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呼び出し
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そんな時、遠方からヴィセリオの名を呼ぶ声が聞こえた。
「ヴィセリオ殿! こんなところにいらしたのですね。レイモン先生がお呼びですよ。何をやらかしたのですか?」
その声はすぐにフィーリア達の元へ着き、声の主はヴィセリオの前に立つ。その姿を見て、フィーリアは体を震わせた。そして隠れるように一歩下がってヴィセリオの後ろに移動した。
「あら。ルーンじゃないの」
レティシアは彼がやって来たことに驚いて目を丸くした。ルーンオードは彼女に頭を下げる。
「申し訳ありません、レティシア様。大声を出してしまって。ヴィセリオ殿が急にいなくなってしまったものですから」
「フィーリアの気配を感じたから、居ても立っても居られなくなってね」
ヴィセリオはそう言って一歩横に移動する。折角隠れたフィーリアの姿があらわになり、彼女は慌てて微笑みを浮かべた。ルーンオードは少し目を見開くも、すぐに張り付けたような笑みを見せた。
やはり、彼の深い蒼い瞳は冷ややかなままである。
「お兄様。やはり、他にやるべきことがあるではないですか。そちらを優先してください」
「ええ……私はフィアの傍にいたいのに」
「お兄様! わたし、怒りますよ」
フィーリアはできるだけルーンオードの顔を見ないように、ヴィセリオの方を向いて彼を見上げる。そしてフィーリアは腰に手を当てて怒りを表現した。しかしヴィセリオは顔をデレっと緩めただけだった。
「怒った顔のフィアも可愛いね。閉じ込めておきたい」
「からかわないでください! いいですか、お兄様。他の人に迷惑をかけるのなら、わたし、これから一週間ほどお兄様と口を利きませんから」
ヴィセリオは衝撃を受けたように動きを止め、ゆっくりと瞬いた。恐る恐るといったようにフィーリアの顔を覗き込む。
「……えっと、冗談、だよね」
「冗談ではありません。わたしはお兄様と口を利きません」
「やめてくれ。それだけはやめてくれ。そんなことをされたら私は枯れてしまう。フィアの声を聞けないと、私は何も頑張れない。すまないフィア。すぐにレイモン先生の元に行く。お願いだからその考えを捨ててくれ、今すぐに!」
急に早口になり、ヴィセリオは懇願するようにフィーリアの手を握った。フィーリアはわざと大きくため息を吐いて彼を睨む。
「謝るのはわたしに対してではないでしょう」
「悪かったルーンオード。そして伝えてくれてありがとう。すぐに向かうよ」
あまりの変わり身の早さにフィーリアは言葉を続けることができなかった。思わずレティシアと顔を合わせると、彼女も苦笑を浮かべている。
「ヴィセリオ様のフィーリア様に対する愛は、重いですね」
「……兄の度を越しています」
レティシアの言葉を継いで、ルーンオードは冷たい目をヴィセリオに向けた。ヴィセリオはその視線に気が付き、いつにも増してわざとらしい笑みを浮かべる。
「私はフィーリアをこの世で一番愛しているからね。愛が重いのは当然だよ」
「この世で、一番?」
ルーンオードは低い低い声でそう言い、体から禍々しい力を出した。ヴィセリオもそれに応戦するように瞳を光らせて魔力を出す。双方の力の打ち合いにフィーリアは体を強張らせたが、レティシアは慌てたようにルーンオードの前に立った。
「だめよ、ルーン! 落ち着きなさい!」
「……申し訳ありません。取り乱しました」
ルーンオードの体から溢れた力が消え、ヴィセリオも魔力を抑える。そしてヴィセリオは強張ったままのフィーリアの肩に優しく触れた。ゆっくり肩を撫でられると、落ち着いてきて力が抜ける。
ほぅ、と息を吐いたフィーリアに気が付いたのか、ルーンオードは彼女に頭を下げた。
「申し訳ありません、フィーリア嬢。体の方は大丈夫でしょうか」
「……は、はい。問題ありません」
フィーリア嬢、と呼ばれたことに心の距離を感じたが、他に気になることが多くあった。
ルーンオードの体から出ていた力は、普通の魔力と同じとは思えなかった。もっと暗く、淀んだ力で、まるで呪いのような力。もしかしたら、何度も転生を重ねたせいで、彼の体に異常が起こってしまったのかも。
フィーリアはルーンオードの顔を伺う。彼はその視線に気が付いたのか、笑みを張り付けた。深い蒼い瞳が自分を見ているだけでも落ち着かない。フィーリアはすぐに目を逸らしてしまった。
「じゃあ行こうか、ルーンオード殿。レイモン先生は何の用で私を呼び出したのだろうか」
「貴方がまた学園の備品を壊したのではないのですか?」
「……ふむ。どれのことだろうか」
ルーンオードと軽い調子で話しながら、ヴィセリオはフィーリアの肩に優しく触れる。フィーリアがヴィセリオを見上げると、彼は眉を下げて微笑んだ。
「それじゃあ、私は行くよ。お願いだから、口を利かないなんて二度と言わないで」
普段見ないような彼の自信のない顔に、フィーリアは思わず微笑みを浮かべた。いつもはかっこいい兄が、少し可愛く見える。
「お兄様。ルーンオード様にご迷惑をかけないようにしてくださいね」
フィーリアは口に手を当てて微笑むと、ルーンオードが一瞬体を揺らしたのが視界の端で見えた。
「……ああ。勿論」
力のない声でそう言って、ヴィセリオはフィーリアの頬に手を添えた。ルーンオードがわざとらしく喉を鳴らし、ヴィセリオは両手を上げて彼に向き直る。
そして彼らは並んで歩き、廊下の奥に姿を消した。
残ったフィーリアとレティシアは、顔を見合わせる。そして、同時に笑みを零した。
「あの二人は、仲が良いのか悪いのかわかりませんね」
「……お兄様が、いつもルーンオード様に迷惑をかけている姿が目に浮かびました」
フィーリアは、頭の中でヴィセリオがルーンオードにちょっかいをかけている姿を思い浮かべ、苦笑いを浮かべた。そして、彼女はレティシアの顔を見る。
「ルーンオード様は……」
レティシアにルーンオードの力について尋ねようと思ったが、途中で口を閉じる。レティシアは不思議そうな顔をしていたが、フィーリアは笑って誤魔化し、気を取り直して音楽クラブの見学にいくことを提案した。
「ヴィセリオ殿! こんなところにいらしたのですね。レイモン先生がお呼びですよ。何をやらかしたのですか?」
その声はすぐにフィーリア達の元へ着き、声の主はヴィセリオの前に立つ。その姿を見て、フィーリアは体を震わせた。そして隠れるように一歩下がってヴィセリオの後ろに移動した。
「あら。ルーンじゃないの」
レティシアは彼がやって来たことに驚いて目を丸くした。ルーンオードは彼女に頭を下げる。
「申し訳ありません、レティシア様。大声を出してしまって。ヴィセリオ殿が急にいなくなってしまったものですから」
「フィーリアの気配を感じたから、居ても立っても居られなくなってね」
ヴィセリオはそう言って一歩横に移動する。折角隠れたフィーリアの姿があらわになり、彼女は慌てて微笑みを浮かべた。ルーンオードは少し目を見開くも、すぐに張り付けたような笑みを見せた。
やはり、彼の深い蒼い瞳は冷ややかなままである。
「お兄様。やはり、他にやるべきことがあるではないですか。そちらを優先してください」
「ええ……私はフィアの傍にいたいのに」
「お兄様! わたし、怒りますよ」
フィーリアはできるだけルーンオードの顔を見ないように、ヴィセリオの方を向いて彼を見上げる。そしてフィーリアは腰に手を当てて怒りを表現した。しかしヴィセリオは顔をデレっと緩めただけだった。
「怒った顔のフィアも可愛いね。閉じ込めておきたい」
「からかわないでください! いいですか、お兄様。他の人に迷惑をかけるのなら、わたし、これから一週間ほどお兄様と口を利きませんから」
ヴィセリオは衝撃を受けたように動きを止め、ゆっくりと瞬いた。恐る恐るといったようにフィーリアの顔を覗き込む。
「……えっと、冗談、だよね」
「冗談ではありません。わたしはお兄様と口を利きません」
「やめてくれ。それだけはやめてくれ。そんなことをされたら私は枯れてしまう。フィアの声を聞けないと、私は何も頑張れない。すまないフィア。すぐにレイモン先生の元に行く。お願いだからその考えを捨ててくれ、今すぐに!」
急に早口になり、ヴィセリオは懇願するようにフィーリアの手を握った。フィーリアはわざと大きくため息を吐いて彼を睨む。
「謝るのはわたしに対してではないでしょう」
「悪かったルーンオード。そして伝えてくれてありがとう。すぐに向かうよ」
あまりの変わり身の早さにフィーリアは言葉を続けることができなかった。思わずレティシアと顔を合わせると、彼女も苦笑を浮かべている。
「ヴィセリオ様のフィーリア様に対する愛は、重いですね」
「……兄の度を越しています」
レティシアの言葉を継いで、ルーンオードは冷たい目をヴィセリオに向けた。ヴィセリオはその視線に気が付き、いつにも増してわざとらしい笑みを浮かべる。
「私はフィーリアをこの世で一番愛しているからね。愛が重いのは当然だよ」
「この世で、一番?」
ルーンオードは低い低い声でそう言い、体から禍々しい力を出した。ヴィセリオもそれに応戦するように瞳を光らせて魔力を出す。双方の力の打ち合いにフィーリアは体を強張らせたが、レティシアは慌てたようにルーンオードの前に立った。
「だめよ、ルーン! 落ち着きなさい!」
「……申し訳ありません。取り乱しました」
ルーンオードの体から溢れた力が消え、ヴィセリオも魔力を抑える。そしてヴィセリオは強張ったままのフィーリアの肩に優しく触れた。ゆっくり肩を撫でられると、落ち着いてきて力が抜ける。
ほぅ、と息を吐いたフィーリアに気が付いたのか、ルーンオードは彼女に頭を下げた。
「申し訳ありません、フィーリア嬢。体の方は大丈夫でしょうか」
「……は、はい。問題ありません」
フィーリア嬢、と呼ばれたことに心の距離を感じたが、他に気になることが多くあった。
ルーンオードの体から出ていた力は、普通の魔力と同じとは思えなかった。もっと暗く、淀んだ力で、まるで呪いのような力。もしかしたら、何度も転生を重ねたせいで、彼の体に異常が起こってしまったのかも。
フィーリアはルーンオードの顔を伺う。彼はその視線に気が付いたのか、笑みを張り付けた。深い蒼い瞳が自分を見ているだけでも落ち着かない。フィーリアはすぐに目を逸らしてしまった。
「じゃあ行こうか、ルーンオード殿。レイモン先生は何の用で私を呼び出したのだろうか」
「貴方がまた学園の備品を壊したのではないのですか?」
「……ふむ。どれのことだろうか」
ルーンオードと軽い調子で話しながら、ヴィセリオはフィーリアの肩に優しく触れる。フィーリアがヴィセリオを見上げると、彼は眉を下げて微笑んだ。
「それじゃあ、私は行くよ。お願いだから、口を利かないなんて二度と言わないで」
普段見ないような彼の自信のない顔に、フィーリアは思わず微笑みを浮かべた。いつもはかっこいい兄が、少し可愛く見える。
「お兄様。ルーンオード様にご迷惑をかけないようにしてくださいね」
フィーリアは口に手を当てて微笑むと、ルーンオードが一瞬体を揺らしたのが視界の端で見えた。
「……ああ。勿論」
力のない声でそう言って、ヴィセリオはフィーリアの頬に手を添えた。ルーンオードがわざとらしく喉を鳴らし、ヴィセリオは両手を上げて彼に向き直る。
そして彼らは並んで歩き、廊下の奥に姿を消した。
残ったフィーリアとレティシアは、顔を見合わせる。そして、同時に笑みを零した。
「あの二人は、仲が良いのか悪いのかわかりませんね」
「……お兄様が、いつもルーンオード様に迷惑をかけている姿が目に浮かびました」
フィーリアは、頭の中でヴィセリオがルーンオードにちょっかいをかけている姿を思い浮かべ、苦笑いを浮かべた。そして、彼女はレティシアの顔を見る。
「ルーンオード様は……」
レティシアにルーンオードの力について尋ねようと思ったが、途中で口を閉じる。レティシアは不思議そうな顔をしていたが、フィーリアは笑って誤魔化し、気を取り直して音楽クラブの見学にいくことを提案した。
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