゥナは林の方に走って行った。
 珍しく慌てて走るイゼアルを、生徒達が驚いて見送る。残されたドニトア伯爵令嬢が何か叫んだが、気にしている場合ではなかった。
 
 廊下とカフェで一部始終を見ていた生徒達は、この三角関係を見てザワザワと囁き出した。

「どういうことでしょう?婚約は嘘なのでしょうか?」

「でも婚約証書は本物っぽいぞ?」

「ロイデナテル子息本人が知らないっていうのに?」

「やだ、ドニトア伯爵令嬢ってば顔が真っ赤よ。」

 数人固まっていた生徒達がクスクスと笑う。

「これは本物ですわっ!」

 生徒達の好奇心に満ちた視線に晒されて、セシルミーアは唇を震わせながら叫んだ。
 取り巻きの女生徒達もこれは本物だと援護するが、大勢の生徒達は懐疑的だ。
 噂は噂。本当にイゼアル・ロイデナテル侯爵子息がセシルミーア・ドニトア伯爵令嬢をエスコートする姿を見た者はいなかった。
 どちらかと言えばノアトゥナ・ノビゼル公爵子息と楽しげに共に過ごす様子の方が印象深く、先程のやりとりを見て、やっぱりそうなのかと思う者の方が多かった。

「ロイデナテル子息はノアトゥナ様を追いかけたし……。」

「ねえ?」

 コソコソと聞こえるように話される声に、セシルミーアはカフェから足早に立ち去る。
 この婚約証書はセシルミーアの父、ドニトア伯爵が渡してきた。確かに一緒にサインをしたわけではない。だがちゃんとイゼアルのサインも、ロイデナテル侯爵のサインも書いてある。
 魔法契約だって施された本物だ。
 それを、人が嘘吐きみたいにっ!
 セシルミーアはブルブルと震えた。

「領地に戻ります。」

 ついてきた生徒達は同じ貴族派の子供達だ。セシルミーアを補佐するよう言われている。イゼアル・ロイデナテル侯爵子息とセシルミーア伯爵令嬢の婚約をなんとしてでも成功させるよう家から命じられていた。
 皆セシルミーアについて行くと返事をする。
 セシルミーアはそんな彼等の反応に気を良くした。やはりセシルミーアは敬われ愛されるべき存在なのだと。
 手に持った婚約証書を大事に抱き締め、セシルミーア達は学院を後にした。




 ノアトゥナの姿が見えない。
 イゼアルは辺りを見回し、匂いを辿った。甘い、お菓子のような匂い。
 ふわりと香る優しい匂いを思い出す。
 ノアトゥナは可愛くて楽しい人だ。困ったことをしたりもするが、それがまたノアトゥナの愛嬌だったりする。
 珍しい聖魔法を役に立てることが出来ると喜び、一生懸命練習している。勉強もオリュガ兄上みたいに成績を上げるのだと言って、イゼアルに習いながら頑張っている。
 くるくる回る表情はずっと見ていたいくらいに可愛い。
 そんな人が泣いていた。
 透明な涙が白い頬をいく筋も流れて、ポロポロッと散って、その姿にイゼアルは焦燥感に駆られた。
 早く行って慰めなければならない。自分が、誰よりも早くノアトゥナを見つける。

「ノアトゥナっ!」

 微かに甘い香りを捉えて、イゼアルは林の奥に進んだ。
 奥の方は整えられてはいるが、自然を残すように背丈程度の木立が多い。

「ノアトゥナ?どこにいますか?」

 声を掛けるとふわふわと匂いが香る。
 まるで声の代わりに返事をしているようだった。
 薄茶色の頭を見つけてイゼアルが近寄ると、チラッとこちらを見て驚いていた。追いかけてくると思っていなかったようだ。

「だ、だめっ!きちゃダメっ!」

「どうしてですか?」

 イゼアルは一応立ち止まり尋ねた。声が震えている。まだ泣いていたのだ。誰にも見られたくなくてこんな奥の方まで逃げてきたのだろう。

「少ししたら、戻るから……。先に戻ってていいよ。」

 そう言ってノアトゥナはさらに奥に進んで行こうとしていた。

「それは出来ません。」

 ノアトゥナはええ!?と驚いている。

「ダメだってばっ!」

 走って奥に逃げ出した。ガサガサと小動物のように隠れて行く。
 イゼアルから逃げられないのに、こんなに甘い匂いを漂わせて、逃げられるわけないのに。

「追いかけますよ?」

「………っ!アル君のバカっ!」

 ガサガサ、ガサガサと草木が揺れる。
 イゼアルは近くの大木から伸びる枝に魔力を飛ばし、縄のように伸びた魔力を利用して身体を浮かせた。跳躍力を利用して一足飛びにノアトゥナの前に飛び降りる。
 突然目の前に降り立ったイゼアルに、ノアトゥナは驚いて小さく飛び跳ねた。

「!!!!え!?えぇ??どこから来たの!?」

 イゼアルはニコリと微笑んだ。
 ノアトゥナの目は赤くなり、目の周りも擦ったのか赤く腫れてしまっている。白目の部分が赤くなったのと、元々の緋色の瞳とが合わさり、赤い目をした兎のようだ。
 イゼアルはノアトゥナに近付き、ポケットからハンカチを取り出してノアトゥナの頬に当てた。

「どうしたのですか?何故泣いているのでしょう?」

 イゼアルに見つめられたノアトゥナは、それは…と小さく口籠る。

「申し訳ありません。領地と学院を往復するので時間が取られ、噂に対処する余裕がありませんでした。心配かけましたか?」

 ノアトゥナの小さな肩に手を乗せて、ハンカチで涙を拭いてやりながら優しく問い掛けた。

「……ぁ、うん、仕事、仕事を片付けてたの?………その、どこまでが仕事?」

 ノアトゥナが不安そうにイゼアルを見上げだ。
 やはり先程のドニトア伯爵令嬢が持っていた婚約証書で何かあったのだろう。

「俺にとってはドニトア伯爵令嬢との件は全て仕事です。ドニトア伯爵令嬢が俺との婚約証書を持っていたのですが、身に覚えがありません。直ぐに確認しますが、ノアトゥナには嫌な思いをさせたようですね………。」

 すみません、とイゼアルは謝った。
 直ぐに片付けるつもりだったが、貴族派の結束力が意外と強く、その結束力を崩壊させるのに時間がかかっていた。
 急ぐあまり学院の噂話に手を打つのが遅れてしまった。ドニトア伯爵令嬢が広めているのだろうが、単なる令嬢一人と思い侮りすぎたと反省している。
 ノアトゥナに攻撃するなんて……!
 
 ノアトゥナは手にランチボックスを持っていた。

「お昼はまだなんですね。ロイデナテル侯爵家の個室を使って欲しかったのですが。」

 遠慮したのだろう。ノアトゥナは我儘で自由勝手に振る舞っているように見えて、実は義理堅く真面目だ。婚約者でもないのに他家の個室を使うのはおかしいと思ったのだろう。
 それでも一人になっても使って欲しかった。
 イゼアルはまだ涙が零れているノアトゥナからランチボックスを奪い取り、手を引いて更に奥の方へ歩いた。
 あまりこちらにくる生徒はいない。
 歩いて行くと大きな石があったので、上着を脱いで石に敷き、そこにノアトゥナを座らせた。

「上着汚れちゃう。」

「構いませんよ。替えは持っていますから。」

 それよりも、と言ってランチボックスを開ける。中は予想通り手付かずだった。

「お昼はまだですよね?食べて下さい。」

「………アル君は?食べたの?」

 涙は止まったが、まだ赤い目を潤ませてノアトゥナはイゼアルを見つめ返して尋ねた。
 イゼアルはノアトゥナを探していたので食べていない。お昼にロイデナテル侯爵家の個室にいるかを使用人に確認したところ、使っていないとの返答に、カフェ付近にいると聞いてノアトゥナを探していたのだ。
 食べていないと言えば気にするだろうが、嘘をついても直ぐにバレそうだ。困った顔をしたら、ノアトゥナは少し顔を赤くして半分こしようと提案してきた。

「足りないでしょう?お腹が空いてしまいますよ。」

「ん、いい。帰る前に、…………一緒に、何か食べようよ。」

 オヤツのお誘いをしてきた。

「いいですね。じゃあ授業が終わったら迎えに行きますから、待ってて下さいね。」

 ノアトゥナがパァと顔を輝かせた。

「ふふ、僕よりアル君の方がいっぱい食べるから、先にお腹空いて、グゥって鳴るんだからね。」

 憎まれ口を叩きながら、ノアトゥナは嬉しそうにパンを半分に切り出した。久しぶりに二人でお喋りをしている。

「あ………。」

 パンに挟まったジャムバターが指について、ノアトゥナは小さく声を出した。
 イゼアルはその指を自分の手で包み込み、指先についたジャムバターを指ごと口に含む。
 小さな爪がカツッと歯にあたり、舌を這わせて綺麗に舐めとった。
 ノアトゥナはその様子を凝視して、徐々に真っ赤になっていった。

「………ぁ、な、な、何で。」

 イゼアルはノアトゥナの表情を観察しながら、ゆっくりと舌で舐めながら口を離した。

「綺麗になりましたね。」

 ノアトゥナの目には小首を傾げた拍子に長い黒髪がサラサラと流れるイゼアルが写っている。シミひとつない綺麗な顔に切長の瞳、端正な顔立ちは作り物のように美しい。
 優しく微笑みノアトゥナを見ている。
 
「あ、うん、うん、綺麗になったよ。」

 慌てて返事をするノアトゥナを見て、イゼアルは笑みを深くした。
 二人で並んで座り、お喋りをしながらお昼を食べる。久しぶりの平穏に、ノアトゥナは心が浮かれた。
 
「ノアトゥナには謝らなければなりません。」

「どうしたの?」

「隊長と王太子殿下の挙式とパーティーなのですが、ノアトゥナにはイローティフ教師と出席してもらうしかなく申し訳なくて……。」

 ああ、とノアトゥナは気付いた。
 イゼアルも仕方なくドニトア伯爵令嬢をエスコートするのだ。
 アル君もオリュガ兄上の結婚式には何の心配事もなく祝福してあげたかったよね。
 家のこととか噂とか、ノアトゥナよりきっと大変な思いをしているはず。そう考えてしまえば、ノアトゥナの悩みなんて小さいことのように感じた。

「うん、仕方ないよ……。」

 イゼアルは隣に座るノアトゥナの両手を握った。

「イローティフ教師なのですが、害は与えないと思いますが気は許さないで下さいね。」

「え?う、うん。」

 なんだか気になる言い方をする。

「………イローティフ先生って何かあるの?」

「……念の為にでしょうか。それに…。」

 確信はないけど何か気になるってことかな?

「大丈夫だよ。二人きりにはならないようにする。」

 ノアトゥナは安心させるように言った。イゼアルは忙しい。だから負担に思って欲しくなかった。

「……ありがとうございます。」

 イゼアルはお礼を言うと立ち上がり、ノアトゥナへ手を伸ばした。

「そろそろ午後の授業が始まります。」

「うん………。ちゃんと来てね?」

「はい、勿論です。」

 イゼアルがしっかりと頷いて返事をすると、ノアトゥナはホッと安堵し笑顔を見せた。
 敷いていた上着と空になったランチボックスを持って、差し出した手に乗せられたノアトゥナの手を軽く握り引っ張った。
 軽く引いただけであっさりと持ち上がる軽い身体から、ノアトゥナの甘い匂いが仄かに漂う。
 いつからだろう。
 この匂いがあるのが当たり前になったのは。

 手を引かれるままついてくるノアトゥナに、イゼアルの方が安堵していた。自分の手の中にいる。側にいて甘いお菓子の匂いをさせながら、ノアトゥナはイゼアルを信じてついてくる。
 
「…………ノアトゥナ。」

 ポツリとイゼアルはノアトゥナを呼んだ。

「うん?なに?」

 不思議そうにノアトゥナは見つめてくる。

「………前に、ノアトゥナがいてくれると言いましたよね?」

 ノアトゥナは緋色の瞳をパチパチとさせて首を傾げた。急に言われてもピンとこなかったようだ。
 だが直ぐに思い出したのか、頬が赤く染まった。

「あ、あれのこと?卒業式の…。」

 イゼアルは少し振り返り、そうだと頷いた。
 覚えていてくれたことに嬉しくなる。

「あれは約束でしょうか?ずっと一緒にいてくれるのでしょうか?」

 ノアトゥナは目を彷徨わせながらコクリと頷いた。

「うん、アル君がいて欲しいって思うなら、一緒にいるよ。」

「何故なのかと、聞いてもいいですか?」

 あの時はそんなに会話が出来る状態ではなかった。
 ノアトゥナがイゼアルの様子を見て心配して言ってくれたのだろうと思った。そうイゼアルは思いはしたが、ノアトゥナからちゃんと気持ちを聞きたかった。

「……う、言うの?」

「はい。」

「ええ~…。…………だって……。アル君はオリュガ兄上が大好きでしょう?いずれ兄上が卒業して結婚してしまったら遠くに行くような気分になったのかなって思って…。実の弟の僕だからさ、やっぱりわかるしね?しかも相手が王太子殿下でしょう?遠くに行っちゃうなぁって僕も思うもん。だからアル君もそうなのかなって。あの時は凄く不安そうな顔してたし……。」

 だからノアトゥナは自分もいるよと言ったのだ。側にいるよ。そんなに寂しがらないでと言った。
 きっとアル君はオリュガ兄上を好きだったのだろうから…。

「そんなに寂しそうにしてましたか?」

「う、うん。してたけど?アル君は本当はオリュガ兄上のこと好きなのかなって思うけど、相手は王太子殿下なんだからね?えっと、無謀な恋は流石に、ダメというか、諦めろって言うのも酷だし……。うんと、えっと…。」

 自覚があるのか分からないけど、イゼアルはオリュガ兄上が好きなはず。ノアトゥナはオリュガ兄上にも幸せになって欲しいし、アル君にも幸せを感じて欲しい。
 ここは心を鬼にして言うべきじゃないかと思い口にした。
 ノアトゥナが話している間にイゼアルの身体が前屈みになっていった。そして我慢できないと笑い声が漏れる。

「ふふふ、ふ、あはは。」

 珍しく笑い声を立てて身体を折り曲げて笑い出したイゼアルに、ノアトゥナは狼狽えた。

「むぅ~~~、そんなに笑わなくてもいいのに!」

 繋いだ手をブンブンと振り回す。
 言ったこっちが恥ずかしくなるじゃないか!

「ふふふふふ、可笑しい…っ!こんなに可笑しいと思ったのは初めてかもしれません。」

 涙を流しながら笑うので、ノアトゥナは呆れてしまった。

「…………でも、好きでしょう?」

 オリュガ兄上のことを、多分一番好きなんだと思う。
 イゼアルはまだ可笑しそうに笑いながらもノアトゥナをチラリと見た。その目は本当に可笑しかったのか、涙が浮かんでいる。
 そんな泣いちゃうくらい笑わなくてもっ!ノアトゥナはむすぅと頬を膨らませた。

「どうでしょうか……。隊長のことは好きですが、ノアトゥナが言うような愛情なのか実は自分でも分からないのです。でも、改めて言われるとなんだか笑えてしまって……。ふふふ。今初めて俺は自分を知った気分です。」

 二人は手を繋ぎ、茂みの中から外へ出た。
 イゼアルはそこで立ち止まり、ノアトゥナと繋いでいた手を離す。

「……?午後の授業出ないの?」

 ノアトゥナは不思議そうに尋ねた。

「いえ、出ますが、少し用事を済ませてから行きます。ランチボックスは返しておきますから、先に行ってください。」

 イゼアルは微笑みながらノアトゥナの背を軽く押した。
 ノアトゥナは木の影に佇み動かないイゼアルを気にしながら、建物の方へ一歩踏み出す。

「………じゃあ、先に行くね?ちゃんと終わったら来てね!」
 
「ええ、待ってて下さい。」

 イゼアルの返事を聞いて、ノアトゥナは嬉しそうに頬を染めて笑った。満面の笑顔で手を振りながら建物の方へ駆けて行く。
 イゼアルも手を振り返し見送った。






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