憧れの騎士は幼馴染

都築稔

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「突然来て申し訳ない。どうしても、会いたくなっちゃって。」

……幻かしら?私にはご主人様に会えた大型犬に見えるわ。尻尾をぶんぶん振っている。

「何か用?私、出かけるところだったんだけど。」

「出かける…どこに?」

こいつ、失礼なやつだな。そりゃ私には王都で遊ぶ友達なんかいないわよ。でも、街で遊ぶくらい誰がしたっていいじゃない。

「いいでしょ、どこでも。」

「お嬢様はこれからお一人でスイーツを堪能される予定でした。」

「ちょっと、アリス。何で言っちゃうのよ。」

「だって、私だってお嬢様お一人では心配なんですよ。」

「へぇ… 。」

何で嬉しそうなの、この人。私が1人なのがそんなに嬉しいのだろうか。性格悪いな。

「ついて行ってもいい?」

「え、なんで?」

「なんでって、スーは甘いものが食べたい。でも一緒に行く相手がいない。家族は1人で行かせるのが心配、なら俺が適任じゃん。俺なら王都にも慣れてるし、騎士だから護衛役にもなれる。」

そんな得意げに。

「ほぉら、行くの?行かないの?今なら俺オススメのスイーツを紹介しちゃいます!」

んもぅ!そんなキラキラした目をさせないで。この顔に弱いんだってば。しかも、見た目はドストライクなんだから!

「わかった!わかったから、ちょっと待ってて。…着替えてくる。」

「やったね!俺を気にしなくていいから、ゆっくり準備しておいで。」

はぁ、私の婚期が遠のいている気がする。
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