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第1章 ウスリーの戦い
10康本の退却
しおりを挟む騎騎
騎騎
騎 真田「間に合わなかったか」
松平(伊井) ↓ 恭仁(うやひと)親王
歩歩 歩
歩歩 歩
歩歩 歩
歩歩
歩歩
砲→ ★松平康元「た、退却」
ダミアン騎 松平(本多) ↖︎
騎 歩歩~→ 騎 ダレン騎馬隊「本陣を攻撃」
騎 歩歩~→ 騎騎
砲→ 歩歩~→ 騎騎
ルビンスキ騎 歩歩~→ 騎騎
騎 歩歩~→ 騎騎
騎
砲→ 松平(酒井)
★アーネン・ニコライ皇太弟 歩歩
「半包囲成功」 ↗︎ 歩歩
歩歩歩砲↗︎ ↗︎ 歩歩
歩歩歩砲↗︎ ↗︎ 歩歩
歩歩歩砲↗︎↗︎ 歩歩
歩歩砲↗︎ ↑
砲 分捕った砲で攻撃 島津
騎~→
騎~→
騎~→
皇国軍本陣
本多勢が突撃し、その本多勢を横殴りにルシアの本陣の砲が叩いていくのを目の当たりにして康本が叫ぶ。
「あ、あ、あ、兵が倒れていく。ま、負けるのか、松平が負けるのか?」
忠重もうめく。
「若、これは無理です。岩に卵をぶつけるようなもの。ルシアの砲がこれほどとは。」
「え~い、若と呼ぶな、松平大将と呼べ!退き鐘を鳴らせ。忠矩に残存兵をまとめて方陣を組ませろ。ルシアの騎馬隊が来る!真田はまだか?」
「大将、方陣も真田も間に合いません。馬ひけえい。近習ども、大将を守り参らせい。」
「に、逃げるのか?」
そこへ真田の伝令が到着する。
「でんれ~い、大将が討ち取られては戦は負け。この場は真田がしんがりを務め申す。疾く、お逃げあれ。大津にて捲土重来をはかられたし。発信者、真田少将。」
忠重がすかさず言う。
「ここは真田に任せて、大津にて軍勢を立て直しましょうぞ。真田が時間を稼いでくれれば、大津で迎撃できもうそう。」
「じ、じゃが、おめおめとお~」
「恭仁(うやひと)親王はどうされるのです?無事にお連れ申さねば、どうなりますか?皇族を死なせ参らせようものなら尊皇の心厚き豊臣家に松平家はどうされるかわかりませぬぞ。」
親王の存在は逃げることの良い言い訳になった。
「うむ、そうか、そうだな。恭仁殿下の陣まで走るぞ。真田に伝えよ。しんがり、任せる。」
忠重でさえ、自覚していなかったが皇国軍の指揮権が真田に引き渡された。本多忠重、参謀長、中将。本多忠矩、師団長、少将。井伊少将。酒井少将。そして皇族の恭仁中将。以上が真田公と同格以上の武将たち。本多、井伊、酒井の各歩兵師団長は今は麾下の歩兵たちといるが、退却の混乱の中でバラバラになるのは目に見えていた。そうなった時、彼らは司令官である松平康本を追いかけるだろう。参謀長は当然、康本と行動を共にする。恭仁中将は康本が決して戦場には置いておかないであろう。結果、戦場に真田成繁以上の上位者はいなくなる。真田成繁は座光寺繁信の知略に全幅の信頼を置いており、その進言で動いている。何しろ自分の愛娘小夜(さよ)を繁信の妻にしているぐらいだ。ここに至って実質的にはアーネン・ニコライvs座光寺繁信の構図が成立する。アーネン・ニコライ側はまだその事実を知らないが、鷲巣砦攻防戦で知ることになる。
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