【急募】バッドエンド

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みちみちちゃん

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 残された二人でゲームをする。道端ほんと強くなったなぁ。なのになんで俺は頭の隅でモヤモヤしながらゲームしてるんだろ。

 ピロン。

『緊急指令。僕に直接相談事が来た。僕はもう始めているけど、君たちも部活終わりの時間までパトロールをお願いできるかい?』

「緊急……?」

 なんだろう。暇な日はいくらでもあったけど、緊急なんて初めてだ。

『大丈夫ですけど。出どころが怪しいやつじゃないですよね?』
『危険性は今のところは無い。自身で危ないと思った時はすぐ逃げてかまわない』
『分かりました。場所はどこですか?』
『場所は吉鳴よしなり駅付近をお願いしたい』

 危険性は無いけど緊急って何。

 道端にも同じLIMEが着ていたので、大人しくゲームを片付ける。グループLIMEじゃないってことは、動くのは三人だけか。まあ察するにヒーロー案件っぽいしね。

「パトロールって言っても、何に注意すればいいんだろ」
「書いて、ない」

 指令はいいけど、パトロールしか書かれていないので、実際のところただただ歩くしかできない。そんなので意味があるんだろうか。

 まあ、駅に着けば円先輩とも会えるから、そこで詳細を聞けばいい。危険は無いって言ってたし。フラグじゃないよね?

 道端とゆっくり向かい、吉鳴駅で降りる。駅前商店街も無い、のどかな駅だ。ちなみに俺の最寄りの二駅前。パトロールいる?

 今さらだけど、危険じゃないパトロールって何。危険が無いならパトロールはいらないでしょ。あ、警察案件程じゃないけどってことかな。

「先輩いないね」

 こくり。

 てっきり駅近くをうろついているかと思っていた。

「連絡するか……でも、パトロールしろってだけだから、適当に回って帰っちゃっていいのかな」

 LIMEで着いたことを知らせると、予想通り各自パトロールという指示が返ってきた。

『動物に注意』
「動物?」

 付け加えられた言葉に首を傾げる。動物関連のパトロールってこと? どこかから脱走したとか……それじゃ警察案件か。

「かんちゃん!」
「かん、ちゃん!」

 遠くにかんちゃんが見えた。また脱走したの!? これがパトロールの理由?

「他の人が被害に遭う前に……って、ただの散歩じゃん!」

 二人で走り出したのに、かんちゃんの後からリードを持った二人組が現れた。縦ロールと女の人。多分奥さん。平均身長くらいあるんだろうけど、縦ロールと並んでると奥さん小さく見えるな~。

「あらッ満と蓮ちゃんじゃなぁい!」

 縦ロールが陸上選手並みに走ってくる。リード、リード、かんちゃん引っ張られてるから! あと奥さんも置いていかれてる!

「あの、かんちゃんと奥さんが」
「あらららッ私としたことがごめんなさいッ!」
「いいの~」
「わんわん!」

 多分いつものことなんだろうな。一人と一匹は怒ることなく縦ロールの横に着いた。

「はじめまして、満君のクラスメイトの堀塚です」
「はじめまして~道端美知子です~」

 のんびりしてるな~。黒髪ボブで可愛い感じ。金髪縦ロールの二メートルと黒髪ボブ女子がどこで出会ったのか気になる。

「二人で遊んでたの? 一緒に家来る?」
「いえ、部活の用事で来てるので」
「残念~! ねッミコ」
「ね~」
「ワン!」

 かんちゃんがぐるぐるその場を回っている。力強い。これは縦ロールじゃないと制御できないな。
 それにしても、かんちゃんじゃなければ他に気を付ける動物なんているか?

「あの、円先輩見ませんでした?」
「見てないわねぇ。見たと言えば大量のネコくらい」
「大量のネコ!?」
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