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9麒麟の霊廟
しおりを挟む二日後の試験まで暇だというので、昼間は雪代と街を散策して遊んだ。
この神浄外は変わらない。
石と木で出来た古臭い街並みも、見上げる様な城も、本当に昔のままだった。
これが望和のいた世界なら、あっという間に発達して違う様相になっていた事だろう。
上を見上げても、高い建物も電線もなく、飛行機もヘリコプターも飛ばない。鳥の群れが空を流れる様に飛んで、白い雲と水色の空だけが同じだった。
夜は暗く、食堂や飲み屋、売春宿のある一角だけが煌々と灯りがつき、他はシンと静まり返って真っ暗だ。
電気が無いのだ。
暗くなれば火を焚き、早めに寝て朝日と共に皆起き出す。
珀奥の記憶があるから過ごせるが、これが望和の記憶のみならどうなっていた事だろうか。
雪代は長剣の鞘を急ぎ作らねばならないと言って武具屋に出かけて行った。
宿で待っておく様に言われたが、まだ昼間だ。こっそりと出掛ける事にした。
天凪が言っていた麒麟那々瓊の霊廟に行ってみる為だ。
長く伸びた黒髪を結び、フードを被って外に出ると、裏路地に入りトンッと壁を蹴って屋根に乗った。
道を歩いて黒毛を見られると、気の荒い者に絡まれるので、屋根を走る事にした為だ。
狐の尻尾は大きいので、フード付きマントの裾も大きい物にしているが、風が吹けば捲れて見えてしまうのだ。
たたたたっと走り、湖の手前で降り立つ。
特に巨城を取り囲む様な塀などはない。城から落ちた水が湖となって自然の要塞となっている。
と言っても神浄外には応龍が治める国しか存在しないので、敵は妖魔でしか無い。
この湖まで妖魔が侵略してくるという事は、四方を守る四神が倒され、街や人を侵食し、獣人達が住む場所が無くなった時だ。
過去に一度もそんな事は起きた事はない。
湖の中には土と石が盛られて道が作ってあるので、巨城の東側に向かって走り出した。
湖はかなり広い。
巨城の入り口には門兵が立っているので、かなり手前で水の方へ飛ぶ。
浮いた水草を踏みながら、落ちる事なく巨城の陸地に向かって走った。
水面に呂佳の姿が写っては、水草を踏む度にユラユラと溶けては消えていく。ゆったりと泳いでいた魚達も慌てた様に逃げ惑っていた。
見つかれば面倒なので神力を使い姿を隠した。
天狐珀奥が使っていた力だが、今の呂佳でも使う事は出来た。
その代わり使用時間は限られるので、力尽きる前に急いで水草の上を飛んでいく。
トンと降り立ちなんとか渡り切る。
「次は登らなければですね。」
中に入って階段を使いたいが、宮仕や使用人、警護の兵士が大勢いるので、人目を避けて外から登る事にする。
こんな時珀奥の神具である羽衣があれば簡単だったのだが、今はまだ十歳の身体。神具が使える年齢ではないし、そもそも珀奥の頃に使っていた神具が使えるかもわからない。
神具には利虹と名前を付け、千年以上一緒にいた。
十五歳の成人を迎えれば、是非もう一度利虹を使いたいものだ。
巨城の外周は十キロ以上はある。
しかも麒麟の所有地は上段東側。
下段が五百メートルあるので、まずはそこを通過しなければならない。
今日中に霊廟まで辿り着けるだろうか…。
少し考え、身体の中に神力を溜める。
どの獣人も同じだが、神力は身体の中に溜め込むことが出来る。なるべく多くの神力を溜めておきたいので、皆髪は長めに伸ばしている。長い程容量を増やせるからだ。
まだ十歳の身体では溜めれる量が少ないのであまり使いたくはないが、髪に回していた分を身体の中に練り上げる。
「ふっ!」
小さく息を吐いて石や飛び出した枝を蹴って駆け上がって行く。
つい先日も雪代をこっそり追いかけて天凪の所まで行ったので、かなり神力が減ってしまうが仕方がない。
子供の姿では城の中には入れてもらえないし、黒毛というだけで門税払いになるだろう。
グングン登り下の景色が豆粒になって行く。
ざんっとあっという間に上段に飛び出した。
出た場所は森の中だった。
樹々が枝を伸ばし、木漏れ日が光と影を作っている。
数種類の鳥の声が溢れる自然豊かな場所で、とても城の中とは思えない。
以前の麒麟不在時の城内は、主人不在で殺伐としていたが、那々瓊が来てからは自然豊かな城になったらしい。
城内にしろ領地にしろ、統治する神獣の性格でかなり変わってくるので、麒麟那々瓊は自然が好きな性格なのかもしれない。
上段まで上がって来たはいいが、今度は霊廟を探さなければならない。
木の影に隠れて地面にカリカリと円を描く。指先に炎を灯し、中央にその炎を落とす。ポポポポっと音を立てて炎は一箇所に流れた。
「こっちですね。」
だいたいの方角しか分からないが、これで見つけて行くしかない。
炎が流れた方向に向かって歩き出した。
かなり歩いた。森を抜け、城の中をコソコソと通り抜け、また森に入り、小川を渡る。
姿消しの術をつかっているが、早く辿り着かないと神力が保たない。
石造りの城の中からまた森に入り、少し上りになっている道に出た。何となくその先に何かあるのではと思い登って行く。
森から出た先には建物が建っていた。
石で出来た両扉には精巧な模様が描かれ、立派な建物に見える。
これが霊廟ではないだろうか?
だが衛兵も誰も立っていない。
暫く森の中から観察していると、下から誰かが来る気配がした。
急いで完全に気配を消し森の奥に隠れる。
やって来たのは那々瓊だった。
長い艶やかな金の髪に木漏れ日が反射してキラキラと輝いている。伏せがちの瞳は瑠璃色で美しく、金の睫毛が覆っていた。
長い髪は後ろで緩く三つ編みにして、手には花を抱えていた。
初めて目にしたが、身に宿る神力と神格化された存在は間違いようが無い。
それに、ゲームの那々瓊と同じ容姿だ。
贔屓目に見ても実物の方が優美さを感じる。流石、「私のなな」だ。
那々瓊は建物の中に近付いて行き、石の扉を開けた。ギギギと音を立てて開き、そのまま入って行ってしまう。
石の扉はゆっくりと戻って行くので、急いでその隙間に滑り込んだ。
再度開ければ音で気付かれてしまうだろう。
スッと柱の影に隠れながら、歩いて奥に進む那々瓊について行く。
奥には何か祭壇らしき物が見えた。
箱状の何かが置いてあり、それしか無い。
那々瓊は真っ直ぐ祭壇に近寄り、箱の上に花束を置いた。
花束は沢山あり、枯れた花を片付けている様だ。あの数はほぼ毎日来て花を置いているのではないだろうか、と思えるくらいの多さだ。
気付かれていないようなので、少しずつ近づいてみる。
近付くと箱と思っていた物は水晶だった。四角く切り取られ中に何かが入っている。どうやらそれは黒っぽい人の様にも見えた。
那々瓊は腰を落として水晶の横に座り込み、中を覗き込むように伏して腕に顔を埋め、何かを呟いている。
「珀奥さま………。」
呟きを聞いて呂佳は目を見開く。
珀奥?
あの水晶の中身は何だ?
ぐすっと鼻を啜る音に、那々瓊が泣いているのだと気付いた。
な、なぜ泣いているのでしょう……?
更に暫くすると、何故かスースーと寝息が聞こえてくる。
え?寝た………!?
こんな所で泣き疲れて寝たのだろうかと、そっと近付く。
覗き込むと綺麗な顔に涙を流したまま寝ていた。
いつも望和が見ていた夢で、最後に那々瓊に雷の槍で攻撃を受け致命傷を負った。それから銀狼の聖女に聖剣で胸を刺されて死んだのだが、あれば本当の記憶だ。
あの時見た那々瓊は今の青年の姿とは違いまだ少年だったが、それでも勇ましく力に溢れていた。
美しく綺麗な戦神を思わせていたのに、今の泣き疲れて寝ている那々瓊とはかけ離れていた。
那々瓊が縋り付く水晶に目をやり、呂佳は目を見開く。
これは、僕、でしょうか…?
四角い水晶の中には、黒くボロボロになった昔の自分が横たわっていた。
昔の珀奥は金の狐だったが、死んだ時は神の呪いに侵され黒く変色し、髪も瞳も今の呂佳と同じ様な真っ黒になっていた。
神の呪いに掛かると、全ての毛と瞳、爪の色が黒に侵される。そして獣人の特徴である耳と尻尾が落ちて失くなってしまうのだ。
だから今の呂佳の容姿は忌み嫌われるのだが、呂佳の身体は呪われているわけではない。一番近い言い方をするなら単なる地毛だ。
珀奥の身体は死んだ時の二十代半ば頃のままだが、耳も尻尾も失われている。
最後の戦闘で受けた傷はそのままで、雷の焼け焦げと胸の傷はしっかりと残っていた。
あの時討伐した妖魔が珀奥だと知らなかった筈だ。
それくらい容姿が変わってしまっていた。
討伐後に知った?
そしてここまで運んできた?
卵に神力を与える行為は親である証だ。
自分を孵化してくれた親を、今まで大事に保存していた?
そして今でも涙して悲しんでくれている?
一気に知った事実に、胸が熱くなる。
それくらい珀奥を慕ってくれているのだ。
泣いている那々瓊の涙をそっと指で拭った。
神獣は獣人の様に耳や尻尾などは無い。
どちらかと言えば、綺麗すぎるが望和がいた世界の容姿と一緒だ。
金の髪に触れ、起きない事を確認すると、ゆっくりと頭を撫でた。
真珠色の卵から生まれた、私の可愛いなな。
卵を撫でていた時の様に、優しく那々瓊の頭を撫でた。
嬉しい。
そんなに今でも慕ってくれている事が、とても嬉しい。
目に涙が溜まる。
「私の可愛いなな……。」
昔呪文のように何度も繰り返し囁いた。
なな、なな、元気に生まれておいで。
生まれたばかりの君には会えないけど、生まれる事を楽しみに待っているよ。
神の呪いを受けた身体では、生まれたばかりの神獣には会えないけど、麒麟の子供が生まれるのを心待ちにしていた。
生まれた瞬間がお別れでも、私のななには元気に殻を破って出てきて欲しかった。
「嬉しい……。私のなな。」
「なな」は珀奥が妖魔の姿になっても、黒い髪でもずっと慕ってくれるのですね。
優しく最後に金の頭にキスを送り、そっとそこから離れた。
ハッと目を開いた。
瑠璃色の瞳が見開かれ、立ち上がった勢いで置いていた花束がポロポロと落ちた。
私のなな。
そう響く声が聞こえた。
まるで卵の中にまだいた時の様な、夢見心地でそれを聞いていた。
撫でる手が優しかった。
「珀奥様…?」
自分の声が震えていた。
いたと思う。
確かにここにいて、頭を撫でてくれた。
まだ幼い高い声。
普段なら誰が近付こうとも決して油断しないのに、優しい気配があまりにも卵にいた時の気配と似ていて、優しく撫でて欲しくて、いつまでもいて欲しくて、微睡んでいた。
何故目を開けなかったのかと後悔する。
やはり永然様は珀奥様を見つけて、神浄外に転生させたのか?
永然様からは目覚めるまで接触は避ける様にと言われていた。何故なら生前の天狐であった時の珀奥様を、自分は直接知らないので判断が出来ないからだ。
何が起きるか分からないから、確認は一緒にする事にしていた。
でも…………。
あの気配は間違いなく珀奥様だ。
優しかった。
卵を撫でていた時と同じだった。
私のなな、と言ってくれた。
やはり狐一族に生まれた金狐が珀奥様?
でも何故自分に会いに来てくれないのか…。
記憶が無いのだろうか?
でも今ここにいた。
頭を撫でて、私のななと言っていた筈だ。
「確認、しなければ……。」
那々瓊ははやる気持ちで霊廟を後にした。
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