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慰めてくれますか?
しおりを挟む「……すう、すう。んっ!くうっ、痛い」
添い寝していたシリウスが寝返りをうち強烈な顔面キックが炸裂した。私は夢の世界から叩き起こされました。
赤くなった鼻を擦り、涙目で上下逆さまのシリウスを戻し、プクリお腹が冷えないように毛布をかけます。
蹴られた鼻は痛いですが、弟たちの寝相の悪さを思い出し、懐かしい気持ちになった。
みんな、元気かな~?お姉さんと仲良く生活していると良いけど。
ベッドから起き上がり大きくあくびをすると、レースのカーテンを開け、外を見れば庭は闇の静寂の中。まだ真夜中過ぎででしょうか?
テーブルの上の崩れかけた絵本を整え、床に転がる片付け忘れた積み木をオモチャ箱に戻し、ソファーに腰をかけて水差しの水をコップに移し飲んだ。
ふう、やっと5日目に突入です。今日の夕方には愛しい旦那さまが帰って来ます。
本当に怪我もなくて無事で良かったです。
昨日、騎士団詰所で旦那さまに会えて、その麗しいお顔と匂い、筋肉の硬さとぬくもりを思い出したうっとりします。
はう、久しぶりにエッチしたいです。気合いを入れてリンスさんにピカピカにお肌を磨いてもらわないと。
それにしても……驚きました。あの、旦那さまがーーミリヤ妃にハッキリ宣言してくれるなんて。
妻は私だけって、私は旦那さまのだってっ!
キターっ!ついに溺愛ですね。嬉しいです。デレデレになって私に甘い言葉をくださいーっ。糖分プリーズです!
旦那さまの逞しい裸体を思い出したら、体が火照ってきて、ムラムラします。
明日には会えるのですが……少し会えた分だけ我慢できなくて、そうっと服の上から片手をおっぱいに伸ばし、躊躇いがちに揉んでみます。
「……っん」
布越しでもどかしい。夜服の隙間から手を差し込み素肌を撫でる。たぷりとした柔らかいおっぱいを揉み、先を指できゅうと摘まむ。
旦那さまのふしくれだった男らしい指、熱くて硬い大きな手のひらを鮮明に思い浮かべて。
旦那さまの触れかたを模倣するように、自分の手を大胆に動かします。くにくにと胸の先を潰す。
「あっ、んっ、旦那さま。会いたいですっ!」
少し気持ちいい。
じんと立ち上がる先っぽ。旦那さまなら、きっとねっとりとなめてくれるはず。ざらざらとした舌の感触を思い出すとざわりと体が震えて、じんわりと快楽が生まれる。
反対の手はお臍の上からショーツに忍ばせ、割れ目に触れる。クチャっとぬかるみを帯びはじめた浅い入り口に指を入れた。
「あっ、ふっ」
ゆっくりと出し入れすると、温かく、しっとりと指先を包む粘液質な壁がくうっと戦慄く。
これが、私の指じゃなくて、旦那さまの指だったら、どんなにいいだろう?
いつかの交わり。自分の中を探るように、暴くように大胆に繊細に動く、旦那さまの指を思い出しす。ぐっと同じように根元まで指を押し込み、出し入れする。少しずつ指先がぬかるんできた。
旦那さまのギラリと光る獰猛な眼差し。荒い息遣い。私にぶつけられる欲望。思い出すと胸が熱く苦しい。
ぬぽぬぽと大きくなる音。溢れる液体。素直な体は貪欲に快楽を広い始めて。
ああ、でも、私の指じゃあ、奥に届かない。お腹が物足りなくて。指の本数を増やし、奥に奥に。親指は敏感な芽をぐりりと押し潰す。
「ああっ!」
はうっ、気持ちいい。頭が白く惚けて、クリが充血し大きくなる。中が指をきゅうぅと締め上げる。
「ん、んーーっ!あっ!」
決壊する快楽に体が仰け反る。
ああ、気持ちいい……けど。
でも……違う!違うの。
欲しいのは、自分の指じゃなくて。もっと太くて硬い旦那さまの。
「旦那さまぁ、旦那さまのおチンポ欲しいっ!好きっ!!あ、あっ!」
びくびくと太ももが膣中が空しく痙攣する。
気持ちいいのに、中途半端で浅くしかイケない。 快楽の涙で瞳が潤み、はあはあと浅く息を繰り返す。
「はぁ……ぁ…。…っ。
………旦那さまは………お城で寝てるかな?」
ポツリと呟くとソファーにこてんと横になった。
涙でぼやけた視界がゆっくりと鮮明になる。ベッドのランプの薄い光が、淡い人の影を床に浮かび上がらせた。
「ひえぇ?だ、誰ですか?」
不審者?こんな夜中にっ?
恐怖にその場で身を固くした。
影は大きく細長い、腰から長く揺らめく紐の様なものと頭の先から三角の山が2つ生えていた。
この影、もしかして……。
視線で影を追い、その人物を確認した。
良かったです~。やっぱり人影はドアの前で腕組をし仁王立ちした旦那さまだった。
「……やっと気遣いて頂けましたか?
………ヴィヴィアンただいま、帰りました」
淡々と告げる旦那さまの表情は薄いランプの光では伺えない。
「あわわ。だ、旦那さまっ!お帰りなさいっ。こんな姿でごめんなさい」
自分を慰めていたので、夜着は捲れおっぱいは半分以上見えていた。しかもスカートは太ももまで上がり。右手は下着の中にツッコンダままのあられもない状態。
は、恥ずかしい。
慌てて引っ込めようとした右手とおっぱいを隠そうとしたした左手は、いつの間にか私の隣に座った旦那さまによって強く上から押さえ付けられた。
「ヴィヴィアン……自らを慰めていたのでしょう?……私がお手伝いいたしますよ」
じりりとランプの火が高く燃え上がる。鮮明に浮かび上がった旦那さまは、この世のものとは思えないほど妖艶に微笑んでいた。
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