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紗季の変化
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先日の知らない女子高生事件以来、急激に紗季に変化が起きた。
「なぁ、紗季、急に重くなってない?」
「お前もこっち来るか?」
紗季は初めて正人にお前といった。
「太ったって言ってないだろ。見た目は変わんない。動作が重たそう、なんか辛そうなんだ。」
何に怒ったかわからない正人を本気で紗季は叩きに行った。
「なんか抵抗のある水みたいなスライムみたいなのが、顔の中横切った感じがした。そろそろモノ触れるんじゃないか?」
正人の感情の抜けたようなモノの言い方に紗季はため息をついた。
「うん、そうかも。言われた通り、浮いてる感覚より歩いてる感覚に近付いてきた。通り抜けもすごく抵抗があるの。」
「物質を触るためには、物質化しないといけないのかな。中途半端に現実的なんだ。それより、怨念がたまってきて、また凶悪にならないよな?」
「勘違いしてるけど、それは正人のせいよ。」
「早く解決しないとな…」
「ん?自分の為?私の為?」
「もちろん紗季だよ。」
紗季は数秒横目になってまた正人に目を戻した。
「ところで、もし解決したら私とお別れじゃん?」
「まぁそうなると思う。」
「寂しくないの?」
「なんかさ、全然寂しくない。」
「ちょっと、私正直寂しんだけど。その、少しくらいそんな感情あっても良くない?人として。」
「いや、そうじゃなくて。言いにくいんだけど、なんか、離れ離れになるような気がしないんだ。」
「また自由に来れるってこと?」
「うん、そもそも成仏ってなに?」
「死んだあとのこと考えてなかった。どうなるんだろね。」
「いや、だから、さぁ」
紗季と一緒に出掛けるのが難しくなってきた。学校にも紗季と出会う前のように一人で来ることが多い。
二人でいると、すごくたまに、二度見されることがあるからだ。モノも触られるようになった。正人の部屋から出ることが減った。人間のように寝る時間ができた。
正人は母親から、友達呼んでるときは言いなさいと言われた。そろそろ本腰で解決しないと、紗季が怨霊にならないかも少し心配だ。
紗季には言っていないが、麻実も少し疑っている。あの知らない女子高生は市販の制服でカモフラージュした麻実だった可能性も入れている。
高富の態度に嫉妬して、気に入らない紗季を逆恨みで殺した。
「しかし、変装しなくても私服で良いじゃないか、高富の趣味なのか…」
達也が様子をうかがいながら寄ってきた。
「なにブツブツ言ってんの。いまになって極端に元気ないぞ。前みたいに遊びにいかないか?まだ無理か?」
「あぁ、今日は一人だからすることないんだ。遊びの誘いもしばらくまだいいや。」
「今日はって…」
数秒黙って続けた。
「どう接していいかみんなわかんないんだ。声かけてくれよ。」
「用があったらこっちから言うから。」
正人はゆっくり顔を上げて、一瞬目を合わせてゆっくり戻った。また定まらない視線で肘をついて考え込む。
めんどくさい。もう直球で行こう。正人は行動に移した。
正人は高富がいないときにポストへ手紙を入れた。内容は、紗季の彼氏だけど話が聞きたいとだけ書いてある。連絡先も記した。
早速、夜に電話がきた。紗季も横で聞いている。しかし、近所のラーメン屋に呼ばれてすぐ切れた。
「気を付けてね。」
「うん、大丈夫。人がいるとこばかりだよ。」
「なぁ、紗季、急に重くなってない?」
「お前もこっち来るか?」
紗季は初めて正人にお前といった。
「太ったって言ってないだろ。見た目は変わんない。動作が重たそう、なんか辛そうなんだ。」
何に怒ったかわからない正人を本気で紗季は叩きに行った。
「なんか抵抗のある水みたいなスライムみたいなのが、顔の中横切った感じがした。そろそろモノ触れるんじゃないか?」
正人の感情の抜けたようなモノの言い方に紗季はため息をついた。
「うん、そうかも。言われた通り、浮いてる感覚より歩いてる感覚に近付いてきた。通り抜けもすごく抵抗があるの。」
「物質を触るためには、物質化しないといけないのかな。中途半端に現実的なんだ。それより、怨念がたまってきて、また凶悪にならないよな?」
「勘違いしてるけど、それは正人のせいよ。」
「早く解決しないとな…」
「ん?自分の為?私の為?」
「もちろん紗季だよ。」
紗季は数秒横目になってまた正人に目を戻した。
「ところで、もし解決したら私とお別れじゃん?」
「まぁそうなると思う。」
「寂しくないの?」
「なんかさ、全然寂しくない。」
「ちょっと、私正直寂しんだけど。その、少しくらいそんな感情あっても良くない?人として。」
「いや、そうじゃなくて。言いにくいんだけど、なんか、離れ離れになるような気がしないんだ。」
「また自由に来れるってこと?」
「うん、そもそも成仏ってなに?」
「死んだあとのこと考えてなかった。どうなるんだろね。」
「いや、だから、さぁ」
紗季と一緒に出掛けるのが難しくなってきた。学校にも紗季と出会う前のように一人で来ることが多い。
二人でいると、すごくたまに、二度見されることがあるからだ。モノも触られるようになった。正人の部屋から出ることが減った。人間のように寝る時間ができた。
正人は母親から、友達呼んでるときは言いなさいと言われた。そろそろ本腰で解決しないと、紗季が怨霊にならないかも少し心配だ。
紗季には言っていないが、麻実も少し疑っている。あの知らない女子高生は市販の制服でカモフラージュした麻実だった可能性も入れている。
高富の態度に嫉妬して、気に入らない紗季を逆恨みで殺した。
「しかし、変装しなくても私服で良いじゃないか、高富の趣味なのか…」
達也が様子をうかがいながら寄ってきた。
「なにブツブツ言ってんの。いまになって極端に元気ないぞ。前みたいに遊びにいかないか?まだ無理か?」
「あぁ、今日は一人だからすることないんだ。遊びの誘いもしばらくまだいいや。」
「今日はって…」
数秒黙って続けた。
「どう接していいかみんなわかんないんだ。声かけてくれよ。」
「用があったらこっちから言うから。」
正人はゆっくり顔を上げて、一瞬目を合わせてゆっくり戻った。また定まらない視線で肘をついて考え込む。
めんどくさい。もう直球で行こう。正人は行動に移した。
正人は高富がいないときにポストへ手紙を入れた。内容は、紗季の彼氏だけど話が聞きたいとだけ書いてある。連絡先も記した。
早速、夜に電話がきた。紗季も横で聞いている。しかし、近所のラーメン屋に呼ばれてすぐ切れた。
「気を付けてね。」
「うん、大丈夫。人がいるとこばかりだよ。」
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