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第八十九話 再び打ち合い
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「ハァックション!」
俺は盛大なくしゃみをした…風邪でも引いたか? 遠征の最中に! 薬作るか!
そっと錬金道具を出す。
するとサリィが声を掛けて来る。
「きっと誰かがテイル様の噂をしただけなんじゃないですかね?」
「うーん…。 ならいいんだけどさ…」
そっと錬金道具をしまう。 確かに体調悪くないしな。
あと二泊したらエルフの里から去る事になる。
一応ナナの事は皆に紹介した。
「ナナ・シャンティマです。 長の娘で、英雄さまの…テイルさまのお嫁さんです!」
「おい! 違うだろ!!!」
全力で否定をした。 が、他の女性陣から溢れ出る邪気の様な物は邪神や魔王なんて非にならなかった。
なぜ? なぜなのよぉ! と俺は叫びたくなってしまった。
俺は目の前の凶悪な存在達を率いてエクスさんの元へと向かう。
今日も打ち合いの練習なのだ…。 月影一心流は封印で…。
「おはようゆうしゃ…? なんで邪龍より強そうな集団連れて来てるんだ?」
「あはは、俺もわかんないです! 助けてください!」
「エクス様? テイル様に手加減は不要ですよ。 全力でやってしまってください?」
邪念の籠った声で訴えるのはサリィだ。 嘘だろ? なんで裏切った!
「テイル君ごめんね…。 私には…。」
今、確実に能力向上系の魔法をエクスさんに掛けたよね? 俺は視たぞ?
こいつら? エクスさんを応援し始めたぞ?
悪逆非道だ… こいつらこそ本物の魔王だ!
打ち合いの訓練が始まる。
能力が上げられてるエクスさんに叶うはずがない。
けれど俺は、喰らい付く。
『魔法は禁止』だが錬金術は禁止じゃない。
錬金術で身体強化を掛ける。
無論それで視力も強化されているので動きも視える。
ギリギリで喰らい付く。
縮地で裏を取ろうとしても先見で読まれる。
俺の動きは全て無意味に感じる。
ここでふと彼の言っていた事を思い出す。
『ちっ! それは読めないな! 剣の軌道が沢山見える。 どう避けても対応するってか!』
なら、読まれない様な不安定で不規則な動きをすればいい。
型に囚われない俺の思ったままの動きをするだけでいい。
錬金術で地面を盛り上がらせそれを起点に縮地をし、錬金術にて突風を起こし、加速する。
そして、刺突…に見せた薙ぎ払い。
ただの薙ぎ払いじゃない。 剣を狙ったのだ。
剣を落としてしまえばこちらの勝ちだ、それしか勝機がないのが分かったから。
「ほう。 流石に読み切れないし、思惑通り剣で受けよう」
思惑通りって事はもうバレてるんだろうな。
一か八かやれることはやってみよう。
「弧月!」
俺は弧月の最中の剣の周りの空気を一切取り払い、摩擦を減らす。
それだけではない。
剣のみに風をピンポイントで送り加速させより威力を上げる。
そこに空気の中の水の粒子を織り交ぜる事で重みを増加させる。
バシィィィィン!!!
エクスさんの剣は弾かれる事は無かった。
だが剣が綺麗に真っ二つにへし折れたのだ。 エルフの木の力で作った木剣をたったの一撃で、だ。
これにはエクスさんも驚きが隠せる訳は無かった。
「これ、加護の掛かった木剣だが? 殺す気で来たのか?」
「いえ、殺意は無かったですよ? ですが、その子達がエクスさんに本気を出せと言っていたので全力出さないとやられちゃうかなって思ってやったんです」
「…君は訓練をなんだと思っているんだ?」
「…すいません」
それには流石に邪念渦巻かせていた女の子達もしゅんとしていた。
ちょっとだけ、ちょっぴりだけ俺は勝ち誇った感じがした。
俺は盛大なくしゃみをした…風邪でも引いたか? 遠征の最中に! 薬作るか!
そっと錬金道具を出す。
するとサリィが声を掛けて来る。
「きっと誰かがテイル様の噂をしただけなんじゃないですかね?」
「うーん…。 ならいいんだけどさ…」
そっと錬金道具をしまう。 確かに体調悪くないしな。
あと二泊したらエルフの里から去る事になる。
一応ナナの事は皆に紹介した。
「ナナ・シャンティマです。 長の娘で、英雄さまの…テイルさまのお嫁さんです!」
「おい! 違うだろ!!!」
全力で否定をした。 が、他の女性陣から溢れ出る邪気の様な物は邪神や魔王なんて非にならなかった。
なぜ? なぜなのよぉ! と俺は叫びたくなってしまった。
俺は目の前の凶悪な存在達を率いてエクスさんの元へと向かう。
今日も打ち合いの練習なのだ…。 月影一心流は封印で…。
「おはようゆうしゃ…? なんで邪龍より強そうな集団連れて来てるんだ?」
「あはは、俺もわかんないです! 助けてください!」
「エクス様? テイル様に手加減は不要ですよ。 全力でやってしまってください?」
邪念の籠った声で訴えるのはサリィだ。 嘘だろ? なんで裏切った!
「テイル君ごめんね…。 私には…。」
今、確実に能力向上系の魔法をエクスさんに掛けたよね? 俺は視たぞ?
こいつら? エクスさんを応援し始めたぞ?
悪逆非道だ… こいつらこそ本物の魔王だ!
打ち合いの訓練が始まる。
能力が上げられてるエクスさんに叶うはずがない。
けれど俺は、喰らい付く。
『魔法は禁止』だが錬金術は禁止じゃない。
錬金術で身体強化を掛ける。
無論それで視力も強化されているので動きも視える。
ギリギリで喰らい付く。
縮地で裏を取ろうとしても先見で読まれる。
俺の動きは全て無意味に感じる。
ここでふと彼の言っていた事を思い出す。
『ちっ! それは読めないな! 剣の軌道が沢山見える。 どう避けても対応するってか!』
なら、読まれない様な不安定で不規則な動きをすればいい。
型に囚われない俺の思ったままの動きをするだけでいい。
錬金術で地面を盛り上がらせそれを起点に縮地をし、錬金術にて突風を起こし、加速する。
そして、刺突…に見せた薙ぎ払い。
ただの薙ぎ払いじゃない。 剣を狙ったのだ。
剣を落としてしまえばこちらの勝ちだ、それしか勝機がないのが分かったから。
「ほう。 流石に読み切れないし、思惑通り剣で受けよう」
思惑通りって事はもうバレてるんだろうな。
一か八かやれることはやってみよう。
「弧月!」
俺は弧月の最中の剣の周りの空気を一切取り払い、摩擦を減らす。
それだけではない。
剣のみに風をピンポイントで送り加速させより威力を上げる。
そこに空気の中の水の粒子を織り交ぜる事で重みを増加させる。
バシィィィィン!!!
エクスさんの剣は弾かれる事は無かった。
だが剣が綺麗に真っ二つにへし折れたのだ。 エルフの木の力で作った木剣をたったの一撃で、だ。
これにはエクスさんも驚きが隠せる訳は無かった。
「これ、加護の掛かった木剣だが? 殺す気で来たのか?」
「いえ、殺意は無かったですよ? ですが、その子達がエクスさんに本気を出せと言っていたので全力出さないとやられちゃうかなって思ってやったんです」
「…君は訓練をなんだと思っているんだ?」
「…すいません」
それには流石に邪念渦巻かせていた女の子達もしゅんとしていた。
ちょっとだけ、ちょっぴりだけ俺は勝ち誇った感じがした。
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