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異星で活躍する綾香の複製達と新しい獲物 ~前編~

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「どうしたの?四郎ちゃん、私の顔をまじまじと見て」
「い・・いや、いつ見てもお前可愛いなって思って」
「本当?嬉しいな、ありがとう!」
 と綾香は四郎の腕を組んで映画館への道を歩いていく。
 四郎は一昨日マルクから見せられた地球から遥か彼方で行われた今目の前
にいる美少女の悲劇、いや正確には彼女の「コピー達」なのであるが、マルク
の話を総合すればあれらもまごうかたなき綾香そのもの。
 綾香の遺伝子や体組織の成分から抽出して製造されたクローンだから綾香
の顔や姿形だけでなく、中身も同じはずだ。
 組んでいる腕は今日はノースリーブである。
 バスケで鍛えていると言っても彼女の腕は女の子らしい細腕で四郎のがっし
りした腕に比べたら華奢でしなやかである。
(でもこの中に美味い肉が詰まっているんだよな)
 異星人たちは美味しそうに綾香の腕をむしゃぶり付いて、付いている肉を残
さずに齧って食べていた。
「どうしたの?今度は私の腕をじろじろ見て」
「うん、お前の全てが綺麗だな、可愛いなって思えてさ」
「もう、照れちゃうよー、でも嬉しいわ」
 綾香は好きな男性に心から愛されていると思って疑ってない感じだ。
 

(でも本当に旨そうな肉してそうな手足だよな~)
 と思いながら艶めかしい太ももを見る。
 好きな女の子を食べたい気持ちはよくわかる気がした。
 勿論実際に目の前の本物の綾香を食べるつもりなどないが・・・。

 綾香との仲が深まり現在の生活も充実している四郎だが、自宅に帰宅して
シャワーを浴びて居間に戻るとそこにはマルクがいた。
「本契約を果たしたので早速最初の依頼をしたい」
と単刀直入に言われて四郎はやや慌てふためいたように
「風呂から出たと思ったらいきなりシリアスな話で・・・」
「お前の都合はまあいい。契約上は我々の方に主導権がある。だが美味しい
話を持ってきてやったぞ」
「なんだ?」
「まずはこれを見てくれ」
 

「なかなかいい感じの美少女でないか」
「そうだろ?まだ12歳で綾香より一回り若いメスだが非常に気に入った。
かなりいい味の肉を持っているというデータがそろっている。是非これを
綾香に加えて我々のメニューにしたい。そこでお前にこのメスの試料を
採取してきて欲しい」
「ま・・・待ってくれ、この娘は純朴そうでおおらかな感じはするがまだ
12歳であろう?とてもじゃないが40歳の俺が突然あってそんな仲になって
・・・いやいや法的にも不味いし・・」
とまさかの案件依頼に四郎が戸惑うとマルクは
「ちっ」
っと言って
「だから我々がお前に地球人感覚では考えられない能力や支援をすると言
ったであろう?この娘の名前は美波(みなみ)という。12歳だがしっかり
乳房は成長して生意気にもいっちょまえのブラジャー付けているぞw。
早熟で十分性欲は潜在的に持っているが当然処女である。美波のファース
トキッスをお前が奪ってやるのだ。」
「しかしどうやって・・・」
「いいか、このメスはある地方に住んでいる。おおらかで開放的で過去犯
罪が数10年起きたことがないと言われるところだ。夜でもどの家も玄関に
鍵をかけてないそうだぞw ただしよそ者に対する目はやや厳しいがな」
「・・・」
「で、だ。この娘はずっと小さいときから近所に住むハトコになる2つ上の
お兄さんが大好きなんだ、いや恋していると言ってもいいのかもしれない
が美波にはその自覚はないらしい。お前、そのハトコのお兄さんとやらに
暫く同化して美波を奪ってやるのだ」
「半分はわかったが、その間本体の俺は不明になっていては勤務先にも
綾香にも怪しまれるし・・・」
「全く・・・お前がその仕事している間はお前は分身してしっかり本体の
方はいつも通りの生活を送るのだ。別れた片方のお前は少年に同化して
少年を慕う美波を頂くのだ、いいな?」
「わ・・・わかった」
「では早速今から術をかけるぞ、いいか、1週間以内に美波の体から試料
を奪取してここに持ってくるのだ」
と言って問答無用で杖のようなものを振りかざして四郎に向ける。
 そこから発せられた光のような泡は四郎から何か抜き取ると夜空にも
のすごい速さで飛び去っていく。
 その光は新幹線や飛行機よりも凄いスピードである地方の田舎の方の
大きな邸宅に向かうとそこに寝ていた「明(あきら)」という陸上部で
短距離走を務める中3の体格の良く、なかなかイケメンの少年のなか
に吸い込まれていった。
(本当に・・・同化した!)
 四郎はびっくりだ。明と言う少年の体に乗り移り、彼自身の今の状況
や心のうちがわかると同時に四郎が彼の精神を支配して主導的に動かして
いくというのがすぐに分かった。
(何という恐ろしい術・・・)
 明という少年自体も実に良い子らしく、ハトコの美波を実の妹のように
幼い時から面倒見ていて、それは仲の良い兄妹のようだと親戚中で言って
いるらしい。
 3歳の美波がいじめられてるのを助けたり、5歳の時に犬に追いかけられ
て泣いているときに棒を持って勇敢に追っ払ってくれたのも明であり、
美波にとって明はヒーローである。
(運動神経もいいし、優しいし、頭もいいし・・・)
 音痴なのと絵心がない以外はまあ完璧に近い少年であったろう。
 美波も思春期に入っているがこういう環境の田舎のせいか、今でも幼い
頃と同じように明と一緒に行動したりいたがる。
 明も普通なら同世代の男友達とつるみたがり年下の異性のハトコなど
うざったく感じても普通かもしれないが、根が優しくて弱い者には厳しい
こと言わないタイプなのでいつも美波を優しく迎えていた。
 美波は6歳までこの明と一緒によくお風呂に入っていた。
 5歳の時はお風呂の中で明のおちんちんを触って
「お兄ちゃんのおちんちん大好き~♪」
 と言ったことがあるのを南は覚えている。あの時のお兄ちゃんのおちんちん
は今でも鮮明に覚えているが、12歳になった今では男の子のおちんちんの
役割を知ってしまったので思い出すと美波は一人で顔が赤くなってしまうのだ。
(お兄ちゃんのおちんちん、今だともう・・・精子出るのかな・・・)
とか
(お兄ちゃんもあの頃はぺったんこだった私の胸が膨らんできたのをどんな目
で見て感じているのかな?)
とか好きな男の子のと自分の体を比べながらたまにお兄ちゃんに可愛がられて
いる自分を想像して自慰行為するのである。
 このような情報はマルクから四郎はもう貰っている。
(1週間の期限だからな、早期決着させないと)
と明・・・いや明を乗っ取る四郎は思った。
 明に成りすまして彼の両親や兄弟と朝ごはんを食べるのは少々戸惑ったが、
そこは今は陰の存在になっている明のキャラの方が担った。
 なので息子が何者かに憑依されているなど家族のだれもが思わなかった。
 この日は部活が無く、学校から片道6キロもある田舎の学校を明は基本的に
ランニングで行き来する。
「待ってー、お兄ちゃん!」
 振り返ると小学校6年生の美波が先ほどの分かれ道から小学校の方から帰っ
てきて明を見つけて声をかけて来る。
 実は美波はお兄ちゃんが今日部活なくてこの時間帯にここを通ると思って
15分ほど待ち構えていたのであるがそんなことはつゆほども見せない。
「やあ、美波。お前も学校が今終わったのか?」
「うん、一緒に帰ろ」
とまるで心から慕う兄か恋人のような感じで横に寄り添って並んで歩こうと
する。
 じっと胸を見るとなかなかボリュームがありそうだ。
(田舎の娘だから牛乳でもたっぷり飲んで大きくなったのかな?)
と思いながら明に成りすました四郎は少女の胸や顔や手足や髪の毛を観察
する。

                          <続く>

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