契約に失敗した俺は……。

ど~はん

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「ごちそうさま~。」

沙夜とブリュンヒルデが襲われたことなど知らずに、幸多は普通の日常を過ごす。

すると…。

「ん?」

幸多の携帯が活動し始めた。

「この電話番号は…。」

「田川という方だと思いますよ、幸多。」

それは陸上自衛隊特殊作戦群特務中隊の田川二等陸佐からの電話だった。

『もしもし。』

『おぉ、驚かせてしまったかな。先日お会いした、
陸上自衛隊特殊作戦群特務中隊  二等陸佐 田川です。』

『大丈夫です。どうしたんですか?』 

『まぁ、特に何かあったとかではないのだが、小林さんから昨夜のこと連絡もらってね。
君たちの身に、もし何かあれば色々問われてしまうのでね。連絡させていただいたということだ。』

『そういうことでしたか。こっちは大丈夫です。ご心配をお掛けしました。』

『気にしないでくれ。では、失礼しま~す。』

電話が切れた。

「小林さんからもう連絡行ったのか。」

「まぁ、私がいる限り、あなたは大丈夫ですよ。」

「助かる。」

幸多はその後、顔を洗い支度を整えた。

「今日はなにもない日かな。」

幸多はそう思っていた。
いや、そう願っていたという方が正しいだろう。

ピンポーン

しかし、その願いはものの数分にして、玄関のチャイムの音で砕けるのであった…。

「幸多、沙夜とブリュンヒルデです。」

「お兄ちゃん、誰か来た?」

朝食の後片付けをしていた美奈が聞く。

「俺が出るからお前は片付けしてていいよ。」

「わかった。」

美奈は片付けに戻った。
そして、幸多は玄関へ向かう。

「は~い、どうぞ~。」

幸多が玄関に近づきながらそう言うと、ドアの窓にうっすらと映る人影が濃くなり、ドアを開ける音がした。

そして沙夜とブリュンヒルデが中に入ってきた。

「どうした?」

「単刀直入に言うわ。今日からここに泊めてもらいたいの。」

いきなり、沙夜が真剣な目で幸多に訴えた。

「んんん??いきなりどうした?」

「どうした?じゃないわよ!」

「幸多はフレイヤ様から聞かされてないのですか?」

「何を?」

フレイヤは、沙夜たちが襲撃されたことに関して幸多に話していなかった。

「すみません。幸多はこれでも心配性ですので、下手に話すと何をし始めるかわからないと思いましたので。」

「うっ…………さすがにバレてたか…。」

「このくらい簡単にわかります。」

「うぅ…神は全部お見通し……か。
ってそれより、何があったんだ?フレイヤ。」

沙夜、ブリュンヒルデ、そしてフレイヤは幸多に深夜の出来事について説明するのだった―。
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