DNAの改修者

kujibiki

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第380話 ロクサーヌの転職

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「「「「シャルル様、本当にありがとうございました」」」」

「シャルル、私からもお礼を言います」

「うん、皆には僕がこっちにいる間にお世話になっているからね」
「これからもよろしくね」

四人とも髪が艶々になり肌も瑞々しく全身が若々しく変わりました。
表情もとっても晴れやかになっていて、微笑んでいる姿を見ると覚醒してあげて良かったと思います。

「「「はい!」」」

グスッ…。
「私…、シャルル様の為なら何だってしますから…」

「グリシャお姉さん、泣かないでよ。皆の出来ることをしてもらえればそれで良いからね」

「は…い…」
「シャルル様、これからは私達の事も呼び捨てで呼んで下さいね」

「「「私達もシャルル様の為に頑張ります!」」」

「サンディとローザも良かったわね。ローザ、そこまで綺麗にしてもらってまた体型が崩れたらシャルルに嫌われるわよ」

「ひぃ~っ、これからはオーリエ様のようにシャルル様の為に綺麗になっていくようにします」

「ローザ、努力しないとダメなのよ。後はお母様に教えてもらうと良いわ」

「じゃあサマンサ…、又来るからね」

「はい、シャルル、いつでもお越しください。お待ちしておりますよ」
「ルーシャ様、グレイス様、またあの話で楽しみましょうね」

「『フフ…、そうでうすね』」

「シェリー様、シャルルと他領に行く時はおっしゃって下さいよ!」

「サマンサ様こそ抜け駆けは無しですよ…」



XX XY



あれから二日、グリシャとソニア、サンディとローザと一緒にお風呂に入り身体を洗ってあげる為にルージュ領都に滞在した後、一度エルスタイン領都へ戻ってきました。
次はマイヤお姉さんと王都へ一緒に行く時かな…。

「シャルル、ありがとう。サンディとローザは知っての通りちょっと軽い性格だけれどあれでも意外に真面目なのよ」
「グリシャは予想以上に若々しく綺麗になって驚いたけれど…」

「分かっているよ。4人とも喜んでくれて良かったよ」

グリシャは年齢的にも比較的疲れや弱っているところが多かったからその分変わったのかな。

グリシャは泣いて喜び、ソニアは自分の変貌に驚きで言葉も出ず、サンディとローザは若々しくなって身体が締まったと大喜びでした。



「シャルル様、お帰りなさいませ。ロクサーヌさんが二日前から屋敷に滞在されていますよ」
「なんでもメイドの訓練を受けられるとか…」

「そうだったよ…」

ロクサーヌお姉さんが来ているってことは“シャルルの渦”を運んできたんだね。

「ヌエット、ロクサーヌお姉さんを応接室に呼んでくれるかな?」

「はい、分かりました」

「ルーシャ、ロクサーヌお姉さんをメイドとして雇うことになったのだけれど良いかな?」

『シャルルの好きにして良いわよ。それにロクサーヌさんなら問題ないと思うから…』

「うん、ありがとう」



XX XY



「さて、あなた達も“シャルル様の奇跡”を体験させてもらったわけだから、さっきオーリエが言っていたようにこれからも若々しく綺麗でいたいのなら努力していかなければなりません」

「い…一体どうすれば良いのですか…?」

「慌てないで、グリシャ…」
「あなた達、自分の女性器について知っていますか?」

「はい…、シャルル様に教えていただきました。子宮に繋がる穴は知っていましたが、おしっこの出る穴、女性器の上部にあるプックリとした豆みたいな物、確かくりとりすと言うのでしたね…」

「私はおしっこの穴からいっぱい“しお”というものを噴き出してしまいました。シャルル様にいっぱい掛けちゃって恥ずかしいです…」

(へぇ~、ソニアも意外に敏感なのかしら…)

まぁ、“男”になられたシャルル様に弄られるのは以前と比べ物にならないほど気持ち良いですからね。

「その子宮に繋がる穴から出てくる透明な液体が愛液でしたよね」

「胸の突起部分は乳首で、その周りの色の違うところが乳輪だと教えてもらいました。私の胸にはほとんど乳輪と言うものがありませんけれど…」

「サンディもローザもそこまでシャルルが教えてくれているのなら話は簡単です」
「皆も女性器や胸を弄られて気持ち良かったでしょう?」

「とっても気持ち良かったです…」
「身体がフニャフニャ、トロトロになりました…」
「くりとりすを弄られるのが気持ち良かったです」
「シャルル様が私の乳首を潰してくるんですよ~。気持ち良かったですが…」

「……、これからシャルルがしてくれたように女性器の観察をしていくと、その気持ち良さは頭の中や胸、子宮と繋がるようになって全身で気持ち良さを感じることが出来るようになります」
「愛液が出易くなったり、“しお”を噴き出してしまう感覚も分かるようになってきますよ」

「先日も言いましたが“シャルル様の奇跡”はきっかけにすぎません。毎日努力して全身の感度を上げていけばもっと若々しくなっていくでしょう」

「そう…だったのですか…」

サマンサ様は初めてシャルル様と一緒にお風呂に入られてからずっと女性器の観察をされてきたのですね…。

「「「あの気持ち良さが全身で…」」」

「感度が上がり、気持ち良さが全身で繋がるようになると、あなた達の知った気持ち良さの比ではありませんよ」
「あなた達もシャルルに喜んでもらいたいのなら頑張らないとね」

「「「「はいっ!」」」」



XX XY



コンコン、コン。

「は~い」

ガチャ…。
「シャルル様、ロクサーヌさんをお連れしました」

「ありがとう、ヌエット」

ロクサーヌお姉さんが僕の前に座ると、ヌエットは僕の後ろに控えます。

「ロクサーヌお姉さん、お疲れ様。ロクサーヌお姉さんがここに来たという事は“シャルルの渦”を運んで来てくれたんだよね?」

「はい、『シャルル魔道具販売所』に搬入してあります」
「おそらく他の領都にも運送が完了している頃だと思います。確か今日から3日後に一斉販売だったと思います」

シャルル様の後ろに控えているヌエットさんをはじめ、屋敷の皆さんがまた一段と女性らしく綺麗になっておられました。
マイヤもこのお屋敷で休暇を過ごした後に若々しく綺麗に変貌したのです。
確かにこのお屋敷の食べ物は美味しいけれど一体どうして…。

「サリー様とシクスエス様はいきなりの新商品で驚くだろうね」

マイヤお姉さんも無理していないか心配だよ…。

「それでシャルル様、メイドの件ですが…」

「うん、忘れていないよ。今日から僕がメイドとして雇うから…」

「あ…ありがとうございます」

「マイヤお姉さんと離れることになって良かったの?」

「大丈夫です。私もシャルル様の下で頑張っていればまた会えますから…。それに今度マイヤが休暇で来るまでにはシャルル様のメイドだと胸を張って言えるようになりたいです」
「シャルル様、私はメイドになるのですから皆さんと同じように呼び捨てにしてくださいね」

「分かったよ…、頑張ってね」

「はいっ!」

「じゃあヌエット、ロクサーヌをメイド用の部屋に案内したらクーシアに言って採寸をしてもらってくれるかな」
「それからメイドの訓練もそのままヌエットにお願いしようかな…」

「わ…分かりました」

「そうだ、ロクサーヌにはこれまで運送を頑張ってもらっていたから僕が疲れや弱っているところを無くしてあげるよ」

「はい?」

「シャルル様!?」

「やっぱりロクサーヌにはいきなり二人だと戸惑うかなぁ…。そうだヌエットが一緒に入ってあげてくれる?」

「も…もちろんです、シャルル様~」
「それでしたら採寸は明日の方が良いかもしれませんね」

「そうだったね、じゃあ明日クーシアの所へ連れていってあげて…」

クーシアはメイドの訓練が終わってから疲れや弱っているところを無くしてあげようかな。

「はいっ、分かりました!」

「えっ…、シャルル様、ヌエットさん…、一体何を…?」

「ロクサーヌさん、私が後でお教えしますから…。さぁ部屋の移動など用事を済ませましょう」



XX XY



コンコン、コン。

「はい…」

ガチャ…。
「シクスエス様、大変です。『シャルル魔道具販売所』に新しい発明品が届きました」

「なんですって!?」
「ルーシャ様やエバーミット様から何の前触れもありませんでしたが…」

「新商品と一緒にエバーミット様からお手紙が届いております。こちらです…」

え~っと、なになに…。

「商品名は…“シャルルの渦”…。発明品としての登録済みっと…、今度は調理器具らしいわね…」
「届けられた商品の中から領都と各都市分は取っておいて良いらしいわ」
「個人で使う物じゃないらしいから5個ね…」

「はい、分けられていましたので屋敷に運んであります」

それから…。

「なんですって!?」

「どうかされましたか?」

「ケープノット領で“シャルルの風”の模倣品を販売した者が出て、捕らえて解決したことが書かれています」
「前回の領主会議で知らされていた王都の商人のようですね」
「まさか本当に…、馬鹿なことを…」

「……ではネル、とりあえずその“シャルルの渦”を厨房で試してみましょうか」

「はい…」



「お母様、シャルルが新しい発明品を作ったんですって!?」

「ナーナルン、早いわね~」

フィルから聞いたのね…。
ナーナルンの横に立つフィルを一瞥いちべつします。

「これが“シャルルの渦”ね…。容器が2種類に魔道具本体が一つ、想像していた物より大きいわ。そう言えば今後は容器が別売りになるとか…」

「シクスエス様、調理器具だからでしょう」

「じゃあネル、調理の者に言って試しに何か作ってもらおうかしら…」

「はい、箱に調理例が描かれていますのでそれにしましょう。準備させますね…」

「それにしても今度の“シャルルの渦”のうたい文句も凄いわね」
「“一家に一台、食文化が変わる画期的魔道具”、“使い方はあなた次第”ですか…」

「お母様、シャルルの発明品に偽りなしですわよ」

“シャルルの風”はこれまでにあった物の進化版という感じでしたが、目の前にある“シャルルの渦”はどんな物か想像できませんね…。

「そ、そうね…」



「シクスエス様、準備が出来ました。早速使ってみます…」

「お願いね…」

見ていると、大きい方の透明の容器に“あかべりー”、ミルク、甘味料が入れられ蓋がされると魔道具の本体らしき物の上に置かれました。

「え~っと、では…、ボタンを押します」

そう言いながら調理の者が【刻む】と【混ぜる】の両方のボタンを押すと、ブシュ…、グシュ…と音がしながら食材が刻まれ混ぜられていきます。

「シクスエス様、これで完成のようです」

「えっ、もう終わり? なんだか一瞬だったわね…」

「入れる食材にもよるのでしょう。これは飲み物のようですし、【刻む】と【混ぜる】は好みに合わせて加減が出来るようです」

「ミルクが“あかべりー”と混ざって少しピンク色になっているわ。良い匂いがして美味しそう~」

「そうね、では早速飲んでみましょう!」

ゴク…、ゴクッ…。

「「「「「美味しい~~~っ!」」」」」

「“あかべりー”とミルクがこんなに合うなんて…」
「バルゼ領の酸っぱい“あかべりー”が食べやすくなりますね」

「フフ…、ナーナルン、口の周りがミルクで白くなっていますよ」

「お母様こそ…」
「これはすごい魔道具ですね。さすがシャルルです!」

「そうね、色んな食材が刻めたり混ぜられたり出来るのですね」

シャルル君の発想には驚かされてばかりだわ…。

「あぁ~、私もシャルルの側にいたいです~」

「……」
ナーナルンの本音はやっぱりそうなのね…。
まだ“女”になっていないとはいえ、バルゼ領の後継者になることが足枷になっているのでしょう。

バルゼ領にもシャルル君のような男性がいれば…、いえ、領主の私が尊敬の念を抱くほどの男性は見たことも聞いたこともありません。

残念ですがこのままエリシア王女様かオーリエさんとユナさんという方のどちらかがシャルル君のパートナーになってしまうのでしょう。

そういえば、昨年の領主会議の帰り際にナーナルンがシャルル君とパートナーになれれば良いと言った時に、ルーシャ様は私の覚悟が必要になるかもとおっしゃいました。
その意味は分かりませんでしたが、私が何かに覚悟をすればナーナルンがシャルル君とパートナーになる可能性もあるのでしょうか…。

「シクスエス様、調理する者からすれば本当に画期的な魔道具ですよ。作業も楽になりますし、これから色々な食べ物に応用出来るでしょうね」

「えっ…、そ…そうね」
「ネル、“シャルルの渦”は全領都一斉発売だそうだから街に告知しておいて下さいね」

「わ…分かりました」
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