悪役令息が戦闘狂オメガに転向したら王太子殿下に執着されました

黄金 

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番外編

204 ロラシュの迷黒玉⑤

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 目を開けるととても美しい人が顔を覗き込んでいた。大きな緋色の瞳は瞬きもせずにミフィケを見ている。
 なんか知ってる顔だなぁとは思うが、咄嗟に思いつかない。

「……………ミケちゃん……。」

 薄桃色の唇が開いて、ポツンと呟いた。
 ミケちゃん?
 緋色の瞳にじわじわと涙が溜まってくる。
 ???
 その人の手が自分の手を握るのがわかった。手を持ち上げて引き寄せられ、シミひとつない白い頬に当てられる。
 ミフィケは何が起きているのか分からずポカンと口を開けていた。

「……アル、アル君っ!おきたっ、ミケちゃんが起きたよっ!」

 そう叫ぶ間もその人の目はミフィケを見たままだった。絶対に目を離さないとばかりに見つめてくるので、ミフィケは困惑していた。
 誰だっけ?
 
「ノアトゥナ、そんなに叫んでは驚いてしまいますよ。」

 ノ、ノアトゥナ!?悪役令息のノアトゥナ!?
 何でノアトゥナがここに?
 
「うう、だって……。」

 ノアトゥナはずっと泣いている。そんなノアトゥナの肩をイゼアルは抱いて慰めていた。
 いや、まさかな?まさか………。

「まずは俺達の名前を名乗りましょう。俺はイゼアル・ロイデナテル。ロイデナテル侯爵家の当主をしている。そして彼は君の産みの親になるノアトゥナですよ。そして貴方の本当の名前はミフィケ・ロイデナテルです。」
 
「………ノアトゥナ!?悪役令息の!?」

 そんなバカなとミフィケは驚いたが、イゼアルの表情に凄味が増すことによりハッと口を閉ざした。
 イゼアルは首を傾げ口元に手の指を当ててミフィケを見ている。

「なぁに?悪役って……。なんでそんなこと言うの?」
 
 意味が分からないノアトゥナは、悲しそうな顔をした。先程までの輝くような緋色の瞳が暗くなる。

「!ご、ごめん。ちがうんだ、えと、えぇ~と。」

 あまりにも悲しそうな顔をするのでミフィケは慌てた。

「えぇーっと、間違えた!ノアトゥナは凄く綺麗で可愛くて、びっくりした!」

 ミフィケは兎に角褒めちぎることにした。綺麗なのも可愛いのも事実だ。
 状況から察するに、イゼアルはノアトゥナと結婚し、ミフィケが産まれたのだ。
 攻略対象者と悪役令息が結婚するシナリオなんてあったんだっけ?と思うが、主人公ネイニィがイゼアルと違う攻略対象者と結婚していれば有り得るのかもしれないと思った。

「……僕はミケちゃんのお父さんなんだよ。ミケちゃんに嫌われたくない……。」

 不安そうにノアトゥナはミフィケの手を握って訴えてくる。ビックリするくらい大きな緋色の瞳だ。
 本当に自分を産んでくれたんだろうかと思ってしまう。

「嫌うわけねーじゃん。俺の親がノアトゥナとか、すげー嬉しい。」

 しっかりとその大きなキラキラの瞳を見返して言った。
 ノアトゥナは嬉しそうに微笑む。

「ほんとう?良かったぁ。」

 うお~~~、これのどこが悪役令息なんだ?
 あまりのキラキラっぷりにミフィケは固まる。

「ノアトゥナは少し休みましょう。ずっと聖魔法で治癒をかけていたのですから、疲れているでしょう?」

 さぁ…と促されて、ノアトゥナは残念そうにチラチラとミフィケを見た。

「後でいっぱい話そう。」

 ミフィケが手を振りながらそう言うと、ノアトゥナはコクンと頷き、呼んだ使用人と共に出て行った。
 部屋に残ったのはミフィケとイゼアルのみ。そっくりな二人はジッと見つめ合った。

「……………それで、貴方は誰なのでしょうか?」

 丁寧な話し方に凄みが増す。
 ミフィケはヒクッと頬を引き攣らせた。
 イゼアルって気弱アルファじゃねーの?なんか雰囲気が全く違うんですけど~~?

「……え?何のこと?」

 とりあえずトボけてみなきゃだろう。

「この世界に悪役令息という言葉は有りません。」

「……………えーと、どこか一部では使われてるかも……。」

 イゼアルは黒い瞳を細めてフッと笑った。その笑顔は余裕泰然としていて、動揺しているミフィケは追い詰められている気分になる。

「どうやら直接会ったことのない方のようですね。どなたでしょうか?素直に話した方が身のためですよ?」

「ま、まさか自分の子供を拷問にかけるのか?」

 イゼアルってそんな強気で冷たい人物だったのだろうかとミフィケは必死で頭の中を回転させた。だが解決方法は見つからない。
 というか俺って我が子と思われてない?なんで?
 俺は確かにミフィケ・ロイデナテルのはずだ。
 
「かけるわけないでしょう。貴方は確かに俺の子です。しかし中身が違うのでしょう?誰なのですか?俺は向こうでは知能型と言われていました。ナンバーはRe型1093ーAL2087539です。」

 ミフィケは目を大きく見開く。

「いや、そんな番号言われてもわかんねーし。」

 ていうか俺と同じで前世があるのか?しかも戦争人形だ。
 知能型は頭はいいが戦闘能力が低く、生き残りが少なかった。ミフィケが前世で知る知能型は一人しかいない。

「俺はナンバー無しだよ。」

 まさか仲間がいるとは思わなかった。しかも今は自分の父親だ。精神支配型はミフィケについては教えてくれても、父親が知能型だとは教えてくれなかったようだ。
 そこから前世の話をした。別に隠す必要はないと思う。今は我が身の保身が重要だ。
 イゼアルからもこの世界で何が起こったのかをザッと聞いた。その内容は前世で精神支配型から教えてもらったゲーム内容とはかけ離れていた。
 こちらに来た感情制御型と知能型が違う行動をとった為、全くシナリオが変わったのだろうが、変だなと思う。

「調整システム動いてねーな。」

 ミフィケは話の途中で調整システムについても教えていた。イゼアルは頷く。

「俺も隊長も前世と同等の能力を使っていました。貴方も危機に瀕した時その増幅の力を使ったのでしょう。その時調整システムが反応していないのではと思えますね。」

 言われてみればトゼーテから襲われた時、前世の力が出た。その後伯爵邸を追い出されたのだ。本来ならばそのままトゼーテと関係を持ち、伯爵邸に居続けたのだろう。

「なるほど!頭いー!」

 イゼアルは苦笑していた。そしてミフィケの頭をワシワシと撫でる。

「暫くはベットで大人しく療養して下さい。詳しい話は隊長が来てからにしましょう。」

 イゼアルが隊長という呼び名をここでも使っているのが面白いなとミフィケは思った。

「え?ここに来るのか?」

 イゼアルの話では感情制御型は悪役令息オリュガ・ノビゼルに生まれ変わったが、現在はナリシュと結婚してアニナガルテ王国の王妃になっているらしい。どんなシナリオだよと思う。

「はい、あの人は優しいので安心して下さい。」

 さあ寝なさいとベットに横になるよう促され、上から毛布をかけられた。
 かなり上等な布団だ。外はまだ吹雪いて寒そうなのに、フカフカで暖かい。部屋の中も暖かかった。落ち着かないが気持ち良すぎて瞼が重くなる。
 頭を撫でる手が気持ち良かった。
 これが親というものなんだろうか。
 優しく見つめてくる目を見ながら、ミフィケは眠りについた。


 それから三週間後にオリュガ・カフィノルア王妃が来た。本当にこんなとこまで来た。

「ホントに来た。」

「うんうん、来ちゃった!だって王城で待っとけ言われても暇だし~。」

「隊長、そろそろレプテェン伯爵領を出発しますと連絡を入れたはずですが?」

「オリュガ兄上!見てぇ~、僕の子だよ!」

「アルそっくりだね!」
 
 ノアトゥナはオリュガに良かったね~と抱き締められて嬉しそうだ。どうやらゲームの世界よりも仲が良いらしい。
 オリュガはマントをスッポリと被ってお忍びで来ていた。そろそろ出発するなら一緒に帰ろうと思って来たのだと言うが、一緒に帰る為に来るという心理が理解出来なかった。
 だが道中は楽しかった。何故ならオリュガもイゼアルも強いからだ。
 北の地は魔獣が出やすく、遭遇しては二人が退治していた。

「……王妃と侯爵が真っ先に前線に出ていーのか?」
 
「いつも出てるから良いんだよ。」

 一緒に馬車の中で待機しながら、二人の戦闘をミフィケは鑑賞していた。流石感情制御型と知能型のコンビ。前世でも二人は強かった。
 二人とは前世とゲームについて話すようになったが、ミフィケが知るゲーム内容は知能型が殆ど網羅していた。というか細部に亘って記憶しているらしく、忘れっぽい自分よりも詳しかった。
 そしてミフィケが一番確認したい内容について、二人は知らなかった。
 精神支配型がこちらに来ているか。

「ミフィケは精神支配型が誰なのか知ってるの?」

 一度聞いたことがあった。自分がミフィケ・ロイデナテルならば、精神支配型は誰なのかと。

「メネヴィオ。」

 簡潔に答えると、オリュガは過去を思い出すようにうーんと考えだした。

「確かに怪しいと言えば怪しいですね。」

「そうだった?」

 イゼアルの言葉に、オリュガは不思議そうに首を傾げる。

「学生の時に留学して来ましたが、最初はこちらの行動を窺うように近寄って来ましたが、暫くすると姿を見せなくなりました。途中で我々に気付いたのかもしれません。」

 オリュガはむぅ~~~と目を瞑り唸っていた。

「あっ!僕さぁ、一回記憶覗かれた!その時気付いたんだよ!」

 アバイセン伯爵領で、顔を隠したメネヴィオがオリュガに精神攻撃をしたことがあった。あの時は頭にきて攻撃し返したが、一瞬だけ前世を覗かれてしまった。

「僕の子を見られたんだよ。青い目の子。」

 ミフィケはドキリとする。ミフィケはガラスケースに入った青い目の子が殺された時、その場にいた。最後にその子と顔を合わせたのは自分だろう。
 流石にそこは言ってない。
 感情制御型の子供を見殺しにしたと思われても困るからだが、何とも言えない気持ちになる。
 オリュガとイゼアルは二人で記憶の擦り合わせを行っていたが、ミフィケは二人の会話を黙って聞いていた。

「可能性は高いですね。」

「ええ~~、そうだったのか。あっ、だから最近のサマファル国は大人しいとか?」

 好戦的なサマファル国が、最近は自国の開発に力を入れ出している。前王が廃位し、メネヴィオが新王となったのだが、侵略よりも生産に力を入れると公表していた。
 意外と二人はあっさりしていた。
 前世は前世、今世とは分けて考えていそうでホッとする。そうでなければ精神支配型を手伝っていたという自分を受け入れるわけないかと思い、一つ心配事が消えた気がした。

 王都への帰り道はゆっくりと進んでいた。

「あのさ、お願いがあるっていうかさ…。」

 ミフィケはイゼアルとノアトゥナを前に、オズオズと頼み事をした。

「え?なになに?」

 子供からのオネダリと思ったノアトゥナが顔を輝かせる。
 多分ガッカリしそうだなと思いながら、申し訳ないがどうしても聞いてもらいたいので頼むことにした。

「まだ俺が見つかったって公表しないで欲しーんだけど……。」

 案の定、ノアトゥナはショックを受けていた。

「な、なんでぇ?」

「まだ言っていませんでしたが、ミフィケはロイデナテル侯爵領で病気療養していたということにして社交界にデビューさせるつもりでしたが。」

 だからノアトゥナはずっとロイデナテル侯爵領に住んでいた。子供だけ領地に預けっぱなしと思われないようにだった。
 ノアトゥナ自身も産後体調不良が続き弱ってしまったので、本当の療養をさせていたということもある。

「なんで?どうして嫌なの?」

 嫌ではない。寧ろこんなに喜んでくれるならノアトゥナの希望通り社交界デビューしてあげてもいいかもしれないとさえ思う。
 だが問題があった。

「あ~…、トゼーテが……。」

 イゼアルはピンときた。

「あぁ、なるほど。強制力ですね?しかし向こうは伯爵家。我が家は侯爵家です。もし婚約の打診がきても突き返しますよ?」

 そう、ミフィケは学院卒業後トゼーテ・レプテェン伯爵子息と結婚する、というシナリオがあった。
 あいつは八歳のミフィケを襲うような変態だ。絶対結婚したくない!

「え?だれ?まさか執着重たいアルファがミケちゃんを狙ってるの?」

 ノアトゥナの勘は鋭い。
 ミフィケはコクリと頷いた。
 
「トゼーテ・レプテェンは今学院に通っていますね。とりあえず卒業して領地に戻るまで伏せましょうか。」

 イゼアルも念には念を入れてとミフィケの要望を受け入れた。何かあってからでは遅いのだ。既にミフィケは一度行方不明になり、漸く手元に帰って来たばかりだった。
 ノアトゥナも仕方ないと諦めた。

 後日オリュガはイゼアルからまだ公表しないことを聞いて、こちらもガッカリしていた。

「え~?ミケちゃんを僕の子供達に合わせたかったのにぃ~。」

 こちらも非常に残念そうだった。

「暫くはノアトゥナと一緒にロイデナテル侯爵領で療養させます。ロイデナテル侯爵領に寄りますから。」

「チュレジュと同い年なのにぃ~。おんなじオメガだよー?男の子だよー?スっごくおっとりしてて良い子だよ~?」

 だから隊長は大人しく王城に帰りなさいと言われ、オリュガはぶちぶちと文句を言っていた。
 王妃がこれでいいのだろうか?
 というかチュレジュというオメガの同い年がいると聞いて、その子には会ってみたいなと思った。




 十歳の冬にロイデナテル侯爵領に戻ったミフィケは、十三歳になった。
 トゼーテ・レプテェンが卒業して伯爵領地に帰ったらしいので、王都に行ってみないかとイゼアルから提案があった。
 ミフィケも興味はある。ロイデナテル侯爵領も発展した綺麗な領地なのだが、王都はもっと規模が大きいと言われていた。
 それにゲームの舞台でもある。
 既にゲーム時代は過ぎ去った過去ではあるが、どんな所かは見てみたかった。ミフィケも無理矢理ではあるが何度かは遊んだのだから。
 
「ノアトゥナもイゼアルも行くのか?」

「ええ、行きますよ。」

 未だに父上呼びは出来ないが、差し出された手を取り、王都へ行くことにした。








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