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5.話し合い
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「ということはさ千瀬?」
「ん?」
機材のセッティング中、成羽は千瀬に聞いた。
「作曲に挑戦するってことはさ、最後にするとこはすでに存在曲を練習することを最後にするってこと?」
「そうだよ」
「曲はどうするの?」
「あっ……」
千瀬は手を止めた。
そして『決めてなかった』と言いそうな顔をして成羽の方を見た。
「決めてなかったんだ……」
「じ……準備してから決めようと思ってたの!」
「ほんとかよ…」
「ほっ……本当ですとも!」
嘘だということは明らかだった。
それから約5分―。
準備が終わったようだ。
成羽はシンセサイザーの所に、千瀬はマイクの後ろに椅子を置いて座る。
そして、シンセサイザー越しにふたりが向かい合った。
「そっ、それじゃあ決めるわよ」
「あっ……あぁ」
話し合いが始まった。
「文化祭に合う曲……。盛り上げる曲か、感動させる曲か」
「そうだね。そのどちらかに絞られると私も思う」
「でも、俺らがやって来た曲ってだいたいアップテンポじゃなかった?」
「そういえばっ!」
成羽たちが練習してきた曲はどれもアップテンポ。
もちろんそうでない曲もある。
しかし、アップテンポがほとんど。
理由は成羽がシンセサイザーを使いこなせることを目標としてやってきたからだ。
「成羽もだいぶ弾けるようになったことだし、感動させるような曲を入れましょうか」
「となると選択肢は……」
話し合いはそれから20分ほど続いた。
「じゃあこれで決まりね」
「了解した~」
なんやかんやあって決まった。
それはある有名なアニメの主題歌だった。
彼らと共通してるのは音楽が中心の作品ということだ。
その結末は見るもの全員を釘付けにし、感動させるものだ。
そんな作品にこれ以上ないほど合っているのは主題歌。
それを文化祭にぶつけようと言うのだ。
「そうと決まれば早速やるよ」
「おう!」
彼らは練習を始める。
文化祭で、
聞くもの全て……、
いや…、
この高校の生徒全ての心に、音を届けるために―。
「ん?」
機材のセッティング中、成羽は千瀬に聞いた。
「作曲に挑戦するってことはさ、最後にするとこはすでに存在曲を練習することを最後にするってこと?」
「そうだよ」
「曲はどうするの?」
「あっ……」
千瀬は手を止めた。
そして『決めてなかった』と言いそうな顔をして成羽の方を見た。
「決めてなかったんだ……」
「じ……準備してから決めようと思ってたの!」
「ほんとかよ…」
「ほっ……本当ですとも!」
嘘だということは明らかだった。
それから約5分―。
準備が終わったようだ。
成羽はシンセサイザーの所に、千瀬はマイクの後ろに椅子を置いて座る。
そして、シンセサイザー越しにふたりが向かい合った。
「そっ、それじゃあ決めるわよ」
「あっ……あぁ」
話し合いが始まった。
「文化祭に合う曲……。盛り上げる曲か、感動させる曲か」
「そうだね。そのどちらかに絞られると私も思う」
「でも、俺らがやって来た曲ってだいたいアップテンポじゃなかった?」
「そういえばっ!」
成羽たちが練習してきた曲はどれもアップテンポ。
もちろんそうでない曲もある。
しかし、アップテンポがほとんど。
理由は成羽がシンセサイザーを使いこなせることを目標としてやってきたからだ。
「成羽もだいぶ弾けるようになったことだし、感動させるような曲を入れましょうか」
「となると選択肢は……」
話し合いはそれから20分ほど続いた。
「じゃあこれで決まりね」
「了解した~」
なんやかんやあって決まった。
それはある有名なアニメの主題歌だった。
彼らと共通してるのは音楽が中心の作品ということだ。
その結末は見るもの全員を釘付けにし、感動させるものだ。
そんな作品にこれ以上ないほど合っているのは主題歌。
それを文化祭にぶつけようと言うのだ。
「そうと決まれば早速やるよ」
「おう!」
彼らは練習を始める。
文化祭で、
聞くもの全て……、
いや…、
この高校の生徒全ての心に、音を届けるために―。
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